内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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い、いつの間にか百二十話に到達していました!!


まさかここまで続くとは!!


感想をいただけますと制作意欲が上がりますので感想お待ちしております!!


第百二十話 抵抗運動

時空管理局内における強硬派の妄言や穏健派の不安を払拭するべく地球連邦の領海ギリギリまで接近したLS級次元航行艦のヴォルフラムであったが、運悪く暗黒星団帝国軍の哨戒艦隊に捕捉されてしまった。

 

暗黒星団帝国軍の哨戒艦隊から逃げ回っていたヴォルフラムであったがそのヴォルフラムの危機を救ったのは地球防衛軍の虎の子部隊であり、現在も暗黒星団帝国軍への通商攻撃を続けていた次元潜航艦部隊であった。

 

 

ヴォルフラム 艦橋

 

『時空管理局の皆さん、地球連邦へようこそ。ご来訪の目的は?ビザはお持ちですか?』

 

と、地球防衛軍の艦長から突然来訪目的を問われたはやての思考は大混乱状態であった。

 

元々防衛軍と接触する為に此処へ来たのだ。

 

しかしその最中でいきなり黒い円盤に襲われ、もうダメかと思った矢先、突然魚雷の群れが黒い円盤に襲い掛かり、円盤群が全滅したかと思ったら周囲を潜水艦のような艦船に包囲されている。

 

そして潜水艦のような艦から通信が来たと思ったら、来訪目的とビザをもっているのかと問われたのだから、はやてたちの思考が追いつかないのも無理はない。

 

そもそも、もう一つの地球へ亡命する訳ではないので、ビザなんて当然持っていない。

 

とは言え何か返答せねば‥‥このまま無言を貫ぬいていれば自分たちも間違いなくあの世行きだ。

 

「は、初めまして?私は時空管理局所属、次元航行艦ヴォルフラム艦長の八神はやてと言います」

 

とりあえず、はやては自らの氏名、所属、役職を相手に名乗る。

 

『地球防衛軍、次元潜航艦SS伊400艦長の西住みほです。それで、八神艦長、改めてお尋ねしますが、今回の御来訪目的は一体なんでしょう?』

 

すると相手側も所属、役職、氏名を名乗り、改めて自分たちに来訪目的を尋ねてきた。

 

「今回の来訪目的ですが、私と同じ時空管理局所属で今はそちらの地球にいるはずのフェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官らのことについてです。最近、地球との交信予定日になっても一向に地球側の応答がないので私らが使者として地球へ確認に来た次第でして‥‥」

 

はやてはしどろもどろになりながらもみほへ正直に今回の来訪目的を答えた。

 

下手なことを言えば先ほどの暗黒星団帝国軍の哨戒艦隊と同様の末路をたどると判断したからだ。

 

それを聞いたみほたち伊400の面々は顔を見合わせる。

 

『申し訳ありませんが暫くの間はそう言った案件の応対は現在、困難な状況でして‥‥』

 

「えっ?一体そちらの地球で何があったんですか?」

 

『ねぇ、優花里さん。言ってもいいのかな?下手に言うと何か面倒な事態になりそうだけど‥‥?』

 

みほは優花里に現在地球が置かれている状況を説明しても良いだろうかと悩む。

 

先程の哨戒艦隊と管理局の艦の性能を見れば、明らかに管理局艦の性能は劣っている。

 

なので、管理局が地球に恩を売ろうと大規模な艦隊を地球へ寄越すとは思えない。

 

仮に寄越したとしても返り討ちに遭うヴィジョンしか見えないし、占領軍が防衛軍の一大抵抗だと勘違いをして地球に打ち込んだ重核子爆弾を起爆させる恐れもある。

 

それ以外にも地球がピンチの中、何かしらの内政干渉をしてくるのではないかと不安になる。

 

『いえ、言うしかないと思います。うやむやにしたら余計に面倒になりますから‥‥それにこの宙域を管理局にうろつかれて先ほどの様な哨戒艦隊と鉢合わせをして沈められたら後々管理局が地球連邦政府に対していちゃもんをつけてくるかもしれません』

 

『そうか‥‥そうだね』

 

その後、はやてたちは地球の現状をみほから聞かされた。

 

それと同時にその内容に愕然とした。

 

あの地球が暗黒星団帝国と名乗る星間国家に占領され、各所の要人の安否さえも不明と言うのだ。

 

『彼らのプロパガンダ放送では抵抗しない市民は殺さないとほざいているのでおそらく無事だとは思いますが‥‥』

 

「そ、そうですか‥‥」

 

はやてはそのみほの言葉で多少希望を見出していたがやはり不安でいっぱいであった。

 

抵抗しなければ殺されないと言われても占領下な環境では何かと不便な事があるのではないだろうか?

 

ヴィヴィオとアインハルトも占領された地球に居るのだろうか?

 

(なのはちゃんに何て言えばええんや‥‥)

 

(それに管理局内の強硬派がこれを知ったら、救世主気取りになってもう一つの地球へ沢山の次元航行艦を送り込むつもりやないやろうか?)

 

(仮に沢山の次元航行艦を送り込んでもあっという間に返り討ちに遭うんとちゃうやろうか?)

 

はやては、先程の小型の黒い円盤に追いかけまわされた事を思い出す。

 

最新鋭艦のヴォルフラムでさえ、あんな小型の円盤に勝てなかったのだから、もしもあの時の円盤よりも巨大な円盤が出てくれば壊滅的な打撃を受けるのは管理局の方だろう。

 

彼女の予想は、図らずもみほたちと一致していた。

 

(こりゃあ、報告会は荒れるで‥‥)

 

はやては本局へ戻った時の報告会の荒れ模様が簡単に想像できた。

 

その後、この宙域でも未だ暗黒星団帝国軍が跳梁跋扈していることから留まるのは危険であり、いずれ本土を奪還するその時まで、交信は待っていてほしいとみほに言われたヴォルフラムは本局に引き返すこととなった。

 

(占領された地球を奪還って一体いつになるんやろうか?)

 

(でも、あの世界の人たちだとそれさえも短期間‥一年以内には可能にしてしまうような気がするわ‥‥)

 

地球奪還がいつになるのか?

 

交信再開はいつになるのか?

 

それは誰もがいつになるのかなんて答えは分からない。

 

それでも、はやては割と短い期間で出来てしまうのではないかと思っていた。

 

 

そしてはやてからの報告を受けた本局は案の定、動揺し荒れた。

 

『地球を我々が解放してやって管理世界入りさせて技術をすべて接収するべきだ!』 

 

『アルカンシェルを打ち込んでそのまま星ごと粉砕するべきだ!!』 

 

なんて過激極まる意見が散見されたがそれらの意見は全て三提督から叱責されて却下された。

 

最終的にはしばらく様子見という判断が下されたが、はやてやなのははフェイトたちの安否を気にして職務に集中できずに気を使ったリンディの指示で休暇を取ることとなり、しばらくの間故郷の海鳴市に帰っていた。

 

 

此処で視点は占領されていた地球に移る。

 

買い物帰りの最中、フェイトは公園で何かを見つけ、公園へと入っていく。

 

ティアナも慌ててフェイトを追いかけて公園の中に入って行く。

 

すると、公園のベンチにある人物が座っていた。

 

「あっ、貴女は‥‥」

 

ベンチに座っていたのは、ボコのぬいぐるみを抱えた愛里寿だった。

 

「確か‥愛里寿‥ちゃん?だったよね?」

 

「どうして此処に?」

 

「お母さんやお家の人は?」

 

フェイトとティアナが愛里寿に事情を聞いていると、彼女は目に涙を溜めて、

 

「お、お母さん‥‥連れていかれちゃって‥‥私‥一人で‥‥逃げて‥‥お姉ちゃんは宇宙に‥居て‥地球に居なくて‥‥私どうしたらいいのか‥分からなくて‥‥」

 

「「‥‥」」

 

忍同様、愛里寿の母親である島田千代も政財界に関わる人物であり、特に島田財閥は陸軍兵器の開発に関して重要な財閥であり、その財閥のトップである千代を暗黒星団帝国軍が見逃す筈も無く、彼女は身柄を拘束されてしまった。

 

しかし、千代は捕まる前に娘の愛里寿を何とか逃がす事に成功したのだ、一人島田家から逃げた愛里寿は何処へ行けばいいのか分からず途方に暮れていたのだ。

 

姉であるミカは宇宙に居るので、簡単に会いに行けない。

 

ミカの方もきっと愛里寿や千代の事を心配しているのだろうが、地球を暗黒星団帝国が占領しているこの状況下で地球へ降りるのはあまりにもリスクが有り過ぎる。

 

暗黒星団帝国にホワイトアヴェンジャー級が鹵獲されれば、火炎直撃砲と言う強力な兵器を暗黒星団帝国へ提供してしまう結果となる。

 

ただでさえ、地球人類を人質に取られている軍にとってそれはかなりの痛手になる。

 

しかし、私情で動けばそれこそ地球人類を救う手立てが無くなることも知っているので、ミカはきっと苦悩している事だろう。

 

幼いながらも賢い愛里寿だってそれは分かっている。

 

だが、分かっていても周囲に頼れる人が居ないこの状況で不安にならない方がおかしい。

 

愛里寿がそんな孤立している状況下の中で、フェイトとティアナが見つけたのだ。

 

彼女の現状を知った時、フェイトとティアナは唖然として愛里寿にかける声が見つからなかったが、

 

「‥‥愛里寿ちゃん。もし行く場所がなかったら私たちの所に来ない?」

 

孤立状態の愛里寿にフェイトは自分たちの所へ避難しないか提案する、

 

「えっ?」

 

「実は私たちの所でも忍さん‥‥月村家の一番偉い人なんだけど、その人も連れて行かれちゃって、今私たちはその人が遺してくれた隠れ家に居るの‥昴や星奈、箒たちも其処に居るわ」

 

かつてボコランドで知己を得た昴たちも居ると言う事で、愛里寿にとっても悪い話ではない。

 

ティアナもフェイトと同じく自分たちの現状を愛里寿に伝えて、彼女を誘う。

 

「う、うん‥‥」

 

行き場がなかった愛里寿は頷き、フェイト、ティアナと共に月村家が保有しているセカンドハウスへ行く事にした。

 

「ただいま」

 

「おかえりな‥‥あら?その子は‥‥」

 

二人を出迎えた神堂が愛里寿に気づく。

 

「公園で会ってね‥‥」

 

「彼女も暫くは此処で預かる事にしたの」

 

「預かる‥って‥‥この子の保護者は?」

 

「捕まってしまったみたいで‥‥この子の保護者も忍さん同様、政財界に関係している人らしくて」

 

「そうなんですか‥‥それで町の様子はどうでした?」

 

「郊外で戦闘が続いていたわ。子供たちの様子は?」

 

「いつまで続くか分からないこの状況下ですからね、みんな元気はないです」

 

「そう‥‥」

 

「‥‥」

 

フェイトとティアナは昴たちに愛里寿が来た事を伝え、しばらくの間一緒に住む事を伝えると昴は久しぶりの笑顔を浮かべて愛里寿を歓迎していた。

 

ただリンネは祖父や家族の事も含め、若干人見知りな所があったので、愛里寿との間にぎこちない空気があり、愛里寿も愛里寿で、リンネ同様家族の件やコミュ障な所があったので、愛里寿の方もぎこちない。

 

しかし、共通の友人である昴も居るので、二人のぎこちなさはいずれ時間が解消してくれることだろう。

 

その日の夜、子供たち全員が寝静まった頃、ティアナはフェイトにある決意を伝える。

 

「フェイトさん‥‥」

 

「ん?なに?ティアナ」

 

「‥‥私、レジスタンス活動に参加しようと思います」

 

「「「えっ?」」」

 

ティアナの決意のある告白にフェイトは勿論、神堂、シルビア、シャルロットもギョッとする。

 

「れ、レジスタンス活動って‥‥」

 

「それって暗黒星団帝国と戦うって事?」

 

「で、でもなんで急にそんなことを‥‥」

 

「本来なら、この世界で起きている事は私たちに関係はありません‥‥ですが、遭難した私たちを手厚く保護してくれた世界がこんな状況で‥‥子供たちだって‥‥今ならギンガさんの気持ち‥何だかわかる気がします」

 

「「「‥‥」」」

 

暗黒星団帝国が地球を占領下に置いた時に抱いていた気持ちが、今日の愛里寿の一件がティアナにとって決定打になった。

 

この地球に来た当初、何故管理局員である筈のギンガが防衛軍の軍人なんてやっているのか不思議であったが、占領下を体験してティアナはギンガが何故、防衛軍の軍人になったのか分かる気がした。

 

「で、でも、レジスタンス活動に参加するって言うけど、どうやって?」

 

「防衛軍にとって管理局は信用してないから、私たちがレジスタンス活動に参加しますと言っても不信に思われると思うけど‥‥?」

 

フェイトとシルビアはそう簡単にパルチザン活動に参加できるのかと疑問視する。

 

「軍にはある程度のコネクションはありますよ」

 

するとシャルロットが軍との接触は何とか可能である事を伝える。

 

海鳴に来る前まで、ジャブローに居たシャルロットはジャブロー所属の軍人と良好な関係を築いていた。

 

フェイトたちもヤマトの乗員の誰かが地球に残っていれば、何とかなりそうなのだが、現状そのような情報を集められない。

 

「では、なんとかコンタクトをとってもらえますか?」

 

「わかった。でもこういった事は慎重に事を運ばないといけないから少し時間はかかるよ。それと、私がいないと仲介出来ないから、私もランスターさんと一緒に行かせてもらうよ」

 

「えっ?デュノアさんも!?」

 

シャルロットもティアナと一緒にパルチザン活動に参加表明した事に今度はティアナも驚く。

 

「あ、あの‥‥私も良いですか?」

 

すると神堂も二人と共にパルチザンに参加すると言う。

 

「神堂さんも!?」

 

「じゃ、じゃあ‥‥」

 

「フェイトさんとシルビアさんは残ってもらえますか?」

 

「えっ?」

 

「ど、どうして‥‥」

 

この流れからして自分たちも参加しようとするもフェイトとシルビアは止められた。

 

「全員が行ったら誰が子供たちの面倒を見るんですか?」

 

「それにシルビアは遭難時の怪我‥まだ後を引いているでしょう?」

 

「「‥‥」」

 

確かにティアナの言う通り、自分たち全員がパルチザン活動に参加してしまったら、この家からは大人が居なくなってしまう。

 

リンネの祖父は未だに病床に伏している。

 

シルビアは遭難時に負った重傷の傷が時々痛むことがある。

 

パルチザン活動中にその古傷が痛めば動きが鈍るか止まってしまう。

 

弾雨の中で止まったりすれば、格好の的となる。

 

そんな状態のシルビアをパルチザン活動に参加せる訳にはいかない。

 

「わ、分かったよ」

 

シルビアは渋々と言った様子で留守番となった。

 

「でも、みんな‥気を付けてね‥‥絶対に生きてみんなでミッドに帰ろうね」

 

フェイトはパルチザン活動に参加するティアナたちの身を案じる。

 

「うん」

 

「私だってこの年で死ぬつもりは無いよ」

 

「まだまだやりたい事がいっぱいあるしね」

 

「ただ、万が一の事がありましたら、管理局へこれは決して防衛軍からも地球連邦政府からも強要された事ではなく、私たちの意志である事を伝えて下さい」

 

「分かった」

 

万が一‥暗黒星団帝国との戦闘で死亡もしくは負傷しても自己責任であり、軍も政府も関係ない事を交信が再開した際、管理局へ伝えてくれるようにフェイトに頼む。

 

ちゃんと伝えておかないと管理局は絶対に地球連邦政府に対して責任を求めてくるだろうからだ。

 

こうしてティアナ、神堂、シャルロットの三人は管理局員ながらも地球解放の為のパルチザン活動に参加する事を決めた。

 

 

ティアナたちがパルチザンへの参加を決めていたその頃‥‥

 

シリウス恒星系から選抜艦隊は二十万光年の宙域に向けてワープを行っていた。

 

目的地は二十万光年先にあると思われる敵の中間補給基地。

 

一気に行軍して敵の補給拠点を落とす算段であった。

 

しかし‥‥

 

「ワープ終了。波動エンジン異常なしでぃ。出力120%を維持」

 

「よし、到着したね」

 

(まぁ、そうは言っても絶対に敵が待ち構えられていて十七万光年までしか来てないだろうけど‥‥)

 

(出来ればそれが間違いであってほしいけど‥‥)

 

ディアーチェらは二十万光年先まで来たと思っていたが前世の知識から束は暗黒星団帝国軍の待ち伏せで十七万光年先までしか来ていないとわかっていたが黙っていた。

 

「あ、あれ?」

 

「む?どうした航海長」

 

現在位置を確認した知床は不安そうな声を出し、ディアーチェはそれに反応して彼女に問いただす。

 

「で、データ上だと私たちは十七万光年しかワープしていなくて‥‥」

 

「‥‥…は?」

 

ディアーチェはその返答に唖然とした。

 

「システムの故障か?千冬、ワープ装置に何か異常は見られんのか?」

 

『ああ、全く異常はない。現在位置はシリウス恒星系から十七万光年先の地点で間違いないぞ』

 

「いったいどうなっているんだ‥‥ワープ設定を間違えたのか?」

 

「いえ、システムは正常に作動していました。間違いなくワープ設定は二十万光年先にセットしてあります」

 

ワープ前、確かにワープアウト先を二十万光年先の宙域にセットした筈だった。

 

しかし、現状は十七万光年の地点‥‥

 

三万光年手前でワープアウトしてしまったのだ。

 

「では、何故一七万光年の地点にワープアウトしたのだ?」

 

「わ、分かりません。イレギュラー発生装置も警報は鳴っていませんから、イレギュラーとも言い切れません」

 

「っ!!前方に空間歪曲反応あり!!敵艦隊を捕捉しました!!」

 

何故、予定よりも手前の空間でワープアウトしてしまったのかその原因が分からないまま、敵が近くに居た。

 

「なんだと!?」

 

(やっぱりかぁ‥‥)

 

ディアーチェは驚愕したが束はもはや悟ったかのような表情で指示をだす。

 

「総員第一種戦闘配置!!」

 

「まさか敵に出くわすなんて‥‥」

 

「通信長、これは偶然だと思う?」

 

予定よりも手前でワープアウトをし、そのワープアウトした宙域に待ち構えていたかのような敵の出現。

 

これらの様子を『偶然』の一言で片付けるのは無理がある。

 

束はギンガに意見を求める。

 

「いえ、そんな偶然‥‥っ!?ま、まさか!!」

 

ギンガも流石にこの事態を偶然とは片付けられず、人為的なモノだと感じとった。

 

「うん。敵からしてもこっちが相手の本星に向かおうとしているのは予想できるはず、だったら待ち伏せしないわけがない。間違いなく待ち構えられていたね」

 

「し、しかしワープが中断した理由は‥‥?」

 

「それもあの空間歪曲反応で説明できる。干渉効果でワープを阻害するなんて簡単だろうからね」

 

「しかし艦長。そうだとすると機関にも今は計器に出てねぇが異常が出るかもしれねぇぞ?それに新型の陽電子衝撃砲も波動エンジンの理論を一部に応用しているから威力が減衰しかねねぇ」

 

柳原機関長はその理屈だと新型の陽電子衝撃砲も悪影響を受けている可能性があると指摘する。

 

ガミラス戦争時に開発された初期型では核融合炉機関で波動砲のように運用するために設計されていたが現用の最新型では波動機関で運用すること前提で設計された影響で波動エンジンの理論を一部に使用している。

 

そのため波動エンジンの悪影響をもろに受けるのだ。

 

「うだうだ言っても仕方ないよ。とにかく応戦体制へ!!」

 

こうして暗黒星団帝国軍との交戦状態に突入した。




次回 ミヨーズの顎

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