一撃必殺を夢に見て   作:だめねこ

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第6話

大丈夫だ。今の俺になら絶対に出来るはずだ。万が一失敗したとしても打撲程度だ。パルクールをこよなく愛する俺に不可能はあんまり無い!!!!!

 

あ、どうも坂本銀次です。

 

今何をするかというと・・・・・・二つの高層ビルの間を三角跳びで登るところです。

 

何故そんな事をしているかって?

 

配管工の髭オヤジやパワースーツを着た美女にさらにサンタや忍者にも出来たんだ。ならばパルクーラーが挑戦するのも問題は無い

 

という訳の分からない言い訳をしつつ、脳内BGMはブリンスタでレッツチャレンジ♪

 

 

結果

 

何度ミスって地面に向かってダイビングしたか分からない位落ちた。

 

どれくらい落ちたかって?

 

100から先は覚えてねーよ。

 

まぁ一番やばかったのは頂上付近で飛距離が足りずそのまま落ちたのがやばかったぜ。

 

空気抵抗で目を開けていられなかったから、受身を取れんかった。

 

怪我はしていないんだがね。

 

伊達に感謝の鉄山靠はやってないぜ。キリ

 

 

そんな訳の分からない達成感に身を震わせつつ家に帰ろうとしたところで背中に衝撃が走り、俺は真上に跳ね上がったあと地面に叩きつけられた。

 

何があったのか首だけを回して確認すると、黒い車が遠ざかっていた。

 

そうか

 

俺はあの車にひき逃げにされたのか・・・・・

 

ふざけるなよ。

 

絶対に逃がさない。

 

きっちりかっちりけじめをびしっと着けてやる。

 

思い立ったら即行動

 

俺は・・・・車を追いかけた。

 

しかし、車に追いつけるはずも無く見失ってしまうのは時間の問題。

 

ならば高いところから見ながら追いかければ良い。

 

塀に跳び乗り、屋根に跳び乗り、電線を走り車を追いかける。

 

そうしていると車はとある倉庫の前で止まった。

 

すると中から黒ずくめのスーツの男が4人

 

なんだか見た目若そうなホストの兄ちゃんが1人

 

そして特徴的な金髪の少女と紫の髪の少女が担がれた倉庫に入っていったのが見えた。

 

それから10分ほどしてようやく、倉庫に着いた

 

中の様子を見るとホストの兄ちゃんが笑って、紫の髪の少女が涙を流して、金髪の少女が何かを叫んでいるようだ。

 

どんな状況か分からないがとりあえず今言えるのは入り口付近には4人の男が幸運にも居る事だ。

 

俺はそれを確認して、入り口付近の壁に近づく

 

今からやる事は今まで何十、何百、何千、何万回と数え切れない程繰り返してきたこと

 

腰を落とし、右腕を前に出し、左腕は腰の辺りに置く

 

呼吸を整え、一気に踏み込む。

 

全力の震脚で踏み込んだ為辺りに轟音が鳴り響きコンクリートは踏み砕かれ地面にクレーターが出来る。

 

そして俺は背中を入り口の壁にぶつけた。

 

その結果壁には人が通れる程の穴が空き、壁の付近に居た4人の男たちは俺の目論見道理に地面に倒れていた。

 

辺りを見渡すとホストの兄ちゃんが引き攣った顔して、金髪の少女と紫髪の少女は目をぱちくりさせていた。

 

そしていち早く正気に戻ったホストの兄ちゃんが声を荒げる

 

「貴様一体何者だ。忍の手先か?どちらにしろ夜の一族であるこの俺に勝てると思うなよ」

 

「夜の一族だかなんだか知らないが・・・俺を轢いたんだ。けじめは付けて貰うぞ」

 

「夜の一族を知らない・・・なんだ貴様も下等生物か、いいだろう冥途の土産に教えてやる。夜の一族とはなお前ら人間とは違い、優れた頭脳、身体能力を持った吸血鬼の一族だ。それに歯向かったんだ。そこに居る月村すすかも俺と同じ化物だ。」

 

ホストの兄ちゃんがそういうと紫の少女はびくっと身体を震わせた。

 

それを見た金髪の少女は叫んだ。

 

「何が夜の一族よ。吸血鬼がなんだって言うのよ。すずかは私の親友よふざけたこというんじゃないわよ」

 

「ほう、言うじゃないかしかし、ほかの人間がお嬢さんみたいに受け入れられる訳では無いのだよ。

貴様はどうだ?」

 

そういうとホストは俺に話を振ってきた。

 

すずかと呼ばれた少女と金髪の少女も俺に視線を送る

 

「人はなぁ”安っぽいプライド”があれば神や悪魔や化物等にだって立ち向かうことが出来る。そして俺はこの”安っぽいプライド”にかじりついている。たかが吸血鬼だなんだといちいちビビッてられるかよ。来いよ吸血鬼。それとも下等生物に怖気ついたか?」

 

分かりやすく人差し指を曲げて挑発する。

 

「ふん、良いだろう。その挑発に乗ってやるさ。」

 

そういうとホストはまっすぐ向かってきた。

 

自分の事を吸血鬼と言うだけあってそのスピードは速かった。

 

だが、俺にはそんなことは関係ない。

 

スピード、技、力が例え相手の方が上でも俺がやるのは唯一つ

 

間合いに入ったら・・・・打ち落とす。

 

「あ、そうそう俺も一つ面白い事を教えてやるぜ。」

 

ホストの拳をあえて背中で受け止めて技を放つ

 

「鉄山靠に二の打ち入らず、沈みやがれ自称吸血鬼」

 

その瞬間ホストはコンクリートの地面にめり込んだ。

 

「グハァば、ばかな・・・この俺が下等生物如きに」

 

「ハッ意外としぶといじゃないか、さすが吸血鬼だけの事はあるな。」

 

俺はそれだけ言って足を上げる

 

「ま、待ってくれ」

 

ホストの制止の声を聞かずに俺は足を振り落とす

 

「ウルァーーーー」

 

ホストの身体を思いっきり踏みつけると骨の折れる音が響くと同時にさらにコンクリートに埋まった。

 

まぁ吸血鬼って言っていたし死んではいないと思うが・・・別段どっちでもいいか

 

そんな事を考えていると金髪が突然叫びだした。

 

「あんたそいつやっつけたんならとっとと縄を解きなさいよ。」

 

なんという上から目線!!!親の顔が見てみたいby銀次

 

「あのさぁ君と俺は初対面だよね?仮にも助けて貰う人の態度がそれで良いと思っているわけ?全く最近のガキンチョは躾がなってないな。これもゆとりの弊害なのかな?親の顔が見てみたいよ。」

 

俺がそういうと金髪は顔を真っ赤にさせて口をパクパクさせていた。

 

「あの~私月村すずかって言います。すみませんが縄を解いて頂けませんか?」

 

「ああ、俺は坂本銀次だ。全くお友達の月村さんは礼儀正しいのに隣の金髪はやかましいだけだな。ほれよ」

 

「改めてありがとうございます。じゃあアリサちゃん今から縄を解くからまってね。」

 

「いや、別に大したことはねーよ。たまたま俺もこのイケメンに用があっただけだし、じゃあ帰るわ」

 

「待ちなさいよ。助けられっぱなしなのは性に合わないわ。だから、その、助けてくれてありがとう。って勘違いしないでよこれはあくまでお礼なんだからね」

 

「勘違いも何も自意識過剰でしょ?。」

 

「う、うるさいわね。あと私の名前はアリサ・バニングスよ。特別に名前で呼んでいいわよ。」

 

「なぁ月村この子いつもこんな感じなの?俺若干疲れてきたんだけど」

 

「いえ、普段はもっとおとなしいですよ。あと私の事はすずかって呼んでください」

 

「え!?ああ、わかったよ。じゃあか「すずか助けに来たわよ」うん?あ、美由紀さんだ~♡それとおまけの恭也さんと士郎さんなんでいるんですか?」

 

「それはこっちの台詞だよ。なんで銀君がここにいるの?」

 

「ジョギング中にそこのイケメンが運転する車に撥ねられたから、けじめを着けに来た。」

 

「相変わらず銀君はバグってるね」

 

「失敬な努力の賜物ですよ。美由紀さん」

 

「どんな努力をすれば9歳児がコンクリート壁を壊せるだろう?」

 

そりゃあもちろん感謝の鉄山靠ですよ!?

 

「父さん一体どうなってんだ?」

 

「さぁ?たぶん銀次がやらかしたんじゃないかな。まぁ良いとりあえずみんな車に乗ってくれ家まで送ろう」

 

士郎さんの一言によりみんな車に乗り始めた。

 

車の運転は士郎さんで助手席は恭也さん

 

後は月村・美由紀・アリサが後部座席に座っている。

 

俺?美由紀さんの膝の上だよ。

 

月村・バニングスは俺のことをちらちら見ているが、今の俺の全神経は美由紀さんの母性が当たる背中に集中しているため、車内は静かなものだった。

 

 

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