一撃必殺を夢に見て   作:だめねこ

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第9話

目が覚めたら時刻は6時

 

顔を洗って、歯を磨いて、ジャージに着替えて外に出る。

 

やる事はいつも行っているラジオ体操

 

それが終われば全速力の俺式パルクールマラソンを七時まで行い、最後は感謝の鉄山靠と最近始めた突きも行った。

 

全てが終る頃には時刻は7時40分になっていた。

 

汗だくになった俺はシャワーを浴びて、汗を流し制服に着替えてから昨日拾った青い菱形の石に紐を通してネックレスみたいにした後それを身に着けて学校に向かう。

 

バス停に着いたときには前方に慌ててバスに乗るなのはちゃんが居た。

 

なのはちゃんが乗ると同時にバスは動き出す。

 

その時偶然だったと思う

 

バスの後部座席にアリサとすずかが居て二人が後ろを振り向き、おそらく、いや間違いなく今二人とも俺を凝視している。

 

アリサはなんか叫んでいるようだが残念君の声は俺には全く届いて居ないんだぜ。

 

隣に居るすずかは紙に高速で何かを書いて俺の方に向けてきた。

 

えーっと”急がないと・・・・”

 

読み切る前にバスは行ってしまった。

 

最後まで読めなかったのはすごい残念だ。後でなんて書いたか教えてもらうとしよう。

 

そんな事を考えつつ俺は最短距離をゆっくり歩きながら学校を目指した。

 

結果?

 

遅刻はしなかったぜ。別段しても良かったんだけどな

 

「ところで何であんたはバスに乗っていないのに学校に間に合っているのよ納得行く説明しなさい。」

 

「説明も何も最短距離を歩いただけだ。別段驚くことをした訳じゃあ無いよ。それともアリサは俺に遅刻してもらいたかったのか?」

 

「そんな分けないでしょ!?あとその最短距離ってどういうことよ!!!!!」

 

「そんなに怒るなよヒステリックは嫌われるぜなぁすずか」

 

「そうだよアリサちゃん落ち着いて」

 

「はぁーはぁー分かったわよ。じゃあ銀次答えなさい」

 

「まー様は算数と同じだよ。時速60キロで6キロの距離を通過するには何分掛かりますか?」

 

「そんなの簡単よ答えは6分だわ」

 

「おう正解だ。じゃあ次行くぞ。分速320で2キロの距離を通過するには何分掛かりますか?」

 

「6分25秒よってもしかしてあんた秘密の抜け道でも知っているんでしょ教えなさいよ」

 

「うん、あるんだったら教えて欲しいな」

 

「なのはも知りたいの~」

 

「三人ともなんか勘違いしているみたいだがそんなものはねーぞ。答えはバス停から学校までの距離をまっすぐ突っ切ったんだ」

 

「だからそんなことできるはず無いでしょ!!!バス停から学校まで建物が幾つあると思ってんのよ。空でも飛ばないと無理に決まっているわ」

 

「えっともしかして銀次君空を飛んできたの?」

 

「う~ん当たらずとも遠からずだな。」

 

「「どういうことなの(よ)」」

 

「建物の上や家の屋根を通ってきたそれだけだよ。それにしても空を飛ぶとか・・・・アリサは魔法とかそういう系のアニメが好きなのか?」

 

「べ、別にどうだって良いでしょ。ところで銀次首から提げているそれは何よ」

 

「ああ、これ?昨日拾った綺麗な石。気に入ったから紐を付けてネックレスみたいにした。ちなみに上げないぞ」

 

俺は三人に見えやすいように石を服から出して見せた。

 

「へぇ~意外と綺麗じゃない」

 

「うん、似合ってるよ銀次君」

 

「銀次君それもっとよく見せてくれないかな?もしかしたら知り合いが落としたものかもしれないの」

 

すずかとアリサは単純に褒めてくれたが、なのはちゃん君は何を言っているんだい?これは毛玉を倒したら出現したレアアイテムだよ。君の知り合いのものでは無い事は確かだよ。

 

と言えれば良いがそんなこと言ったら忍さんと同じくらい痛い人になってしまう。

 

俺は中二であることは認めるが痛い人は嫌なのである。

 

だから俺は一方的に拒否することにした。

 

「お断りします」

 

「ちょっとだけで良いからお願いなの」

 

「ご遠慮します」

 

「本当に知り合いが困っているの。だからなのは助けてあげたいの」

 

「なのはちゃん・・・あんまり聞き分けの無い子は桃子さんに頼んでお尻ぺんぺんだよ」

 

「小学三年生になってお尻ぺんぺんは嫌なの」

 

まー人としてお尻ぺんぺんは嫌だよね。

 

そんなやり取りが学校であったが今は帰宅中

 

朝とは違う道を通ったらまた違う出会いがあった。

 

普通に青い菱形の石が落ちている。

 

右見て、左見て、後ろ見て、前を見るが誰も居ない・・・取るなら今のうちだ。

 

俺のBダッシュにより見事菱形の石はゲットできた。

 

「よっしゃー石ゲットだじぇー」

 

その時だった。

 

誰も居ないはずのこの場所に女の子の声が響いた。

 

「ジュエルシードを渡してください」

 

前後左右を見渡すが誰も居ない。

 

これはもしや・・・・・幽霊かもしれん

 

返事をしたらやられる可能性大

 

ならば俺に出来るのはただ一つ

 

「逃げるんだよぉぉぉぉぉ」

 

「え!?ちょっと待ってください」

 

俺が走ると女の子の声も着いてきた。

 

というか上から声が聞こえるとかマジで怖いんだけど。

 

そこからは全力で海鳴市のありとあらゆる場所を走り回った。

 

いったん逃げ切ったと思い廃ビルに逃げ込んだら再度女の子の声が響き渡り俺は思わず見てしまった。

 

聖翔大学付属小学校の制服を着ている身体が透けているアリサの姿を

 

「おいおいおい、アリサおめー学校で怒らせたからと言ってバニングス家の権力使って特撮鬼ごっこってどういうことだ。おまけに足もリアルに無いとかどうなってんだ。ちょっと触らせろよ」

 

俺は安心しきってアリサの近くに寄ってしゃがんで見えないアリサの足を触ろうとしたが・・・

 

スカった。

 

無い、感触がまるで無い。思わず顔を上げるとそこには桃源郷があった。

 

俺が興奮するよりも速くアリサの声がビル内に響いた。

 

「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

 

「ぐす、強姦されて死んだのに死んだ後も破廉恥な目に合うなんて思わなかったわよ」

 

「いやぁー良いもん見せてくれてありがとな。お礼も何も無いけど俺は帰るぜ」

 

クルリとターンして帰ろうとしたら後ろに回りこまれてしまった。

 

「幽霊から逃げれると思っているのここは私のテリトリーよ」

 

「なるほどならばこれならどうだ。」

 

俺は幽霊を正面に見ながら壁際までムーンウォークした。

 

幽霊はその意味に気づかない、だからその場所から一歩も動いていない。

 

そして俺は背中を壁にぶつけて一言呟いた。

 

「今日みた桃源郷の事は俺は消して忘れない。それこそ死んでも忘れない。」

 

「あんなことしておいて逃がすわけ無いでしょ?それに後ろは壁よ」

 

「我が鉄山靠の前・・・いや、後ろか、鉄山靠の後ろに砕けない物は無いことを見せてやろう。はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁどりゃあああああああああああ」

 

オーラを纏った俺の鉄山靠は壁をぶち抜いた。

 

「あばよ」

 

ぶち抜いた壁から飛び出した俺は地面を見る。

 

目測で4階相当の高さであった。

 

そして、俺はそのまま地面に着地し何事も無く歩いて家に帰った。

 

その様子をぶち抜いた壁から幽霊がクスクス笑って見ていたことに俺は気が付かなかった。

 

 

今日はやたら疲れた

 

なのはちゃんはやたらと見せて見せてうるさいし、空から女の子の声が追いかけてくるし、しかも最後は幽霊といえど美少女の・・・ぐふふ、まあ悪いことばかりじゃあなかったしラジオ体操したら寝るとするか

 

俺はそう思い家に着き、ドアを開ける

 

「クスクス、言ったわよ幽霊からは逃げられないってね」

 

そこには先ほど桃源郷を魅してくれた幽霊が居た。

 

「おい、どうやって俺の家を調べた」

 

「とりあえず私の股に話しかけるのは止めてくれるかしら?」

 

幽霊は顔を真っ赤にして恥ずかしがっている。

 

「ああ、悪いね美少女には免疫力が無くってな悪い、すまねぇ、許せ」

 

とは言いつつも視線は幽霊の股から外れないどうやら俺は呪われてしまったようだ。

 

 

 

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