一撃必殺を夢に見て   作:だめねこ

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第12話

目を覚ますと俺は洗面所で倒れていた。

 

目の前には心配そうにこちらを覗き込んで見るリサの姿

 

タンクトップにミニスカートとラフな格好とは・・・けしからん、実にけしからん

 

「なぁリサ・・・・真理ってどこにあるんだろうな?」

 

「少なくとも私のスカートの中には無いわね。」

 

「確かに・・・しかし、ここには桃源郷があった」

 

「そんなことはどうでも良いから、速く頭をスカートから出しなさい!!!!!」

 

リサがそういうから俺はしぶしぶ出すことにした。

 

そんな様子をリサは顔を真っ赤にして見ていた。

 

「ところで、リサ俺が居なかった2週間の間で何か変わった事は無かったか?」

 

「それなら・・・・今この家にフェイトとアルフが居るわよ。」

 

「なんで?」

 

「なんか銀次に聞きたいことが有るみたいよ。今は二階の部屋に居るんじゃないかしら?」

 

「聞きたいことがなんなのか分らんが、二階に居ることはわかった。」

 

そんな訳で坂本家の二階に今上がってます。

 

「フェイトさんやーいらっしゃいますかいなー」

 

俺が声を出すと部屋の扉が開きそこからフェイトが首だけ出した

 

「あ、銀次お邪魔しています。」

 

あら、やだ、かわいいわ、見てください。奥さん家のフェイトはこんなにかわいいんですよ。

それに比べてリサは・・・・俺より先に勝手に家の中に入るし、ウォッシュレットにびっくりして水浸しにするし、ポルターガイストを証明するために電話をリンリンならすわ、俺を置いて一人で逃亡するとか・・・・・フェイトの爪の垢を煎じて飲まして遣りたい気分ですよ。

 

「銀次今変な事考えてないでしょうね?」

 

ジトっとした目でこっちを見ないで頂きたい。

 

「全く初心なねんねじゃあるめーし、経験者なんだから気にするなよ」

 

俺がそういった瞬間頭をスパンっと叩かれた。

 

「全くリサが絡むと話が進まないな。とりあえず玉露の梅昆布茶でも飲みつつ話そうぜフェイト」

 

「あ、ハイ、分りました。」

 

うむ、素直な幼女はかわいい

 

 

フェイトの話の内容は至って簡単だった。

 

・ジュエルシードが欲しい

 

・力が欲しい

 

・だから銀次手伝って

 

「まージュエルシードは・・・がんばって集めれば良いんじゃない?俺のはあげないけどさぁ。」

 

そう言った瞬間フェイトの目に涙が溜まってウルウルし始めた。

 

「銀次の所為でアルフの両手が折れているんだよ!!!!」

 

「いや、俺は無抵抗で殴られた訳なんだが・・・・」

 

「こんなにかわいい女の子があんたみたいな中二病頼ってきているんだから手ぐらい貸して遣りなさいよ。」

 

「まさか、リサがそんな事を言うとは思わなかった。しょうがないなじゃあ手を貸してやる。じゃあ早速だが、ジュエルシードの場所を”こっくりさん”で調べよう」

 

「「こっくりさん!?」」

 

「まー説明するのはめんどくさいから黙って見てろ」

 

俺はそれだけ言うとA3の用紙を取り出して、心を籠めて、オーラを果てしなく籠めて、書き始めた。

 

まずは鳥居のマークと左に男、右に女その下にあ行からワ行を書いた。

 

そして準備が完了したときに俺はある物が無いことに気がついた。

 

「あ、やっべー五円玉が無いんだった。リサ持ってる?」

 

「つい最近まで幽霊だった私が持っているはず無いでしょ」

 

「だよな~フェイトは?」

 

「私は・・・・これしかない」

 

フェイトはそういうと猫が書かれたかわいらしいピンクのお財布から野口英世を十枚、福沢諭吉先生を六十枚・・・・間の樋口一葉さんどこにいったし?

 

「これだけって・・・9歳児が持つ金額じゃないわね!?」

 

「しかし、三人そろって札が有っても小銭が無いってすごい状況だな。仕方ないリサ福沢先生を一枚渡すからなんか買ってきてくれ。」

 

「なんで私なの?」

 

「お前自分の容姿見たこと無いのか?今この中じゃあ見た目最年長だからに決まっているだろう。」

 

「ならアルフが居るじゃない!?」

 

リサの発言に今まで空気だったアルフにみんな視線を向けるが、銀次はため息をついて答えた

 

「リサ・・・犬に何を期待してんだよ!?」

 

銀次の呟きにアルフが吼えた

 

「あぁん!?私は犬じゃな・・・きゃいん犬です。だから睨まないでおくれよ」

 

が、銀次の目力にびびったアルフは犬であることを認めた。

 

「銀次アルフをいじめないで」

 

「ふぇ、ふぇいとぉ~」

 

フェイトがそういうと感極まったのか、フェイトに抱きつくアルフ

 

「という訳で速く買って来て。あとついでにコーラも頼んだ3Lのペットボトルで、あとは油揚げもよろ~」

 

「どういう訳か分らないけど今行って来るわよ。」

 

 

そして、十分後

 

コンビニから戻ってきたリサを交えて”こっくりさん”をはじめた。

 

五円玉に指を乗せているのは銀次一人その左右にリサとフェイトがいる。

 

アルフは興味が無いのか座布団の上で寝ている。

 

銀次は何が起きてもいい様にオーラを目に集めていた

 

「じゃあはじめるぜ。こっくりさんこっくりさん来てください」

 

銀次がそういうと五円玉に指が置かれた。

 

無論その指はフェイトのでもリサのでも増してやアルフのでも無い。

 

銀次が不思議に思い顔を上げるとそこには・・・・・

 

金髪で狐耳を生やした着物をきた美少女が居た!!!!!

 

「クーーーーー♪」

 

いや、そこまでばっちり現れていて鳴き声がクーって

 

「なぁ今何か聞こえなかったか?」

 

確認のため聞いてみるも

 

「私は聞こえてないです。」

 

「聞こえてないわよ」

 

フェイトとリサは聞こえていないと答えた。

 

「そ、そうか分った。えっと、こっくりさんこっくりさんいらっしゃいましたら、”はい”とお答えください」

 

「クーーーー♪」

 

狐耳美少女はなんだか嬉しそうに鳴き声をあげて五円玉を”はい”に動かした。

 

「銀次あんたふざけているわけじゃないわよね?」

 

「死んで生き返ったリサには言われたくないな。じゃあこっくりさんジュエルシードが欲しいんだけどどこに行けば手に入りますか?」

 

「クー?」

 

いや、首を傾げられても困るんだが、まーかわいいから良いんだけどね。

 

そう思っていたら五円玉が動いた。

 

「えっと、み・・・・ら・・・・い・・の・・み・・・つ・・・・ど・・・・ち・・・・・る・・・・だ?みらいのみつどちるだ?なんぞそれ?フェイト分るか?俺にはわからん」

 

「え?えっと、私もそんな地名聞いたこと無い」

 

「たぶん意味は未来のミッドチルダなんじゃない?”つ”はちいさいのは無いんだし」

 

その瞬間狐娘はぴょんぴょん飛び跳ねた。どうやら正解のようだ。・・・・しかし未来に行くにはそれこそドラえもんでも呼んでタイムマシンでも貸してもらうぐらいしか方法は思いつかない。

 

俺がそう思っていたら狐娘が座禅を組んで鳴きはじめた。

 

「クゥゥゥーーーーー」

 

その瞬間俺とフェイトとリサは光に包まれた。

 

 

気がつくと俺たちは森の中にいた。

 

左右を見ると唖然としているフェイトとリサ

 

俺の正面にはドヤ顔の狐娘

 

「ねぇ、銀次・・・この美少女だれ?」

 

リサが声を出す。フェイトの方を見ると俺に疑問を視線で訴えていた。

 

「こっくりさん「ちがう、私は天弧」だ・・・・そうです。」

 

「あの・・・・その天弧さんが何故ここにいらっしゃいますか?」

 

リサの疑問はもっともだ。隣でぷしゅーと煙を出しているフェイトとは大違い

 

「それは否事を聞くのぉ娘よ。そこにいる銀次という小僧の降霊術に呼ばれたから答えたのじゃ」

 

リサはばっと俺の方を見る。心とオーラをどうやら籠めすぎたのが原因だったとは・・・

 

「ふっふっふ、それにしてもこんなかわいらしい益荒男がいるとはのう。長年生きてみるものじゃ・・・どうじゃ銀次わらわの物にならぬかえ?さすれば望むものを与えてやろうぞ」

 

「え!?あ、いやー天弧さん今現在望みは無いからまた今度でお願いね。ところでここはどこなのよ?」

 

「ふむ、欲が無いとは・・・これもまたいじらしいのぅ。で、場所であったのう。ここは・・・・未来のみっどちるだじゃ」

 

天弧さんがそう告げたとき空から声が聞こえた。

 

「時空管理局機動六課フェイト・T・ハラオウン執務官です。事情を聴きたいので・・すがってちっちゃい時の私がいるーーーーー!!!」

 

なるほど、このフェイトは成長するとあの姿になるのか・・・・光る源氏の物語りを計画しないといけないな。

 

不自然なほどにや着いていたらリサがこっちを見てきた。

 

その顔にはま~た変な事を考えてるの!?って視線で訴えてきたので、首を立てに振ったらその直後にそれは見事な胴回し回転蹴りが顔面に命中した。

 

薄れ行く意識の中最後に見た光景はリサの桃源郷は黒だった事が理解できた。

 

 

 

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