感想お待ちしております!!
イスカンダル救援へ向かった防衛軍一行であったが、イスカンダルを狙う敵‥ゴルバには勝つことが出来たが、そのゴルバがイスカンダルへ墜落し、イスカンダルは消滅してしまった。
しかし、イスカンダルに居たスターシアたちはゴルバの墜落前に強引にイスカンダルから連れ出したおかげでイスカンダルの人的被害はなかった。
更にイスカンダルへスターシアたちを救助しに行ったアマテラスの陸戦隊はスターシア以外に死んだと思われたテスタロッサ親子に遭遇し、彼女たちも保護した。
そしてアマテラスの医務室に連れて行くのだが、まさに医務室は困惑のカオスとなった。
「医務長、困惑している所を悪いがメディカルチェックをしてもらえないだろうか?」
ラウラがこの困惑のカオスになっている医務室の空気を払拭するかのようにテスタロッサ親子のメディカルチェックを頼む。
「無理そうなら私がやろうか?」
鏑木がリニスに代わってテスタロッサ親子のメディカルチェックを変わろうと言うが、
「い、いえ。私がやります。鏑木さんは引き続き、負傷者の手当てをお願いします」
「うむ、承知した」
「あ、アリシア」
「ん?なに~?リニス」
「い、一応、貴女たちが怪我をしていないかを調べますがよろしいですね?」
「えっ?まさか、注射をする気じゃあ‥‥」
「いえ、注射はしません」
「そう?良かった」
リニスは相変わらず困惑しつつもまずはアリシアのメディカルチェックをした。
アリシアのメディカルチェックが行われている時、
「うっ‥‥うーん‥‥」
ストレッチャーから医務室のベッドに移されたプレシアが目を覚ました。
「あっ、お母さん起きた?」
「あ、アリシア‥‥?」
「うん。リニスも居るよ」
プレシアが起きたと言う事でリニスもフェイトも心拍数があがり、彼女が成長したフェイトを見てどんな反応をするのかドキドキしている。
「私‥なんでベッドに‥‥は、早くヒュードラを完成させないと‥‥」
プレシアはベッドから起き上がると何かを思い出したかのように呟く。
「えっ?ヒュードラって‥‥」
「ま、待って下さい、プレシア」
「ん?リニス?えっ?ここは何処なの?管理局の医務室?」
「プレシア‥変な事を聞きますが、今は新暦何年ですか?」
「何変な事を聞いているのよ。今年は新暦5X年でしょう?」
「‥‥」
プレシアの返答を聞き、リニスもフェイトも顔を引き攣らせる。
彼女が嘘を言っている様に見えず、プレシアは記憶が後退していた。
プレシアの記憶はアリシアがヒュードラの暴走事故に巻き込まれて死ぬ前まで後退していた事から自身がアリシアのDNA細胞からフェイトを生み出したことも、フェイトに虐待まがいな事をしていた事も、虚数空間に落下した事も今のプレシアは覚えていなかった。
「ん?リニスとのリンクが‥‥リニス‥貴女、どうして私とのリンクがないのに生きているの?」
そして、プレシアはリニスとの間に使い魔としての契約を感じていない事からリニスが平然と存在している事に疑問を持ち、リニスへ尋ねる。
リニスはプレシアの問いにどう答えていいものか悩む。
フェイトから聞いたPT事件やアリシアの死は今のプレシアにとっては未来の出来事であり、このプレシアがもう体験する事のない歴史の出来事だ。
「プレシア、その件については後で話しますので、今は休んでください」
「えっ?ちょっと、リニス」
「もうヒュードラを製作する必要はないんです」
リニスは起き上がるプレシアを強引にベッドへ戻す。
「それってどういう事なの?ヒュードラの計画が中止になったの?」
「えっと‥‥そうです。製作計画が見直されたんです!!だからもうヒュードラを製作しなくても良いんです!!」
「そう‥‥そうよね‥‥あんな強引なスペックと無茶な納期で完成何て出来る訳ないものね」
当時、プレシアの使い魔だったリニスは知っていた。
管理局が無理難題をプレシアに押し付けてヒュードラの完成を要請していた事を‥‥
そんな無理難題で開発を急がせた為にアリシアの死亡のきっかけとなったヒュードラ暴走事故が起きた事を‥‥
ひとまず、プレシアに現状を知ってもらうには時間が必要だった。
何だか煮え切らないまま医務室に広がる困惑のカオスが沈静化したその時、ディアーチェに連れられてスターシア、守、サーシア一行が医務室を訪ねて来た。
「医務長、失礼する」
「あっ、ディアーチェさん」
「一応、陛下たちにメディカルチェックを頼めるか?」
「は、はい。分かりました」
リニスがスターシア一行のメディカルチェックを行っている中、管理局組の視線はプレシア、アリシア、そしてスターシア一行に注がれている。
アリシア本人はやはりレヴィ以上に自分とそっくりなフェイトに興味津々な様子で話しかけており、フェイトはまさか死んだ自分のオリジナルからこうして直に話せるとは思ってもよらず相変わらず困惑している。
「うわぁ~さっきレヴィさんたちが言っていたように本当にお姉さんわたしとそっくりだね~」
「そ、そうだね‥‥」
闇の書事件の時、フェイトが闇の書に取り込まれた際、夢の中の住人としてフェイトはアリシアと会話したが、今自分の目の前に居るアリシアは夢でも幻でもなく本物の生きているアリシアであった。
一方、フェイト以外の管理局組の方は、
「なんか凄い事になりましたね…」
「うん、私、未だにこれが現実とは思えないんだけどね」
「でも、現実に私たちは今、一国の女王陛下と同じ船に乗り合わせているんですよね‥‥?」
ティアナの知る王族と言えば、なのはが養子として引き取ったヴィヴィオなのだが、ヴィヴィオはまだ子供なので王族と言われてもピンとこない。
しかし、今自分たちの前に居るのは正真正銘イスカンダルの女王‥‥気品のオーラが半端ない。
声をかける事さえ、おこがましい感じにもなる。
そんな中、
「あら?貴女‥アリシアさんにそっくりですね」
スターシアもフェイトに気づき声をかけてきた。
「は、はい。お初に御意を得ます、スターシア女王陛下。私は時空管理局所属執務官のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンと申します。こちらは私の同僚の‥‥」
フェイトがスターシアに話しかけられ、自己紹介をする。
そして、次にフェイトはスターシアにティアナたちを紹介する。
(ちょっ、フェイトさん!?)
(私たちまだ、心の準備が‥‥)
(話しても大丈夫なのかな?)
まさか、スターシアから話しかけられるとは思っていないティアナたちは面食らう。
しかし、ここで名乗らなければ逆に失礼にあたるので、ティアナたちは名乗る事にした。
「同じく、ハラオウン執務官の補佐をしております、ティアナ・ランスターと申します」
「私は時空管理局所属、次元航行艦テリオス、オペレーターのシルビア・アライアンスです」
「同じく時空管理局所属、次元航行艦テリオス、機関員の神堂慧理那です」
直立不動で挙手する管理局の面々にスターシアからは、
「初めまして、フェイトさん、ティアナさん、アライアンスさん、神堂さん。スターシア・イスカンダルです。今はもう女王ではなく、一亡命者ですから気軽にスターシアと呼んで下されば結構ですよ」
と、柔らかく微笑みかけられてしまった。
(いや、いや、単なる政治亡命者にそんなオーラは出ないでしょう!?)
ティアナは心の中ではあるが、持ち前のツッコミ気質でスターシアの意見に突っ込んだ。
戦闘も終わり、負傷者の手当ても一段落ついたので、リニスはフェイトたちに一先ず自室へ戻って貰った。
「あの‥フェイトさん」
自室へ戻る中、神堂がフェイトに恐る恐る声をかける。
「何かな?」
「あの子‥‥アリシアちゃん?でしたっけ?あの子、アマテラスの戦術長以上にフェイトさんに似ていましたけど‥‥?」
「それにリニスさんとも知り合いみたいでした。それにプレシアってあのPT事件主犯とされる人物ですよね?その人の事をフェイトさんは『お母さん』と言っていましたけど‥‥?」
続いてシルビアもフェイトにプレシアについて尋ねる。
管理局におけるPT事件の報告書ではプレシアがPT事件の主犯とされ、虚数空間へ落ちて行方不明となっており、フェイトについての記載は伏せられていた。
フェイトの裁判も管理局の一部の高官のみが参加する極秘裁判であった。
その為、フェイトとプレシアの関係に疑問を持つのも当然であった。
「部屋に戻ったら‥話すよ」
ここまで来たらシルビアたちに自分の過去を隠せないと判断したフェイトはアマテラスの部屋で自分とプレシアとの関係を話すことにした。
スターシアが去った後のアマテラスの艦橋では、
「それにしても意外でしたね」
「ん?」
ギンガが束に声をかける。
「あれだけ、意固地にイスカンダルから離れなかったスターシア陛下が強引に連れだした事や予想外の事とは言えイスカンダル星を消滅させてしまった事に対して、烈火のごとく激怒するのかと思ったので‥‥」
「そうだね。私もそれぐらいは覚悟していたよ‥‥でも案外とスターシア陛下本人もホッとしていたんじゃないかな?」
「と言うと?」
「イスカンダルと言う星自体がスターシア陛下を縛り付けていたってことだよ」
「なるほど」
「イスカンダルが消滅し、イスカンダル王家と言う縛りからも解放され、彼女の今後の人生は旦那の守くんと娘のサーシアちゃんと普通の家庭を築いてもらいたいけどね‥‥」
束は何か含みのある言い方をする。
「何だか、含みのある言い方をしますね」
「まぁ、これは追々守くんやスターシア陛下本人、ヤマト、アリゾナのみんなと話す事になるだろうけど、その前に守くんとスターシア陛下に確認する事があるしね」
「確認する事?」
「うん。返答によってはこの重い空気を払拭できるかもしれないよ」
束は何か守とスターシアに確認する事があるみたいで、その結果次第ではイスカンダルの消滅と言うこの重くしい空気を払拭できる策があるみたいだった。
「あっ、そう言えば‥‥」
その他に束は何かを思い出したかのように、
「ねぇ、ギンガ一つ確認していいかな?」
ギンガに確認をとってきた。
「なんでしょう?」
「ギンガがこっちの地球に来た時、ミッドでは何年だった?」
「えっ?私がこっちの世界に来た時のミッドの年ですか?」
「うん」
「えっと‥‥確か新暦75年の三月下旬でした」
「‥‥そっか‥うん、良かった?ね?うん…」
「?」
束の質問の意図が分からないギンガは首を傾げた。
(新暦75年の三月ってことはまだ機動六課が稼働前だった筈‥‥)
(もし、あのままミッドに居たらギンガは後々、スカリエッティに洗脳されていたからな‥‥)
前世の記憶が断片的に蘇った中でギンガが登場するなのはシリーズで彼女の未来を画面越しで見た事から遭難と言う大事故に巻き込まれたが、もしギンガがこの世界に来る事は無く、ミッドに居た場合、瀕死の重傷を負わせられ、更には敵に洗脳され、妹と無理矢理戦う羽目になっていたので、それに比べれば今のギンガの環境は十分にマシだと思う束であった。
やがて、修理・補給が終わったガミラス艦隊は新天地を求め長い航海の途へと向かっていった。
ガミラス艦隊を見送った後、防衛軍も地球へ帰還するだけであった。
ただ、その前に束には確認し、やる事があった。
束はヤマトの真田に私信を入れる。
「なんだ?束」
「あぁ真田君、実は確認したいことがあって」
「確認したい事?なんだ?あの敵の正体か?」
「うーん、それも気になるけど、もう一つ、大事な事」
「なんだ?」
「守くんとスターシア陛下って結婚式を挙げたのかな?」
「結婚式?」
「うん」
「多分挙げていないだろう。古代がイスカンダルに残った時、ヤマトは発進寸前の事だったし、イスカンダルにはスターシア以外の人間が居なかったからな」
「じゃあ、ここは友人として盛大に祝ってあげない?守くんもイスカンダルが消滅して意気消沈しているだろうからね」
「そうだな」
束の提案を真田は快く了承した。
「あっ、でも立会い人はどうする?」
結婚式を挙げるには結婚を証明する立会い人が必要なのだが、流石にヤマト、アマテラス、アリゾナに牧師も神父も乗艦していない。
スターシアの感じから着物での和婚のイメージはちょっと想像しにくいので、式を挙げるとすればやはり洋式の結婚式だろう。
もっとも和婚でも神主が居ないので変わりないが‥‥
「だったら束、お前がやる事になるんじゃないか?」
「えっ?私!?」
真田は束に立会い人になれと言う。
「部隊指揮官だし、れっきとした艦長だろう?」
「やっぱり?」
束は頭痛を覚え、おもわず眉間を押さえた。
ヤマト、アマテラス、アリゾナの艦の中で束は艦長職であるが、その他に艦隊司令職も兼務していたので、同じ艦長職でもアイロよりは上の立場にある。
古代はヤマトの艦長代理なので、役職的な立場では一番下なので、真田の言う事は間違ってはいない。
「それこそ柄じゃないよ。こういうのは沖田艦長や土方教官の役目じゃない‥‥?」
提案を出すのは早計だったかもしれないと思った束であったが、今更後には引けない。
「まぁ、後は同志を増やして守くんとスターシア陛下の包囲網を作るか‥‥ヤマトでは真田くんが森さんや進くんを説得するだろうし、こっちはとりあえずディアーチェに話を通すか‥‥」
まずは自らの片腕を巻き込む事を決意した束であった。
次回 めでたいめでたい結婚式
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
-
Dr.スカリエッティ
-
エルトリア組
-
アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様