内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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ちなみにホワイト艦隊司令官の島田ミカの設定はあとがきに書いております!

イラストはステルス兄貴さんからいただきました!


第百一話 第二次ガトランティス襲来

フェイトたち管理組と昴たちがBRAVE DUELを楽しみ束とディアーチェが欧州にて散々な目に遭って数週間後‥‥

 

この日の翌日には管理局との二回目の通信を予定しており、そのために束とディアーチェは明日の予定を開ける為に書類作業を行っていた。

 

ペラっ‥‥

 

「ん?‥うへぇぇ~この書類もホワイト艦隊に対してのロシア管区の艦隊司令部から苦情の上申書だよ」

 

束が手に取った書類の内容を見て、うんざりな様子で書類の内容をディアーチェに話す。

 

「またか!?して、彼奴等はロシアの連中に何をしでかした!?」

 

ディアーチェは束に苦情の内容を尋ねる。

 

「なんでも備蓄していたウォッカを数十本持っていかれたって」

 

「「‥‥はぁぁぁぁぁ~」」

 

そう、今日二人が処理していた書類の大半は内惑星艦隊の一応の管轄下にあるホワイト艦隊に対する苦情の書類だったのだ。

 

ここでホワイト艦隊について改めて説明しよう。

 

・ホワイト級部隊 (別名 ホワイト艦隊)

 

ガトランティス戦役にて防衛軍が撃破または大破させて、宇宙空間を漂流していたガトランティス軍の宇宙艦艇を防衛軍が鹵獲して地球人でも運用できるように修理・改修し、ガトランティスの宇宙艦艇の性能分析や同戦役に不足した宇宙艦艇を補うことを目的にガトランティス戦役後に編成された実験艦隊である。

 

ガトランティス軍の撃破した艦艇の中でも比較的に船体の被害が少なく修理が可能な艦を修理して運用している関係上、運用している艦艇が少なく、地球人でも運用可能に改修しているとはいえ、防衛軍主力はおろか内惑星艦隊にすら劣る一艦隊ではあるが、練度は内惑星艦隊でも一、二位を争うほどの実力者集団である。

 

人員としては北欧管区出身者や北欧系の極東管区の要員が多く配置されているのだが優秀な人材が多いにも関わらずそのほとんどの人員の手癖が悪いことでも有名なのだ。

 

補給品を盗難された。

 

勝手に装甲車を持っていかれた。

 

嗜好品を大量に持っていかれただのその被害は防衛軍全体に広がる。

 

当初は束も処罰を考えたが調査した所本来制止するはずの艦隊司令官の島田ミカが率先してやっておりなおかつ彼女の実家は月村家と親交が深く規模も同等な上に地球連邦政府にも顔が効く島田家の長女であったので下手に処罰すればややこしいことになりかねないので内惑星艦隊が苦情の上申書の後始末をしているのだ。

 

・島田ミカ

【挿絵表示】

 

なお、ミカは高校時代に実家の島田家から突然家出をしており、しばらくの間、行方知れずだったのだが、どうも高校卒業後に国連宇宙軍に入隊しており、防衛軍が壊滅した冥王星会戦時には地球に居残って無事だった磯風型駆逐艦『神風』の乗員となっており、ガトランティス戦役の際には北欧管区所属のトラファルガー級航空戦艦、『ゴトラント』の艦長に就任しており艦が出撃したものの被弾せずに帰還し、ガトランティス戦役後にはホワイト艦隊司令官に就任したのだ。*1

 

そんなこんなで二人が首都の内惑星艦隊基地内にある執務室で書類仕事をしていると‥‥

 

ヴィー!ヴィー!ヴィー!

 

突如、警報が鳴り響く。

 

「ああもう!今度は何事!?」

 

突然の警報にいらつく束。

 

ガン、ガン、ガン!

 

『束、ディアーチェ!開けるぞ!』

 

そう言って入って来たのは血相を変えていた千冬だった。*2

 

「これは一体何事だ!?千冬!?」

 

「緊急アラートだ!!第十一番惑星近郊に配置していた無人観測衛星がガトランティスの大艦隊を捕捉した!!」

 

「「はぁ!?」」

 

ガトランティス残党の襲来‥‥これには二人とも予想外であった。

 

雷王作戦以降、防衛軍は軍の全体的な戦力の再編に忙しく帝星ガトランティス本土の崩壊から命からがら逃げのびたガトランティス艦隊や一部の民間人が第十一番惑星へ逃げ込んでいたことを把握はしていてもイスカンダル星の救援やら管理局との接触やらでガトランティス残党に構っている暇がなく艦隊を差し向ける等の第十一番惑星『ファウスト』の奪還に挑む軍事行動を起こせなかったのだ。

 

とはいえ監視は必要と判断されており、内惑星艦隊でも暇であった特殊工作艦の『ヨーツンヘイム』に無人監視衛星を散布させ動向を注視していたのだ。

 

そしてその監視衛星の一機がガトランティス艦隊を捕捉し司令部に緊急連絡が入ったというわけである。

 

「敵の戦力は!?」

 

「前回の敵彗星都市攻略戦の際に観測されていた転移砲搭載艦が三隻に大型戦艦が五隻、その他巡洋艦やら空母やら駆逐艦やら多数ということしか確認できていない!敵も監視衛星に気づいていたようでな、転移砲搭載戦艦と超大型戦艦の観測ができた直後に破壊されて映像・通信が途絶えた。そして先ほど土方総司令より全艦隊に緊急出動命令も下ったぞ」

 

「まぁ、当然の判断だね。‥至急アマテラスの乗員を艦に集合させて!直ちに出撃するよ!」

 

「明日の管理局との交信はどうする?」

 

「あっ‥‥」

 

ディアーチェは明日に控えている管理局との交信を指摘する。

 

フェイトたち管理局組に事情を話せば理解してくれるだろうが、管理局側はこちらの事情を知らない。

 

ならば、出撃する自分たちの代わりを立てる必要がある。

 

ただ、代理と言っても管理局の存在を知っており、尚且つフェイトたち管理局組と面識がある人物が好ましい。

 

「うーん‥‥確かヤマトはアマテラスと違って大規模改装に入ったよね?」

 

「ああ、CICや新型の波動エンジンの換装をするらしい」

 

「それなら、ヤマトは今回出撃はしないね‥‥それなら私たちの代理で進君か真田君に頼んでみる?」

 

「そうだな、フェイトたちと面識があり、管理局の存在を知っているのは、我々以外はヤマトのメンバーしかおらんからな」

 

「ちーちゃん、急ぎ真田君に連絡を入れて」

 

「了解」

 

千冬は早速真田に連絡を入れ、ガトランティスの残党の襲来、明日に管理局との通信を控えている事を含め、束とディアーチェが不在の時、二人の代理で管理局との通信の席に防衛軍の代表として顔を出してもらいたい旨を伝えた。

 

「さて、私たちは迎撃に出撃するよ」

 

「うむ、では参るか」

 

真田に管理局との通信の代理を頼み、束たちはガトランティスの残党の迎撃へと向かった。

 

 

ガトランティス艦隊の再度襲来‥‥この事実はすぐさま連邦市民にも発表され旧地下都市への緊急避難指示が出された。

 

「慌てずに!前の人を押さないでください!」

 

「避難する時間は十分にあります!!」

 

「市民の皆さんが避難できるスペースはありますから!大丈夫ですよ!」

 

地上の防衛を担う防衛陸軍と空間騎兵隊が警察とともに避難誘導を行っているが予想に反し混乱は見られず粛々と市民は避難を行っていた。

 

管理局組とテスタロッサ親子は忍ら月村家の面々と共に地下都市のとあるビルに先に避難しておりその光景を見ていた。

 

「みんな落ち着いて避難しているね」

 

「はい。ミッドでは混乱でにっちもさっちもいかないのに‥‥」

 

フェイトはその光景に純粋に感心していたが管理世界の災害被災地に支援に行ったことのあるシャルロットは驚いていた。

 

その世界では被災地への支援物資の配給の際に横入りや老人からの強奪行為が後を絶たず、疲労困憊していた経験があったのでこの差に唖然としていた。

 

他にもJS事件の際、地上本部ビル襲撃の後にスカリエッティが電波ジャックしてミッド中に一週間後に大規模攻勢を仕掛ける事を宣言した際にはミッドが大混乱となった。

 

しかし、この宣言があったからこそ、一週間後の決戦時に民間人への死傷者を出す事が無かったのは幸いであった。

 

「それに地下にこれだけの規模の都市を築く技術もミッドを始めとするどの管理世界でもありませんよ」

 

ティアナが地下都市の規模を見て驚く。

 

「本当に凄いです。地下なのに気温も明かりも地表同様に調節されているみたいです」

 

「管理局がこの世界の技術を欲するのも分かる気がします‥‥勿論、デバイスには登録するつもりはありませんけど‥‥だからこそ、この目でしっかりと焼き付けておきたいです」

 

シルビアも神堂も防衛軍の宇宙艦艇はもとより地下都市を築いたもう一つの地球の建築技術にも驚愕していた。

 

そして、下手にこの世界の記録を残せばミッドへ帰還した際には根掘り葉掘り聴取を受ける事は目に見えていたので、スターシア一家、テスタロッサ親子同様、下手にこの世界の事を記録するのは控えることにした。

 

(地下都市‥‥確か此処には‥‥)

 

忍、ノエル、ファリン、箒、昴、テスタロッサ親子、そしてフェイトたち管理局組と共に地下都市へ避難する中、星奈は先日に非現実的な体験をした際に出会った関係者の事を思った。

 

突然避難してきた大勢の連邦市民を見て、旧地下都市にある最下層では、

 

「地上で一体何が‥‥もう、あまり姿を見られたくないのに‥‥」

 

純夏が人目を避けながら地上で一体何があったのか?を疑問に思いつつ、早く連邦市民たちが地上に戻ってくれることを願った。

 

 

地球軌道上 ホワイト艦隊旗艦 ホワイトアヴェンジャーⅠ

 

「あぁ~あぁ~また私たちは裏方で待機か~」

 

ホワイトアヴェンジャーⅠの副長席にて、ブロンド色の髪を二つ結びで纏めたおさげをした女性士官がぼやく。

 

「最前線に出れば良いってもんじゃないんじゃないかな?」

 

「えぇ~私たちは軍人なんだし、戦う事に意義があるんじゃないの?」

 

「人生には大切な時が何度か訪れる。でも今はその時じゃない‥‥それに好き好んで前線に行く意義が見いだせないしね」

 

そんな女性士官のボヤキに対して艦長兼司令官のミカは艦長席に座り、膝の上に置いてあるカンテレを弾きながら受け流す。

 

「もぉ~何で、ミカはそういうこと言うのよ~!」

 

ホワイト艦隊は今回の敵がガトランティス艦隊であることから味方からの誤射を避ける名目で後方の予備兵力・最終防衛ラインに配置されており、その自身が所属する艦隊の配置に対して不満を呟く副官のアキにあの問題児のミカが宥めたが相変わらず哲学的なことを言うのでさらにもめていた。

 

「相変わらずだねぇ~。ヨウコの方はどうよ?」

 

「…問題なし」

 

そう言ってその言い争いを楽しそうに見ているのは航海長のミッコと砲術長にして火炎直撃砲の管制を行っているヨウコであった。

 

「まぁ~いざとなったら火炎直撃砲で敵の旗艦を溶かしちゃえばいい話だもんね~ニシシ!」

 

二人とも癖が強いが大変優秀で尚且つ戦闘狂の一面が多少あるせいで主力艦隊でも持て余されて内惑星艦隊に飛ばされてさらに曲者ぞろいのホワイト艦隊に飛ばされたのだ。

 

 

内惑星艦隊 臨時総旗艦 アマテラス

 

「やれやれ。突然のことだから仕方ないね、艦隊の動員に間に合わなかった艦は軌道上の警備に当てて」

 

『了解した』

 

そう言って束は千冬とアインスに艦隊集結に間に合わなかった内惑星艦隊所属艦は軌道上や各要塞・基地の警備に当たるように徹底させた。

 

今回の緊急動員に間に合った内惑星艦隊所属艦は以下の通りである。*3

 

・改アンドロメダ級戦艦 アマテラス

【挿絵表示】

 

・アリゾナ級護衛戦艦 アリゾナ・ペンシルバニア・アイオワ・ミズーリ

【挿絵表示】

 

・キーロフ級護衛戦艦 キーロフ・フルンゼ・カリーニン・ピョートル・ヴェリーキィ

【挿絵表示】

 

・アナンケ級指揮型戦艦 アパラチア・ロッキー

【挿絵表示】

 

・マゼラン級戦艦 ガングート・マラート・セヴァストポリ

【挿絵表示】

 

・伊吹型防空重巡洋艦 伊吹・鞍馬・カウンティ・ロンドン

【挿絵表示】

 

・アトランタ級防空巡洋艦 アトランタ・ジュノー・サンディアゴ・サンフアン

 

・サラミス級巡洋艦 サラミス・チェスター・オリンピア

【挿絵表示】

 

・レパント級ミサイルフリゲート レパント・バックレイ・占守Ⅱ・佐渡改・ジョンCバトラー

【挿絵表示】

 

・バラクーダ級砲艦 伏見・パルナイバ・宇治・須磨

【挿絵表示】

 

・改コロンブス級仮装空母 龍驤Ⅱ・ガンビアベイ・大鷹・神鷹

 

上記の陣容で艦艇不足が深刻な防衛軍の中でもなかなかな戦力だ。

 

ちなみにアナンケ級指揮型戦艦のアパラチアとロッキーは数週間前に北米管区にて新造された艦な為、初期不良等の不安があるが戦力不足な現状やるしかないが不具合が起きた時には即座に後方へ下げるつもりだ。

 

「月村司令!土方総司令より〝各艦隊は直ちに土星沖に集結せよ"との指示が出ています!」

 

「『了解。内惑星艦隊は現在即応可能艦艇の集結を完了せり、直ちに急行す』と伝えてくれる?通信長」

 

「了解しました」

 

ギンガは土方に内惑星艦隊の動向を報告する。

 

「さて…土星沖で再びガトランティス艦隊と決戦かぁ‥‥あの鬼竜だからないとは思うけどもしかしてあの時の雪辱を晴らそうなんて考えて得るんじゃあ‥‥?」

 

「さすがになかろうが‥‥と言うかユリシーズはどうしたのだ?あの艦は大抵艦隊決戦には居るものだが?」

 

「ああ、今は第一外延哨戒艦隊を率いて哨戒任務中で緊急時以外には無線封鎖をしている。さすがに緊急事態とはいえ敵の別働部隊が来ないとも限らないしね。‥‥一応ホワイトアーチャーをホワイト艦隊から援軍として引き抜いて連れて行かせているけど大丈夫かな?」

 

「知るか。何かあれば連絡を寄越すだろう」

 

緊急時以外で無線封鎖をしているので、ユリシーズの動向まではディアーチェでも判断はつかなかった。

 

 

時空管理局 本局 第四会議室

 

防衛軍が天手古舞の艦隊出撃を行っている頃、ここ時空管理局 本局では会議室の一室に多数の管理局の高官が集まって極秘会議を行っていた。

 

この場にいる高官のほとんどは管理局内でも強硬派と呼ばれる面々であり、第二の97管理外世界(地球)との対話に好意的でないばかりか制圧するべきであるという意見の持ち主ばかりであった。

 

そんな彼らはある次元航行艦の艦長を呼び出しある任務を与えていた。

 

「私の艦を第二の第97管理外世界へ?」

 

「そうだ、貴様以外に任せられる奴がおらんからな。無事に任務を完遂すれば三階級特進の上ある程度の望みも叶えてやろう」

 

「‥‥分かりました。お受けいたしましょう」

 

この艦長実はギンガがヤマト世界に行ってしまうことになった際にギンガを嵌めた執務官であり、この短期間で執務官から次元航行艦の艦長まで昇進していた。

 

強行派の面々も自らの優秀な部下を向かわせるわけにはいかないので問題行動ばかり起こす局員にすべてを任せ何かあれば艦長の独断行動であったと切り捨て、成功すれば、艦長を褒めつつもその艦長に指示を出した自分たちの功績だと画策する気満々であった。 

 

しかしこの行為が管理局と地球連邦の力の差を決定的にさせることになろうとはこの時、この場に居た高官の誰もが予想していなかった。

*1
ちなみに手癖の悪さへの処罰として実家への強制帰還が命じられて当主にして母親の島田千代にこってり怒られたとか

*2
千冬は人ではないから血相を変えないでしょという点は突っ込まないように!

*3
なお基地等にいない他の艦艇は修理中か太陽系外延部の哨戒艦隊なので呼び出せない




次回 第二次土星沖海戦・不審な来客

・島田ミカ
【挿絵表示】

島田財閥の跡取りにして現当主の島田千代の長女。

捻くれ者であり気分屋でもあるが筋を通したり防衛軍人としての誇りは持ち合わせている優秀な艦隊司令官。

常にカンテレを持ち歩いており人生訓のような哲学じみたフレーズを口にする。

しかし、ほとんどが否定的・偏屈的に答えるため、戦術長兼副長のアキに「ひねくれてる」と言われる。

その上、単にもっともらしいことを言って、誤魔化そうとしているだけと言う事まであるので、彼女の真意を完全に理解することは難しい。

その上、手癖の悪さは全体的に手癖の悪いホワイト艦隊の中でも随一であり内惑星艦隊地上部隊の装輪装甲車をパクる等見過ごせない行為もあるが月村家と同じくらい連邦政府に多大な影響力を持っている島田家への忖度もあってか見過ごされていた。(最も実家でしこたま怒られたようだが…)

食い意地もかなりの物であるようで他の艦隊の非常食であるレーション(日本製)を勝手に食べたりする。

ちなみに艦隊指揮官として本気で指揮をとる時は愛用しているカンテレでフィンランドの民謡『サッキヤルヴェン・ポルッカ』を奏でる癖がある。

なお、愛里寿と言う妹(先代当主が愛人に産ませた子)が居り彼女の事はしっかりと姉として家族愛を持っているが「自分のような捻くれ者が居たら愛里寿の教育に悪いよ♪」と考えていたこともあって実家になかなか帰らなかったせいか束から窃盗の処罰を言い渡され帰宅したら愛里寿から思いっきり腹パンされて抱きしめられ、一日一緒に寝たという。

ミカ自身が当初、防衛軍軍人と言う死と隣り合わせの職に就いたのも不義の子、妾の子と揶揄される愛里寿を将来、合法的に島田家の当主に据え置き安くするためでもあるが、実家との関係改善の為、最近では死に急がなくありつつある。


・島田千代
【挿絵表示】

月村、南部、揚羽と並ぶ大財閥である島田家の現当主であり、あの忍さえも難敵と見なす人物。

島田家は陸戦兵器の開発分野において一日の長がある財閥であったが、先代の島田家当主(千代の兄)は女性関係が派手であり、幾人もの愛人が居り、そのうち一人の愛人を妊娠させていたが、先代当主本人は妊娠した子を認知する事も妊娠させた愛人と結婚するつもりも無かった。

その先代が急死した後に千代が島田家の当主となる際、先代当主の愛人であり愛里寿の産みの母親が、愛里寿の親権放棄の代わりに島田家に対して多額の慰謝料を請求してきた。

その際、千代は愛里寿を島田家の次女として迎え入れ、愛人には慰謝料を払う代わりに『今後、愛里寿の前に現れない』事を確約させた。

基本、娘には甘い面があり、ミカが軍で仕出かした不祥事の尻拭いをしてきたが、ミカが実家に戻ってくる際はちゃんと説教をしている。


・島田愛里寿
【挿絵表示】

戸籍上では島田ミカの妹で島田家の次女となっているが、実際は先代の島田家の当主と愛人との間に生まれた子であり、先代の当主が急死した際、多額の慰謝料の代わりに島田家に半ば売られたような事になっている。

包帯を巻いた妙なクマが好きで、彼女の部屋にはそのクマのぬいぐるみやグッズが沢山ある。

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