はやてとなのはとフェイトの三人はクロノから送られてきた映像を確認するため、隊長室にて映像の確認を行っていた。
報告を受けた時は顔を真っ赤にしていたクロノであったが、はやてに映像を送る時にはクロノの顔色が真っ青になっていた。
その時はやても少しばかり疑問に思ったが、気にせずに隊長室にて映像の確認を行うことにしたのだ。
「じゃあ、映像を流すで」
「絶対に銀次を助け出すんだ」
「そ、そうだねフェイトちゃん」
そして、氷漬けになった銀次が消失する映像が流れた
画面中央に氷漬けになった中華服を着た美少女顔の馬鹿野郎が幸せそうな顔で眠っている
5分経過
10分経過
今の所異常は特に見当たらない
「何や、まだ変わらんやんちょっと早送りするで」
はやては映像を二倍速にしようとした瞬間だった
画面中央の銀次を覆っていた氷に突如罅が入り氷が砕けてしまった
「なんや、一体何が起こったんや」
驚くはやてをよそに映像は流れ続ける
突如氷から解放された生物が無事であるこなど決してあり得ない
「誰か速く銀次を助けてあげて!!」
はやては叫ぶ
しかし、この映像は既に過去の出来事であり、過去を変える事など不可能である
そんな事は分かり切っている。だけど、それでも、それでもはやては叫ばずに居られなかった
「あ、銀次が動いた」
「なんでやねん!!」
「やっぱり銀次君バグキャラなの・・・」
映像の中の銀次はもぞもぞと動き出している
まるで身体の調子を確かめるようにゆっくりとそれでいて大きく深呼吸を行い、腕を胸の前で交差したり、上体を反らし、廻し、ジャンプといった奇妙な行動が映されている
それはまるでラジオ体操を行っているとでもいうのだろうか・・・
「せやから何でラジオ体操してんねん!きっしょいわ!!」
「まー銀次だから」
「銀次君とラジオ体操は切っても切れない関係だから」
すずかとアリサから聞いたなのはが語る銀次のエピソードの一つ
前世において夏休みの宿題は何一つやらなかった銀次君だけど、夏休みのラジオ体操だけは雨が降ろうが槍が降ろうがたった一人でもやり続けたと鼻高々に自慢していた。
その話を聞いたすずかは微笑ましい笑顔で銀次を見つめたが、アリサは真顔で「あんたバカァ~!?」と言い放った。
士郎、恭也、忍、美由紀の4人に目を向けた銀次だが4人からも目を反らされた。
涙目の銀次を見てすずかが恍惚の表情をしていたかどうかは別の話
そして、身体の調子を確かめた映像の銀次は部屋の中央でカメラを正面に胡坐をかいて、右手の甲の部分に額を載せていた
「あ、私わかったこれ困っている奴だ」
「確かに目が覚めたら監禁されとる訳やし困るのもしゃーないなぁ」
「ちなみにこれって罪状的にどうなるのかなフェイトちゃん」
「うーん外的要因じゃないけど・・・割れた原因が判明しない事には銀次を法的に助けるのは難しいかな」
「まー銀次君やし弁護しずらいなぁ」
「そうなんだよね。他の人なら他の要因も考えられるけど・・・銀次君だと、そもそも原因が銀次君だからね」
三人が三人共銀次に対し間違った信頼をしていた。
なまじ坂本銀次を知っているだけに彼女達が正解にたどり着くことは無かった。
そして、さらに映像は流れて
異変に気が付いた看守が銀次の居る牢屋に殴り込みを行い、射撃魔法を乱射したところで映像は途切れてしまった。
「な、なのはちゃんこれどうしよっか?」
「わ、私しーらない」
「そ、そんな~せや、フェイトちゃんなら銀次に勝てるやろ?現次元世界DSAAのチャンピオンやし」
「うーん、エアマスターが発動しなければ勝てるかな?」
「「エアマスター?」」
「あ、そっか二人は念能力を使う銀次は知っているけど、エアマスターモードは知らないんだ」
「それやったら、私だってウォン・フェイフォン張りの酔拳を使ったところ見たで」
「それはジャッ〇ー・チェン?それともジェッ〇・リー?」
「ジャッ〇ーや!!!」
その後フェイトが酔拳2とワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナを借りて研究したとかしてないとか
ちなみに氷が砕けた理由はクロノの魔法が10年でピッタリ砕けるようになっていた為であった事がジェイル・スカリエッティの手で科学的に解明されたのであった。
ちなみに、クロノだけは映像を見て気が付いてしまったのだ。