会談を行っていた矢先に、突如司令部から届いた不明艦隊捕捉の一報。
その内容はこうであった。
次元潜航艦〈タンパ・ベイ〉はブラックアンドロメダ艦隊を雷撃で殲滅したのちに、敵艦隊が来襲した方向を同型艦〈コーニク〉とともに探査していた。
・地球製次元潜航艦
その際に、更なる不明艦を捕捉したというのだ。
「不明艦ですか…で、その艦様は?」
「ええ。そのタンパ・ベイからの報告だと…」
そして〈タンパ・ベイ〉らは調査中に所属不明の艦隊を確認した。その艦隊を構成する艦艇の塗色は暗黒星団帝国軍そっくりであったが、何れもかの国の艦艇とは大きく形状が異なるという。
デザリアムは円盤形UFOのような艦体に艦橋やら主砲やらを取って付けたような見た目だが、今回の不明艦隊の艦は鋭角的な形状をしており、見るからに設計思想が異なる。
かの不明艦隊が、デザリアムと違う勢力であることは一目瞭然であったのだ。
そのため、タンパ・ベイとコーニクの艦長らは緊急で司令部に報告を上げたのだ。
「なるほど…」
「それでその通信の後にタンパ・ベイとコーニクからの通信が途絶しまして‥‥」
「なんですって!?」
不明艦隊に対し浮上して警告を発しようとしたタンパ・ベイとコーニクであったが、すぐに通信が途絶えたのだ。
おそらく撃沈されたモノであると判断されているが、これを受けて手が空いた艦隊に出動と乗員の救出が命令された。
しかし、生憎と手が空いた艦隊は内惑星系艦隊のみであり、戦闘の後ではあるが出撃を命令されたのだった。
「そう言うわけでして我々はすぐに出撃しなければならないんですよ‥‥」
「そうですか…では本艦も同行しましょう」
「えぇ!?い、いいんですか!?」
「はい。我々もなぜこの世界に来たのかはわかりませんが、その敵が今回の事態に関わっているのやもしれませんし」
そうしてスターデストロイヤー〈インフィニティ〉は内惑星系艦隊に同行することになり、周辺の衛星基地や要塞・警邏艦隊を総動員して艦隊を編成し、さらに虎の子の晴風型重雷装駆逐艦四隻とコロンブス級多目的輸送艦を一隻動員して即席連合艦隊は出撃した。
・晴風型重雷装駆逐艦
・コロンブス級多目的輸送艦
「しかし、付近の基地防衛艦隊所属艦艇や警邏艦隊を総動員したわけだが防衛は大丈夫なのか?」
そのため本土防衛ラインに穴が開きかねない状況であり、副官のディアーチェも不安げであった。
「…。一応軌道上の防衛は無人艦隊が対応するっていうから大丈夫…じゃない?」
そう返す束も不安を隠さない様子だった。
それもそのはずデザリアム戦の際に無人艦隊を軌道上防衛の主力にしていたらコントロールセンターを真っ先に攻撃されてカカシ状態になって壊滅した前科が防衛軍にはあったのだ。
・無人艦隊重巡洋艦
・無人艦隊軽巡洋艦*2
加えて臨検部隊の人員が足らなかったので防衛陸軍から機械化装甲歩兵を輸送艦に乗せて出発したが‥‥
艦隊の各艦の速度がいまいち安定しなかった。
それもそのはず、内惑星系艦隊はもともと旧式艦の寄せ集め部隊なのだ。
新型艦の導入等で全体的に速度は上がり、防衛軍主力艦隊と同程度まで平均速度を上げることに成功したが、スターデストロイヤーとは根本的に速度その物が異なる。
そのためインフィニティの戦闘速度に旧式艦のコロンブス級が追いつけるわけがなく、置いていけれかけて艦隊陣形を再編せざるを得なくなってしまったのだ。
「まさかこんなことになるとはね…情けない限りだよ」
「仕方なかろうが、そもそも我が内惑星艦隊はポンコツ艦の寄せ集め部隊が始まりであったのだぞ?むしろあの要塞艦に追従出来ているだけ良かろうが」
そう愚痴りつつも即席連合艦隊はタンパ・ベイとコーニクの予測現在座標に向けて全速で急行していた。
不明艦隊旗艦 艦橋
「…で?あのうるさい艦二隻は沈めたのですか?」
「は、はい。沈めました!」
「じゃあさっさと占領しなさい!」
「ひぃ!」
ここは、タンパ・ベイとコーニクを撃沈した不明艦隊の旗艦の艦橋。
艦の外観と同じように黒と赤を基調とした角形主体のデザインのその艦橋内では、灰色のヒューマノイド型種族のクルー達が忙しなくモニターを操作し艦の運行に携わっている。
赤と黒が支配する艦橋の中で、指揮官席には一際目立つ金髪の少女が腰掛けていた。
あからさまに不機嫌な態度を醸し出しながら乗組員を怒鳴り付けている彼女は、見るからにクルー達とは異なる人種───人間のように見える。
「ったく!」
その少女の顔はシャルロット・フォン・ブリュッヒャーの愛弟子、アルト・エーベルワインにそっくりであった。*3
「ん?ふふふ‥‥」
「ど、どうしました?」
唐突に、一転して不気味な笑みを浮かべる彼女。
突然機嫌がよくなったように見えた自分たちの上官でもある恐ろしい指揮官に、艦橋要員は恐る恐る訪ねる…
「うるさいな!さっさと動け!」
「はっはい!」
再び不機嫌な声色で怒号を浴びせられ、彼はそそくさと自らの持ち場に戻る。
一方、金髪の少女は邪魔者が居なくなったとばかりにまたも不気味な薄ら笑いを浮かべながら、虚空を見上げ独り言ちる。
「ああ、ようやく会えましたよ。
その表情は、憎悪とも愛情ともとれる顔であった。
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様