一撃必殺を夢に見て   作:だめねこ

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井の中の蛙大海を知らず、されど空の深さ(青さ)を知る

天狐ちゃんが転入してから俺は脇目も降らずに修行に励み小学校を卒業し、中学校に入る頃には俺は更なる強さを手に入れることが出来た。

 

管理局に嘱託魔導士として入った事により、実戦経験も大分積み重ねることが出来たのが、一番の要因であったのだろう

 

まあ、なのは達も魔導士として活躍していみたいなので、強くはなっているだろうが、それでも俺の方が強いに決まっている。

 

今の俺ならば坂本を殺す事なんて赤子の手を捻るようにたやすいのは想像に難くないからな

 

これなら俺は天狐ちゃんと付き合う事が出来るだろうし、なのは達を守ることもたやすいだろう

 

だから、分かりやすく『Dimension Sports Activity Association』通称DSAAようは魔法戦競技のチャンピオンである現次元世界最強のフェイトに戦いを挑んだのだ。

 

 

 

 

 

「やぁぁぁ」

 

フェイトの鋭い左のジャブが俺の頬に突き刺さる。

 

避けたはずだったのに・・・思った以上に伸びるフェイトの左のジャブ

 

スピード?違う拳の位置はそのままで前に出たのか!

 

まずい距離を詰められるとGM(ギャラクティカ・マグナム)が飛んでくる

 

公式戦でも行われたフェイトの戦術

 

まるでお手本のような綺麗なワン、ツーでありそれゆえに防ぐ事が非常に難しいのだが

 

「ぐっまだだー」

 

男である俺ならジャブを耐えてあえて距離を潰せばGM(ギャラクティカ・マグナム)打てないはずだし、打てても威力は半減するから反撃のチャンスになる

 

それに一発、たった一発だけでも入れば形勢はひっくり返るはずなのだ

 

それなのにフェイトは決め技であるGM(ギャラクティカ・マグナム)を潰されたのに、涼しい顔をしながら俺の拳を蹴りを避けるだけじゃなく、あるかないかの一瞬すら見逃さずカウンターを決めてくる

 

「うおおお」

 

「遅いよ」

 

こうなれば形振り構ってなどいられずに本気の一撃を振るうもフェイトに触れる事はただの一度も叶わず、逆にカウンターを決められる寸前でゴングが鳴り試合は終了した。

 

「そこまで!試合はフェイトの判定勝ちだ。また、一つ強くなったなフェイト」

 

「まだまだ目標には程遠いけどありがとう恭也さん」

 

「フェイトちゃん強いの!」

 

「銀次の弟子って言うのは強ち間違いなかったのね」

 

「ふふん、フェイトは私のご主人様だからね強いのは当たり前だよなのは」

 

「左だけで勝つなんて凄いよフェイトちゃん」

 

「ふふ、ありがとうみんな」

 

「ところでわっちのお揚げはまだかのー」

 

「ふふふ、天狐ちゃんは花より団子なのね」

 

「何を言っているすずか!?わっちは団子なんぞ食べれんぞ」

 

「そういうことじゃないわよ!」

 

 

上からなのは、アリサ、アルフ、すずかがフェイトを誉めちぎりフェイトもまんざらでは為さそうだった。

 

だが、天狐ちゃんが俺に興味を全く示していないのが悲しい

 

「な、なあフェイト何で俺にGF(ギャラクティカ・ファントム)を打たなかったんだ?」

 

打たせないように対策をしてきたが、フェイトは打つそぶりさえみせずに最後まで終止ただのジャブしかしてこなかった。これは対策が有効と見ていたが、現実は違った。

 

「ファントムを打たなかった理由?必要が無かったからだよ。あの程度のジャブで出鼻を挫かれる相手にファントムを打つほど私は鬼じゃないよ」

 

「なっ!?」

 

「岸元は確かに力も才能もあるし、何より銀次と同じ転生者だから強いのは当たり前なんだ」

 

「そ、そうだよ俺には力も才能もあるから強いし坂本のカスに負ける筈がないんだ」

 

そうだ、そして俺は誰よりも努力をしている自負がある!

 

「銀次君は惰性で生きている所があるから仕方がないの」

 

「それってだめじゃない」

 

「けど、銀次が強いのはたしかだよね」

 

「人外よあいつは理屈が通じないじゃない!」

 

「で、話は変わるけど銀次と恭也さんが本気で闘ったらどっちが勝つと思う」

 

「お兄ちゃんかな?」

 

「恭也さんでしょ?」

 

「恭也だろ」

 

「恭也さんかな?」

 

皆がみな恭也さんの名前を上げるのは当たり前だ。

坂本が勝つなんてあり得ないからな

だが、フェイトと恭也さんの意見は違った

 

「多分だけどギリギリのところで恭也さんは銀次に負けるよ」

 

「嘘だろ!?恭也がカスに負ける筈ないだろフェイト」

 

あの戦闘民族TAKAMATIが負ける?フェイトは冗談のセンスがないな

 

「いや、フェイトの言うとりだ。行き着くところまで行けば俺はギリギリのところで恐らく負けるだろうな」

 

「な、何でだ!?」

 

「命を賭ける事は意外と誰でも出来るけど、銀次は命を捨てる事が出来る。それゆえに相手は銀次の狂気に呑まれてほんの僅かな揺らぎが生まれる」

 

「勝負の瀬戸際で一瞬の迷いは命取になるからね」

 

「守りたい人、生きようとする意志は何よりも力を与えるが、それゆえに死者には勝てない。何故なら死者は恐れるものは何一つ無いから、どんな人であれ行き着く所まで行けば必ず揺れる」

 

「だから、銀次に勝つには圧倒的なまでの力か或いは同じ考え方の狂人じゃないと無理だよ。多少の差異なら無理矢理に揺らして覆しちゃうからね」

 

「それはあいつの転生特典により得た物だから本人の実力じゃないだろ!」

 

そうだ、あいつの転生特典である王の財宝なら何かしらの秘薬的な物があるはずだ!

畜生が!ドーピングするなんて卑怯じゃないか!

 

「銀次の転生特典?ああ、リビングいっぱいに敷き詰められた福沢諭吉さんと冷蔵庫にぎゅぎゅっと押し込められた豆だけど・・・あれは傷を治すだけでそんな効能なんて無いのだけど」

 

「え!?お金と豆?他に剣とか槍とか色々な武器を飛ばしたりとかしていなかったか?」

 

「うーん、私は見たことないけどなのははどう?」

 

「私は諭吉ちゃんしか見たことないの」

 

「俺も見たことないな。前に忍の家で銀次の秘密を無理矢理に吐かせたが、そんな話は聞いてないしな」

 

「じゃ、じゃあアイツがうそをついてるだけじゃないのか」

 

「それはない(の)(わ)(よ)」

 

「そもそも銀次はバカだから嘘をつけない」

 

皆からの一斉の批難に岸元は衝撃を受けたが、フェイトの一言により、若干ではあるが溜飲を下げることが出来たのだが、よくよく考えてみるとそのバカに負けた自分はバカ以下になるんじゃないかと思い、やっぱり腹が立つのであった。

 

 

 

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