目が覚めるとそこは森の中
辺りを見渡すとリサに大きいフェイトとちっちゃいフェイトとお揚げに齧り付いている天弧さんが居ました。
客観的に考えると俺以外全員金髪。
そんなふざけた事を考えていると俺のお腹からぐぅ~って音が鳴り響いた。
考えて見て欲しい。
朝家に帰って気絶して、こっくりさんやって未来に来たと思ったら再度気絶。この間俺が口にしたのはコーラのみ。そりゃ腹も減るっちゅうねん。
しかし、ここは地球ではない。
地球にミッドチルダなんていう地名は無い・・・・と思う。仮に有ったとしても其処では福沢先生の権威が届くはずが無い!!
だから、俺は考えた。
金が無ければ、有る人に使わせれば良い!!!
「なぁフェイトさんやおいどん腹が減ったでごわす。詳しい話は食べながらでもかまわんじゃろ?」
「え?ええ、分りました。」
一瞬きょとんとした顔をしたが、笑顔で了承した辺り大人フェイトさんの人間力はかなり高いと見た。
ちなみにリサもお腹が減っていたらしくなんだかあくどい顔していた。
ちっちゃいフェイトはいまだに混乱している。
まぁー9歳児じゃあ空気を読めなんて酷な事だから仕方が無い。
「じゃあ、みんな飛んでいくよ~」
「分りました。」
ダブルフェイトはそういうと飛び上がり駆けたので慌てて声を掛けた。
「あの~俺とリサは飛べませんよ。」
「え?」
「え?」
何故二人は不思議そうに俺を見るんだ?
まぁ、結局はリサは大人フェイトさんに抱えられており、天弧は子狐になってリサの服の中に入っていた。俺はちっちゃいフェイトの背中の上で仁王立ち。
気分はエウレカセブン。
ただ、二人とも負けず嫌いなのか突然スピードレースが始まりマッハ555もびっくりの音速越えを披露し始めた。
リサは大人フェイトに抱えられているから大丈夫かもしれないけど・・・・俺は捕まっている訳じゃないので風圧が半端じゃない!!!!
例えるなら安全装置がぶっ壊れえたジェットコースターに乗っている気分だ。
横を見ると天弧はぐったりしており、リサは白目剥いて気絶している。
大人フェイトさんはその様子に気がついておらず、俺の方を見て手を振ってきた。
その行為がちっちゃいフェイトの勘に障ったらしくさらにスピードアップした。
「おいいいいいいいいいいいい、スピーーーーーーーーーーードーーーーーーーーーーーーあげるんじゃねーーーーーーーーーーー。こっちは死ぬほど寒いんじゃーーーーーーーーーーー」
しかし、俺の魂の叫び声はこのポンコツフェイトには聞こえることは無かった。
その時俺が思った事はちっちゃいフェイトは後で〆る。大きい方は財布空っぽにしてやる。
其処から都市に着くまで時間にして5分は掛からなかったが、俺に取っては気が狂うほど長く感じた5分であった。
ようやく着いた場所はレストラン
席はドアに近いボックス席
さて、メニュー見れば何ぞこれ?
「なぁリサこれ読めるか?」
「いえ、私にも分らないわ。ちっちゃいフェイトは読める?」
「はい、読めますよ(ドヤァ)」
なんでドヤ顔しているんだこいつ?
その様子を見ていた大人フェイトはその光景を微笑ましく見ている。
「(銀次文字が分らないんじゃ頼みようが無いわよどうする気?)」
「(俺に任せろ)」
「じゃあみんな決まったかな?」
「ああ、俺とリサは大丈夫だ。」
「私も大丈夫です。」
「じゃあ店員さん呼ぶね」
大人フェイトさんはそういうとコールボタンを押した。
「お待たせ致しました。ご注文はなんでしょうか?」
「じゃあカルボナーラとアイスティーでお願いします。」
「すみません私もそれでお願いします。」
「はい、カルボナーラとアイスティーが二つですね。」
ダブルフェイトは同じものを頼む。
「じゃあ俺とリサは上から高いもの五品お願いしやす。」
「え!?上から高いもの五品ですね。それも二つですね。かしこまりました。」
店員は若干動揺していたが問題は無いだろう。
問題があるとすれば今目の前の大人フェイトさんがなんかもぞもぞ動いていることぐらいだ。
そして、注文が届き食べは始めた瞬間に大人フェイトさんの顔色が青くなり、冷や汗を大量に流し始めた。
「あの~どうかしたんですか?大人フェイトさん?」
リサが気になって声を掛けたら大人フェイトさんは突然泣き始めた。
「うう~お財布持ってくるの忘れちゃった~」
指を咥えて言えば許されると思うなよ!!!!
「はぁぁってめ何ふざけた事言ってんだよ。お会計どうする気だよ!!」
「うぅわ、私だってこんなはずじゃなかったんだよ。だから怒らないでよ。怒っている銀次君なんか嫌い」
そういうと大人フェイトさんは両手で顔を隠して泣き始めてしまった。
その横では我冠せずと食べ続けるちっちゃいフェイトがいた。
「モグ、モグ、カルボナーラ美味しいです。」
「今その感想はいらんがな・・・・」
20分後
「ではお皿おさげしますねー」
「「「「はぁ~い」」」」
「で、どうするんだよ。お会計よぉ」
「うっう。お金がありましぇんって謝るしか・・・・・」
「いまさらそんなことで通るわけ無いでしょ!!!!」
う~ん考える俺たち4人
「あ、考えが浮かびました。」
「なんだ?ちっちゃいフェイト言ってみろ」
「あのですね。向かい側にこっちの事をじっと見ている男性の方がいらっしゃいます。」
「なるほど、つまりそいつを凹って金を巻き上げると・・・なかなか俺好みの案じゃねーか!!良し俺に任せろ」
「待ちなさい銀次」
俺はそういって立ち上がり向かおうとしたらリサが俺の腕を掴んだ。
「おい、リサいまさら止めろなんて言わねーだろうな?」
「言わないわ!!ああいう奴等は徹底的に殺りなさい。金を払わねーなんて言い出したら腕の一本でも折りなさい」
リサの凄みに俺は返事を返すことしか出来なかった。
ただ、その話を聴いていた大人フェイトさんは俺を止めようとしていたが、リサによって動きを止められていた。
そんなときである。
突然窓ガラスが割れ覆面を着けた3人の男たちが店内に入ってきた。
三人の覆面の男たちは杖を構えて叫びだす。
「動くなあーーーー動いたら全員皆殺しにしてやんぜぇぇ」
「死にたくなければ今すぐ地面に伏せているんだなぁーーーー」
「ヒャッハーーーー金だーーーー。」
三人の男たちはまさしく強盗だった。
しかし、今日このとき彼らは運が悪かった。
レストランの中には管理局の死神と怪物がいた事が敗因である。
数分後そこにはボッコボコにされてさらに厳重にバインドまでされている三人の強盗がいた。
「ありがとうございます。フェイト執務官」
「いえいえ、これも仕事ですから、では私たちは彼等を管理局に連れて行きますので失礼します。」
レストランの店長・店員共々大人フェイトにお礼を言い、大人フェイト達は冷や汗流しつつもレストランを脱出することに成功した。
そのあと、無事に管理局にたどり着いた。
其処には青筋を浮かべている狸となのはちゃんが大人になったような感じの人がデバイスを構えていた。