一撃必殺を夢に見て   作:だめねこ

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げんさく!!開始
第7話


士郎さんの車に揺られることおよそ30分後

 

車を降りると目の前には大きな家が建っており、門のところにはメイドさんと月村によく似たおそらくお姉さんが居た。

 

さすがアニメの世界だ。美男美女が多い

 

そんな事を思いつつ目の前で月村が姉に抱きしめられている光景を黙って見ている俺

 

我に返った姉が家に案内したのはそれから10分ほど経った後である。

 

 

居間に案内されてソファーに腰掛ける。

 

俺の正面には月村家が勢ぞろい

 

俺の横は士郎さんと恭也さんで埋まっている。

 

ちなみに俺は美由紀さんの膝の上で抱えられている。

 

そんな中月村姉が感謝の言葉を述べる

 

「では、改めて月村家当主月村忍です。この度は妹を助けてくれてありがとうございます。」

 

「えっ!?ああ、これはご丁寧にどうもです。あ~っと名前は坂本銀次です。」

 

美人のお姉さんに感謝された事なんて転生前も無かったことだし、正直どもってしまったのは仕方の無いことだよね。

 

「銀君照れてる~かわいい~」

 

美由紀さんはそういうと手にさらに力を籠めて抱きつく

 

その光景を見て口をヒク着かせながらも話を続ける月村姉は見ていて面白い

 

「それで坂本君とアリサちゃんは今回の事で月村家の・・・いえ、夜の一族について知ってしまったのよね。そこで二人には契約してもらいたいの」

 

「契約ですか忍さん?」

 

「ええアリサちゃん。夜の一族の事を決して誰にも話さないことをね。」

 

「私はすずかの親友です。誓って夜の一族の事は話さないです」

 

「ありがとうね。アリサちゃん」

 

「なーに泣いているのよすずか当然じゃない」

 

アリサとすずかは手を取り合い喜んでいた。

 

「じゃあ次は坂本君ね。契約しないなら悪いけど記憶を消させてもらうわ」

 

そう言った月村姉はまっすぐ俺を見ていた。

 

それにしても吸血鬼・・・ね。

 

いくらここがアニメの世界だからと言ってもそんなん居るわけ無いでしょ

 

「えっと、つまり中二病って事ですかね。わかりましたそういう設定なら、周りにばれると恥ずかしいですもんね。大丈夫です。俺も・・・そんな恥ずかしい事は周りに言いませんから」

 

俺がそう言った瞬間月村家と恭也さんはテーブルに頭を思いっきり頭突きした。

 

士郎さんは「まぁ、実際信じる訳無いよな」とぼやいていた。

 

 

それから月村姉が必死に夜の一族がどうのこうの言っていたが、俺には痛い人にしか思えなくなってきた。

 

なるほど、これが残念系美人か

 

「本当なの坂本君信じてよ」

 

「じゃあ何か目に見える形で証明してくださいよ。吸血鬼っていう設定なら身体能力もすごいのでしょ?それなら腕相撲して、月村さん達が勝てば信じます。俺が勝ったらこの話はもう終わりで」

 

「それで納得するならそれでいいわよ。じゃあすずか腕相撲してあげて」

 

「え?うん、わかった。」

 

姉に言われてやる気を出すすずか

 

こうして急遽始まった腕相撲大会

 

「じゃあいくよ」

 

「いいよ~」

 

腰を落とし臨戦態勢の自称吸血鬼のすずか

 

対して俺は片手をポケットに手を突っ込んですずかの手を握る

 

「じゃあレディ・・・ゴー」

 

士郎さんがそういうとすずかは力を籠める。

 

しかし、結果は微動だにせず俺の腕は動いていなかった。

 

これにその場に居た全員が驚いていた。

 

「まー女の子に負けるほど軟じゃないよ俺はね。ホレ、両手使っていいからがんばんな」

 

俺がそういうとすずかは両手を使い全体重までかけた。

 

しかし、結果は変わらず微動だにせず

 

「大したことないなぁ~ホレ」

 

俺はゆっくりすずかの手をテーブルに着けた。

 

「じゃあ次は・・・お姉さんで」

 

「すずか仇はおねえちゃんが取るからね。士郎さんお願いします。」

 

そして俺とお姉さんは手を握る。

 

お姉さんもすずか同様腰を落とし、空いている手はテーブルを掴んでいる。

 

俺はやっぱりポケットに手を入れてるだけである。

 

「え!?ああ、じゃあ手を組んでレディーゴー」

 

士郎さんの声がすると同時にお姉さんは力を籠める。

 

その力は体感ですずか三人分位はありそうだった。

 

しかし

 

「嘘でしょ?あなた本当に唯の人間?」

 

「失敬な!!俺はどこにでもいる唯のパルクール好きの9歳児だ」

 

「そんな9歳児は居ないよ銀君」

 

「解せぬ」

 

腕相撲の結果は俺の勝ち、しかし何故か化物扱いにされた感じがするがどこにも違和感はなかった。

 

その時であった。

 

「お嬢様分かりました。彼が何者かが」

 

「ノエル本当!?結果はどうなの」

 

「はい、調べた結果彼の父親は”怪物”坂本ジュリエッタで母親は”エアマスター”相川 摩季です。」

 

「マジかよ!!!!!」

 

「あんたが驚くな!?」

 

アリサが突っ込みを入れるがそりゃあ驚きもするさ、何せ初めて知ったんだからな。

 

未だに家は福沢先生で埋め尽くされてて調べることが出来ないんだから仕方が無いのさ

 

「と、とりあえずノエルそれ以外に分かったことは?」

 

「彼は年齢9歳児「それは知っているわ」で、小学校に通ってはいないようです。」

 

それを聞いて月村姉はニタリ笑い出した。

 

「坂本君・・・「嫌です」まだ何も言ってないじゃない」

 

「言わなくても分かります。学校に行けとでも言うのでしょう?嫌ですよ。面倒くさいですし」

 

「そんなことないよ。坂本君一緒の学校に行こうよ」

 

「そうよ、私が友達になってあげるわよ」

 

「ほらほら、すずかもアリサちゃんもこう言っている事だし・・・ね。お願い。手続きはこっちでして置くから」

 

「いーやーでーすー。なんで小学生を2度もやらなきゃいけないんですか!!!!俺は断固抗議する」

 

「「「「え?どういうこと?(だい)」」」」

 

なんだろう俺は今口走ってはいけないことを言った気がする。

 

 

 

結論から言おうあの後俺は洗いざらいしゃべることになり今現在は

 

「はい、みなさん今日から新しいお友達が来ました。」

 

「え~坂本銀次です。」

 

すずかとアリサが通う聖祥大学付属小学校に通うことになった。

 

しかもクラスも同じだとか忍さん・・・あんた一体何者だよって夜の一族の当主だったな。

 

「にゃああああああなんで銀次君がここにいるの~~~~」

 

「高町さんと知り合いなのね坂本君はじゃあ席のほうは高町さんの隣が空いているからそこに座ってね」

 

「わかりました~っとうんじゃよろしくななのはちゃんよ」

 

「うん、よろしくってそうじゃないの!?なんでここにいるの!!!」

 

「なんでってそりゃああそこにいる月村すずかって奴の姉の所為だ。」

 

俺がそういうと月村がこっちを見て口ぱくでなんか言っているが、俺には読唇術とかそんなことは出来ないので理解することを諦めた。

 

「言っている事が何一つ理解できないの」

 

それはなのはちゃんの理解力が足りないからだよ。

 

 

授業が終われば質問攻めに会うのは転校生の宿命である

 

-その赤い髪の毛は地毛ですか?

 

染めているに決まってんだろうJK

 

-あんた何時からなのはの知り合いなのよ

 

-うん、私も気になるな教えて銀次君

 

翠屋の前が俺んちだ。だから昼飯はいつもお世話になっていた

 

-好きなタイプは?

 

年上の美少女

 

-お父さんはどんな人

 

さあ?会ったことないから分からんがたぶんマキマキ言っていると思うよ。

 

-お母さんは?

 

喧嘩好きのストリートファイター

 

-将来の夢は?

 

ニート

 

 

と質問に答えればチャイムが鳴り次の授業が始まる。

 

授業内容?ああ、ぜんっぜんわかんねぇや

 

転生したとはいえ、もともと俺は頭が良いわけでも何でもないし、ましてや勉強なんかしていないし、する気もない

 

だから俺は考えるのを止めて・・・寝ることにした。

 

 

目が覚めたときには目の前で涙目になっているなのはちゃんとすずかとアリサが居た。

 

「ふぁ~よく寝た。ところでお前らどうしたんだ?」

 

「あんたを全力で殴ったら捻挫しちゃったじゃないバカ」

 

「殴ったこっちがダメージ受けるとか銀次君は理不尽だよね」

 

「手が痛いの~」

 

アリサ・すずか・なのはの三人の手を見ると確かに赤く腫れていた。

 

「知らんがな。じゃあ俺は帰るぜ」

 

「待ちなさいよ。私も一緒に帰るわよ。」

 

「そうだよみんなで一緒に帰ろうよ」

 

「うん、そうしよう」

 

「集団下校って子供じゃないんだからってお前らは子供だったな」

 

「あんたも見た目は子供じゃない!!!」

 

「そうだよ。どこもおかしいところはないよ」

 

「二人とも何を言っているの?」

 

「「なのは(ちゃん)にはまだはやい(よ)」」

 

そんなどうでもいい事を話しながら俺たちは学校を後にした。

 

 

その夜、外でラジオ体操をしていたら夜空に煌く”何かが”海鳴市に降り注いだ。

 

俺はその時アニメの世界ってすげーなって思った。まる

 

 

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