なのは、すずか、アリサ達はフェイトに助力を求めるため銀次の家に向かった。
三人が銀次の家についたときすでに画像が上がってから30分は経過していた。
「ねぇほんとにフェイトちゃんにお願いするの?」
この期に及んでもすずかはフェイトを呼ぶのに抵抗を示す。
しかし、そのすすかの言葉をぶった切ったのはアリサだった。
「あたりまえじゃない!!すずかこうしている間にも銀次が・・・まー無事なんだろうけど・・・ちょっとぐらいは心配になるでしょ?」
当初は、彼女自身も当初は倒れた銀次の画像を見て動揺していたが、今思い返すとあの銀次が幼女に殴られた程度でどうにかなるとは思えず、言葉尻がどんどん弱まっていった。
「う、うん。そうだよね。何事もなければいいんだけど・・・」
心優しきすずかは銀次の無事を祈るも
「ぐだぐだしている暇はないの早く呼び鈴押してすずかちゃん」
なのはの急かす声に押されすずかは慌てて呼び鈴を鳴らす。
ピンポーンっとどこの家庭でも鳴る一般的な音が響く
そしてパタパタと走る音が聞こえガチャっとドアが開く
ドアを開けた人物は目的のフェイト・テスタロッサその人であった。
「えーっとどちらさま?」
「フェイトちゃん!!きっかけはジュエルシードなの。だから始めよう最初で最後の全りょっひ!!!」
なのはの言葉は最後まで言われる事はなかった。
何故ならフェイトの左拳がすでに鼻先にあったから・・・
「二人とも馬鹿なことしてないでやめなさい!!!」
アリサの怒声が響くとフェイトはなのはに突きつけた拳を下げる。
それを見てほっとするなのは
「全く二人とも今争っている場合じゃないでしょ?」
「う、うんごめんなさい」
「まぁいいわ。そうだフェイトこれを見て」
アリサはそういってフェイトに画像を見せた。
その瞬間温度が下がった。
「ねぇこの赤髪の子はどこにいるの?」
底冷えするような声を出すフェイトは無表情であった。
人は怒りが限界突破すると無表情になるというが、今現在のフェイトはまさにその状態であった。
そんな状態のフェイトに声をかけられたアリサは涙目で語る。
「ヒィ!!い、今はわからないですけど、この画像の場所が近くのスーパーだからその周辺にはいると思います。」
「じゃあ、みんな行くよ」
フェイトの冷たい声が辺りに響くとなのは達は涙目でそれにしたがって着いていった。
そして、画像が掲載されてから50分後、現場にたどり着くとそこには・・・
地面に仰向けに大の字になって倒れて荒い息を吐き、大きな胸を上下させ顔を赤くするシグナム。その姿はナチュラルにエロかった。
そして、同じく倒れている岸本
二人に言える事は疲労困憊で動けないということだ。
そのそばでは面白いことが言えなかったはやてがショボーンっと落ち込んで、シャマルとザフィーラが懸命に慰めていた。
そして被害者で有り、加害者でも有る原因を作った張本人はこう語る。
「ひっぐ、ひっぐ、もう、勘弁してくれーーーー」
ヴィータは銀次に肩車されており、頭に顔を埋めてガッチリしがみ付き体を震わせてガチ泣きしていた。
その光景を見たすずかとアリサは、若干だがイラつく
当然である心配をしていたのに、いざ現場に着くと当の本人は幼女とキャッキャウフフ嬉しい恥ずかしい肩車をして楽しんでいたのだから・・・
もし、そんなこと言われたら、ヴィータは声を大にして否定していただろう。
だが、実際はあまりにも怖かったため、ヴィータの口からこぼれるのは泣き声だけであり、そんな風に思われるとは露ほどに思っていなかった。
そんな中なのはは「銀次君一体何があったの?」と心配し、声をかけるも銀次からは「何、大したことは無い。ちょっと風を体現しただけだ」と言って意味の分からないことでなのはの頭を混乱させた。
そしてフェイトは泣いているヴィータをただ冷たい目で見続けていた。