一撃必殺を夢に見て   作:だめねこ

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オ(おれじゃない)ア(アリサがやった)シ(知らない)ス(済んだこと)運動

なのは達による魔砲攻撃(誤字に非ず)により、ジェイル・スカリエッティが建てた新築の家は崩壊した。

 

たまたま、銀次が居た部屋にナンバーズ達も含めて全員居た為、怪我は無いがこれからどうやって生活すれば良いのかとローンの返済が終わってないスカリエッ・・・めんどくさい、スカさんで良いや

スカさんはさめざめと泣いている。

 

泣いてるスカさんを慰めてるのはウーノただ一人

 

武闘派の子たちはまるで親の仇を見るような目で相手を睨み付ける。

 

「何故だ!何故私のローン45年の家が粉々にならねばならぬのだ!」

 

全くである。

 

原作に於いては史上最大の犯罪者であったが、この世界に於いては犯罪者では無かったのだ。

 

全部きっちりと書面にて命令された事を関係各所に確認した上で行っていた。

 

ならば、スカさんが悪いのでは無くスカさんにそういった仕事をさせた上司が悪い事になる。

 

つまりアリサ・ローウェルとレジアス・ゲイズが悪い

 

だが、今回の悲劇の原因は機動六課の事務局員が悪いんだけどさてどうなる?

 

どうする?八神はやて

 

「え~っと、まぁ色々と言いたいことはあるんだけどさぁ・・・とりあえず、管理局に何度も電話したのにその度に悪戯扱いされて切られたんだけど納得出来る説明してくれるか?」

 

怒れる銀次の問いかけに管理局側の人達は皆一斉にはやてを見る。

 

自身に視線が集まった事で逃げ場を探して、はやては空に顔を向ける

 

雲一つ無い、澄み渡った青空に、鳥たちが優雅に飛んでいる。

 

出来る事なら魔力の限り飛んで逃げたい

 

しかし、逃げたら最後

 

銀次は飛べはしないが跳んでくる。

 

「(ああ、あかん。なーんも言い訳が思いつかへん)」

 

はやての気持ちは分かる。分かるが、怒っている人間にする対応では無い事は確かである。

 

「ぐあああああ」

 

故に銀次がイラつき足に力を籠めると踏まれている岸本の悲鳴が辺りに響く

 

「てめーらデコピンされてーのか!!!」

 

かつて銀次のデコピンによりヴィータに深刻なダメージを与えた至高の一撃

 

あれを見た事があるものは受けたいとは思わない

 

なのはだけは視線で私の所為じゃないもんと訴えかけてたが、銀次に伝わっていなかったので声に出す

 

「全ては八神はやての責任です」

 

なのはは瞬時に自身の上司を銀次に売り渡した。

 

その行動にフェイトとはやては驚愕する。

 

「は~や~て~」

 

銀次の圧が更に上がる

 

オーラが噴き出し、大気が揺れる

 

「(あかん、死んだかもしれん)」

 

そんなとき、ヴォルケンリッターであるシグナムやザフィーラははやてを守る為に前に出る

 

はやてはその光景に涙が止まらない

 

しかし

 

しかし、である。ヴィータは動かない

 

否、動かないのでは無く動けない

 

銀次に対してトラウマがあるヴィータが行動出来るはずが無い

 

「すまねぇ」

 

ヴィータが自身の不甲斐なさを呪いはやてに向けての謝罪だったが、奇跡はおきた。

 

「ヴィータは許す」

 

銀次の言葉に一瞬だが、場の時間が止まった。

 

「すまなかった。銀次」

 

素早い状況判断

 

流石艦隊を率いる男は違った

 

「良いんですよ。クロノさん間違いは誰にでもあります。」

 

間違えたら謝る!

 

そして、それを受け入れる許容の心

 

歪みねぇなおい

 

 

そして、クロノの行動を見て答えを知ったものは続くように謝る

 

それまでぷんぷんしていた銀次も思わずほっこりするも、背後から視線を感じて振り返ってみると

 

目を真っ赤に腫らして未だに涙が止まらないスカさんがこっちを見ていた。

 

「ぐす、一体私が何をしたというのかね!!ちゃんと管理局にも許可を得て行ったのに・・・その仕打ちがこれとはあんまりではないか・・・まだ保険だって入って居ないのだぞ」

 

「ドクターもう管理局とは縁を切りましょう」

 

「聖王のクローンだって、倫理的に問題があるって言うのに無理やり作らされたのに・・・」

 

「何だと!?ヴィヴィオはもう誕生している!!」

 

スカさんの呟きに原作厨の岸本がガバっと起き上がる超反応を示す

 

「あれ?手加減はしてなかったんだが、意外と元気だな眼鏡の奴」

 

10年の間に銀次の予想をよりもほんの少しだけ強くはなってはいた岸本ではあった

 

「あんなんでも一応管理局最強の一人やからな・・・まー私には劣るけど」

 

「一応銀次と同じ転生者だからね。強くない訳が無いよ。私には劣るけど」

 

「だけど私が主人公みたいだから結局は私が最強だよね。お兄ちゃんが無条件で味方だし」

 

「なのはちゃん、私には頼りになるヴォルケンリッターがおるんやで」

 

「二人とも何を言ってるの?頂点は常に一人!数に頼っている奴は中途半端だ。」

 

はやて、なのは、フェイトによる最強談義は大いに盛り上がってはいたものの、この後始末をどうつけるのかに管理局の大人組とスカさん一家の話し合いが行われた

 

後日談

 

なおGOサインを出したはずのアリサ・ローウェルはいつの間にかいなくなっており、アリサが使用している部屋に入るとベットには銀次の娘と記載されている紙をおでこに張り付けられた幼気な金髪の幼女が縄でグルグル巻きにされていたところを銀次により発見され、そしてその光景を運悪く見知らぬ職員に発見されてまたもや牢屋に戻る事になったとか

 

そして机の上には置手紙があり内容を確認した職員が慌ててレジアスに渡したところ

 

これを見たレジアスは緊急入院の為しばらく地上本部が慌ただしくなったのは言うまでもない

 

 




手紙の内容
”天界から幼気な天使が舞い降りたような気がしたので私アリサ・ローウェルは旅に出ます。

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