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地球ではアメリカ版宇宙戦艦ヤマトと言える護衛戦艦アリゾナの就役式が終了し、アリゾナが小惑星帯防衛基地アクシズに向かっていた頃、アマテラス、ヤマト、雪風・改はベテルギウスにてハイパーノヴァの危機を徳川前機関長の息子である徳川太助の機転によって無事に回避することに成功し、イスカンダルに向けて次の超ワープを実行していた。
次のワープアウト地点はかつてガミラスの名将ドメルとヤマトが激戦を繰り広げた地‥‥
『七色星団』だ。
『ワープ終了。お、見えてきたぞ。七色星団だ』
「うわぁ‥‥」
「きれい…」
「これが七色星団…」
アマテラス乗員たちは七色星団の美しさに目を奪われていた。
七色星団は、大マゼラン銀河の先端に位置するタランチュラ星雲を構成する一角で、七つの縮退星で形成されている珍しい星団だ。
宇宙ジェットの噴出が観測されており、イオン乱流が吹き荒れ、レーダーにも障害が発生する嵐の「雲海」である。
タランチュラ星雲内で最も危険な宙域であり、航路を見誤ると、イオン乱流の渦にのまれ、脱出不能に陥るか、乱流に流され、七つの縮退星のいずれかに吸い寄せられてしまう。
それが、この七色星団を難所と知らしめる事実であった。
その七色星団に艦隊が近づくとズシンと言う衝撃と、まるで荒波にでも揉まれた様に艦が揺れる。
ヤマトの航路記録通り、外はイオン乱流が吹き荒れ、嵐の雲の様なものが次から次へとヤマト、アマテラス、雪風・改を薙いだ。
星雲の各所で青い稲妻が不気味に光っている。
まさに宇宙の暴れ海だ。
電離ガスの濃度は高く、レーダーも遠距離レーダーを始めとするセンサーも役に立たない為、早々に光学モードへと切り替え朝田は隣の席でビクビクしながら操舵桿を握る知床を援護する為に双眼鏡で周囲を見張る。
やがて、イオン乱流の層を抜けると夜空の雲海の様な宙域へと出る。
此処から先は今の高度を保って行けば、凪いだままの宙域が続く。
ただし、高度を下げたりすれば、たちまちイオン乱流に流される。
「ここでかつてヤマトとガミラスのドメル将軍の空母艦隊がぶつかったんだね…」
束はドメルとヤマトとの戦いは映像でしか見ていないが、いざこうして古戦場跡へ来て見るとあの時のヤマトの苦戦を思い浮かべてしまう。
「うむ‥‥だが、束よ。感傷に浸るのも良いが今は周辺の警戒を厳にすべきだと思うぞ。特にこの宙域は暗黒ガスが多く視界も悪い。ベテルギウスにいたあの盗掘艦隊の一部は何処ぞに逃げていった。もしかすると残存部隊が我々に報復する為、この宙域で待ち構えているかもしれんぞ」
「あっ、そうだね。CICこちら艦橋、周辺警戒を厳にして」
『わかった。空間スキャンを開始する』
この時、アマテラスやヤマトが早期に空間スキャンを実行していたことが運命を分けた。
アマテラスではディアーチェが、ヤマトでは島が不安視していた敵襲の危険‥‥
それは、奇しくも的中する事となった。
暗黒星団帝国空母機動艦隊
「フフフ‥‥我々の方が一歩先んじていたようだな。貴様らのワープ航路を計算し、この場所へとやってくることはすでに割り出せておったのだ。艦隊集結が間に合うかどうかだけが心配だったが、どうやら杞憂だったようだな‥‥まぁ、奴らの貧弱なワープ装置ではこれが限界というところか‥‥」
α星の戦闘から命からがらに離脱したクーギスが前回の汚名を晴らすため、そして双子の兄、ルーギスの仇を討つため、空母を中心とする機動部隊を率いて布陣していた。
「クーギス様。本艦を含め、全空母の攻撃機の準備が整いました」
「よし、艦載機の射出シークエンスに入れ、レーダー妨害開始」
「了解、艦載機射出シークエンス開始。レーダー波妨害タキオン波、放出」
「待っておれ、兄上。あの小ざかしい者どもを、真の恐怖を味あわせながら葬り、兄上の元へ下僕として送り届けてやろう」
飛行甲板から次々と発艦していく艦載機を見ながら、クーギスは兄の仇を既に討てたように呟いた。
クーギス艦隊の妨害波を受け、ヤマトとアマテラスの空間スキャンは機能を停止して、レーダーもノイズが多量に入りこちらも機能が低下した。
アマテラスにおいてレーダーの異常に最初に気づいたのがレーダー分析をしていたアインスだった。
アマテラスCIC
『えっ?ん?あ、あれ?』
『ん?どうしたアインス』
突然戸惑う様子を見せたアインスに千冬が冷静に訊ねる。
現在アマテラスCICでは千冬が義体を使用して手動で分析しつつアインスが電脳空間内で分析をしていたのだがそのアインスが見ていたレーダーの空間スキャンが停止してしまったのだ。
『えっ?あ、あの‥空間スキャンが停止してしまって‥‥あれ?おかしいなぁ~変なところはいじってないのに‥‥』
『なに‥‥?』
アインスからの報告にCIC室室長の千冬はある悪寒を感じた。
(義体なのに悪寒を感じるのか?という野暮な突っ込みはなしで!)
(七色星団でのレーダー異常は自然現象が大まかな要因だというのはヤマトのデータで判明しているが‥‥いや、待てよ?かつて地球上の水上戦闘において戦闘開始前、もしくは開始後に電波妨害をするのは常識だったそうだ。レーダー妨害もその一つ‥‥ま、まさかっ!?)
『アインス!今すぐに全時間軸帯で左舷前方の宙域を拡大して分析しろ!』
『えっ?えっ?は、はい‥‥ん?こ、これはっ!?』
アインスは千冬に言われた通り、時間軸帯で左舷前方の宙域を拡大して分析すると艦隊反応を見つけた。
『艦橋!こちらCIC室長の千冬だ!束、敵襲だ!』
アインスの分析結果を見て千冬は急ぎ艦橋へ報告を入れた。
アマテラス艦橋
「はぁ!?敵襲!?」
突然、千冬から敵襲の報告が入り、束は思わず声が裏返る。
『ああ!先ほどから起こっていたレーダー障害は電離ガスの影響ではなく、恐らく敵の妨害波だ!』
「えっ?それ本当なの!?」
『ああ、自然現象にしては最新鋭のレーダーを搭載しているアマテラスならもう少しは鮮明に見えるはずだからな!』
「わ、分かった!通信長、ヤマトに緊急連絡!」
「は、はい!」
ギンガは急ぎヤマトに敵艦隊発見の報告を入れる。
ヤマトに緊急連絡したところヤマトでも同様の事態が起こっており解析の結果、空母の大艦隊であることが判明していたのでちょうど連絡するところだったという。
「今回は大規模対空戦だよ!航空隊は直ちに発進せよ!」
『『了解!!』』
航空隊スクランブル発進の指示を受け、ヤマトとアマテラスの航空隊はスクランブル発進してヤマト、アマテラス、雪風・改の前面に布陣し、敵機を待ち構えた。
「艦載機反応多数!!エネルギー反応から、爆撃機の大編隊と思われます!!」
敵艦載機はエネルギー反応から爆撃機の編隊であることが分かった。
爆撃機と言う事で、対艦載機戦闘には不向きであるが、如何せん数が多い。
コスモタイガー隊はドックファイトをやりながら機体に搭載されている小型のレーダー衛星を射出・セットして、レーダー範囲を少しでも拡大させようとし、同時に敵のレーダーも妨害させようと、タキオン阻害チャフをばら撒いた。
すると、アマテラス、ヤマトの居る位置から左舷側面の方向から爆撃機の別働隊の反応があった。
「くっ!正面の敵機は囮か!?」
『アマテラス航空隊!ここは我々に任せて行ってくれ!』
「わ、分かった!」
歴戦のヤマト航空隊は難なく応戦していたがアナンケの時代からあまり実戦経験を積んでいない旧アナンケ航空隊や次期総旗艦航空隊となる新米部隊は初めての敵機との戦闘にやや苦戦していた。
それを見た束はアマテラスを前進させた。
「艦を前進させて!航空隊を支援するよ!主砲一番から三番に三式弾装填!対空設定で発射して!」
「はい!船体上部主砲!一番から三番に対空設定の三式弾装填!」
束の指示を受けて朝田は船体上部に設置されている主砲一番から三番に三式融合弾を装填させた。
この三式融合弾とは宇宙戦艦ヤマトから使用され始めた実体弾である。
この砲弾の原型はかつて内惑星戦争時に火星軍が行った隕石落としに対抗して建造された120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲に使用されていた実体弾だ。
<120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲>
通称『ストーンヘンジ』と呼ばれているこの超兵器は超大型化した高射砲のような見た目をしておりそれが一つの基地に円形状に計八基設置されておりその見た目がイギリスにある遺跡のストーンヘンジに似ていることからそう呼ばれている。
この超兵器が開発された理由は第一内惑星戦争における火星軍が行った小惑星を地球に落とす戦術、『隕石落とし』に対抗すべく停戦期間中に開発され、ロシア管区内の計三か所の地点に建造された。
この砲を装備する基地は円形に広がるコンクリートパネル内に計八基の旋回式砲塔が円状に設置されその周囲を制御施設やシェルターで覆われている。
メインの120cm主砲の発射形式はまず火薬式で砲弾を初期加速した後に電磁誘導でさらに加速させるハイブリット方式のレールガンだ。
その砲弾初速は毎秒6キロ、時速にして21600キロ。
第一宇宙速度に達するほどの速さを誇っている。
射程は一つの基地で1200キロを有し、ユーラシア大陸全土は無論、現在地球連邦の首都がおかれている旧東京も範囲内に収めている。
この超大型砲は無論自動化が進められており砲台自体は無人で装填も完全自動化、駆動系は全自動電気油圧式を採用している。
使用されていた砲弾は徹甲弾・榴弾・特殊砲弾だ。
なお、特殊榴弾は実地試験の際に危険すぎるとの判断から今では連邦政府上層部の許可がないと使用はできない。
このうち徹甲弾が三式融合弾の原型になった砲弾だ。
ストーンヘンジは初実戦となった第二次内惑星戦争において電撃的に進行してきた火星軍艦隊を毎分1~2発の発射速度をもって半壊させており隕石落としにもある程度の艦隊の援護があったとはいえほぼしのぎきったのだ。
だが、ガミラス戦争時にはほぼ放棄状態であったために再起動が遅れて甚大な被害が発生してしまい、三か所の基地のうち大西洋方面のウラジミール基地とユーラシア中部に位置するクラスノヤルスク基地は遊星爆弾の直撃を受けて機能停止。
再起動に成功したウラジオストク基地はしばらくの間極東ロシアと日本に落ちる遊星爆弾を防いでいたが、第一次火星沖海戦ののちについに遊星爆弾の直撃を受けて大破して以降復興の際にも放置されていた。
しかし、ガトランティス戦役以降は復旧が大急ぎで進められており、主電源も第一世代艦と同じ核融合炉から地上設置型の波動機関に換装されて行っている。
なにはともあれ実績のあったストーンヘンジの徹甲弾を参考に設計・配備された三式融合弾を装填したアマテラスだったがこの三式融合弾は束が出雲とともに少々手を加えていた。
(ふっふっふ!私とIS世界の私がいじくりまわしておいた三式融合弾の威力を篤と味わうといい!)
新開発した新型砲弾の威力を想像し不敵な笑みを浮かべる。
「撃ってぇ!」
朝田砲術長の号令とともに発射された三式融合弾だったが敵機の正面に至ったその時、突然通常以上の大爆発を起こして敵機を粉砕した。
その爆炎が波動エネルギーと同じ青色であった。
「うぇぇ!」
「へ!?」
新型砲弾の存在を知らなかった朝田、知床たちはその威力に唖然としたが束は満足のいく結果だったのか、その顔はニコニコと良い笑みだった。
「よっしゃぁ!成功!『ゴン!!』ブヘ!?」
「このドアホがぁー!!お前、また何かしておったな!?言え!!今度は砲弾に何を仕込んだのだ!!」
成功したことに大喜びだった束だったが、彼女が何かしたことを察したディアーチェにしばかれた。
「い、痛い‥‥」 (´;ω;`)
軍帽越しとは言え、ディアーチェの拳はかなりの威力があったのか束は頭を抱え涙目になっている。
『すまないが束。さすがに連絡なしに改造した件は私も擁護できんぞ?』
「うぅ~‥‥ちーちゃんまで辛辣ぅ~私に味方は居ないのかぁ~?」
「で!?何をやったのだ!?」
急かすディアーチェや艦橋要員らに束はあっけからんとした顔で、
「えっ?ただ三式融合弾に波動エネルギーを詰め込んでみただけだよ?」
「「「「「はぁぁぁぁ!?」」」」
流石に束からのこの返答に艦橋要員らはあきれ返ったが詳しく聞くのは後にすると切り替えて戦闘を続行した。
そしてアマテラスが敵高性能機と爆撃機第二派を殲滅したのちに新米航空隊の宮藤芳香二等宙曹が敵空母艦隊を捕捉したと報告が入った。
それを受けてヤマトと雪風改に敵機殲滅を任せて一番進出していたアマテラスが敵艦隊殲滅を行うこととなった。
「敵艦隊捕捉!」
「砲撃はじめ!三式弾を使える砲は三式弾改(仮)を使って!」
「「はい!!」」
そしてアマテラスは敵空母艦隊に砲撃を開始したがその光景はすさまじいものだった。
三式弾改を受けた空母は内部から大爆発が起きて艦内で誘爆に継ぐ誘爆が起きて爆沈。ふつうのショックカノンを受けた艦もすぐに大破していった。
「動力5%に低下!クーギス様!もう艦が持ちません!」
「‥‥残っている砲をすべて前方に集中させよ」
「は…?」
「機関最大!進路をあの敵艦に向けるのだ!」
クーギスはモニターに映るアマテラスを指さす。
「は、はい!」
死を悟ったクーギスは兄への弔いをかねてせめてアマテラスと刺し違えようとしたが…
『敵艦が突っ込んで来るぞ!』
「朝田砲術長!」
「まかせて!」
朝田砲術長のスナイパーとしての腕が発揮され、アマテラスから放たれた三式融合弾改がクーギスの乗る空母の艦橋直下に直撃して大爆発を起こした。
「おのれ、おのれっ!おのれぇぇぇぇぇぇっ!‥‥兄上‥‥すまぬ‥‥」
そしてクーギスは敵への恨みと、仇をとれなかった兄に対しての謝罪を口にしたクーギスは轟音と眩い閃光の中、艦と運命を共にした。
ここに第二次七色星団線戦は終結した。
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様