Fate/lost mythology 作:トッポ(チョコ無し)
臓硯「アァァァァ!ワシの蟲がぁぁぁぁ!」
「雁夜よ。お主にはバーサーカーを召喚してもらう。」
召喚場所になる蟲倉に降りる最中臓硯がサーバントを指定して来た。
どうして召喚する直前になって言うのかなぁ!
「わざわざ狂っている奴を呼び出してどうする?やり辛いだけだろう」
そう指摘してやると皺だらけの顔をもっと皺だらけにして言葉を返して来た。
「カッカッカッぬかしおるわ。主ならばそれを御する事が出来ると見立てての計らいよ。バーサーカーは狂っている特性故、理性を代償とした強化がある。御しきる事が出来れば、これほど強力なサーヴァントもいるまいて」
特に面白くもない事で笑いやがって
いつか、殺してやる。」
「雁夜よ声に漏れておるぞ」
わざとだよ。…バーサーカーなんて、才能の無い俺に扱えるわけないだろ。胃が痛い…
蟲倉に着いた。蟲倉の奥にいつのまにか棚が造られており臓硯は棚の上から片手ほどの歯車を取り出し召喚陣の上に乗せた。
呆気に取られていたが、臓硯の「早うせんか」の声で正気に戻り詠唱文を読み始めた。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。」
これで変なのが出て来たらさくらちゃんが!
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する。」
頼む!ジジイ…には願わないけどマトモなのを
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。
汝、狂乱の檻に囚われし者。
我はその鎖を手繰る者。
汝 三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
召喚陣が詠唱の途中から青い光を発し始めた。
脈打つ様に段々と光は強くなり、詠唱の最後には目も開けられないほどの光が辺りを照らし、召喚によって使われた魔力の残滓が風となって吹き荒れる。
僅か一瞬、光に目が眩んで目を閉じたその一瞬で召喚は完了した。
「私、その匂いが本当に嫌いなんです」
その声と共に臓硯の絶叫が蟲倉に響き渡った。
召喚陣の光によって起きていた一時的な盲目が治ると目の前には素人の俺でも分かる程の神秘を秘めた露出度が低く機動性が高い黒のドレスを着て、灰色の歯車が最上部に付いた自身の身長と同じぐらいの杖を両手で持った紅色の長髪の女性がなぜか木を削って表面を綺麗にしただけの様な無地に左上から右下に三本の爪痕がある仮面を付けて立っていた。
よくみると黒のドレスには部位ごとに細かく目立たない様に金糸で装飾がされていた。
新月、師の魔術師が言うには魔力が最も高まり、かつ密度も高くなるそうだ。
師のせいで新月の日は嫌いだったが、この日、初めて師に感謝した。
…どうして薄暗い蟲倉で金糸まで見えるんだ?
???「死になさい」
臓硯「ぐわぁぁ!」
???「…殲滅成功!(ここ何処?)」