すずかに案内されて部屋に上がるとそこには見渡す限り猫・猫・猫・黒縁メガネ君とメイドさん
何故だ?前回入ったときは猫と黒縁メガネ君なんぞ一匹も見なかったぞ。
「すずか前回屋敷に来たときは猫と黒縁メガネ君は見なかったけど・・・」
「あの時はみんな私の部屋に避難させてたからだよ。それと同じクラスの岸本君だよ銀次君」
「ふーん、そうなんだー。そんなことより「「銀次(君)ーーー私たちを置いていくな(なんてひどいの)ー」」ようやく来たかアリサとなのはちゃん。ところで恭也さんは?」
「お兄ちゃんは忍さんの部屋に行ったよ。そんなことより先に行くなんて酷いよ。せっかくサプライズに岸本君呼んだのに」
「全く銀次の所為で計画が台無しじゃない!!」
「ああ、めんごめんご」
「まぁいいわ、すずかそれじゃあお茶会を始めましょ」
「うん、じゃあファリンお願いね。」
「かしこまりました。それでは皆さんお飲み物お持ちしますが何を飲まれますか?」
「「「私はいつもので良いよ(の)」」」
「じゃあ俺も高町達と同じので」
三人娘と黒縁君は同じものとは・・・全く個性のかけらもありゃしない。
「銀次様はいかがなさいますか?」
「玉露の梅昆布茶ってある?それと[ぐぎゅるるるる]悪いんだけど何か食べ物もお願いして良い?三日間何も食べて無くて限界なんだよね。出きれば赤い狐が食べたいんだけど駄目ですかね?」
「え、ええ、分かりました。至急ご用意いたします。」
ファリンさんはそれだけ言うと慌てて部屋を飛び出した。
「ファリンさんあんなに慌てて大丈夫かな?」
「た、たぶん大丈夫だよ」
その後ガシャーンって音が聞こえたけど本当に大丈夫なのか?
10分後
ファリンさんは頼まれた品を持ってくる事に成功し、配膳し終わったら部屋の隅でガッツポーズを取っていた。
それから三人娘と黒縁君達がわいわい楽しげに話していた。
途中なのはちゃんが連れて来たイタチだっけ?フェレットが猫に追いかけられてなのはちゃんと黒縁君にSOSの信号を送っているように見えたが気のせいだろう。
そして俺が麺を食い終わり油揚げを食べようとしたときである。
『のじゃああああああああ、わ、わしなんか食べてもおいしくないんじゃーーーーーだ、だから来るでなーーーーい。ひえぇぇ銀次、フェイト、リサ助けてたもれーーーーーーーー』
この声は未来に置いてきた天弧の声?
そう思った時だった。
「あ、ユーノ君が飛び出しちゃった。私行ってくるの」
「待って高町俺も行くよ」
「あ、ちょっと、待ちなさいよ。なのはに隆」
アリサの静止の声も聞かずに二人は部屋から出て行った。
「全く何なのよ一体」
ぷんぷんしているアリサ他所にすずかはしたり顔で笑う
「わかってないなーもしかしたらなのはちゃんに春が来たかもしれないんだよ。ここは親友として暖かく見守ろうよ」
「え!?もしかしてなのはと隆って・・・うそだーーー全くそんな様子無かったじゃない」
すずかの発言に顔を真っ赤にして興奮するアリサ
やっぱり女の子と言えど他人の恋話は蜜の味
「あ、ファリンさん二人が正気に戻ったらちょっと散歩してくるって行っておいて」
「はわわ、分かりました銀次様」
銀次はそれだけ言うと油揚げを箸で摘みながら外にでた。
銀次が月村家の庭という名の雑木林に入って数秒後。
にゃあ~にゃあ~と遠くの方から猫の声が近寄ってくる。
その方向に目を向けると子狐形態の天弧がクゥーーーー!!!!!っと泣き声をあげながら銀次に飛びついた。
「お、おい天弧なんでお前がここにいるんだよ。」
「そ、それはじゃな六課の油揚げを食い尽くしたのがはやてにバレテ怖かったので逃げてきたんじゃよ。って今はそんなことより化け猫が出てきたんじゃ銀次わらわを助けてたもれ!!!!」
天弧がそうまくし立てて銀次の頭の上にしがみ付く。
その時自分の頭上が突如暗くなったので上を向く
そこには天弧を追い掛け回していた。でっかい子猫が跳んでいた。
「ってあぶねぇ」
それに気が付いた銀次はその場からすばやく離れて回避する。
「にゃぁぁ~♪」
地面に着地すると子猫は銀次を見据える。
銀次も子猫を見てどう動くか考える。
そんな中誰よりも先に動いたものが居た。
それは常識を超えたスピードで銀次が箸で摘んでいた油上げを奪うとすばやく銀次の頭に戻り油揚げを頬張る。
「おい、天弧お前マジふざけんなよ汁が垂れてんじゃねーか!!!」
「もきゅもきゅ、な、なんとこの油揚げの美味しいことか、はぐはぐ、生きててよかったのじゃ~」
「聞けやこの駄目狐がぁ!!!」
天弧の発言で銀次のムカツキ度がただいま80%を超えた。
銀次は頭を振って天弧を振り払おうとしたが、しかしその所為で油揚げの汁が銀次の目に不幸にも入ってしまった。
その瞬間を子猫は見逃さず銀次に飛び掛る。
しかし、子猫は銀次に届くことは無かった。
「・・・・フォトンランサー」
少女の声がつぶやかれると電撃の魔法弾が子猫に直撃し、子猫は元の大きさに戻りその横には青い菱形の石ジュエルシードが落ちた。
「なんでお前がここにいるんだ?フェイトーーーー!!!!」
「えっと・・・天弧の声とジュエルシードの反応がしたからだけど?」
「ああ、そうなの?いやぁー助かったよ。この馬鹿狐が俺の頭の上で油揚げ食べるから頭がべたべたするんだ。悪いけどなんか拭くもの持ってない?」
「これ使って良いよ銀次君」
そういうとすずかが銀次にハンカチを差し出す。
「おお、サンキューすずかお前良い嫁さんになるぜ。・・・・ところでなんで外にいるの?」
「それはあんなにどしんどしん音がすれば誰だって気になって見に来るわよ。で説明してくれるんでしょうね?銀次そこにいる子も含めて」
アリサはニヤニヤ笑いながら銀次に詰め寄る。
周りを見ると目をグルグルさせて気絶しているなのはちゃんと黒縁君と金髪の少年と恭也さんと忍さんが居た。
ちなみにすずかはフェイトをめっちゃにらんでいた。
「や、やばいよ銀次あの子すっごい怒ってるよ。わっこっち見た。」
「わしはお揚げさえ食えれば何でも構わんぞ」
フェイトは銀次の後ろに隠れて天弧はどっしりと構えている。
この時銀次が考えていたことは唯一つ
説明役はリサのはずなのになんで俺がしないといけないんだよ。
この日銀次の胃がストレスでマッハになったのは仕方の無いことだった。