何十年振りだろう?
散歩をするという行為は・・・
爽やかな風が、まるで今日という一日を祝福してくれる
太陽も燦々と輝き暖かく俺をリフレッシュしてくれる
「全くシャバの空気は最高だぜ」
一本下駄をカッカッカと鳴らしながら空や景色を見ながらも見知らぬ土地を歩くというのは実に良き、そう今日からこの俺坂本銀次の日常が始まるのだ。
「あ~そこの君、こんな朝に何しているんだい?学校や親はどうしたの?」
呼ばれて振り向けば人の良さそうな茶髪のイケメンがそこにいた。
「あの~こんななりでも成人しているんですけど・・・」
「はっはっは、面白い話だ。詳しい事は管理局で聞くから大人しく着いてきてね」
冗談じゃない!
「俺は嘘なんかついてないやい!」
俺は逃げだした。
「こら、待ちなさい」
しかし、茶髪のイケメンは追いかけてきた。
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イケメンさんは空は飛べないようだが、なかなか体力があるのか、なお俺の事を追いかけてくる。
撒こうと思えばいつでも撒けるけど、久しぶりの追いかけっこだからギリギリ手が届きそうで届かないそんなつかず離れずの距離を河原で走り回る。
近くにテントがあるから、その周りをグルグル回りがら逃げ続けること1時間が経過
「ぜ~ぜ~、な、何でそんな履物で速く走れるんだ君は・・・」
「慣れですよ慣れ。ホラホラ、鬼さんこちら手の鳴る方へ♪」
パンパン手を鳴らして
「オレ!!!」
「先っからうるさいんや!!」
テントから黒いパーカーをきた女の子が現れた
「俺?それともあっちの人?」
「両方や!!!」
「君その子供を捕まえてくれ」
イケメンさんまだ諦めてくれないのか・・・全く管理局員はしつこいぜ。後でクロノさんに言いつけてやる
「なんでそんなことしてるんや?」
「こんな朝から子供が一人でいるなんておかしいだろ?だから彼を保護しなければならない!一管理局員としてね」
言ってる事は正しいかもしれないけど、別段強制される程のことじゃないと思うんだけど?あとテントから出てきた住所不定無職の通称ホームレスな女の子の方が案件なんじゃないだろうか?
「分かったで私も協力したる」
黒パーカー女子が敵にまわったようだ。
「ほな、さっさと捕まえたる」
2対1か・・・面白くなってきたじゃぁねーの!!
「二人まとめてバチッコーイ!!
相手に尻を突き出して挑発
自然と後ろを向くポーズになり、川があることに今更ながらに気が付いた。
「上等や絶対に捕まえたるで!」
女の子が出していい声じゃ無いけれど、なかなかのダッシュ力である。
女の子もイケメンも俺を川に追い詰めようとしているんだろうけど、バカめそれこそが俺の狙いよ
発勁を覚えた人間は水の上を歩く事すら容易い
「マジかよ」「嘘やろ!」
「どうしたどうした!来いよ二人とも!濡れるのなんか気にせずさぁ!かかって来いよ」
川の真ん中でブレイクダンスを踊りながら二人に呼びかけるも動く様子が全くない
「クックック俺を捕まえようなんて10年早いんだよ!イケメンさんに黒パーカー女」
最後の最後まで煽る言葉は忘れずに俺はなのはちゃんの家に帰った。