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ガル・ディッツ率いるガミラス艦隊とガミラスの三段空母であるランベアと共にイスカンダルへ急行してきたアリゾナ以下無人駆逐艦五隻の援軍と合流を果たしたヤマト、アマテラス、雪風・改、アリゾナ以下無人重駆逐艦五隻の艦隊は最後のワープを行って目的地であり、イスカンダルがある大マゼラン星雲・サンザー星系へと達した。
「ワープ終了。本艦並びに各艦に異常は見られず」
「航路誤差も許容範囲内です」
「ここがサンザー星系‥イスカンダルがある星系か‥‥」
(まさかあのガミラスと艦隊行動をすることになるなんてね…)
束にとって‥いやここにいる地球・ガミラス、双方の将兵はみなそう思っているだろう。
なにせほんの数年前までは互いに殺し殺される戦場で憎み合って戦っていた仲だった。
とはいえ今は協力して共に航海し、イスカンダルを救おうとしている。
これが進歩していない等と言えるのだろうか!?
フェイトもアマテラスに用意され部屋でこの現状を見ているが、規模が大きいがフェイト自身も海鳴にてジュエルシードをめぐるなのはとの戦いで、当初はプレシアの指示でジュエルシードを集めなのはと出会い互いに戦う事があったが、今はこうして共に管理局で働いている。
ギンガもティアナから聞いた話ではあるが、ミッドで起きた大規模なテロ事件‥JS事件にて、広域指名手配犯であるジェイル・スカリエッティの下に居た戦闘機人‥ナンバーズとスバルは何度か戦い、事件後はゲンヤが何人かをナカジマ家に引き取り、今は姉妹関係となっている。
『昨日の敵は今日の友』と言う言葉の通り、昨日までは敵だった者たちでも、事情が変わって今日は味方同士になる事だってあるのだ。
『前方に地球型惑星を確認した映像を回すぞ』
「おっ!?」
千冬がCICから観測した映像が艦橋の大パネルに投影された。
そこには青く美しい地球型惑星が映っていた。
このパネルに映し出されている惑星こそ、地球の危機を救ったイスカンダルだ。
「わぁ~‥‥」
「きれいですね‥‥」
「この惑星が滅びかけているなんて信じられねえなぁ‥‥」
その美しさに知床航海長・朝田砲術長・柳原機関長は眼を奪われていた。
「これが‥‥」
「イスカンダル‥‥」
「凄い‥‥」
「青くて‥まるで宇宙に浮かぶ宝石みたいな星ですね」
アマテラスの一室にてフェイトたち管理局組も部屋にあるモニターでイスカンダルを見て、イスカンダルの感想を呟く。
「この星がもう一つの地球に波動エンジンを齎した星‥‥」
「管理局にしてみれば、宝の星なのかもしれませんね」
次元航行艦乗りではないフェイトやティアナから見ても波動エンジンと現在管理局が採用している次元航行艦の魔力炉では性能が雲泥の差であり、もし管理局が波動エンジンの技術を知れば必ず欲する筈だ。
その波動エンジン技術がある星が今、自分たちの目の前にある。
管理局員としてはその技術を調査し、出来るのであるならば、それらの技術を接収したいところであるが、今の自分たちは局員の前に救助者の立場である。
そんな立場の自分たちが波動エンジンの技術を『寄越せ』なんて言えるわけがない。
「機関士としては興味があるんだけどな‥‥」
神堂は機関士としてはやはり、管理世界にはまだない機関技術なので、じっくりと見学をしたかった。
管理局組がイスカンダルに見とれている中、アマテラスの艦橋では、
『見とれている最中にすまないが緊急だ。イスカンダル星周辺に多数の艦影をとらえたぞ』
「えっ、ホント!?各艦最大船速!イスカンダル星に急行するよ!」
「「「「「はい!!」」」」」
そうして地球・ガミラス連合艦隊はイスカンダル星へと接近していったが盗掘艦隊の一隊と遭遇した
その艦隊はデーダーが艦隊戦の巻き添えになるのを恐れて離脱させていたイスカンダリウムを運搬するための輸送艦隊であった。
「前方の艦隊より小型艦が分派!こちらに接近してきます!!」
接近してきたのは輸送艦隊の護衛をしていた敵の駆逐艦だ。
「小型艦より通信!『ソチラノ官姓名ト目的ヲ述ベヨ』」
「ヤマトが返信しています。『返答ノ必要ナシ。貴官ラハイスカンダル星ノ平穏ヲ脅カシテイル。速ヤカ二イスカンダル星ヨリ撤退サレタシ』」
「いや、まぁ確かに正論だけどさ?ちょっとケンカ腰過ぎない?」
束がヤマトからの通信内容を聞いてちょっと引く。
これならば、自分が返信をした方が良かったかもしれない。
「進の奴も焦っておるのだろう‥‥だが、束の言う通りケンカ腰すぎるな」
ディアーチェも束の言葉にうなずく。
しかし、
「でもまぁ、ペテルギウスの時もそうだけど、こっちが下手に出ても向こうが素直にこっちの言う事を聞くと思う?」
「確かにな‥‥」
イスカンダルの危機に時間が押している事と束の言う通り、ベテルギウスとの一件でこちらがイスカンダルからの撤退を要請したとしても相手が素直に引く筈がないと古代もそう判断しているからこそ、時間短縮の為に喧嘩腰になっているのかもしれない。
「不明艦より返信『貴艦隊ハ我々ノ活動ノ妨害ヲスル事ハユルサレヌ即刻引キ帰エタシ』です」
「‥‥あっちもあっちで相変わらずみたいだねぇ」
束や古代の予測通り向こうもイスカンダルから撤退するつもりはないみたいだ。
「ああ。交戦許可は総司令部より出ているぞ束」
「うん。総員戦闘配置!」
「了解!『総員!戦闘配置!!』」
ブーブーブー!!
ヤマト、アマテラス、アリゾナの艦内ではこれより戦闘を開始する事を知らせる警報が鳴り響く。
「『総員!戦闘配置!!』」
「戦闘‥‥」
「ここでも‥‥」
「大丈夫でしょうか‥‥?」
艦内放送を聞いた管理局組は不安そうだ。
「大丈夫だよ。ベテルギウスでも防衛軍は勝ったんだから‥‥」
不安になっているティアナたちをフェイトは勇気づける。
「一応、宇宙服は身に着けておこう」
「は、はい」
「分かりました」
「そうですね」
戦闘となればどこに被弾するのか分からない。
意図せずにこの居住区に被弾するかもしれない。
真空の宇宙に吸い出されれば魔導師とは言え無事では済まない。
防衛軍が‥アマテラスが撃沈されるとは思ってはいないが、それでも万が一の為、フェイトたちはヘルメットと気密手袋とブーツを身につけた。
アリゾナ 艦橋
「さあ、いよいよアリゾナの戦闘デビューの時よ!!ヤマト、アマテラス、ガミラス艦隊に後れを取る訳にはいかないわよ!!」
アリゾナの艦橋ではアイロが乗員たちを鼓舞する。
『『『yes, mam!!』』』
アリゾナにとってはこれが初の戦闘となる。
乗員たちは緊張しつつも他の艦に後れを取る訳にはいかないと気合十分だった。
そうして各艦の戦闘配置が発せられたがまず動いたのはディッツ率いるガミラス艦隊であった。
多数の魚雷を放ったのちにメルトリア級航宙巡洋戦艦、デストリア級航宙重巡洋艦、ケルカピア級航宙高速巡洋艦、クリピテラ級航宙駆逐艦の部隊が高速で敵艦隊へ突貫して一気に殲滅したのだ。
(イメージとしては2199でドメル艦隊が白色彗星帝国艦隊に対して行った戦法です)
「決して退くな!逃げる者は儂が撃つ!」
とディッツは部下に激励していたが、部下たちもディッツと思いは一緒であった。
なにせ自分たちの母星があの黒色の艦隊に滅ぼされ、崇拝の対象としてきたイスカンダル星をも狙っており、さらには我らの総統がその身を挺して守ろうとしているのだから彼らとしては気合を入れないわけがない。
「ガミラス艦隊より通信!『此処ハ我ラ二任セ、イスカンダルへ向カワレタシ』」
輸送艦隊と護衛部隊はガミラス艦隊が引き付ける役を買って出てくれたので、地球艦隊はこのままイスカンダルへと向かう。
「返信で『了解。武運ヲ祈ル』って伝えてくれる?全艦転舵!」
「「「「はい!!」」」
そうしてヤマト、アマテラス、雪風・改、アリゾナ以下無人重駆逐艦五隻の地球艦隊はイスカンダル付近の不明艦隊に向かっていった。
なお、ディッツ艦隊は盗掘艦隊の輸送艦隊とその護衛艦隊をあっという間に殲滅してしまった。
そしてイスカンダル星へさらに近づくと不明艦隊本隊に動きがあった。
『束、不明艦隊本隊の左翼と右翼がイスカンダル星に降下を開始したぞ!さらに艦載機部隊と思われる集団も探知した!』
「っく!このままじゃ間に合わない!!艦載機部隊だけ先遣部隊として先行!制空権を確保してデスラー艦隊とマザータウンに残っているであろう雪風元艦長の古代守とスターシア陛下を死守せよ!」
「「「「「「了解!!!!」」」」」
そうして地球艦隊より艦載機部隊が出撃した。
その編成は以下の通りである。
アマテラス航空隊
・コスモタイガーⅠ×15機
・コスモパイソン×15機
アリゾナ航空隊
・コスモタイガーⅡ×30機
ヤマト航空隊
・コスモゼロ×1機(古代進搭乗)
・コスモタイガーⅡ×29機
『航空隊スクランブル発進!!繰り返す、航空隊スクランブル発進!!』
スクランブルの警報とともにアマテラス、アリゾナ、ヤマトから航空隊が一気に出撃していった。
そして一時的に航空隊の指揮を古代進が行うこととなり、艦隊指揮は進が戻るまで束がとることとなった。
「やれやれ。束司令の無茶ぶりは相変わらずだな?最も血がたぎるが」
『ちょっと美緒?いくらタフさで評判の貴女でも七色星団から連続出撃なのよ?油断しないでちょうだい!』
「はっはっは!分かっているさ、ミーナ。だがな、地球を救うコスモリバースシステムをくださったスターシア陛下を救うミッションなんだ。気合いが入るものさ」
これに関しては美緒だけでなく、地球艦隊所属の全航空隊隊員が思っていることなので問題ないが…。
そうして地球艦隊の航空隊はイスカンダル星に降下を行い、デスラー艦隊とマザータウン上空にいる敵勢力を殲滅し、制空権の確保に成功した。
アマテラス 艦橋
「航空隊より通信!マザータウン上空の制空権確保に成功したとのことです!なお、ヤマトの古代艦長代理もヤマトに帰還されたそうです!」
「よし!あとは艦隊決戦か…」
各艦士気は上々であったが束はある不満があった。
(しっかしなんで防衛軍が艦隊決戦するときは毎回艦隊戦力で劣っているのかな!?)
そう、束が参加した第一次メ号作戦・フェーベ沖海戦は無論、土星沖海戦・第一次第二次カ号作戦において防衛宇宙軍(国連宇宙海軍)の艦隊兵力は毎回敵戦力より劣っていたのだから、そりゃあ不満も出る。
「束。気を引き締めたほうが良いぞ?相手はこちらよりも戦力で勝っているのだからな?」
「あ、ああ、そうだね」
「しかし、あの敵旗艦と思しき不明艦には特に注意を払った方がいいな?」
『ああ。こちらの分析でもとてつもないエネルギー反応を示している。開発室の出雲にも意見を聞いた方がいいかと思うが…』
どうやらイスカンダルに居る敵勢力はガミラス、彗星帝国、管理局とも異なるエネルギーを運用しているみたいだ。
「そうだね。ギンガ通信長、通信回線を開いて情報共有を!」
「はい!」
その指示を受けてギンガはアマテラスに今回臨時で設置された開発室に回線を開いた。
(なおこの開発室はのちに内惑星系艦隊総旗艦となる建造中の『武御雷』に常設されることとなる)
『もすもすひねもすぅー。ハァーイ、みんなのアイドル、出雲 梨花だよー!』
「「ズコー-!!」」
出雲のこの気の抜けた返答に朝田砲術長と柳原機関長を含む艦橋要員数名がずっこけた。
なお、出雲はまだフェイトたち管理局組と会ってはいないが、会えばあったらできっと管理局組は困惑するだろう。
何しろ、二人の束に声では高町なのはと同じ声の人間だ三人もいるのだから‥‥
「い、出雲!戦闘開始前に気の抜けた返答をするでない!こっちの気まで抜けるであろうが!」
『ごっめーん!で?なにかにゃ?』
「うん。相手の旗艦が今までのデータベースに無い艦だからね、今のアマテラス技師長代理を務めている出雲博士にも意見を聞いておこうと思って」
『なるへそなるへそ。う~ん…まぁ、恐らく自動修復機構か波動砲みたいな超兵器を搭載しているんじゃあないかな?とはいえ今言った物を搭載していたとしても両方を搭載するにはエネルギー反応が小さいから、多分片方だけだと思うし、そもそも始まらないと分からないから気楽に行こう気楽にね!』
「気楽にって‥‥」
「そんな軽く言われても…」
未知の能力を秘めている相手に対して気楽に対峙何て出来ない。
『でも、やんなきゃいけないんでしょう?』
「その通り。各員の奮戦に期待する!!」
「「「「「了解!!」」」」
アマテラスにて束が訓示をしていた頃、アリゾナでは士気が天を貫く勢いで高まっていた。
なにせ北米管区にて建造された艦としては初のイスカンダル星への航海を成功させ、さらにはイスカンダル星を救うという正義を行うという行為はアメリカ人としては、燃えるのだ。
アリゾナ 艦橋
「さぁ!everybody、相手をぶっ飛ばすわよ!」
『『『yes, mam!!』』』
そうして地球艦隊はイスカンダル星沖に展開している不明艦隊に殴り込みをかけることとなった。
次回 イスカンダル星沖海戦 中編
次回は明日の18:00に更新する予定ですのでお楽しみに!
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様