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古代守とスターシアの結婚式が無事に終了したが、大国からスターシアたちの暗殺の危険性を孕む中、地球への帰還の途についたアマテラス、ヤマト、アリゾナ、雪風・改、ダガー級無人重駆逐艦五隻は七色星団を越え、α星ベテルギウス沖にて一旦機関の点検もかねて停泊し、防衛軍司令部と地球連邦大統領への報告を行うこととなった。
アマテラス 作戦室
『なんだと!?ではイスカンダル星は完全に!!』
「はい。所属不明の敵の巨大要塞の爆発に巻き込まれてしまい消滅してしまいました…」
『な、なんということだ‥‥』
今、束は艦隊司令官として作戦室からディアーチェと共に司令部の作戦本部に同席した大統領に報告を上げていた。
「しかし、雪風元艦長の古代守とスターシア陛下、そして娘さんの救助には成功しましたので、イスカンダルでの人的被害はありません」
『それは本当か!!それは何よりだ…して彼らは?』
「現在医務室にて安静にしてもらっております」
『そうか‥‥』
その報告を受けた大統領以下作戦本部の面々はホッとした様子だった。
それはそうである。
なにせ防衛軍が誇る最強格の戦艦三隻と自立型無人駆逐艦一隻、そして新型無人重駆逐艦を五隻も動員して『誰も救助できませんでした』では地球連邦市民からの信頼と軍の威信に関わるからだ。
『ご苦労だったな。アイロ艦長から聞いたかもしれないが、私の故郷である北米管区の旧CIAや旧列強国だった各管区の一部に不穏な動きがあったのだ。もしもスターシア陛下を暗殺しようなどとたくらんでいたら地球連邦政府は瓦解してしまう可能性があったので直接報告を頼んだのだ。重ね重ね本当にご苦労だった』
「「ありがとうございます」」
『先ほどEFBI(地球連邦捜査局)に一斉摘発を指示したので大丈夫だとは思うが万が一の事態を想定して帰還してくれ』
そう、大統領からの命令を受けた地球連邦捜査局は各管区の強硬派の拠点を大小ひとつ残らず探し出して突入し逮捕していったのだ。
とは言え旧CIAとは銃撃戦になったようだが何とか一人も逃がさずに始末をつけたようだった。
「了解しました!あと一つご許可をいただきたい案件がありまして‥‥」
『ん?何かね?何かあったのか?』
そうして束はイスカンダル星にて保護されていたテスタロッサ親子の件とガミラスとの技術交換の件を報告した。
『そうか‥ガミラスの技術交換の件は既に行ってしまったのだから構わないだろう。しかし、また時空管理局の案件とは‥‥』
藤堂自身もあまり時空管理局に対して好印象を抱いているとは言えず、顔を少し歪める。
「どうしましょう?プレシア・テスタロッサに関して事件の記憶がないにもかかわらず、時空管理局はプレシア・テスタロッサの存在を認知すると強制的に連行しようとする可能性が否めません」
『‥‥月村司令官、クローディア副司令官』
「「はっ!!」」
『その事案に関しては一旦君たちに任せる。そして時空管理局との交信も君たちに一任してもらいたい』
「「はっ、はぁ!?」」
大統領直々のこの指示に二人は驚いた。
本来こういうのは外交官などの役人組が担当する案件であり、軍人‥‥特に現場担当の軍人が交渉する様な案件ではないのだ。
『我が地球連邦の外交部は現在人員不足で機能不全状態な上に宇宙での国際法も確認できていない。そのため司令官職にいてかつ政治判断もある程度はできる点から君たちに任せたいのだ。できるかね?』
「はっ、はい!ご命令とあれば!!」
『ありがとう。では、地球で待っているよ』
無事に通信を終えたが二人は不安しかなかった。
「‥‥これ下手したら左遷どころじゃないよね?」
「‥‥言うな」
時空管理局との交渉で万が一にも向こうが上から目線で一方的に『自分たちの管理下に入れ!!』なんて言われて、支配下に置こうとされた時、当然地球連邦としては了承することは出来ない。
それが原因で時空管理局との間で戦争になったら厄介だ。
管理局の戦力・技術力がどれくらいなのかは未だに不明だが、フェイトたちが乗っていた次元航行艦の技術力ならば、現在の防衛軍の力ならば負けはしないだろうが、それでも地球を新たな戦争に巻き込んだと言う責任問題が発生する。
「「‥‥はぁ~ (´Д`)=3」」
そうして二人は向き合ってため息をついた。
願わくば、管理局の担当者が穏健な人物であることを祈るしか二人には出来なかった。
やがて艦隊は管理局との交信の為、一旦ヘリオポーズへと針路を取った。
地球、もしくは太陽系内から通信を送っても特に問題はないが軍事機密の施設や本国である地球の位置を敵・味方不明の組織に知られることは大問題になるからである。
そして艦隊はヘリオポーズのある小惑星付近にて停止した。
周囲をダガー級五隻と各艦の艦載機部隊が哨戒しているが今の所、問題はなかった。
そうしてアマテラスからISを装備して出撃した陸戦隊が一旦通信機を収容して調査した所、通信機に手を加えた形跡があったので管理局が一度此処に来たことを確信した。
そこでこちらでさらに調整を加えて相手方との通信回線が開けるようにしたのだ。
先ほど大統領直々に命じられた管理局との交渉をここでやってしまおうと考えた束はヤマトやアリゾナにそのことを伝えると同時に管理局との通信を行うことになった。
ここに管理局と地球史上初の交信が開始されることになった。
そうしてアマテラスにて束は出雲、真田、ギンガとともに回線を開くべく作業を行った。
なお、アドバイザー的にフェイトとティアナ、そしてテリオスのオペレーターだったシルビアが手伝った。
「よし、やってみて!」
「はい」
そうして束からの指示を受けたギンガが通信回線を開くべくコンソールを動かしていた所、回線がつながったようで会話を始めた。
なお、この時ギンガは伊達メガネと束から軍帽を貸してもらい簡易的な変装をして、声のトーンも変えて通信を行っていた。
これは束からのアドバイスで、ティアナからの話ではギンガはミッドでは殉職扱いにされているみたいで、そのギンガが生きている事がバレるとそれはそれで面倒くさい事になりそうだったからだ。
それは通信を行うギンガ自身も理解していたので、変装することを嫌がったりはしなかった。
「こちらは地球防衛軍内惑星系艦隊旗艦アマテラス。時空管理局次元航行本部、聞こえますか? 繰り返します‥‥」
そう言ってギンガは何度か繰り返し通信を行った所、通信長用のモニター画面が数回点滅して緊張した面持ちの若い女性が映った。
『こ、こちら時空管理局次元航行本部。受信感度良好です』
「こちら内惑星艦隊旗艦アマテラス。通信感度良好です、小官は通信長の月村です。本艦は現在時空管理局のフェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官以下四名を救助しております。今フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官に代わります」
そう言ってあらかじめ束が艦橋に呼んできていたフェイトに代わった。
「こちらフェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官です。クロノ・ハラオウン提督に繋いでいただけますか?」
『しょ、少々お待ちください!!』
オペレーターは急いでクロノを呼んだ。
それから少しして画面が切り替わった。
『ほ、本当に、フェイトなのか?』
モニターに映るフェイトの姿を見てクロノも目をパチクリさせている。
「うん、私だよ。ごめんね、色々と心配かけて」
『いや、元気な様子で安心したよ、フェイト。それでランスター補佐官たちは今、居るのかい?』
「うんいるよ。ほらティアナ」
そう言ってフェイトはティアナに代わった。
「ご無沙汰しております、クロノ提督。幸い私も大した怪我はなく、元気に過ごしていると、皆に伝えて下さい」
『いや、こうして君たちの姿を直接見て、声が聞けたから、僕もひと安心したよ。この事は皆にも伝えておくから、安心してほしい』
ヤマト、アマテラス、アリゾナの艦橋員たちもこのやり取りを見ていた。
フェイトの義兄だというクロノ・ハラオウンが提督という上級な役職とは裏腹に随分と若いことに束とディアーチェは内心で些か驚いていたが、まあ、組織が違うのだから仕方ないか‥と割り切った。
そしてフェイトは残りのシルビアと神堂が自分たちと同じく無事であることも伝えた。
フェイトたちとモニター越しではあるが、再会したクロノは、次に艦長と話がしたいと言うので、束はそれに応じた。
「改・アンドロメダ級宇宙戦艦アマテラス艦長兼内惑星系艦隊総司令官の月村束です」
『時空管理局次元航行本部所属、クロノ・ハラオウンです。危険な中にも関わらず、義妹たちを助けていただいた事、心から感謝します』
(えっ!?なのは!?‥い、いや、そんな訳ないか‥‥だが、この艦長の声、なのはにそっくりだ!!)
顔に出したり、声に出したりはしなかったが、クロノはモニターの向こう側に居る戦艦の艦長の声が、自分の知り合いにそっくりな事に驚愕した。
「いえいえ。船乗りとして当たり前の事をしただけですから、お気になさらず」
(クロノ提督なら、話が分かる人物だろうが、母親のリンディはしたたかさがある人物だから、管理局側の交渉は今後、クロノ提督に一任してもらおうかな?)
束は前世のなのはシリーズの知識から、自分とディアーチェが管理局との交渉が一任されているのであるならば、管理局側はクロノに一任してもらおうかと思った。
彼の場合、良くも悪くもマニュアルに忠実な人物なので、フェイトたちの返還だけならば、それ以上のちょっかいをかけてくることはないだろうと思ったのだ。
そして彼女たちの現状を話し、今後について協議した。
これで管理局とのコンタクトを取るという目的をようやく達成したのだ。
残った問題は彼女たちと内惑星系艦隊予備司令部兼研究所・造船所があるジャブロー基地の医療センターにいるシャルロット・デュノアを管理局に返還することでこのトラブルはようやっと解決するのだがいろいろと面倒なのだ。
「我が艦隊も現在急ぎ帰還せざるを得ない状況なので、長い期間この宙域に留まれません。管理局の艦艇は到着までどのくらいかかりますか?」
直ぐ近くに管理局の艦艇が居ればこのままこの宙域で待つのも一つの手であると思ったのだが、
『率直に言って、最短で五十時間。二昼夜を要します。残念ながらその近海に管理局の艦船は航行していないので‥‥』
と、言いにくそうに答えた。
近くに管理局の艦艇が居らず、クロノの言う時間ではかなりかかりそうだ。
管理局の艦艇は次元世界航行という点で地球、ガミラス、ガトランティス、デザリアムを上回っているがその点以外では性能は下の下なのでこの結果はまぁ当然なのだが‥‥
「分かりました。申し訳ありませんがそうなると一旦彼女たちは共に本星に帰還して、後々具体的な調整を行うのが良いかと思います」
『確かに、月村艦長のおっしゃる通りです。我々が其方の立場でもそうするでしょう。それで、今回のような通信ポッドを設置しました。これはそのまま、そちらの任意の場所までお持ちになって下さい。それに接続してこちらをお呼び下さい。その後、具体的な事を詰めましょう』
クロノの内心は分からないが表面上は了承したようだ。
「そう言ってくれるとありがたいです。なるべく早くそちらへ帰せるよう、こちらも努力します」
『ありがとうございます。では』
そうして通信が終わった後、ヤマト艦長代理の進と束、ディアーチェ、アイロは協議の末通信機はヘリオポーズにある小惑星に置いていくことになった。
それが決まった時、束はなぜかニコニコしていた。(俗にいう悪い顔)
「ど、どうしたんですか?束さん」
「いんや~?この決定が決まってよかったな~♪って思ってね?」
「どういうことだ?」
「あの通信機にGPSみたいな発信機がついていたんだよねぇ~」
「「「えっ!?」」」
束からその話を聞いてその場にいた者たちは驚愕した。
クロノからはそんな話は聞いていなかったからだ。
「大丈夫、大丈夫。さっき外したうえで、破砕機を使って木っ端みじんにしようと最初は思ったけど面白い仕返しプログラムを仕込んでおいたから」
「「「???」」」
その言葉は数時間後に管理局強硬派が味わうことになった。
そんな感じでとりあえず会議が終わった時、艦橋から連絡が来た。
『艦長!前方から艦艇数隻が接近中です!識別信号は友軍です!』
「おっ?どうやらお迎えが来たみたいだね」
『こちら内惑星系艦隊第一外周艦隊旗艦ユリシーズ。救援艦隊先導の任に就く。続行されたし』
そうして大統領直々の指示により護衛の任に就く艦艇は以下の通り。
内惑星系艦隊 第一外周艦隊
・アナンケ級指揮型戦艦 ユリシーズ
・伊吹級防空重巡洋艦 伊吹
・伊吹級防空重巡洋艦 鞍馬
・アトランタ級防空巡洋艦 アトランタ
・アトランタ級防空巡洋艦 ジュノー
・改オマハ級巡洋艦 トレントン
・改オマハ級巡洋艦 ミルキーウェイ
・パトロール艦 越後
・レパント級ミサイルフリゲート バックレイ
(ホワイト艦隊より派遣)
・ホワイトアーチャー級巡洋艦 ホワイトアーチャーⅠ
・ホワイトアーチャー級巡洋艦 ホワイトアーチャーⅡ
「おー来たね、武勲艦ユリシーズ以下第一外周艦隊。ってかやけに艦が多いね」
「ホワイト艦隊から派遣された艦もおるぞ。多分上から指示されたのだろうな」
「まぁ、ホワイト艦隊は鹵獲艦だから乗員の熟練訓練も含まれているんだろうな」
そうして艦隊は第一外周艦隊の護衛の元地球への帰還の路に就いた。
ここで視点を移す。
その頃、時空管理局本局会議室では、防衛軍側と漸くコンタクトがとれたと言う事で、緊急会議が行われた。
そこでまず、地球防衛軍が所有する戦艦の艦長(束)及び収容されているフェイトとティアナの二人とクロノ・ハラオウン提督で行われた会談映像が再生された。
そして、暗黒星団帝国との戦闘記録映像であるベテルギウス、α星で行われたヤマト、アマテラス、雪風・改、ダガー級無人重駆逐艦五隻の八艦の戦闘映像は管理局を驚愕させるには十分だった。
特にα星での戦闘の折、アマテラスが放った拡散波動砲の威力を見た局員は唖然とする者、気難しい表情で見る者と様々な表現をしていたが、共通の認識は驚愕と脅威だった。
やがて、記録映像は終わり、意見陳述へと移った。
そして、次元航行本部の一提督が発言した。
「ヤマトにせよ、アマテラスにせよ、あまりにも戦闘力が高すぎる!特にあの広範囲の殲滅砲(拡散波動砲)は脅威です!!此処はやはり、両艦を直ちにロストロギアと認定して接収すべきだと考えます!」
その意見に多くの局員がうなずいたがそれのほとんどが管理世界拡大推進派・魔導師至上主義の強硬派局員が多い海所属の局員なので陸を筆頭とする穏健派である局員は冷ややかな視線を送っていた。
この差は最近強行的な行動を取った挙句現地住民からの反発を受けることが多発しており、おまけにその批判を受けるのは地上を担当する陸なので特に穏健派がふえているのだ。
まぁ、兎も角、この強硬派の意見には穏健派や中立派(という名の日和見派)が反発し、特に海の穏健派筆頭でありクロノの母親であり、フェイトの義母であるリンディ・ハラオウンが発言した。
「お言葉ですが接収できるのですか?今の我々に‥‥?」
「なんだと!?」
「それはどういう意味か!」
「XV級をいとも簡単に撃破したガトランティスの戦闘艦艇を数で劣勢だったヤマト、アマテラスはそれを難なく撃破したのです。あの二隻を接収するのに一体何隻の次元航行艦と何百人の乗組員を犠牲にするつもりですか?それに地球の戦力はあの二隻の戦艦だけではないんですよ。当然、彼らの本国にはあの二隻と同等の戦闘艦艇が多数配備されているものと考えるのが普通でしょう?それら全ての戦闘艦艇を管理局は接収出来るのかしら?」
彼女の発言はまさに的を射ていた。
防衛軍は現在ジャブロー基地や各地の造船ドックにおいて急ピッチで無人艦を含めた新造艦の建造と旧式艦・既存艦の改修を行っていたがそれには鹵獲艦のホワイト級の改造・新規就役や護衛戦艦アリゾナ級の二番艦以降の艦艇を筆頭に旧列強国だった各管区独自艦建造に加え、アンドロメダ級の新造を行いつつアンドロメダ改級の進宙も間近に迫っていたのだ。
反論を試みようとした提督の機先を制するように、地上本部、本部長のシャルル・ド・ルーゴが発言した。
「あれだけの戦闘艦艇を建造し、複数保有・運用するだけの科学力、技術力、軍事力があるのなら、本国防衛の戦力、周辺近海における警戒網も相当なものであろう。我々魔導師が忌み嫌う質量兵器を使うことも躊躇しないだろうな?ましてや、何度も侵略されていたのなら、一般市民も含めて侵略者への敵愾心は強いはずだろう。一般市民から向けられる敵意と憎悪に若年者が多い本局の武装隊員が耐えられますかな?パニックになって現地の一般市民を無抵抗のまま虐殺する様な事態が起こったら一体どうするのだ?」
ド・ルーゴは現地で起こるかもしれない暴行と虐殺を危惧するが、まぁ、そんな事態が起これば、管理局は事実を捏造し、現地の住民が局員に対し、暴行を働いたので、やむを得ず、鎮圧した等と言う既成事実を発表するだろう。(そう‥某国のように‥‥)
いや、それ以前に管理局の局員が地球へ地上戦に持ち込む事が出来るのか疑問な所だ。
管理局は未だに地球連邦のある地球の位置を把握していないのだ。
「それに、地の利は向こうにあるのだぞ?例えば、地下都市に誘い込まれて逃げ道を塞がれ、毒ガスなり大量の水等を流し込まれたら、いかな高ランクの魔導師とて持つわけがなかろう。もし、彼らの地球を侵略なさるなら、本局の局員だけでやってもらおうか。我々“陸”は、そんな馬鹿げた茶番に大事な部下を一名だろうと出すわけにはいかん!!」
と、陸は第二の地球への侵攻を起こす際に兵力を回さないと明言した。
実はこのド・ルーゴは独裁者のように強権を振るう時があるが部下思いで有名であり、生粋の反海派でもあったのでこうゆう発言をしたのだが万が一にも地球に侵攻されたら防衛軍は管理局艦隊を殲滅したのちに管理局本局とミッドに侵攻した上で、絨毯爆撃でミッドを灰塵に帰したうえで艦砲射撃をしかねない。
それはガミラス・ガトランティス戦役からも明らかだ。
それどころか、本局に例の波動砲を直接撃ち込まれる恐れだってある。
しかし、
「我々を侵略者呼ばわりするおつもりかっ!?」
侵略者一歩手前だというのを自覚していない者が多すぎて理解できていないようだ。
「まともに説明せずに進駐したり宝物を略奪していく行為を侵略者や海賊以外にどういうのだ?教えてほしいものだな?」
「なぁ!?」
彼の言葉に拡大推進派の局員は絶句する。
だが、他の“海”と“空”の高官の中にはド・ルーゴの言い草に激昂しかかる者もいたが、“陸”と穏健派の高官は図星かとばかりに、彼らに冷めた視線を送っていた。
「そこまでにしたまえ!!」
沸騰しかかった雰囲気を制したのは三提督の一人であるキール元帥だった。
「まだ、地球防衛軍の我々に対する態度が全くわからない以上、こちらから不用意に動く事は挑発になりかねん。ましてや、向こうの戦力の方が上ならなおさらだ。それに、彼らはハラオウン執務官たちの身柄を必ず此方へ返すと言っているのだから、我々はその言葉を信じようではないか。誠意には誠意で応えるのが人としての礼儀というものだろう」
大部分の出席者は頷き、納得していない者も三提督の言葉に反論し、噛み付き、その言葉を撤回させる度胸の有る者はない。
そのため、管理世界拡大推進派や魔導師至上主義の局員も達も渋々ながら同意した。
会議終了後、管理世界拡大推進派、魔導師至上主義の局員達はまるで苦虫を噛み潰したような顔で会議場を後にしていく。
その者たちの考えはあの様な危険な質量兵器を所有する世界は管理局によって管理、運営されるのが正しいのだ。
そう言う考えが、彼らの中にはあった。
彼らが、とある一室へと入った時、
「し、室長!」
モニターを見ていた技術員が首を傾げ、しばらくキーボードを操作してから、困惑の声を上げる。
「どうした?」
「こ、これを!」
部下に呼ばれた上司は面倒臭そうに顔を上げた。
「防衛軍に積み込まれた次元通信ポッドからの信号が突然異常になりました!!」
部下が指し示したモニターを見た上司は顔色を変えた。
「な、何だ!?これはっ!?」
モニターには、正常ならばポッドの位置座標軸、つまり地球防衛軍のアマテラスの正確な位置座標を示しており、計画では第97管理外世界とは異なる、A.D.2201年の地球の座標を突き止められるはずだった。
ところが、座標軸信号が突然不規則な動きを始めたかと思うと、デフォルメされたウサギが『バカメ』と書かれたプラカードを出しながら画面に大きく表示された。
「こ、これは一体‥‥?」
これは束が仕込んだお返しである。
このシステムは『仕返しウサちゃん』という物で少し前に月村財閥のメインシステムがハックされた際に束が使ったシステムである『虫取りカメさん』の改良型で『虫取りカメさん』は相手のシステムに擬態したスパイプログラムを送って相手の情報をむしり取るシステムだったのだが、犯罪行為になりかねないので嫌がらせに相手の得たい情報をブロックして『バカメ』と言うデフォルメされたウサギちゃんが表示されるのがこの『仕返しウサちゃん』である。
この事態を報告で知った強硬派の局員は怒り狂ったが部下は『余計なことしなけりゃよかったじゃん…』と内心呆れていた。
次回 凱旋
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様