ボイロ探偵W   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回はゲストライダーの一角、カラーズと幻影ドーパント達の対決となります。楽しんでいただけると幸いです。


第七十九話:AtoZフォーエバー/始まりは白

 獄王が四体のドーパントと対決していた頃、フェアリーテイル・ドーパント、イレイザー・ドーパント、タンク・ドーパント、オクトパス・ドーパントの四体と対峙する仮面ライダーカラーズ。最初に動いたのはフェアリーテイル。仮面ライダー全員どころかミュージアム幹部すら手も足も出ず無力化された、顔の絵本が捲られての吸い込みが発生する。

 

 

「オ前モ引きずり込んでやる!」

 

「お前もって事は既に何人か引きずり込んでるのか」

 

 

 しかしカラーズは慌てず左手に白いインク状のエネルギー「魂塗料」を集めると、吸い込まれる勢いを利用して強烈なパンチを叩き込み、頭部の絵本が歪んだフェアリーテイル・ドーパントから何人もの人々が排出される。

 

 

「悪いことは言わない、逃げるんだ」

 

「コレナラドウカシラ!」

 

「クラエ!」

 

「バクハツダア!」

 

 

 カラーズが人々に逃げる様に促していると、巻き込むように墨爆弾を乱射するオクトパス・ドーパント、右手の消しゴム型の腕から光弾を放つイレイザー・ドーパント、両手を地面に押し付けれ連鎖する爆発を繰り出すタンク・ドーパント。

 

 

「凄い攻撃だけど…ボクには届かない……!」

 

 

 しかしカラーズは、右腰の鞘から引き抜いたペンキブラシ型のカラーズエッジと言う名のショートソードを抜刀して逆手に構え、人々を守る様に立ちはだかり全ての攻撃を一刀両断にして斬り払う。

 

 

「ボク以外の戦えない人間を狙うなんて許せないな。染まれ。燃え上がる……灼熱の赤!」

 

『RED!』『MIX the COLOR? MIX the COLOR?』

 

 

 無辜の人々を狙う悪意に怒ったカラーズはレッドカラーズリライントペンの起動を確認すると、Cを描く様にしてカラーズドライバーの右スロットに装填。鳴り響く待機音声と共にドライバーの液晶が白と赤の点滅を繰り返す中で、襲いかかってくるタンク・ドーパントとオクトパス・ドーパントをいなしつつ、レッドカラーズリライントペンのスイッチを押し込んだ。

 

 

『CHANGE COLORS! WHITE and RED!』

 

「カラード・リミックス。仮面ライダーカラーズ、レッド・パレット。そこの消しゴムくん。ボクの怒りを消せるかな?」

 

「ウルサイ!イレイザーショット!」

 

 

 炎を思わせる姿に変身したカラーズに明確な怒気を向けられたイレイザー・ドーパントはタンク・ドーパントとフェアリーテイル・ドーパントに向けて光弾を発射。光弾で撃たれた二体は透明化し、自力で透明に擬態したオクトパス・ドーパントと共にカラーズに襲いかかる。

 

 

「ハアアアアッ!」

 

 

 カラーズエッジを両手で構えると赤い刀身の大剣と化して振り回し、見えないドーパント達を薙ぎ払うとそのまま突進、カラーズエッジで光弾を連射する右腕を上に弾き、魂塗料による炎を放出して加速した蹴りを叩き込んで吹き飛ばすと、ドライバーのレッドカラーズリライントペンのスイッチを押してから、ホワイトカラーズリライントペンのスイッチを2回押すカラーズ。

 

 

『MIX COLORS BREAK!』

 

「カラーズブレイク・レッド!」

 

 

 すると身体を走るラインから噴き出した最大火力の魂塗料による炎を全身に纏うと加速、吹き飛ばされているイレイザー・ドーパントに追いついて強烈な掌底を叩き込み、全身を炎に包まれた後に爆散させた。

 

 

「御伽話ノ神ノ力ヲ見セテヤル!」

 

「ハゼロヤ!」

 

『YELLOW!』

 

「染まれ。迸る……雷光の黄」

 

『CHANGE COLORS! WHITE and YELLOW!』

 

 

 様子見しているオクトパス・ドーパントを置いて、透明化が消えてなお殴りかかってくるフェアリーテイル・ドーパントとタンク・ドーパントに、カラーズはレッドカラーズリライントペンとイエローカラーズリライントペンを交換、雷を思わせる姿のイエローパレットに変身し、大剣から戻り二本に増えたカラーズエッジに魂塗料を用いた雷を纏って、全身に雷を纏い細胞と神経を活性化させると高速移動。

 

 

『FINISH PAINT!』

 

 

 すれ違いざまにフェアリーテイル・ドーパントとタンク・ドーパントを斬り裂いて痺れさせると、カラーズエッジの片方の持ち手に設けられたスロットへと、ドライバーから引き抜いたイエローカラーズリライントペンを装填。

 

 

「カラーズペインティング・イエロー!」

 

『YELLOW! COLORS PAINTING!』

 

 

 そのまま全身に雷光を纏うと、目にも止まらぬ高速移動と共に黄色い魂塗料の鋸めいた刃と化したカラーズエッジを振るい、痺れているフェアリーテイル・ドーパントを滅多斬りにして爆散させると、一緒に斬撃を浴びせてなお耐えている横のタンク・ドーパントを見てイエローパレットの能力により閃くものがあった。

 

 

「このまま力尽きたら爆発するのか。厄介だけど、対処法が無いわけじゃない」

 

『GREEN!』

 

 

 タンク・ドーパントはウェブ・ドーパント事件の直後に水都に暴れてエルドラゴに倒されたドーパント。「貯蔵庫」の記憶を宿し、エネルギーを無尽蔵に貯め込む能力を持ち、下手に攻撃すれば町一つ消し飛ばすほどの危険であり、今まさにその溜め込んだエネルギーが爆発しようとしていた。厄介なところまで再現された偽物である。対してカラーズが取り出してイエローカラーズリライントペンと入れ替えたのはグリーンカラーズリライントペン。

 

 

「染まれ。舞い回る……旋風の緑!」

 

『CHANGE COLORS! WHITE and GREEN!』

 

 

 竜巻を思わせる姿のグリーンパレットに変身し、鋼色のリライントペン、スピアーリライントペンをホルダーから取り出すと起動し、横に勢いよく振るうと、身長並の長さがある筆ペン型の槍、カラーズスティンガーにすると緑色の魂塗料の疾風を纏うと突き刺した。

 

 

「緑色の魂塗料が持つ、強制的に鎮静化させる力で君の力は封じた。これで君は不発弾だ。彩ってあげよう」

 

『COLORS IMPACT GREEN!』

 

 

 そのままカラーズエッジをカラーズスティンガーに双刃剣の様に合体させると、右スロットに装填されているリライントペンを長押してカラーズスティンガーを振り回して魂塗料を溜めて行くと弓の形状に変える。

 

 

「カラーズインパクト・グリーン!」

 

 

 そして左手で魂塗料の弓の弦を強く引き絞って緑色の魂塗料の矢を生成し、全エネルギーを集中させて発射。射抜かれたタンク・ドーパントは爆発することなく倒れて消滅した。そんな、残心している隙を目掛けて襲いかかる触手の束。オクトパス・ドーパントだ。

 

 

「私ハココデ終ワル存在ジャナイノヨ…!」

 

『BLUE!』

 

「染まれ。溢れ出る……流水の青」

 

『CHANGE COLORS! WHITE and BLUE!』

 

 

 次にカラーズが姿を変えたのは水を思わせる姿、ブルーパレット。触手の猛連打を全て流れる水の様に回避すると、そのうち一本を掴んで引っ張り、肩を顔面に叩きつけて怯ませる。

 

 

「ガッ…コノオ!」

 

 

 顔を押さえて墨爆弾を発射するオクトパス・ドーパントの攻撃を、カラーズエッジとカラーズスティンガーを分離させると刀身が青い魂塗料の鞭となってカラーズエッジで墨爆弾を防ぎ、カラーズスティンガーで逆に拘束する。そしてカラーズはカラーズエッジを鞘に納めると、ドライバーからブルーカラーズリライントペンを引き抜いてカラーズスティンガーの柄先にあるスロットへ装填、引っ張って拘束を解くのと同時にオクトパス・ドーパントを回転させて身動きを止める。

 

 

『FINISH PAINT! BLUE! COLORS PAINTING!』

 

「カラーズペインティング・ブルー……!」

 

 

 そして青い輝きを放つ魂塗料が刃に集まったカラーズスティンガーを全力で投擲。回転されて動けないオクトパス・ドーパントを貫く…もその瞬間にオクトパス・ドーパントが巨大化。カラーズスティンガーが突き刺さりながらもビッグ・オクトパスとなって触手でカラーズを吹き飛ばした。

 

 

「カラーズチェイサー!」

 

 

 カラーズは通常形態に戻りながら水都に来た際に乗ってきたロケットの様なペンシルを彷彿させるバイク、カラーズチェイサーに乗り込み走り出す。それを追いかけて踏み潰そうと次々と触手を伸ばすビッグ・オクトパスだが、大きさが祟って逆に当たらず、カラーズは距離を取ると反転させ突撃する。

 

 

「巨大なキャンバスだ。君に相応しい色は決まった!」

 

『COLORS IMPACT!』

 

 

 突撃しながらカラーズはドライバーに装填されているリライントペンのスイッチを長押し。カラーズの左足に色とりどりのインク状エネルギーが集束。それが白色になると同時に座席の上で立ち上がると跳躍。

 

 

「カラーズ……インパクト!」

 

 

 空中で一回転からの左足を突き出し、飛び蹴りの態勢になったカラーズは、その左足に集まったエネルギーとカラーズチェイサーから飛び出した勢いを推進力として、凄まじいスピードでビッグ・オクトパスに突き進むと壁の様に阻んだ触手すら蹴破りながら胴体を貫き、背後に降り立つと同時に爆散、ビッグ・オクトパスは炎が吹き飛ばされるようにして消滅した。

 

 

「まずはこの光景を元に戻そう」

 

 

 ドライバーから引き抜いた白いリライントペンを何かを描く様に振るうカラーズ。するとドーパントの偽物たちが大暴れで破壊された建物や車、傷つけられ様子を窺っていた人々が全て元通りとなる。カラーズが戦った範囲なら元に戻せるのである。

 

 

「……街を歪ませる奴等はまだまだいるみたいだ……この街の守護者は忙しいようだし、その間ぐらいなら引き受けよう」

 

 

 水都タワーを見上げながらそう言ったカラーズはカラーズチェイサーに再度乗り込み、他のドーパントが暴れる場所に急行するのだった。




正統派獄王と異なりトリッキーな喜怒哀楽のフォームが揃ったカラーズ。獄王が平成ならカラーズは令和って感じですね。モチーフから武器まで何から何まで秀逸なライダーだと思います。蒼ニ・スールさん、お借りさせていただきありがとうございました。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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