内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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お待たせしました!

ゾンビゲームは次回になりました。


第九十九話 魔法世界と科学世界出身者同士のゲーム勝負!中編

BRAVE DUELの新作ゲームに参加したフェイトたち管理局組と昴たち、テスタロッサ親子はまず第二次大戦をモデルにしたチーム対戦式のゲームを行うことになった。

 

ゲームの内容は帝都 東京をイメージした戦場で昴たちとテスタロッサ親子は日本軍、管理局組はアメリカ軍に分かれて拠点の占領もしくは相手チームの全滅と言うルールであり、装備品とルールを両チームのメンバーは確認した後に試合が始まった。

 

ゲーム開始と同時にとりあえず高いビルの上に来た昴たちだったが…

 

「あれ?あなたは…」

 

「あら?司令のところの昴に箒、星奈じゃない」

 

そこには内惑星系艦隊総旗艦で砲術長を務めている朝田詩乃がいた。

 

「な、なんでここにいるんですか?」

 

グランツ研究所には居なかった朝田がこのゲームの空間に居たことに驚く昴。

 

「私も今日は休暇でね。そんでちょうどこのゲームのテストプレイヤーが大量募集されていたから参加したのよ。もう八人はキルしているわ」

 

グランツ研究所以外でもこのゲームはプレイヤーが参加しており、朝田はこのビルの上から敵チームのメンバーを狙撃しており、昴たちに自身の装備品である九九式狙撃銃を見せる。

 

「す、すごい‥‥」

 

朝田の戦果に箒は驚いた。

 

「あっ、ちょうど戦車が来ているわね…誰か対戦車武器はある?」

 

〔敵の装甲車を発見!!〕

 

〔対戦車支援を要求する!〕

 

「ほら、味方からの無線も来ているし‥‥早くあの戦車を片付けないと味方の被害が出るかも」

 

「えっと、二式タ弾っていうのが各員五発とト号電気投擲砲を星奈がタ弾の代わりに持っています」

 

「そう。さすがに戦車相手はまだ難しいから私は移動しているわ。しっかり倒してね?」

 

「はっ、はい!」

 

(まだって撃破する気満々なんだ‥‥) 

 

そう言って朝田は別の建物に移動していった。

 

「さて…やりますか」

 

そう言って星奈はト号電気投擲砲をセットした。

 

このト号電気投擲砲と言うのはこのゲーム独自の武器だが構想自体は帝国陸軍内にあったものでその実態はレールガンである。

 

とはいえ一発撃つごとに専用電気発電所が二ついるというめちゃくちゃぶりなので構想のみで終わったが…

 

このゲームではあらゆる戦車を撃破可能な携行式の武器として存在しているがパワーバランスの関係からランダムで射撃の際に自爆するというとんでもない性能なのだ。

 

「…発射!」

 

バキュゥゥゥン!!

 

星奈は投擲砲を発射した。

 

 

そのころ米軍サイドのフェイトたちはM4シャーマンを先頭に前進していた。

 

「へぇ~あなたたちはその子たちに誘われて参加しているんだ~」

 

「は、はい」

 

戦車に乗っている女性から何故このゲームに参加したのか聞かれて昴たちに誘われたと返しながら世間話をしていたフェイトたちだったが‥‥

 

ガン!

 

「へ?」

 

バゴガァァァン!!

 

「うえぇぇぇ!?」

 

なんと星奈が放った電気投擲砲がシャーマンに直撃!

 

シャーマンは一瞬で爆砕されてしまった。

 

「くそ!敵だ!各員散開!!‥って、うおっ!?」

 

バン!バン!バン!

 

隊長格の者が散開するように指示を出した直後に建物内に潜んでいた日本兵が攻撃を開始してきた。

 

「ひいいい!」

 

「ちょ!引っ付かないで!」

 

バキューン!

 

あまりの事態にパニックになったシルビアはシャルロットに引っ付いて二人して動けなくなったところを狙撃されてダブルキルされてしまった…

 

シルビアもシャルロットもきれいに頭を撃ちぬかれて。

 

「…混乱していますね」

 

星奈はト号電気投擲砲を抱えながら眼下の相手チームの様子をポツリと呟く。

 

「プロの軍人さんではなく、一般のゲーマーだからな」

 

本職の軍人である朝田が居たが、大半の参加者は一般人のゲーマーなので、実際の戦場にそっくりなこのゲームの中で突然の奇襲を受ければそれなりに混乱するのは無理もない。

 

「よし!私たちも攻撃に参加しよう!」

 

そう言って昴はリンネとともに近くのビルの屋根から攻撃しようとしたが‥‥

 

ツル!

 

「あっ!」

 

「え!?昴さん!?」

 

「あ…ご、ごめんね?」

 

バン!

 

何と足を滑らせて転落死判定。

 

驚いたリンネもちょうど射線上にいたフェイトに攻撃されて死亡判定。

 

「昴とリンネがやられたぞ!」

 

「待ってください!M26パーシング重戦車も来ました!」

 

カチ…

 

「「へ?」」

 

ドガァァァン!!

 

そうして慌てて射撃した星奈だったが運悪くト号電気投擲砲が自爆。

 

ト号電気投擲砲を持っていた星奈は当然死亡判定となり、近くに居た箒も巻き添えになり死亡判定を受けて再度リスポーンすることになった。

 

 

国会議事堂前 日本軍戦車待機場

 

「あぁ~!まさか敵を倒す前に落下死するなんて~格好悪い死に方をした~」

 

「し、仕方ないよ…」

 

昴は敵を倒す事もなく、敵にやられた訳でもなく、事故死した事に悔しさと羞恥で一杯となる。

 

しかもそんな姿をリンネを始めとして知り合いに見られたのだから昴としては恥ずかしくない訳がない。

 

リンネはそんな昴を慰める。

 

「そうですね。まさか爆発するとは‥‥」

 

「私なんて巻き添えを喰らったのだぞ」

 

星奈は自爆し、その巻き添えになった箒。

 

彼女たちも若干悔しそうだった。

 

「そ、それよりも此処から移動しよう」

 

「そうですね。あっ、あの戦車で行きましょう」

 

とは言え、戦場でいつまでも突っ立っている訳にもいかない。

 

とりあえずこの場から移動する事にした星奈たち。

 

すると星奈は近くに無人の三式中戦車改(五式七糎半戦車砲搭載型)を見つけたので、これで移動する事にした。

 

三式中戦車改に乗った星奈たちの役割は、

 

昴が操縦手

 

リンネが通信手

 

星奈が砲手兼装填手

 

箒が車長と相成った。

 

「よし!前進!」

 

キュラキュラキュラ!

 

「しかし落下するとは…やめたらどうだ?」

 

「えっ…?なんか箒姉口調変わった?」

 

「当然だ!今は我が皇国が滅亡するか否かの瀬戸際なのである!」

 

「うっわ!なんか箒姉がおかしくなっている!!」

 

「戦場の空気に当てられて、帝国軍人になりきっていますね」

 

この時、箒は眼がぐるぐる回っているような状況で正気ではないのは明らかであった。

 

そして、帝国軍人になりきっている箒に昴も星奈も引いている。

 

「今すぐ我らの新型戦車でヤンキー共を迎撃するのだ!戦車前進せよ!!」

 

「わ、分かったよ~!」

 

正気を失っている箒に逆らうと何を言われるかわからないので、昴はいわれたまま三式中戦車改を前線に急行させて行った。

 

 

一方、その頃‥‥

 

 

「お母さん!早く装填して!!」

 

「ちょっとまってアリシア!これ結構重いのよ!」

 

プレシアとアリシアは永田町にて海軍十二糎自走砲で迎撃に当たっていたのだが、

 

チュン!

 

「うひゃああ!」

 

海軍十二糎自走砲は九七式中戦車チハの砲塔を取っ払った車体に四五口径十年式十二糎高角砲をただポン付けしただけの簡易自走砲であり、乗員の安全は考慮されていない。

 

その為操縦手と無線手以外の乗員が車外にむき出しで防弾盾さえ砲手席以外にないという有様なので攻撃時は撃破しようとする敵の攻撃がそのまま来るので大変危険なのだ。

 

「装填完了よ!アリシア!」

 

「分かった!食らえ~!」

 

バガン!!

 

アリシアが放った十二糎砲弾はM26パーシング重戦車を撃破した。

 

ドガァン!

 

「あっ、戦車が!」

 

「対戦車砲だ!伏せろ!!」

 

「前方に九二式重機関銃!!」

 

「バズーカ兵!!前へ!!敵を吹き飛ばせ!!」

 

「うううう…質量兵器での戦争怖い…」

 

「ちょ、ちょっと!!慧理那!!しっかりして!!」

 

神堂はシェルショックじみた状態になってしまっておりティアナが気をしっかり持つように励ましていた。

 

まぁ、治安維持しかしていない管理局員がいきなり魔法なしの質量兵器のみの実戦にかなり近い体験型ゲームをやらせたらこうなるのは予想できたが‥‥

 

その時、

 

ドガン!!

 

「うわぁ!」

 

「後方!三式だ!」

 

箒たちの乗った三式改が戦場に到着したのだ。

 

「戦況を報告しろ!!リンネ通信伍長!!」

 

「えっ!?私の階級は伍長だったんですか!?」

 

急に箒から『伍長』と言われ驚くリンネ。

 

「な~にをグダグダと言とる!?良いから早く報告せよ!!」

 

ボカ!!

 

「いったぁ~‥ほ、報告します。連合軍は永田町にてこちらの防衛部隊と交戦中みたいですけど、我が軍が押し返せているみたいです」

 

「うむ。陛下は既に松代大本営に移動された、しかし陛下をいつまでも窮屈な壕の中で過ごさせるわけにもいかない。連合軍を海へと追い返して皇国を取り戻すのだ!」

 

「箒姉がおかしくなってガチガチの帝国軍人になっちゃうってなにこれ?」

 

「感受性が強いともしかしたら、箒みたいになるか、箒自身がこの戦場の空気に何かしらのシンパシーを感じているのかもしれません」

 

「高町軍曹、中島上等兵、何か言ったか?」

 

「い、いいえ!!」

 

「何も‥‥」

 

そうして三式は攻撃を開始したが…

 

「この!」

 

バゴガン!

 

フェイトが拾って持っていたバズーカを近くにいたティアナが拾って発射し三式は撃破されてしまった。

 

「あぁ~!またやられた!!」

 

「ん?また?」

 

「あっ、箒が元に戻っています」

 

その後、国会議事堂まで戦線は後退したが何とか日本軍側は制限時間までに守り切って勝利した。

 

 

「いや~お疲れ!次はゾンビものだけど大丈夫かい?」

 

現実世界へ戻って来た体験者であるが、動いたのは仮想空間のアバターなので、実際の肉体には疲労感は一切感じないが、精神的疲労はあった。

 

しかし、それを差し引いてもこのBRAVE DUELをもっと体験したいという思いが皆にはあった。

 

「「「「「は、はい…」」」」」

 

そして、全員は次のゲームに移動した。

 

リアライズしてみるとそこはまさしく廃墟であった。

 

「えっ?廃墟??」

 

昴が目の前に広がる廃墟にギョッとして声を出すが、他の皆も唖然としている。

 

そんな中、

 

『今回のゲームは全員でシェルターを目指してもらうよ!武装は全員一昔前の装備が多い内惑星系艦隊地上部隊がモデルだ!頑張ってくれ!!』

 

グランツ博士からこのゲームの説明がされる。

 

「あ、ほんとだ61がある」

 

昴の横にはいまだ防衛軍で現役の61式戦車5型があった。 

 

・61式戦車5型(別名M61A5 Type61 5+)

【挿絵表示】

 

日米露共同開発によって開発されていた新型戦車で2161年に最初期1型が日米露双方に正式採用された。最初期1型は120㎜滑空砲を連装式に搭載していて火星の植民地統治用に生産されたが火星自治政府との戦いで全滅してしまった。

 

その後、第二次内惑星戦争の際には改良型の2型が国連陸軍に採用され火星自治政府制圧の際に動員。エンジンを電気式にした3型や主砲を150㎜連装式滑空砲に変更して乗員を二名に減らした4型はガミラスとの戦いの際に地下都市内での暴動鎮圧用にマイナーチェンジを各地で行われて運用されていた。

 

ガミラス戦役後は、地球連邦設立後に波動エンジン技術を基に最新鋭の連装砲型戦車が開発されるとこれまでの実弾運用の61式戦車を押す派閥によって月村重工と南部重工、ジェネラル・ダイナミクス社、ウラルヴァゴンザヴォド社の四社共同開発で改修されたのが5型である。

 

結局のところ波動エネルギーを応用した新型戦車である01式戦車に防衛陸軍・空間騎兵隊の主力戦車の座を奪われてしまったが基本性能は最初期の1型をはるかに上回っており、主砲は155㎜連装式滑空砲に変更されており新型のC5Iデータリンクシステムも搭載。人員も4型からの伝統の二名に減らされている。

 

汎用性とその信頼性から内惑星系艦隊の地上部隊やジャブロー基地防衛部隊、首都防衛連隊(ガーディアン連隊)の主力戦車として採用され、各地に残っていた4型の改修型や新規生産車が合同で運用されている。

 

そしてデザリアム戦役の際に防衛陸軍と空間騎兵隊が優先的に狙われた影響で01式戦車が全滅してしまったために旧式化していた61式戦車がブラックハウンドホバー装甲車とともにレジスタンス軍の主力を務めることになった。

 

デザリアム軍の掃討三脚戦車やパトロール戦車に対して苦戦を強いられることもあったが実弾運用が功を奏して勝利を収めることが多かった。

 

〔武装〕

 

・155㎜連装式滑空砲

 

・M2ブローニング12.7㎜重機関銃×1orM60 13.2㎜重機関銃×1

 

・7.62mm主砲同軸機関銃×2

 

・5.56㎜軽機関銃

 

 

〔基本性能〕

 

・最高速度90㎞

 

・全長 11.6m

 

・車体長9.2m

 

・全幅 4.9m

 

・全高 3.9m

 

・乗員二名(輸送可能人員は四名)

 

 

ここにいる者は全員、現在は内惑星系艦隊地上部隊のみが使用しているグレー色の戦闘服を身にまといM72A1 ブルパップ式アサルトライフルとM71A1 自動拳銃を装備しており何人かが内惑星系艦隊地上部隊でも装備している部隊が少ないM101A3 "リジーナ" 対戦車誘導弾を装備していた。

 

「…なんかさっきとあまり変わってないような」

 

『そりゃあ内惑星系艦隊の地上部隊の装備は防衛陸軍が予備役扱いされている物が大半だからね…。さっ、それではスタートするよ!』

 

 

こうして次のゲームであるゾンビゲームも始まった。

 

 




次回 魔法世界と科学世界出身者同士のゲーム勝負!後編

ゾンビゲームはL4D2を参考にしてみました!なおボス等はバイオハザードを参考に…


内惑星系艦隊地上部隊所属の61式戦車5型と防衛陸軍の01式戦車の設定を再度書いてみました!


・61式戦車5型(M61A5)
【挿絵表示】

日米露共同開発によって開発されていた新型戦車で2161年に最初期1型が日米露双方に正式採用された。最初期1型は120㎜滑空砲を連装式に搭載していて火星の植民地統治用に生産されたが火星自治政府との戦いで全滅してしまった。

その後、第二次内惑星戦争の際には改良型の2型が国連陸軍に採用され火星自治政府制圧の際に動員。エンジンを電気式にした3型や主砲を150㎜連装式滑空砲に変更して乗員を二名に減らした4型はガミラスとの戦いの際に地下都市内での暴動鎮圧用にマイナーチェンジを各地で行われて運用されていた。

その後、地球連邦設立後に波動エンジン技術を基に最新鋭の連装砲型戦車が開発されるとこれまでの実弾運用の61式戦車を押す派閥によって月村重工と南部重工、ジェネラル・ダイナミクス社、ウラルヴァゴンザヴォド社の四社共同開発で開発されたのが5型である。

結局のところ波動エネルギーを応用した新型戦車である01式戦車に防衛陸軍・空間騎兵隊の主力戦車の座を奪われてしまったが基本性能は最初期の1型をはるかに上回っており、主砲は155㎜連装式滑空砲に変更されており新型のC5Iデータリンクシステムも搭載。人員も4型からの伝統の二名に減らされている。

汎用性とその信頼性から内惑星系艦隊の地上部隊やジャブロー基地防衛部隊、首都防衛連隊(ガーディアン連隊)の主力戦車として採用され、各地に残っていた4型の改修型や新規生産車が合同で運用されている。

そしてデザリアム戦役の際に防衛陸軍と空間騎兵隊が優先的に狙われた影響で01式戦車が全滅してしまったために旧式化していた61式戦車がブラックハウンドホバー装甲車とともにレジスタンス軍の主力を務めることになった。

デザリアム軍の掃討三脚戦車やパトロール戦車に対して苦戦を強いられることもあったが実弾運用が功を奏して勝利を収めることが多かった。

〔武装〕

・155㎜連装式滑空砲

・M2ブローニング12.7㎜重機関銃×1orM60 13.2㎜重機関銃×1

・7.62mm主砲同軸機関銃×2

・5.56㎜軽機関銃

〔基本性能〕

・最高速度90㎞

・全長 11.6m

・車体長9.2m

・全幅 4.9m

・全高 3.9m

・乗員二名(輸送可能人員は四名)


・01式戦車
【挿絵表示】

61式戦車に変わる新たな防衛軍の主力戦車(MBT)。主砲はショックカノンの技術を応用した衝撃連装砲を搭載しているが基本設計は61式戦車を踏襲しておりいまだ設計を新規に作成するほどの予算がなかったのがうかがえる。

対空ミサイルポットを二基搭載しているがその配置から誘爆の危険が高いので兵士からの評価はいまいち。
防衛陸軍と空間騎兵隊に主力戦車として採用されている。しかしデザリアム戦の際には各重要施設防衛のため出動したものの制空権を取られている最中に移動したせいで多数の車両が撃破され、配置についた戦車もショックカノンの効果が薄いデザリアム軍にうまく抵抗できず全滅した。

〔武装〕

・120㎜連装衝撃砲

・三連装対空ミサイルポット×2

・M60 13.2㎜機関銃


〔基本性能〕

・全長 10 m

・全高 3.6 m

・最高速度 90㎞

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