内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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第百三十一話 白色銀河バルジ境界面戦

暗黒星団帝国に占領された地球を救うために暗黒星団帝国本星を目指している地球艦隊は、暗黒星雲内でゴルバ七基を撃破することに成功し、そのままの勢いで暗黒銀河を突破した。

 

そして、暗黒星雲の反対側‥白色銀河へと足を踏み入れた。

 

しかし、敵は未だに現れず足取りさえもつかめていなかった。

 

敵が出てこなければ、暗黒星団帝国本星の位置の手掛かりを掴むことが出来ない。

 

選抜艦隊は暗黒星団帝国本星、敵の艦隊を求めて白色銀河を航行していた。

 

 

白色銀河 某宙域

 

「聖総統閣下‥‥例の地球艦隊が暗黒星雲との境界面を越え、我々の白色銀河へと侵入して来ております」

 

白色銀河の中にある某宙域に存在する暗黒星団帝国本星、デザリアム星にて、聖総統側近のサーダが国家元首である聖総統と呼ばれる人物に地球艦隊の同行を報告する。

 

「わかっておる‥‥グロータスめ、しくじりおったな‥‥何のためにゴルバを七基も与えたと思っているのだ‥‥」

 

ゴルバを七基も与えた後、定時報告が入っておらず、しかも地球艦隊が白色銀河へと侵入している事から、グロータスは敗北し、ゴルバ七基は全て破壊されたものだと容易に想像がつく。

 

「敵はもう40万光年の距離をくぐり抜けてきております‥‥このままではこの星まで彼奴等が辿り着かないとも限りません‥‥」

 

このまま地球艦隊を放置しておくと、地球艦隊が自分たちの下に来てしまうのではないかと危惧するサーダ。

 

「フフフ‥‥彼奴等はまだ我々の星の位置も‥そして、我々の正体も掴んでおらん‥‥安心せよ、サーダ」

 

自分たちの星がある白色銀河に来たからと行っても広大な白色銀河の中から一つの惑星を見つけ出し、それが暗黒星団帝国の本星だと確定するにはかなりの時間を要する。

 

そう言った点から聖総統はまだまだ余裕の様子だ。

 

「はっ‥‥そうですが‥‥」

 

聖総統は余裕のある様子だが、サーダとしては万が一の事もあるので、心配な様子だ。

 

何しろ、マゼラン星雲ではデーダー麾下の遊動艦隊、メルダ―スが指揮するゴルバを破壊され、今回の地球占領作戦においても中間補給基地を破壊され、次いでグロータス率いるゴルバを七基も破壊されたのだ。

 

それにカザンが本星に報告を入れていないが、地球でもパルチザン活動が活発化しており、地球の占領政策が思ったよりも難航していた。

 

30等級の田舎の蛮族だと思って舐めてかかると手痛い反撃に遭いかねない。

 

「そこまで心配ならば、お前がじきじきに相手をしてみるかね?」

 

「はっ、ご許可を戴ければ、今すぐにでも‥‥幸い、私の指揮下にあるサーグラスはグロータスと旧友の仲‥‥敵討ちとなれば、これまでになく発奮して戦いましょう‥‥」

 

「フッ‥‥やはりお前は直接動かずに、裏で手を引くのみというわけか‥‥」

 

聖総統の許可あれば地球艦隊と戦うと言ったサーダであったが、彼女自身が戦場へと赴くわけではなく、彼女の配下の軍人に自身の作戦命令を伝え、彼らに選抜艦隊の相手をさせるつもりであった。

 

そんなサーダのやり方に聖総統はニヤッと口元を緩める。

 

「フフ‥‥私のやり方は、聖総統もご存知のはず‥‥」

 

サーダも不敵な笑みを浮かべる。

 

「よかろう‥‥行け‥‥サーグラスを彼奴等に差し向けよ。さて、『魔女』とまで呼ばれたお前の指揮、久々に見せてもらおうではないか‥‥」

 

「はっ‥‥」

 

サーダは早速、サーグラスの艦隊を地球艦隊へと向かわせた。

 

 

武御雷 艦橋

 

「周囲、異常なし‥‥」

 

「う~ん‥‥この銀河は結構きれいだけど、こうも何もないとやっぱり不気味だね~」

 

武御雷の艦橋では白色銀河の境界面に到達してから周囲を警戒し続けていたが、一向に敵の艦隊を捕捉できず、白色銀河の幻想的な風景しか見えないのでレヴィは敵の動きに対して不気味がっていた。

 

「そうだな。やけに静かすぎるというか‥‥敵が待ち構えている気がしないでもないな‥周囲の警戒を怠るでないぞ!」

 

(さっすが、ディアーチェだ)

 

ディアーチェはレヴィの呟きに対して周囲の警戒を怠らないようにという意味でも同意した。

 

それに前世の記憶持ちの束は相変わらずのディアーチェの優秀さに内心脱帽していた。

 

「しかし‥‥ここまで敵の艦が一隻も見当たらないとなると、やはり敵の母星は暗黒銀河の方にあったんじゃないでしょうか?」

 

「いや、それはありえないね」

 

ギンガは敵の姿が無い事で、むしろゴルバを展開させていた暗黒星雲側に敵の本星があったのではないかと思うが、束は否定する。

 

「だったらなんで暗黒銀河の末端付近でゴルバを七基も持ち込んでこっちを撃滅しようとしたのか説明ができない。とすると絶対に暗黒星雲の反対側‥この白色銀河に侵入させたくないという意図が見えてくるから、ここが何かしら重要な銀河であることは間違いないよ」

 

「あのゴルバが敵の絶対防衛ラインと言う事ですか?」

 

「そうなるね」

 

「しかし、この我々の銀河系に匹敵する白色銀河で敵の母星をどうやって見つけるんですか?捜索するにしても捜索範囲があまりにも広すぎます」

 

束の話に朝田はこう嘆く。

 

まぁ、天の川銀河に匹敵する大銀河を短期間の間にすべて捜索するなど不可能だ。

 

「ま、まぁ敵が出てきてくれたらあえて撤退に追い込んでワープ先を分析できると思うから敵を煽り散らしておびき寄せるとか?」

 

 

ビィー!ビィー!ビィー!

 

 

『こちらCICの千冬だ。どうやら貴様の心配はなくなったようだぞ?レーダーに感ありだ。11時方向、上下角プラス8度に艦艇の反応、エネルギー反応からも敵で間違いない!』

 

「待ち構えていたようなタイミングの良さと現れ方だなぁおい!」

 

千冬からの緊急連絡に柳原は待ち伏せだと感づいて愚痴った。

 

「まぁ、ここ白色銀河に敵母星があるんだったら、この宙域‥暗黒銀河と白色銀河のバルジ境界面は敵の第一次防衛ラインのような場所に相当するだろうからいてもおかしくないね」

 

「言っている場合か!通信長!各艦に伝達!!第一種戦闘配置につかせろ!!」

 

「はっ、はい!!」

 

ディアーチェは束の分析話と呑気さを一喝しつつ、ギンガに各艦戦闘配置を下令させた。

 

「ちーちゃん、一応言っておくけど今回の機会に‥‥」

 

『ああ、分かっているさ。この際に敵の航路データを取る、戦術長と砲術長。今回は敵にとどめを刺して全滅させるなよ?データが取れなくなってこの銀河系を永遠にさまよう羽目になりかねん』

 

「ええ!?」

 

「け、結構、難しい注文をしてくれますね!!」

 

千冬に束は敵の航路データをしっかりと確保するように言っておき、それを理解していた千冬がレヴィと朝田に敵を撃滅せずに手加減するように釘を刺した。

 

この二人は結構トリガーハッピーな面が見られることもあり、たまに逃げる敵を遠距離狙撃で撃沈することもあるので釘を刺さないと本当に敵を殲滅してしまう可能性があったのである。

 

同じ理由から実弾や魚雷、波動カートリッジ弾・改も使用を禁止された。

 

暗黒星団帝国軍艦艇はすべてが実弾に弱いのは周知の事実の為、万が一実弾を多用すれば逃げる敵艦がいなくなるという問題があったからである。

 

暗黒星団帝国軍の待ち伏せしている部隊の前衛は駆逐艦が三隻、中衛は駆逐艦が五隻、後衛が巡洋艦一、護衛艦八隻という小規模艦隊であり、出力を落としているとはいえ、集中砲火を受けると駆逐艦レベルでは脆くも撃破されてしまう。

 

とはいえ、数隻生き残っていればいいので正直、前衛・中衛ははっきり言ってどうでもよく、後衛の敵艦が一隻でも生き残っていればいいという事情があった。

 

そのため、この戦闘で前衛・中衛の駆逐艦は瞬殺され、後衛の部隊でも護衛艦三隻が沈められた。

 

そして、この戦況報告はある男の下に届けられていた。

 

 

白色銀河 バルジ境界面 戦闘宙域 近郊

 

「地球艦隊が防衛網の第一陣を突破!第一陣の残存艦、戦闘宙域外にいるものも含め、残り僅かです!!」

 

「そろそろいいだろう‥‥第一陣の残存艦に撤退命令を!!例の場所にな‥‥」

 

オペレーターからの悲痛な報告を受けて撤退指示を出したのは暗黒星団帝国軍総司令官のサーグラス大将であった。

 

「了解、撤退命令伝達完了!」

 

「司令官…」

 

通信員が命令を伝達した直後、彼の副官がサーグラスに質問した。

 

「敵を罠に嵌めるという作戦意図に関しては理解できますし納得は出来ます。しかし、この場所は流石に‥‥」

 

「黙れ!‥‥これはサーダ様からのご命令なのだ」

 

サーグラスは副官を一喝したがその後に苦々しくこの命令元はサーダからの命令であると明かした。

 

「私としても一刻も早くグロータスの奴の敵を討ってやりたい‥‥」

 

サーグラスは武人としての誇りがある軍人であったので同僚であり戦友でもあったグロータスの敵を討ちたかったのだ。

 

しかし‥‥

 

「とはいえ、サーダ様のご命令は聖総統閣下の御意思に等しい‥‥無視するわけにもいくまい‥‥」

 

「は、はぁ‥‥」

 

軍人たるもの上官からの命令や政府からの命令には基本従わなければならない。

 

そして彼らの最重要任務は母星に地球の選抜艦隊が到達することを阻止することである。

 

苦々しくも地球艦隊を罠にはめるべく、サーグラス艦隊はサーダに指示された宙域へのワープを開始した。

 

 

武御雷 艦橋

 

 

「空間歪曲反応を検知、敵艦隊ワープにて撤退する模様です!」

 

「よし、ちーちゃん空間スキャナーで敵のワープ先の特定をよろしく。ディアーチェとギンガも記録を手伝って」

 

『分かった』

 

「「了解」」

 

「しっかし、なんか敵さんの戦力が雑魚じゃなかったか?」

 

束が千冬やディアーチェ、ギンガに指示を出す傍ら柳原は敵がどう見ても弱かったことを疑問視していた。

 

「そうだね~どっちかと言うとあれは哨戒艦隊なんじゃないかな?」

 

「ってことはこの先に何かあるんじゃあ‥‥」

 

彼女の意見に戦術長のレヴィと砲術長の朝田も不安な様子だ。

 

「まぁ、なにがあろうと行くしかないのが現状だよ。なるようになるしかないんじゃない?」

 

(その予感が当たっているよとは言えない‥‥)

 

束は励ましつつも彼女たちの予感が的中していることを言えないことを内心困っていた。

 

その後、敵のワープ先が特定できたのでヤマトからの通信会議が行われることとなった。

 

「まずはこれを見てくれ」

 

真田が話すと同時にモニターにはこの白色銀河の一角が表示される。

 

「敵の撤退先とワープの距離を合わせて計算した結果、敵が逃げ込んだ宙域はこのあたりだと思われる」

 

そう言うと白色銀河の地図に赤い円が表示された。

 

「この円の誤差はだいだい約50光年だろう」

 

『それだけ狭いエリアに絞り込めたんですか!?』

 

『凄いじゃないですか!?』

 

広大な白色銀河の中から捜索範囲をかなり絞れたのは敵本星への到達に大きく前進した事になる。

 

真田の話に各艦の艦長や副長が喜ぶが、

 

「そうなんだが‥‥」

 

『ど、どうしたんですか?』

 

「うむ、この宙域の恒星について考えねばならなくてな?」

 

真田はこの宙域の恒星に問題があるという。

 

『恒星ですか?』

 

「ああ、地球を占領している敵の兵士たちは、地球の大気・重力・温度など、地球の環境に完全に適応している。すなわち敵の母星も地球と同じタイプの恒星をめぐる惑星である可能性が高いわけだ」

 

『なるほど‥‥』

 

そう、あまりにも恒星環境が違う状況下の生物が地球の環境にそうそう適合できるわけがない。いかに機械化していたとしてもだ。

 

事実、地球を征服しようとしたガミラスや救世主たるイスカンダルの恒星であるサンザーも地球の太陽と同じG型スペクトルの恒星であった。

 

それに白色彗星帝国の都市内部の光源もG型スペクトルクラスの太陽光に似ていたのだ。

 

ギンガの生まれ故郷であるミッドチルダも地球型の惑星であり、元機動六課ライトニング分隊、FW陣のキャロ・ル・ルシエの生まれ故郷である第六管理世界も地球型の惑星だ。

 

第六管理世界以外にも管理局が管理世界として管理している惑星も同様の事が言える。

 

地球を植民地化・奴隷化目的で占領したような連中なら太陽光が似通っていないとお話にならないわけだ。

 

「じゃあこの円の中にある太陽と同等の恒星を探せばいいだけじゃないですか?」

 

「それがな?まったくと言っていいほど無いんだ」

 

「はぁ!?」

 

『無い!?』

 

南部の意見に真田は一つも見つからなかったと答えた。

 

太田も真田とともに目を皿のようにして探したが褐色矮星や中性子星しか見つからず、生命が居住可能な惑星が見つからなかったという。

 

まぁ、そもそも太陽のような黄色系列星は、星の種類の中ではかなりまれな部類に入るそうで、褐色矮星が多いというのは事実であるのでまぁありえないことではないそうだが‥‥。

 

ともかく、この地点は罠の可能性が高いので古代からヤマト単艦で突入するべきではないか?という意見が出たが、山南の『敵の勢力圏下の白色銀河内で戦力を分散させて温存した所で結果はしれている』との意見もあり、結局全艦隊で罠を食い破る覚悟で突入することとなった。

 

 

 

 

此処で視点は白色銀河を航行している選抜艦隊からミッドチルダへと移り、時間も少し過去へ巻き戻す。

 

ヴィヴィオとアインハルトの遭難は二人が通っているSt.(ザンクト)ヒルデ魔法学院にも伝えられていた。

 

二人が遭難するきっかけとなった旅行に当初は参加予定だったリオとコロナは二人が遭難したと言う知らせを聞き、驚愕すると同時に二人の身を案じる。

 

「こ、コロナ、どうしよぉ~ヴィヴィオとアインハルトが‥‥」

 

「り、リオ。落ち着いて‥‥あの二人がそう簡単に‥‥ね?」

 

自分たちは家の用事と体調不良の為、旅行に不参加であり難を逃れたが、親友二人が遭難した事実に変な責任を感じてしまう。

 

自分たちが旅行の計画を立てなければ、二人は遭難しなかったのではないか?

 

そんな思いがリオとコロナにはあった。

 

遭難した知らせが来た時、クラスメイトは大きな衝撃を受けたが、それから管理局から二人が無事に保護されたと言う知らせが来た時、リオとコロナはホッと胸をなでおろした。

 

しかし、管理局側は現在、二人が保護された世界と交渉中として、ヴィヴィオとアインハルトがいつになったら戻って来るのか正確な日は分からないと回答して来た。

 

二人が無事なのは良いが、いつ帰って来るのか分からないのはリオとコロナにしてみれば何とも歯痒い。

 

そこで、二人はヴィヴィオの養母であり管理局のエース・オブ・エースの高町なのはならば、交渉の進み具合、ヴィヴィオとアインハルトがいつになったら戻って来るのか知っているかもしれないと思い、休日にクラナガンにある高町家を訪れた。

 

インターホンを鳴らすと、なのはが応対に出る。

 

ミッドチルダにある高町家にはなのはの他にフェイト、ヴィヴィオの三人が暮らしていた。

 

しかし、そんな三人の内、二人が別の世界に居る。

 

家人が二人も不在でいつ戻って来るのか分からない状況のためか、なのはの姿は何だからやつれていると言うか疲れている様子だ。

 

現在、そんななのはを見かねたヴィータが高町家に一緒に居るが、やはりフェイトとヴィヴィオの不在はなのはにとっては大きな精神的ダメージを与えているみたいである。

 

「こんにちは、なのはさん」

 

「こんにちは」

 

「あっ、リオちゃんにコロナちゃん‥‥」

 

「その‥ヴィヴィオの事が心配で‥‥」

 

「学校でヴィヴィオとアインハルトさんが遭難してって聞いて‥‥」

 

「でも、どこかの世界で保護されたって‥‥」

 

「あっ、うん。二人は無事だよ。それは確認出来ている」

 

「それで、二人はいつになったらミッドに戻って来るんですか?」

 

「管理局はその世界と交渉中と聞きましたけど‥‥」

 

「‥‥」

 

リオとコロナの質問になのはは気まずそうに視線を逸らす。

 

「どうした?なのは‥あっ、お前たちか‥‥」

 

玄関先で立ち尽くしているなのはに気づいたヴィータが声をかけ、リオとコロナに気づく。

 

「こんにちは、ヴィータさん」

 

「こんにちは」

 

「ああ‥それで、お前たちどうしたんだ?」

 

「ヴィヴィオとアインハルトさんの事で‥‥」

 

「その事か‥‥」

 

「二人がいつになったら戻って来るのか気になって‥‥」

 

「‥‥」

 

ヴィヴィオとアインハルトの件についてヴィータも何だか気まずそうな表情となる。

 

「もしかして、交渉がうまくいっていないんですか?」

 

「ヴィヴィオとアインハルトさんは大丈夫なんですか?」

 

なのはとヴィータの様子に気づいたリオとコロナはヴィヴィオとアインハルトが保護された世界との交渉が難航しているのではないかと察した。

 

「え、えっと‥‥」

 

「なのは‥話してやれ‥‥」

 

「でも、ヴィータちゃん‥‥」

 

「現状を伝えてやらねぇと、この二人は梃子でも動かねぇだろうよ」

 

「う、うん」

 

二人に『大丈夫だよ』なんて言ったところで、気休めにもならないので、なのははリオとコロナにヴィヴィオとアインハルトの現状を伝える事にした。

 

玄関先で話す内容ではないの、なのははリオとコロナをリビングへ通し、ジュースを出す。

 

「まず、学校でヴィヴィオたちについてどんな風に教えられたか話してくれる?」

 

「えっと‥ヴィヴィオとアインハルトさんが遭難したけど‥‥」

 

「二人はある世界で保護されて、管理局は今、その世界で交渉中で、交渉が纏まったら、二人はミッドに戻って来るって‥‥」

 

「まぁ、概ね間違いじゃないな」

 

ヴィータは二人の現状は学校で伝えられた通りだと言う。

 

「それで、その交渉はどうなっているんですか?」

 

「実は、ヴィヴィオたちを保護した世界って言うのが、フェイトちゃんたちが保護されている世界と同じ世界なの‥‥」

 

「えっ?フェイトさんたちと一緒の世界!?」

 

「それじゃあ、ヴィヴィオたちはフェイトさんと一緒に居るんですか?」

 

「多分‥‥」

 

「それでいつ戻って来れそうなんですか?」

 

「それが‥‥」

 

なのはは、はやて経由で聞いたもう一つの地球の現状をリオとコロナに話す。

 

 

地球が占領され、抵抗運動真っ盛りの状況下であり帰還はおろか無事なのかも不明だということを…。

 

 

「そんなっ!?」

 

「ヴィヴィオたちが保護された世界が今、そんな事に‥‥」

 

遭難したが無事に保護されたとしても決して、ヴィヴィオとアインハルトの現状が安全ではないことを知り、驚愕するリオとコロナ。

 

「それじゃあ、交渉の方も‥‥」

 

「うん。今は交渉が出来る状況じゃなくて、ヴィヴィオたちがいつになったらミッドに戻ってこられるかも分からないの‥‥」

 

「「‥‥」」

 

ミッドチルダに戻る為の交渉が進められる状況でない現状にリオとコロナの顔色は悪かった。

 

選抜艦隊の活動は地球だけでなく、ミッドチルダで大切な人を待つなのはたちの希望でもあった。




次回 兵器製造プラント襲撃

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