土方から敵空母部隊奇襲の名を受けたヤマト以下の戦闘空母部隊の支援のために内惑星系艦隊の主要艦艇は全艦ヤマトの護衛につくことになったが・・・
「のう、束。よかったのか?フェーベとガングート、そしてアドミラル・ヒッパーをアンドロメダ旗下の本隊の直掩に回すとは」
「いいのいいの。それにユリシーズ以下第一哨戒艦隊がもう先遣艦隊として展開してるんだし、あまり過剰にこっちに戦力まわしてもね」
「まぁそれは確かにな」
そう束は独断でアナンケ級フェーベ・マゼラン級ガングート・サラミス級アドミラル・ヒッパーをアンドロメダ率いる本隊の直掩に回したのである。
・・・・この判断が吉となるとはこの時誰も想像していなかった。
「で、ちーちゃん。まだ敵空母艦隊発見の報告はないの?」
索敵範囲はイアペトゥス~フェーベまでの宙域とされていた。
しかし、いくら捜索範囲が限定されているとは言え、あまりにも広大でしかもレーダーの使用は禁止、索敵は困難なものとなった。
『ああ、うちの空戦隊も頑張ってるが何せ範囲がでかすぎる。たとえユリシーズに新型レーダーが搭載されているといっても使用禁止では目視に頼るほかないからな』
「まぁ【果報は寝て待て】ってやつかな?」
「うむ」
そうしてアナンケ艦橋要員が雑談しながらも哨戒しているころ・・・・
『敵空母部隊発見!!此方真田、敵空母部隊発見!!』
真田の報告がヤマトに届いていた。
「真田機より入電、フェーベの北、3.0地点に敵空母部隊発見」
「よし、加藤、山本、それから月村司令の航空隊に伝えろ!!いいか、敵の艦載機が出る前に空母を叩くんだ。それと、各空母部隊に攻撃機を発進させろ!!」
「了解」
相原は早速、索敵活動を行っているヤマト所属のコスモタイガー隊の加藤、山本、アナンケの山本の隊に伝え、随伴している第20任務部隊の空母部隊にも攻撃隊の発進命令が下された。
「ヤマトより入電、フェーベの北、3.0地点に敵空部隊発見」
ギンガがヤマトからの電文を読むと、アナンケの艦橋は一気に湧き立った。
「よし、第一次攻撃隊発進!!目標、敵機動部隊!!」
アナンケからは全てのコスモタイガーⅠが発艦し、同じくヤマト、各空母やマゼラン級からも次々と対艦装備をしたコスモタイガー隊とセイバーフィッシュ隊が出撃していった。
一方、敵に先手を取られたと知る由もない彗星帝国軍のゲルン機動部隊でも、奇襲攻撃を行うべく、対艦装備をしたデスバ・テーターやT-2の発進準備が整いはじめていた。
「急降下爆撃隊発進準備完了しました」
第一次攻撃隊の飛行隊長が空母艦隊司令のゲルンに攻撃機隊の状況を知らせる。
「よし、発進六十ガトランティス秒前!!いいか、合戦の露払いだ。地球艦隊を存分に叩きのめして来い!!」
ゲルンが攻撃隊に激を送る。
その時、
「提督!!」
「ん?どうした?」
「未確認飛行物体接近!!多数です!!」
ゲルンが座乗するアポカリクス級大型空母、ガンビヤのレーダーが此方に接近してくる未確認飛行物体を捉えた。
「何だと!?」
ゲルンが確認の為、レーダーパネルを見ると、そこには確かにオペレーターの言う通り、味方の機動部隊に接近してくる多数の小型機らしき反応が多数あった。
「ま、まさか‥‥」
途端にゲルンの顔色が悪くなった。
本来、此方が地球艦隊を奇襲する側の筈なのに、逆に此方が奇襲される側になったのでは?と、ゲルンの脳裏にそんな考えが浮かんだ。
その考えは当たってはいたが、気づくのが遅かった。
「加藤隊攻撃開始!!空母を潰せ!!」
最初に現場へ到着したのは、ヤマトのコスモタイガー隊、加藤三郎が隊長を務める隊だった。
加藤隊はまず先頭を航行していたアポカリクス級大型空母に急降下爆撃を行った。
「うわぁぁぁぁ!!」
突然の急降下爆撃を受け、空母の艦橋は大混乱となった。
「き、奇襲です!!地球軍の奇襲!!うわぁぁぁぁぁ!!」
次にアナンケの山本玲率いるコスモタイガー隊が到着し、被弾した空母の艦橋部と甲板部に急降下爆撃を行い、攻撃を受けたこの空母は爆沈した。
「迎撃機を発進させろ!!急げ!!」
ゲルンが奇襲してきた地球軍側の艦載機を迎撃させようと、イーターⅡ戦闘機の発進を命じるが、
「だ、ダメです!!発進口の近くには対艦攻撃用のデスバ・テーターやT-2しかいません!!イーターⅡ戦闘機の発進には少し時間がかかります!!」
そう、彗星帝国軍は地球艦隊の奇襲用の攻撃機を出してから、護衛機を出そうとしていたので、発進口の傍には迎撃機となるイーターⅡがおらず、すぐには迎撃機を出せない状況だった。
まさか地球側が奇襲攻撃を仕掛けてくるとは思っていなかったゲルン機動部隊は直掩機を空母の周辺に展開していなかった。
そんな中、状況は更に悪化した。
ヤマトのコスモタイガー隊で山本明夫率いるコスモタイガー隊も戦場に到着したのだ。
徐々に悪化する戦況に、
「ならば、攻撃機隊を出して迎撃にあたらせろ!!」
デスバ・テーターやT-2とて艦載機であり、まったく対艦載機戦が出来ないと言う訳では無かったので、ゲルンはこれ以上被害が大きくなる前に機体を飛ばしてしまおうと考えた。
「りょ、了解」
対艦戦闘から対艦載機戦闘になったが、予定通り、ゲルン機動部隊は艦載機の発進シークエンスを開始した。
しかし、飛び立とうとしたデスバ・テーターの上方からコスモタイガーは機銃斉射を行い、その結果、飛び立とうとしたデスバ・テーターは飛行甲板上で大破し、装備していた対艦装備のミサイルや魚雷、爆弾が空母の飛行甲板で炸裂、飛行甲板で誘爆が起きたり、艦載機発進口にコスモタイガー隊のミサイルが命中し、飛行甲板に出ようとしていた機体がその爆発に巻き込まれ、装備していた対艦装備のミサイルや魚雷、爆弾が空母の格納庫内で誘爆し、そのまま爆沈する空母が多発した。
「飛行甲板を狙え!!一機も飛び立たせるな!!」
三隊のコスモタイガー隊は機動部隊の護衛を行っている駆逐艦や巡洋艦には見向きもせず、空母の飛行甲板めがけて、攻撃を行ってきた。
「撃て!!たかが戦闘機だ!!叩き落とせ!!」
空母部隊は兵装されている対空砲火で迎撃し、ゲルンは意気消沈することなく、味方を鼓舞する。
そしてゲルンはここに来て、バルゼー率いる太陽系侵攻艦隊の本隊と連絡を取った。
「バルゼー提督、ゲルン提督より入電です」
無線封鎖していたゲルンから連絡が来たと言う事は、地球艦隊への奇襲が成功したのかと思ったが、最後の通信からあまり時間が経っておらず、奇襲が成功したにしても早すぎると思いつつ、バルゼーはゲルンとの通信回路を開いた。
すると、ゲルンからの通信は、バルゼーが望んでいたものとは180度違う内容で、本来地球艦隊を奇襲する側のゲルン機動部隊が地球側の奇襲を受けたと言うものであった。
「なにっ!?地球側艦載機の奇襲だと!?」
「は、はい。攻撃機発進寸前の出来事で体制を立て直せません‥‥」
ゲルンの声は作戦に失敗した事、現在も敵の攻撃を受けていると言う事で少し声が震えている。
「むぅ‥‥味なマネを‥‥」
バルゼーは、地球側の奇襲攻撃に唸るような声をあげる。
「如何いたしましょう、司令?」
「ゲルン!!作戦に失敗とやり直しは許されない!!叩け!!護衛の艦隊を集結させて、蛆虫どもを追い払え!!」
バルゼーは、ゲルンにそう言って通信を切った。
自分の不注意で起きた不測の事態は自分で何とかしろと言う意味合いであった。
悪く言えば、バルゼーはゲルンの事を見捨てたと言う事である。
ゲルンとしては、バルゼー艦隊の全艦とは言わなくても一個分隊でも救援に回して欲しかった。
しかし、総司令であるバルゼーがああ言ったのだから、恐らく本隊からの救援は来ないだろう。
ゲルン機動部隊はこの際、地球艦隊への奇襲と言う当初の目的を棄てて何としてもこの場を切り抜けると言う目標となった。
(デスラーから提供された地球のデータを軽視した報いか‥‥)
被弾し爆発を起こしていく友軍の空母を見てゲルンは後悔した。
ゲルンは地球軍の錬度も大した事はないと言うナスカの古い情報を真に受け、さらに艦隊数も此方が上だと言う事実に楽観視していた。
それはヤマトとの戦闘で戦死したナスカやゴーランドも同じであった。
しかし、デスラーは 「ヤマトを‥‥地球を侮ってはならない」 と、彗星帝国の軍人たちに常々忠告していた。
だが、当初からナスカの工作により、自分たちの存在を認知することの出来ない地球、エネルギー系統を破壊され、慌てふためく姿を見せた地球に対して彗星帝国の誰もが、恐るるに足らない敵だと認識してきた。
だが、今、自分の目の前で繰り広げられている状況は何だ?
少数ながらも敵パイロットの技量は高く、此方の対空砲火を易々とかい潜っては、飛行甲板に急降下爆撃や機銃掃射で滑走路に出たこちらの攻撃機や戦闘機を次々と屠っている。
考えれば、地球はガミラス相手にどん底に叩き込まれても、耐え抜き、そして遂には逆撃を喰らわせた。
敵を侮っていた事を後悔したが、まだ此方とて、すべての艦船が沈められた訳ではない。
そう、まだ我々は負けたわけではない。
空母、艦載機の数はまだ此方が優っている。
戦力ロスはまだ大した事はない。
それにこの戦力を見る限り、今の連中は強行偵察隊に過ぎない。
そいつらの母艦を見つけ出す事が出来れば‥‥。
「提督、敵の機動部隊を発見。ヤマトと識別不明の戦艦多数、中型空母四、コンテナ型艦四隻、巡洋艦九隻、フリゲート艦八隻の機動部隊です!」
ようやく、ゲルンがこの状況を挽回出来そうな情報が入った。
「よし、攻撃目標を敵本隊からそいつらに変更する!まだ健在な空母から攻撃機を出せ!返り討ちにしてやる!!」
しかし、ゲルン機動部隊が第20任務部隊への攻撃命令を発令したが、
「敵機襲来!!大編隊です!!」
「むっ!?」
艦橋のオペレーターが敵攻撃隊接近を告げた事により、状況は更に悪化した。
加藤、山本、玲の三つのコスモタイガー隊を撃墜する前に第20任務部隊の第一次攻撃隊がゲルン機動部隊に襲い掛かって来た。
ゲルンの行動と決断はどちらも遅すぎたのだ。
タイタン宙域に展開中の地球防衛軍本隊のアンドロメダに第20任務部隊から通信が入った。
「土方提督、第20任務部隊より入電です」
「読め」
「はい、『7時08分、偵察隊が敵空母部隊発見、同時刻第一次攻撃隊発艦、7時23分、威力偵察隊第一波が敵機動部隊を奇襲。先頭の大型空母一隻に急降下爆撃を敢行、二分後の7時25分、威力偵察隊第二波が到着、攻撃を敢行、第一波攻撃により被弾した空母を撃沈、続いて第一次攻撃隊も敵空母を攻撃中。敵戦闘機の妨害は僅か』‥‥以上です!」
「そうか‥‥」
第20任務部隊の戦闘途中経過を聞き、土方の厳しい表情が僅かに綻び、艦橋員からも喜びの声が上がった。
序盤は上出来だ。
後は敵が浮き足立っている間にどれだけ戦果を拡大できるかだ。
作戦の要は制宙権を敵よりも多く、そして早く握る事だ。
それはつまり、敵の空母を相手よりも早く見つけ、敵攻撃機の発進を阻止することだ。艦載機を発進できない空母など、輸送船同然なのだ。
しかし、懸念としては敵の主力艦隊が空母部隊救出の為、第20任務部隊に襲い掛かれないかと言う事だ。
奇襲に成功したとは言え、敵の主力はかなりの数。
数VS数の戦いに持ち込まれれば、第20任務部隊はあっという間に殲滅される。
土星圏の戦いは未だに予断を許さない状況だった。
第20任務部隊本隊も一路フェーベ宙域に近づいていた。
既に第二次攻撃隊は全機発進し、攻撃を終えた第一次攻撃隊の出撃機が続々と戻って来ている。
「うーむ、やはりセイバーフィッシュでは限界があったかの」
「まぁ仕方ないよ、何せコスモファルコンよりも古い機体だし」
アナンケの艦長席で各空母部隊の帰還状況を見て束はディアーチェと損耗率について
話し合っていた。
ヤマトから出た真田機は無事帰還し、加藤・山本両隊やアナンケの山本玲隊は未だ全機が戦闘空域に留まって攻撃隊の援護を行っているが、被弾し、墜ちていく機体、煙を引いたり、傍目からもわかるほど、ヨタヨタしながらやっと飛んでいる機もいる。
機体は直ぐに作れても、それに乗り、機体を操る搭乗員の育成は一朝一夕では、出来ない。
初実戦を経験し、帰還した第一次攻撃隊の搭乗員の中には、思わず泣き出す者や極度の緊張でコクピットや後部銃座からなかなか降りられずにいる者もいた。
戦闘機乗りとして出撃し、生き残ったならば、次に来る新たな恐怖と戦わなければならない。
それは軍人全てに言える事なのだろうが、その恐怖を乗り越えて行く事で、軍人として大きく成長して行く事だろう。
時間を追うごとにゲルン機動部隊は無残な状況になっていった。
最初の奇襲攻撃で旗艦と先頭集団が被弾したため隊列が乱れ、次々とやってくる敵の攻撃機は対空砲火をかい潜り、空母だけに襲い掛かかってきた。
直撃を受けたナスカ級の中型空母は次々と針路を外れたり、速度を落として落伍する。
そして、搭載していた攻撃機の燃料や弾薬に引火して大爆発を起こして四散するものも出ている。
指揮官からの命令が徹底されていたのだろう。敵は護衛の駆逐艦や巡洋艦には一切関心を示さず、空母だけを襲っている。
旗艦を含む大型空母は未だ全て残っているが、無傷の艦はなく、肝心の艦載機を出せる状態ではない。
敵の機動部隊を見つけながらもその敵に一矢報いことも出来ないこの歯がゆい状況‥‥。
ゲルンは悔しそうに歯を喰いしばった。
地球連合艦隊旗艦、アンドロメダには逐次、戦況報告が届けられていた。
「第20任務部隊より入電、只今第三次攻撃隊が敵残存空母への攻撃を開始しました!」
「うむ」
通信士の報告に、土方は頷く。
第二次攻撃隊の攻撃を辛くもしのぎ切ったったらしい敵空母が、反撃の攻撃隊を向けてきたというから、之が最後の攻撃となるだろう。
「第20任務部隊も敵機動部隊に接近し、砲撃戦に持ち込む様です」
「‥‥敵本隊に動きは?」
「針路・速度とも変わりません。真っ直ぐこちらに向かってきます!」
(機動部隊を切り捨てたか‥‥一見冷徹に見えるが、指揮官としてはある意味正しい。混乱を最小限で抑え、艦隊戦で勝てると踏んでいるというわけか‥‥となると、敵にも波動砲の様な切り札となる兵器を持っている可能性があるな‥‥)
土方はまだ接触しないバルゼー艦隊の事を思っていた。
奇襲の機動部隊が攻撃を受けても救助の為、反転する気配もない。
元々数において相手が勝っているが、数の暴力以外に敵には波動砲の様な切り札となる決戦兵器を持っているかもしれないと土方は危惧した。
その頃、フェーベ近海の戦場では、
ゲルンが座乗する旗艦ガンビヤも既に被弾し、格納庫まで火が迫っていた。
壊滅していく味方の機動部隊の姿が映るパネルをゲルンは唖然としながら見ていた。
「何の働きもせぬうちに‥‥残念だ‥‥」
「提督、格納庫に火が迫っています!!スプリンクラーも上手く作動せず、消火器、消火薬剤も使い果たしました。ですが、鎮火の見込みはありません!!このままでは危険です!!総員退艦命令を具申します!!」
無念の表情で、幕僚の一人が既にガンビヤが消火不可能になった事を報告する。
それはこの艦がもう長くない事を知らせていた。
「そうか‥‥」
ゲルンは一瞬瞑目し、再び瞼を開く。
「総員退艦!!」
遂にガンビヤに総員退艦命令が発令された。
「提督も脱出艇にお急ぎを‥‥」
幕僚の一人がゲルンにも脱出を急がせる。
「私はいい‥‥」
「そ、そんなっ!?それでは、私も‥‥」
「ならん!退艦しろ、これは命令だ!!我が機動艦隊の戦闘は終わりだ。敗戦の全責任は司令官たるこの私にある。諸君らは残存艦をまとめてバルゼー提督率いる本隊に合流せよ。そして、この戦いで散った同胞に報いるだけの働きをしろ!!」
これだけの失態を冒したのだ。本国に戻ったところで、あの冷血な女総参謀長(サーベラー)の手によって形ばかりの軍法会議の後、処刑場送りになるのは目に見えている。
ズォーダー大帝から直々に死を賜るならまだしも、あの冷血女に裁かれる事がゲルンにとって屈辱以外の何物でもない。
司令官の気迫に幕僚はこれ以上抗弁できないと悟り、敬礼してその場から去って行った。
その後、ゲルンはホルスターに入った銃を手にして銃口を胸にあて、引き金を引いた。
バキューン
一発の銃声が艦橋に響いた。
「うっ‥‥お‥‥」
ゲルンの手から銃が落ち、ゲルンの身体自体も艦橋の床に倒れた。
「バルゼー司令‥‥私は負けた‥‥」
その言葉を最後にゲルンは息を引き取り、同時にガンビヤも大爆発を起こした。
まだ脱出中の大勢の乗員と共に‥‥。
旗艦を失ったゲルン機動部隊へ止めを刺すかの様に戦場に第20任務部隊本隊が到着した。
「火器管制システム起動!!艦内隔壁閉鎖!全艦砲雷撃戦用意!!」
「了解!!」
戦闘宙域に到着した束はすかさず、戦闘態勢入りを命じた。
敵の機動部隊はもはや、機動部隊と言えるようなものではなく、無傷の空母は既に存在しておらず、艦の各所から火炎や煙を噴き出している。
損傷しながらも、この宙域から撤退を図ろうとする空母、敵に一矢報いろうと勇敢にも、此方に向かってくる空母もいる。
護衛の駆逐艦や巡洋艦も空母同様、撤退しようとする艦、敵に突撃しようとする艦がおり、ゲルンが戦死してしまった事により指揮系統が完全に働いていない。
その光景は、一昨年までの自分たちの僚艦と同じ光景。
ガミラスに一方的に追い詰められていく地球艦隊と同じだった。
しかし、彼らが地球を侵略しようとしている敵には変わらない事から情けはかけられない。
「砲撃準備完了!!」
「撃て!!」
第20任務部隊の全ての艦船からショックカノンとミサイルが放たれた。
やがて、敵艦隊の中に巨大な火球がいくつも閃く――。
第20任務部隊の艦船に捕捉され、砲雷撃で次々と爆発炎上し、やがて四散していく。
敢に立ち向かう護衛艦等も次々と第20任務部隊の砲撃やミサイル、魚雷に斃されていく。
「まさか‥‥こんな‥‥こんな事が‥‥栄光ある彗星帝国ガトランティスがあんな辺境の蛮族共にぃ‥‥ぬわぁぁぁぁあぁぁっ!!」
こうして、第20任務部隊は敵の機動部隊を壊滅に追いやった。
正直に言うと、この大破した彗星帝国軍の艦艇は全て曳航し、鹵獲したかったが、彗星帝国軍の侵攻艦隊本体との決戦が迫っている中、工作艦をこの宙域に呼び出して、近くの防衛軍基地に曳航する時間的余裕がなかったため、この宙域に漂う敵艦艇の鹵獲は断念せざるを得なかったが束は。
「各員、手すきのものは両軍の勇敢なる戦士諸氏に対して敬礼!」
死者への敬意をないがしろにすることはなかった。
改コロンブス級空母でガンビア・ベイ出そうかと思ったんですがガトランティス旗艦がガンビアなので却下しました。
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様