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イスカンダルでの戦いでゴルバを撃破することは出来たが、ゴルバはマイクロブラックホールの指向波を解いた時、制御を失い暴走し、イスカンダルへと墜落。
結果、イスカンダルはゴルバ共々消滅してしまった。
イスカンダルは消滅してしまったが、ディアーチェたちが強引にスターシアたちをイスカンダルから連れ出した為にゴルバが墜落した際、イスカンダルは無人だったので人的被害はなかった。
今回のゴルバとの戦いはまさに『勝負に勝って試合に負けた』結果となった。
とは言え、イスカンダルを救うつもりだったのだが、スターシアたちだけは何とか救えたものの。結果的にイスカンダルを消滅させる事になってしまった為、スターシアたちの救助を命じた束は一番の責任を感じ、アマテラスの艦橋へやって来たスターシアに対して束は彼女に謝罪をした。
「イスカンダルを消滅させる結果になったのは私の力不足によるところです。誠に申し訳ございません」
束自身は、頭を下げて謝っただけでは当然そう簡単に許してもらえるとは思っていなかったが、意外にもスターシアからは、
「いえ、こちらこそ、私の我が儘にお付き合いさせてしまい、申し訳ありませんでした」
と、逆にスターシアから謝罪をされ束としては恐縮してしまった。
「デスラーも地球の皆さんも私どものために必死に戦いました。私たちがすんなりとイスカンダルを放棄していれば、今回とは違った結果になっていた事でしょう‥‥イスカンダルを失った責任と罪は全てこの私にあります。皆さんはお気になさらないで下さい」
と、アマテラスの艦橋に留まっていたスターシアは、そう言うと深々と頭を垂れた。
「‥‥スターシア陛下、イスカンダルという星は無くなってしまいましたが、我々、直に目にした者は今日の事を心に刻み、決して風化させないことをお約束します。そして、まだ早いかも知れませんが、もう一言‥‥地球へようこそ、スターシア陛下」
話し終えた束が敬礼すると同時に、アマテラス、ヤマト、アリゾナの艦橋メンバーもそれに倣った。
スターシアはもう一度頭を下げると娘、サーシアが乗る乳母車を押す守に付き添われて艦橋を後にした。
戦いが終わり、ガミラスはこれから第二の故郷を探すための長い航海の途につく事になる。
敵の新手が来ることはあり得るし、デスラーとしては、イスカンダル星の墓場になったこの宙域に留まるのは辛い。
そもそも、新たな故郷を見つけるという目標はガミラスと地球の戦争時からの目的だった。
ただ、長い航海に出るにはその前に艦隊を万全の状態にしなければならない。
ヤマト、アマテラス、アリゾナからは技術班が赴き、ガミラスの損傷艦の修理を手伝った。
そんな中、アリゾナ艦長のアイロはバーガーと共にデスラーが座乗するゲルバデスを訪れ、古代もジュラを伴ってゲルバデスを訪れていた。
そこでアイロは何とデスラー相手にバーガーの助命嘆願をした。
七色星団での戦いにおけるランベアの戦線離脱は意図せずにヤマトからの砲撃でランベアが操艦不能となった不慮の事であり、バーガーは先任の艦長が戦死した事から艦長職を引き継ぎ、物資が乏しい中で規律を維持し仲間との合流を図る為に艦を指揮していた。
それにランベアの戦線離脱が無ければジュラはランベアに保護されることも無く、こうして再会することもなかった。
今後の長い航海の中で優秀な士官を粛清する余裕がガミラスにあるのかとデスラー相手にアイロはそれを問うた。
アイロのこの発言にガミラス側は勿論、古代もギョッとした。
放浪の身となったが、一国‥しかも他国の国家元首相手にアイロの発言はまさに内政干渉であり不敬なのだが、意外にもデスラーはアイロの発言に不機嫌さを表すことも無く、むしろその通りだと言ってバーガーたちランベアの乗員の敵前逃亡を不問にした。
もし、彗星帝国に身を寄せていた頃のデスラーならば、宇宙蛍の作戦で失敗したバンデベルを粛清したようにバーガーを粛清していただろう。
しかし、木星圏のヤマトとの戦いで古代と雪の愛の感情を間近で見たことでデスラーの価値観も変わっていた。
それに娘のジュラがバーガーの下で世話になった事も影響している。
「お父様‥‥」
「ジュラ‥‥」
そして、ジュラは父親と再会を果たした。
「長い間、寂しい思いをさせてすまなかった」
「いえ‥私はお父様の思いも、お母様の思いもちゃんとわかっていましたから」
「そうか‥‥」
デスラー親子の再会とランベア乗員の助命が終わり、ジュラの世話役にはディッツ提督の娘、メルダ・ディッツが任されることになった。
「デスラー‥‥」
「古代‥‥」
「デスラー‥‥君はこれからどうするつもりなんだ?」
「我が宿願は、ガミラス帝国を復興させる事だ。だが、今はそのガミラス星も既に無く‥‥イスカンダルも‥‥なし」
デスラーには故郷と兄弟星を失ったためか哀愁が漂っていた。
「デスラー‥‥」
「心配はいらん。またいつの日か、必ず新たなる大地となる星を見つけて見せる。たとえ幾年この宇宙を流離おうとも‥‥この宇宙にいるガミラスの生き残りを集結させて‥‥見たまえ、彼らの顔を‥‥」
そう言ってデスラーは外を見る。
古代もデスラーへ釣られ視線を外へ移す。
そこには損傷したガミラス艦を修理するガミラス兵と防衛軍の技術兵が共同で損傷したガミラス艦を修理していた。
「我々は一度ならず、お互いの血を流しながら戦った‥‥だが、今や彼らは過去にしがみ付いていない‥‥お前の仲間たちにも、我が兵士たちにもその瞳に映っているのは、ここから無限に広がっていく未来‥‥そうではないかね?」
修理作業を行っている防衛軍兵士にもガミラス兵士にも憎しみの感情はなく、互いに助け合っている。
「これは、別れではない‥‥これは、ガミラスと地球の新たなる旅立ちの時なのだよ‥‥」
「デスラー‥‥」
デスラーの言葉に古代は感銘している様子だ。
「古代、いつの日かまた会おう‥‥」
デスラーは古代に手を差し出す。
「ああ‥また‥‥」
古代はデスラーの手をギュっと握り、両者は固い握手と再会の約束を交わした。
ガミラス艦の修理作業が行われている中、アリゾナはランベアに横付けしていた。
この後、当てもない長い航海へ出る前にアリゾナの主計長がランベアの乗員たちの為にO・M・C・Sをフル稼働させ、長期間保存がきく食糧をランベアへと運んでいた。
特にアメリカンフードの味を体験したランベアの乗員たちにとってはまさに宝の山に相当する物資であった。
なお、アイロがゲルバデスへ赴いた際、彼女の他にジュラの為に沢山のアイスクリームもゲルバデスへと運ばれた。
食料等の物資がランベアへ運んでいる中、アリゾナの飛行長がランベアの格納庫にあるDMB87スヌーカをジッと見ていた。
するとそれに気づいたランベアの整備長が声をかけた。
「どうしました?」
「ああ、この航空機‥他のガミラスの航空機と比べると地球の航空機と似た形状をしていて気になってね」
ヤマトから翻訳機をもらっていたので、アリゾナの飛行長はなんなくランベアの整備長と会話することが出来た。
「それを言うなら地球の航空機も大したモノだ。やはり、地球の技術力そして軍人の育成力は我々も驚愕する」
「‥‥もし、よければ本艦に搭載されている航空機一機とこの機体、交換できないだろうか?」
「えっ?このスヌーカと?」
「ああ‥艦長の許可が下りれば‥の話であるが‥‥」
「うーん‥こちらもバーガー少佐の許可がでなければ渡せない」
互いの艦長の許可があれば機体の交換はOKみたいだ。
二人は早速、互いの艦長へと連絡を取った。
アイロとバーガーは共にゲルバデスからアリゾナ、ランベアへの帰路につこうとしていた時、互いの艦の乗員から機体の交換話が出た。
「艦載機の交換?」
「はい。Give-and-takeで、ガミラスの航空機とアリゾナに搭載されている航空機を交換しないかと提案したところ、ガミラス側は空母の艦長の許可があればOKだそうで、こちらも艦長の指示を仰ぎたいと思いまして‥‥」
「give-and-takeならOKよ。バーガー少佐が許可をだしてくれたら、予備機のコスモパイソンを一機あげても構わないわ」
「分かりました。ありがとうございます」
アリゾナ側は艦長であるアイロがあっさりと許可をだした。
一方、ランベア側は‥‥
「何?艦載機の交換だぁ?」
「はい。地球の方がスヌーカの事を気に入ったみたいで、地球側の航空機と交換を提案してきました‥‥あっ、あちらは交換に応じるみたいで、あとはバーガー少佐の許可がおりましたら、交換できるのですが‥‥」
ランベアの整備長がバーガーと話している間にアイロが許可を出したので、あとはバーガーの許可が下りれば交換は成立する。
「俺の許可よりも総統の許可だと思うがな‥‥」
アイロの助太刀もあり助命嘆願が成立したばかりだが、バーガーは再びデスラーへアリゾナ側からの提案をデスラーへ伝えるためにデスラーへ声をかけた。
「総統、地球の戦艦より、航空機を一機ずつ交換したいと言う提案がありました。航空機一機とは言え、ガミラスが誇る技術の塊でもあるので、総統のご意見を求めたいのですが‥‥」
バーガーは緊張した面持ちでデスラーにアリゾナからの提案を伝える。
「かまわん。地球には既にワープ機関のデータも送った。それに比べれば航空機一機の技術など大したモノではないからな」
「はっ、ありがとうございます」
(アイロさん、また破天荒な事を‥‥)
デウスーとバーガーのやりとりを傍で聞いていた古代はアイロが司令部の許可なくガミラスと航空機の交換を許可したことについて『まぁ、あの人だから‥‥』と言う感じで呆れると言うか諦めていた。
こうしてアリゾナとランベアの間で航空機の交換が行われ、アリゾナからはコスモパイソンが一機ガミラス側へ引き渡され、ランベアからはスヌーカ一機と破損していたが原型をとどめていたドルシーラ一機がアリゾナへ引き渡された。
後にこのスヌーカとドルシーラを調査・解析し、そのデータを基に防衛軍は新たな空間艦上攻撃機を製作することになる。
スヌーカ
ドルシーラ
アリゾナとランベアの航空機の交換を見たトチローはガミラス側の技師と意見交換をし、地球側からはアンドロメダ級の設計図と波動防壁の技術、ガミラス側からはガミラスが彗星帝国から得た次元潜航艦の技術と設計図が供与された。
これらの技術交換もデスラーの言うガミラスと地球の新たなる旅立ちの証となった。
地球側とガミラス側のこうしたやりとりが行われている頃、アマテラスでも一つの再会があった。
イスカンダルの宮殿で十分な医療を受けていたであろうテスタロッサ親子であったが、一応検診だけは受けてもらいたい事とプレシアがまだ目覚めていない事で、二人はアマテラスの医務室へと通された。
アマテラスの艦内をラウラがアリシアの手を握り、医務室へ向かっている中、アリシアは物珍しそうにアマテラスの艦内を見まわしていた。
なお、レヴィはプレシアが乗るストレッチャーを押しているのだが、ここでアリシアがある事に気づく。
「そういえば、お姉さん。髪の毛の色が違うけど、わたしに似ているね」
アリシアがレヴィに自分とそっくりだと伝えると、
「たしかに言われてみれば似ているな」
ラウラもそれに気づいた。
「えっ?そう?でも、私よりもフェイトの方が似ているんじゃない?髪の毛も金髪だし」
「そうだな。赤道祭の時は戦術長の身内の方かと思いました」
「フェイト?」
「ああ、アリシア同様、戦術長にそっくりな人がもう一人いるんだ」
「へぇ~どんな人なの?」
アリシアは自分にそっくりな人がレヴィの他にもう一人居る事に興味深々な様子。
「一言で言えば、未来のアリシア‥かな?」
「未来のわたし?」
「ああ。フェイトはアリシアよりも年上だからね」
「ふーん」
そんな会話をしている内に医務室の前に到着した。
「医務長、すまないがこの二人のメディカルチェックをお願いできないだろうか?」
「ええ、いいですよ‥っ!?」
リニスは医務室へ入って来たラウラの隣‥‥アリシアの姿を見て目を大きく見開く。
それは当然、フェイトも例外ではなく、ティアナたちも、
「またフェイトさんのそっくりさん!?」
「えっ?でも、ちっちゃいしまさかフェイトさんの子供!?」
「そんな訳ないでしょう」
リニスをはじめ医務室が驚愕のカオスとなった。
「あっ、リニス!!」
そんな中でこの空気を破ると言うかさらに困惑させたのがアリシアのこの一声であった。
「えっ?医務長の知り合い!?」
「あ、あの‥貴女のお名前は‥‥?」
リニスが震える声でアリシアに声をかける。
「えっ?リニス、忘れちゃったの?わたしだよ、アリシアだよ」
「そ、そんな‥本当にアリシアなんですか?」
「?」
「こんな信じられない事って‥‥」
当のアリシア本人は首を傾げキョトンとしているが、リニスもフェイトにもアリシアがこの場に立っている事がどうしても信じられなかった。
「わたしの他にお母さんも居るよ」
そしてまたもやアリシアのこの言葉がリニスとフェイトを驚愕させる。
レヴィが押すストレッチャーにはプレシアの姿があった。
「そんな‥嘘‥‥でしょう?」
「‥‥」
リニスとフェイトがストレッチャーを見るとそこには確かに眠っているプレシアの姿があった。
「プレシア‥‥」
「プレシア母さん‥‥」
二人はストレッチャーの上で眠っている人物の名前を口にする。
「えっ?お母さん?」
「フェイトさんのお母さんってハラオウン統括官の筈じゃあ‥‥」
フェイトの家庭環境を知らない神堂とシルビアも困惑する。
医務室が困惑のカオスに陥っている中、この原因の一端を担うアリシアはただ首を傾げるだけであった。
次回 カオスな医務室
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様