ガンビア・ベイが並行世界から帰還した頃、次元世界でも動きがあった。
時空管理局は数か月の沈黙(プロパガンダと情報戦は継続していたが…)からいよいよ動き出したのだ。
管理局からの公式発表として『エルトリア共和国政府は犯罪者集団であり、次元世界の安定の為に鎮圧を行う』と発表したのだ。
同時にエルトリア共和国政府に対して、即時降伏と反乱を主導した人物全員の身柄引き渡しを勧告したが、当然の如くエルトリア共和国政府は拒否した。
反乱鎮圧のため、時空管理局の“海”から次元航行艦部隊が派遣されることとなった。
時空管理局 本局 次元航行艦用ドック
「そっか、それでやっぱり行くことになったんだ‥‥エルトリアに‥‥」
「そうやな。私も一応は次元航行艦の艦長やし、クロノ君も小規模とはいえ航行艦部隊の指揮官としてエルトリアの鎮圧に参戦する運びになったんや‥‥」
エルトリアの反乱鎮圧に向かうための次元航行艦で埋め尽くされている時空管理局本局のドック内において、フェイトがはやてと話していた。
この鎮圧作戦に関して、フェイトは局員としてではなく個人の意見としては反対の立場であった。
エルトリア共和国政府の主張は分からないでもないし、武力による鎮圧ありきで考えていることは違和感しかなったからだ。
それにエルトリア共和国側がミッドチルダ、管理局からの独立をあんなにも大々的に独立を宣言したのだから、管理局に何の対策もしていないわけがない。
フェイトは今回のエルトリア鎮圧に対して嫌な予感がした。
ただ周囲は『エルトリアの反乱なんて一日で鎮圧出来る』と慢心した雰囲気がある。
その為、フェイトは友人たちに参加しないように呼び掛けていたのだ。
なのは、スバル、エリオ、キャロ、元ナンバーズの面々は今回の作戦に参加しなかったが、艦長職にあったはやて、クロノ及びクロノの従姉であるナタルは参加せざるを得なかった。
よって、フェイトは応援と必ず帰ってきてほしいという思いから見送りに来ていたのだ。
「まぁ、シグナムやヴィータ、シャマルもリンディさんの根回しのおかげで『ヴォルフラム』におるんや。なんかあっても大丈夫やと思うで?」
「うん‥でも‥‥」
「大丈夫やって!それにヴォルフラムが所属する分艦隊はクロノ君の指揮下の艦隊やし、クロノ君の従姉のバジルール艦長が指揮するドミニオンもおるんやから‥‥!」
ヴォルフラムにはシグナム、ヴィータ、シャマルも乗艦するし、周囲には経験豊富なクロノとナタルも居るので、大丈夫だと、はやて自身も何だから今回の作戦に対して楽観視している節があった。
故にはやてとしては、フェイトがかなり心配していることについて、少し心配しすぎではないか?と思っていた。
しかし、彼女は星間国家となっていたもう一つの地球で様々な経験をしてきた。
その点から言えば、彼女の心配や忠告はしっかりと覚えておこうと思っていた。
それから十分後、各艦の準備が整い本局からは多数の次元航行艦が出航した。
大部分は既存のXV級次元航行艦であり、残りは旧型のL級次元巡航艦やヴォルフラムを含めた新型艦であるLS級次元航行艦が少数、及び新型の試作次元航行艦である『ドミニオン』といくらかの次元航行輸送艦であった。
XV級次元航行艦
L級次元巡航艦
LS級次元航行艦
新型次元航行艦『ドミニオン』
次元航行輸送艦(民間の次元貨物船と同一)
これほどの次元航行艦群が一度に同じ目的の為に行動することは時空管理局始まって以来の出来事であり、時空管理局は広報部やマスコミを使って、大いに煽った。
JS事件の際、聖王のゆりかごをアルカンシエルで撃沈した際もXV級次元航行艦が七隻出撃しただけに留まる事から今回のエルトリア鎮圧に関して管理局が、
「これほどの艦艇を持つ時空管理局こそが次元世界の守護者である!!」
「独立などとふざけた戯言をほざく者の末路を見るがいい!!」
と言う他の管理世界に反逆者の末路を見せしめと反逆などと愚かな考えを行いようにするための引き締めをこの機会に知らしめようという意図もあったのであるが、
しかし、リンディをはじめとした一部の“海”の良識派・穏健派はある懸念を持っていた。
(もしも、フェイトの言う様に本当にエルトリア側に何か秘策があって、鎮圧に向かった部隊が壊滅する‥‥なんてことになったら‥‥)
「間違いなく、次元世界が混沌と化すわね‥‥」
そう、リンディは大まかに三つの集団に分かれながらエルトリアのある星系に向けて次元転移を始めた時空管理局艦隊を見ながらそう呟き、
「クロノ、はやて、それにナタル‥‥どうか無事に帰ってきてね‥‥」
母親として、そして上官として、親しき者たちが無事に帰ってくることを祈っていた。
その頃、エルトリア共和国政府も動いていた。
エルトリア共和国政府 首相官邸
「そうか‥やはり管理局は武装鎮圧に動いたか‥‥」
カガリ・ユラ・アスハは軍情報部からの報告と管理局がプロパガンダの為に放送していた映像を見ながらそう言った。
最初から対話による解決なんて期待はしていなかった。
管理局の予想通りの動きにカガリは若干呆れる。
「叔母様、やはり管理局はエルトリアの独立を認めなかったのですね?」
補佐官として部屋にいたエステレーラ・ジャルディンマールはカガリにそう聞いた。
「ああ、我々のことをそこら辺の一犯罪者としか見ていない。しかし、私たちはエルトリアの市民たちからの期待を一身に背負っている立場だ。そして国家を守らなければならない。宇宙軍長官」
「はっ!」
「我が方の準備は?」
「はっ、既に万全であります!!管理局の連中を返り討ちにしてご覧にいれます!!」
そう、エルトリア共和国政府とエルトリア国家防衛隊もこの数か月間、遊んでいたわけではなかった。
近くの惑星の探査を行い、異星文明の残骸を発見してリバースエンジニアリングを行って様々な新型艦の就役を達成していたのだ。
さらにフェイトが危惧していたように別の新型兵器を開発し、管理局の侵攻艦隊を打倒するべく待ち構える算段であったのだ。
その為、多数の艦艇が既に星系内に展開していた。
総旗艦 万能戦闘母艦ドライストレーガー
エルトリア国家防衛隊宇宙軍 主力戦艦
エルトリア国家防衛隊宇宙軍 巡洋艦
エルトリア国家防衛隊宇宙軍 駆逐艦
エルトリア国家防衛隊宇宙軍 次元航行艦『ヴァルストーク』
これらの艦艇に加え、次元世界においては初となる次元潜航艦も既に就役しており、実戦配備されていた。
・UD級次元潜航艦
エルトリア軍が鹵獲・回収した彗星帝国の潜宙艦を調査し、それを基に建造したエルトリア軍の次元潜航艦。
元々宇宙艦船を建造できる技術を持っていたことや、ガルマン・ガミラスと同じく彗星帝国の潜宙艦を基にしているので、エルトリア国家防衛隊宇宙軍の持つこのUD級は性能面に関してはガルマン・ガミラス、地球の次元潜航艦と同等の性能を有している。
しかし、エルトリア軍としてはまだまだ実験段階の兵器なので、開発途上扱いとなっているが、その性能から将来性を期待されている新兵器でもある。
時空管理局への対抗兵器としてエルトリア国家防衛隊宇宙軍の切り札的立ち位置に就くことも期待されてもいる。
漂着していた潜宙艦
おまけにこのUD級次元潜航艦は未だ数隻しか建造出来ていないが、遊撃任務に就いてもらうことで時空管理局の艦隊の戦力を削ぐことを目的にしていることから、エルトリア共和国政府としては準備万端と言える。
「なんとしても今回の戦いに勝利し、エルトリアの独立を維持しなければならない。最終的に交渉で解決するとしても、まずはこの戦いに勝利しなければ対話の場すら用意してもらえない可能性が高い。諸君らの責任は重いが是非とも頑張ってもらいたい」
「はっ!」
「ところで、報告にあった例の新型艦はこの戦いには間に合わなかったようだな」
「はい。残念ながら‥‥あの艦の切り札とも言える例の兵器は調整が難しいと技術部から報告がありまして‥完成すれば我がエルトリア軍の兵力は格段に上がりますが、現状の兵力でも十分に管理局と渡り合えます。あの艦を実戦投入するとしたら、恐らく最終局面になるでしょう‥‥」
「最終局面‥か‥‥」
最終局面‥それは管理局がエルトリアとの交渉を最後まで拒み徹底抗戦を望んだ際、管理局の戦意を挫く時だとカガリはそう思った。
カガリが宇宙軍司令官と話し合っている頃、エルトリア星の衛星軌道上に展開していたエルトリア国家防衛隊宇宙軍総旗艦である『ドライストレーガー』では、艦隊総司令官兼艦長である人物がチーフオペレーターと話していた。
ドライストレーガー 艦橋
「総員、我が祖国、エルトリアに対し敬礼!!」
艦隊総司令官の号令の下、艦橋内の乗員たちは遠ざかっていくエルトリアに敬礼をする。
「もうすぐ戦いが始まるわけですね」
遠ざかる祖国への敬礼を終え、声を発したのはドライストレーガーのチーフオペレーターであるリアン・アンバードである。
「そうね‥でも、ここで勝たないといけないのは事実です。皆が緊張しているかもしれないけど、総員の奮闘に期待します!!」
そう言って激励するのはドライストレーガー艦長であり、艦隊総司令官に抜擢されたミツバ・グレイヴァレーである。
「は、はい!!あっ、そう言えば、次元潜航艦の他にもあれが実戦初投入ですよね?上手く行くのでしょうか?」
「分からないわ。でも全力は尽くさないと‥‥」
そう言う彼女の眼前には宇宙空間を飛ぶ戦闘機の姿があった。
「艦載機の数も満足と言える数じゃないわね」
「はい‥ですが、機体の開発、搭乗員育成、なによりも艦載機を運用する母艦もまだ完成していませんから‥‥むしろ、これだけの艦載機を集めることが出来た事も十分、評価できるかと思いますが?」
「そうね。連日、皆厳しい訓練によく耐え抜いてくれたわ‥‥」
(でも、管理局が我が軍以上の艦載機を投入して来たら‥‥)
ミツバは艦載機の機数に懸念を持つ。
管理局がエルトリアを占領していた頃、管理局は艦載機などと言う代物は使用していなかった。
しかし、それは管理局がエルトリア如きに艦載機を使用するまでの相手ではないと思っていたからだ。
…最も、ミツバのこの懸念は意外にも外れる事となるのだが、この時点では誰もその理由を知らない。
そして、艦載機の懸念以外にも彼女には別の懸念もあった。
「それともう一つ、管理局に対して恨みが深い味方の軍人たちが暴走しないかも不安ね‥‥」
エルトリアでの管理局の一方的な行いに対して、家族や身内が傷つけられた軍人は当然居る。
ミツバの懸念はそうした軍人たちがこちらの命令をちゃんと聞き、暴走しないかだ。
無能な味方は有能な敵よりも厄介な存在だ。
管理局の艦は管理局に恨みを持つ軍人たちからしてみれば、憎悪の対象だ。
そうした軍人たちが管理局の艦を見て、絶対に暴走しないとは言い切れない。
今回の戦いはエルトリア側としては絶対に負けられない戦いであり、その為の戦略を練りに練ってきた。
その戦術が一部の軍人たちの暴走で破綻する可能性もある。
「一応、監視をつけておくようにこの戦いが終わったら上申しておきますから‥‥」
「ええ、お願いね」
管理局からの完全な独立を目指すエルトリア‥‥
そしてそのエルトリアの独立を絶対に認めない時空管理局‥‥
別宇宙の片隅でこの二つの正義がぶつかり合うまでもう間もなくの事だった‥‥
さて、一旦視点を地球に戻そう。
今回、ガンビア・ベイの乗員があの星で採取した過去を透視できる鉱石‥‥
あの鉱石はスミスが『ドリームメモリー』と名付けた。
通常ならば、サイコメトラー、サイコメトリーなど『サイコ』がつきそうなものなのだが、クイントの過去の記憶からスカリエッティの姿を見てサイコパスのイメージから『サイコ』は使いたくなかったらしい。
並行世界から無事に帰還したガンビア・ベイであったが、艦長以下全乗組員と候補生たちは訓練を中止し、即座に地球本土に帰還することとなり、一定期間隔離を受けることとなった。
なんせ、一応観測では問題なかったとしても万が一にもあの惑星に存在する細菌に感染している可能性があるからだ。
それにもう一つの問題があった‥‥
「ヒヒィン!」
「ブルルル‥‥」
「「「ど、どーしよ?この子たち‥‥」」」
マナペガサスの群れを気付かずに地球圏に連れて帰ってきてしまったのだ。
なんでこんなデカい生物たちが艦内に何十頭も居るのに誰も不思議がらなかったのか?
「てっきり艦長が許可を出しているのかと思って‥‥」
「ええ‥艦長、この馬に懐かれていましたし、艦長も満更な様子でもなかったので‥‥」
乗員曰く、スミスがマナペガサスに懐かれていたので、スミスがマナペガサスを気に入って地球に持って帰ろうとしているのだと思ったらしい。
「そこはちゃんと報連相を確認しなさいよ!!」
「も、申し訳ございません」
思い込みでマナペガサスの搬入をスミスが許可したのだと思っていたのだ。
とは言え、マナペガサスの存在に気づいたのは既にワームホールを通り抜けた後の事だったので、もう一度あの惑星へ行き、マナペガサスを下ろすのはリスクが伴う。
検査の結果、魔力を有していることや空を飛べること以外は、地球に存在している馬‥サラブレッドと変わらないと分かっている。
しかし、下手な話‥地球には存在しない外来種を連れてきてしまったようなものなのだ。
なので、検査は慎重に行われなければならない。
そしてマナペガサス以外にも問題があった‥‥
地球 極東管区 日本 メガロポリス東京 連邦中央病院
「彼女が?」
「はい。私のお母さんです‥‥」
クイント・ナカジマの存在である。
元ナンバーズのドゥーエである更識やギンガの件があったので、情報漏洩のリスクが低い軍病院へ入院された彼女であったが、洗脳を解くには銀河間航行が可能となった地球でも難題であった。
「洗脳を解くにはまず起こす必要があります。しかし、その場合暴れる可能性が‥‥」
検査が終わったスミス艦長とティアナ、そしてギンガがコールド・スリープで未だにカプセルの中で眠っているクイントについて束とディアーチェに説明する。
(うわぁ‥本当にギンガとスバルの母親、クイント・ナカジマだよ‥‥)
(でも話を聞く限り、このクイント・ナカジマは、なのはINNOCENTのクイント・ナカジマじゃなくて、sts次元のクイント・ナカジマっぽいし‥‥)
(なのはINNOCENTではクイント・ナカジマがスカリエッティと兄妹設定だったけど、stsでは管理局員と指名手配犯の関係で、スカリエッティの昔のアジトに検挙へ入ったらガジェットにやられてしまった筈‥‥)
(ノーヴェはギンガとスバル同様、クイントの遺伝子情報が使われていたみたいだけど、クイント本人をスカリエッティが洗脳していたなんて設定は無かった筈なのに‥‥)
(あっ、でもガンビア・ベイが行ったのは並行世界だから、そんな設定の世界もあるのかもしれない‥‥)
(この世界だって、純粋な宇宙戦艦ヤマトの世界じゃないしね‥‥)
「それじゃあ私が何とかしようか?」
「「「えっ?」」」
クイントについて考察をしていた束であったが、この世界も並行世界の一つであり、ギンガたちが行ったのも並行世界と言う事で深く考えるのを止めて、まずはクイントにかけられた洗脳を解くことにした。
「は?おぬし一体何を言っている?」
「そ、そうですよ。洗脳を解くには時間がかかるって‥‥」
ディアーチェもギンガも短時間で洗脳を解くなんて無理ではないかと言う。
(ギンガちゃん‥君も本来なら、スカリエッティに洗脳されていたんだよ‥‥)
(それにしても原作のスバルちゃん、よくギンガちゃんにかけられた洗脳を解く事が出来たな‥‥)
(まぁ、設定ではJS事件後、ギンガちゃんリハビリしていたみたいだけど、いずれにしても六課解散の時には戻っていたわけだし、少なくとも半年で元に戻っていたから、ミッドの医療技術が凄いのか、それとも洗脳期間が短かったから解くことが出来たのかな?)
クイントの次に原作におけるJS事件時及びJS事件後のギンガについても心の中で色々と考察する束。
「いや、うちの家系に伝わっている『法術』を使えば何とかなるかもよ?」
束が言う法術とは、魔法とはちょっと異なる吸血鬼でもある月村家に伝わる秘術だ。
まぁ、怪しげな術ではない。
むしろ奇跡の技として一部では認知されている。
「物凄く胡散臭いのだが、大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ!!過去にこの法術で何度も問題を解決した事があるらしい‥‥」
ディアーチェは疑っていたが、束は前例があるから問題なしと言い切った。
「さてさて、見てみますか‥‥」
そう言って束はコールド・スリープを解除してクイントの頭に手を当てた。
「うわぁ~‥‥」
「ど、どうしました?」
ギンガが心配そうに尋ねる。
「クイントさん?の気らしきものがあるのは分かったけど、そこに異物みたいな気があるね」
束の反応にギンガは不安を覚えたが、束曰くスカリエッティの洗脳の結果か異物的な感覚がある気があるそうだ。
「ちょっとしばらくの間、集中させてくれる?かなり手こずりそう‥‥」
「分かった。おぬしら、一旦出るぞ」
「「は、はい」」
「あの、束さん。一緒に居てもいいですか?」
ディアーチェは束の表情がかなり真面目な案件であると悟り、退室を促しスミスとティアナはそれに従うが、ギンガはやはり母親が関係する事なので、心配で傍に居たいみたいだ。
「母親の事が心配なのは分かるが、束の作業の邪魔をしては‥‥」
「いいよ。別に」
「えっ?」
「ディアーチェの言う通り、心配なんでしょう?お母さんの事‥‥」
「は、はい」
「それじゃあ、ギンガちゃんには万が一のことを想定して、いつでもバリアジャケットとデバイスを起動できるようにしておいて」
「はい!!」
こうして病室にギンガの残留を許可して、束は作業を始める。
束は目を閉じ、集中して意識を高める。
そして、カッと目を見開きクイントの身体に手を置く。
すると、束から虹色の魔力光の様な光があふれ出る。
やがて、クイントの体の上に青白いもう一つのクイントが浮かび上がる。
「見える?これが君のお母さんの精神‥まぁ、魂だ‥‥」
「は、はい」
ただ青白いクイントの魂の周りには黒紫色の靄で出来た紐の様なモノが絡まっている。
「このモヤモヤが君のお母さんの精神を支配しているモノの正体だ‥‥今からこのモヤモヤを外していくよ」
「はい。お願いします」
それから三時間後‥‥
「お、お待たせ‥‥」
日が沈みかけた時間になって、ようやく束が戻って来た。
「ふむ、大分お疲れの様だが、それでどうなった?無事に彼女の洗脳を解くことは出来たのか?」
「何とかなった‥‥かな?あとは彼女が起きてその反応を見ないといけないね」
束としてはやるだけの事はやったし、成功していると自負している。
翌日、束たちの下にクイントが目を覚ましたと言う連絡が入った‥‥
次回 第一次エルトリア星系沖海戦 勃発
エルトリア軍の艦艇の元ネタの紹介になります!
万能戦闘母艦ドライストレーガー及び乗員のミツバやリアンはスーパーロボット大戦30より
エルトリア軍主力戦艦はスーパーロボット大戦OGシリーズにおける世界初の外宇宙航行艦ヒリュウ・戦艦ヒリュウ改
エルトリア軍巡洋艦は機動戦士ガンダム 逆襲のシャアや機動戦士ガンダムUCに登場するムサカ級
エルトリア軍駆逐艦は『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場するドレイク級宇宙護衛艦
エルトリア軍UD級次元潜航艦は『ふしぎの海のナディア』に登場する ノーチラス号 (潜水艦型)
エルトリア軍新型次元航行艦ヴァルストークはスーパーロボット大戦Wに登場する戦艦ヴァルストーク
となっております!挿絵はステルス兄貴さんからいただきました!