異世界の地球‥しかも約180年前の過去の地球へとやってきたアナンケ。
そこにはもう一人の束が居り、彼女が発明したパワードスーツ、『IS・インフィニット・ストラトス』によって、世界バランスが崩れてしまった。
ISは兵器として転用すれば、戦車、戦闘機、イージス艦さえも圧倒する性能を有しており、ISを倒せるのは同じISか核ぐらいと言いたらしめる性能があったが、このISには大きな欠陥を有していた。
それは、ISは女性しか使用できないと言う大きな制限があった。
その為、この地球は女尊男卑と移り変わっていた。
しかし、ISは確かに強力なパワードスーツであるが、女性しか使えない欠点の他にもう一つ大きな問題がある。
ISはコアと呼ばれる動力源を元に稼働する。
しかし、このコアは謎が多く、解析が不可能、そして生産も不可能と言う代物で、コアの解析と生産が出来るのは世界でただ一人、篠ノ之束だけだった。
篠ノ之束の身柄を抑えれば、コアの解析と生産が出来、独自でISを産み出すことが出来る。
各国の政府が篠ノ之束を国際指名手配し、彼女の行方を追っているのはISの独占を狙ってのことだった。
自身の発明品の性能を世に知らしめたいが為に世界のバランスを大きく崩してしまったことに負い目を感じた篠ノ之束であるが、人の欲の為に世間から犯罪者のように指名手配され追いかけられる逃亡生活にはいい加減飽き飽きしてきた。
そんな中、転機ともいえる宇宙からの訪問者‥‥
篠ノ之束はこれ幸いと訪問者たちに亡命を希望した。
事情を知った訪問者たちは篠ノ之束の亡命を受諾した。
ただし、亡命の許可を出す代わりにISの提供を求め、篠ノ之束はソレを了承した。
ただ、篠ノ之束にも何かしらの事情があるらしく、IS専門の高等学校である、IS学園の行事の一つに臨海学校があり、新入生はその行事に参加するらしく篠ノ之束は、アナンケの一部の乗員にこの臨海学校へ着いてきてほしいと頼んできた。
「それで、どうしてそのIS学園の臨海学校へ私たちが行かなければならないのかな?」
月村束は篠ノ之束にIS学園の臨海学校へ行かなければならない理由を訊ねる。
「実はその臨海学校で、私の妹‥‥箒ちゃんって言うんだけど‥‥」
(へぇ~束さんや千冬さん以外に箒もこの世界に存在するんだ‥‥)
篠ノ之束の話からこの世界にも箒が存在するみたいだ。
しかも自分が知る箒よりも年上みたいだ。
自分たちの知る箒はまだ小学生なので、月村束とギンガの二人にしてみれば、月村箒の未来の姿なのだ。
(この世界に束さんと箒が居て、あの世界にスバルが居たなら、もしかしたらもう一人の私もこの世界に居るのかな?)
ギンガはもう一人の自分がこの世界に存在するかもしれないと思った。
「貴女たちが来る前‥箒ちゃんから電話があって‥‥その‥‥自分にも専用機を作ってくれって‥‥」
「専用機?」
「う、うん」
「専用機ってなんの?」
「ISの専用機だよ。ISは兵器にも転用できるけど、今はスポーツ競技の機器の一つとして運用されているんだ‥‥そして、各国にはIS競技の為の国家代表とその候補生が居て、専用機はその国家代表と代表候補生の中でも一番の成績を持つ者に渡される機体なんだ」
「つまり、この世界の箒ちゃんはどこかの国の国家代表か代表候補生なの?」
「ううん、ごくごく普通の高校生」
「どうして、普通の高校生の妹が専用機を欲しがるのだ?」
ディアーチェが篠ノ之束にこの世界の箒が専用機を欲しがる理由を訊ねる。
「実は箒ちゃんの幼馴染‥‥この世界のちーちゃんの弟‥いっくん‥織斑一夏って言うんだけど、彼は地球上でただ一人、男なのにISを動かせる人物として、ちょっと前に騒がれた人物なんだけど、世界でISを動かした男と言うことで日本政府はいっくんに専用機を提供したの‥‥それで、ISの開発者である私の妹なのに専用機が無いのはおかしいってことで、私に専用機を頼んできたんだよ」
「うーん‥なんか、納得出来るような、出来ないような話だな」
人類が平等だなんてことはないのはこれまでの人類の歴史で十分理解している。
ただ、この世界の箒の幼馴染の青年に関しては、世界唯一男なのにISを動かしたと言う事実からデータを取り、男でもISを動かせるメカニズムを解析しようとする魂胆があるのだろう。
しかし、幼馴染が専用機を持ったからと言って開発者の妹だから専用機を持つ資格があると言うのは腑に落ちないところもある。
実力で専用機を手に入れた国家代表や代表候補生たちの努力をあざ笑うかのように専用機を手に入れることが出来るこの世界の箒に対して、月村束もディアーチェもあまり好印象を持っていないようだ。
彼女たち‥‥いや、軍人は難関な試験と厳しい訓練を積み重ね今の地位に居るのだから‥‥
「どこぞの提督の言葉であるが、『この世でもっとも醜悪で卑劣なことは、実力も才能もないくせに相続によって政治権力を手にすることだ』と、言っておった」
「それは分かっている‥‥分かっているけど、私がISを開発したせいで箒ちゃんにも色々と迷惑をかけたのは紛れもない事実なんだ‥‥それに私はじきにこの世界から消える‥‥それなら、最後の置き土産として箒ちゃんに専用機をあげることにしたんだよ」
「‥‥」
篠ノ之束の言葉を聞き、しんみりとした空気となる。
「それで話を戻すけど、この世界の箒ちゃんに専用機をあげるとしてその受け渡しにどうして私たちも行かなければならないの?」
「その臨海学校にはこの世界のちーちゃんも参加するんだ。ちーちゃんは今、IS学園で教鞭をふっていて、ちーちゃんにも最後の挨拶と紹介をしたいんだよ。貴女もこの世界の箒ちゃんやちーちゃんにも会ってみたいでしょう?」
「それは‥まぁ‥‥そうだけど‥‥」
「そんな訳だから君たちにも一緒に来てほしいんだよ」
「分かったよ」
月村束としても篠ノ之束の言う通り、この世界の箒や千冬に会いたかった。
「ギンガはやっぱり、この世界の箒ちゃんに会ってみたい?」
月村束はギンガにこの世界の箒に会ってみたいかと訊ねる。
「はい。折角ですから会ってみたいです」
血の繋がりはないが、ギンガにしてみれば箒は大事な義妹の一人なので、やはり将来どんな姿になるのか見てみたかったのだ。
こうして、IS学園の臨海学校へ月村束、千冬、ギンガの三人は篠ノ之束と共に行くことになった。
IS学園の臨海学校まで少し日数があったので、アナンケの乗員らは艦の整備の他、イレギュラーながらも南の島でのバカンスとなった。
海で海水浴、スキューバダイビング、釣りなどを楽しむ乗員たちの姿があった。
中でも一番人気があったのは、やはりISの試乗だった。
島には箒に渡す彼女の専用機の他にフランスのデュノア社が作った量産型のIS『ラファール・リヴァイヴ』がいくつかあったので、それを試乗した。
「玲ちゃん、どうだった?」
ISの試乗にいの一番に立候補したのは束と負けず劣らずに好奇心旺盛なレヴィと飛ぶことが好きな玲だった。
ギンガは試乗を終えたばかりの玲にISの感想を訊ねる。
「そうですね‥‥やはり、航空機とは乗り心地が違います。形も人型と言うことで小回りはISの方が上に感じました。しかし、生身のままで乗るので高高度や宇宙空間での使用はやはり無理ですね。まぁ、ルールがあるスポーツ競技の器具として使用するだけなら話は別ですけど」
軍人である玲からみても今のISはスポーツ競技の器具の一つと言う認識しかないみたいだ。
「じゃあ、次はギンガ」
「う、うん」
玲はISから降りると次はギンガにISを勧める。
(大丈夫かな?私は普通の人間じゃないし‥‥)
ギンガは地球人以前にミッドチルダ出身の異星人であり、魔導師であり戦闘機人なので、ISが自分を人間として認識するのか不安になった。
(で、でも。女の人でも全員がISの適正がある訳じゃないみたいだし‥‥)
ドキドキしながらISに乗るギンガであったが意外にも彼女はすんなりとISに乗れた。
魔導師すべてがおとぎ話に登場する魔法使いみたいに空を飛べる訳ではない。
ISの適正同様、空戦適正がなければデバイスを使用しても空は飛べない。
中には空戦属性が無くてもドラゴンなどの空を飛べる幻獣を使い魔とする魔導師はその使い魔に乗って空は飛べるが、幻獣を使い魔とする魔導師はミッドチルダでも少ない。
しかし、ギンガとミッドチルダに居るスバルは自身の誕生の元となったクイント・ナカジマのレアスキルを受け継いでおり、空中に向かって走行可能なマジック・ロードを生成する特殊な魔法、『ウィングロード』を使用することができ、ギンガとスバルは空中を走ると言う形である意味で空を飛ぶ?ことが出来た。
(ウィングロードと似ているけど、走る訳じゃないからやっぱし新鮮に感じるな‥‥)
ギンガもISでの飛行を堪能した。
ギンガと玲のISでの飛行を見た二人の束は、
「おぉーギンガ通信長も玲航空士も凄いねぇ~」
「うん。訓練すれば国家代表も夢じゃないかもね」
二人の束からみてもギンガと玲の技術は上級者並みだった。
こうしてアナンケの乗員たちは短期間であるが、南の島でのバカンスを楽しんだ。
そして、IS学園の臨海学校も間近に迫っていた。
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様