白色彗星都市の機関部破壊のために突入した内惑星系艦隊強襲揚陸戦隊は、ヤマト突入部隊と合流したが橋頭保の確保を優先し破壊任務はヤマト部隊に任せて橋頭保を維持していたが、壊滅の危機に瀕していた。しかし、どこからかやってきた地球産の害虫たちがガトランティス兵たちに襲い掛かっていたのだ。
「うわぁ。なんか敵兵がかわいそうに思えてきました」
「うぇぇ。Gに蚊、それに百足虫にセアカゴケグモまで・・・」
「うひゃあ!ガトランティスこっちにまで虫を飛ばすなぁ!!」
橋頭保としていたドック内は悲惨な状況に陥っていた。双方の兵士たちは知らないが先祖代々続いてきた地球の魔導士一家の生き残りである高町星奈がガトランティスへの腹いせに地下都市避難区画の近場にいた害虫をまとめて都市内部に転移させてきたのでガトランティス兵士たちはいきなり現れた見たこともない害虫にパニックを起こし、強襲揚陸戦隊メンバーの大半は虫嫌いだったのでこっちもパニック状態に陥りかけていたのだ。
「落ち着かんか!セアカゴケグモだけに気を付けておけばいい!今は戦友の遺体の回収と古代や真田たちが帰ってくるまでここを確保しておくだけなんだ!」
「「「「はっはい~!」」」
悲惨だ・・・・
そうしてしばらく戦っていたところ大きな衝撃が響いた。
連合艦隊臨時総旗艦<アナンケ>艦橋
「土方提督!<イオージマ>から連絡です!『ヤマト突入部隊の活躍により彗星都市の機関部の破壊に成功!』」
「「「「おお!」」」」
「で、突入部隊の生存率は!」
「は、はい『内惑星系艦隊強襲揚陸戦隊は約半数が死傷しており、艦内は病院船のようなありさまになっている』と」
「シュベルトはどうしたのだ!」
「はっはい無事とのことです!更識保安隊副隊長も無事とのこと!なんかよくわからないことが起きたらしくて」
「「よく分からないこと?」」
「なぜか地球の害虫がガトランティス兵士をおそっていたとか」
「「??」」
「束、ディアーチェ。今はそんなことは重要ではない、ギンガ通信長。」
「はい」
「<イオージマ>に私の名で最優先命令『至急生存者を回収し、脱出せよ。艦砲射撃で彗星都市を破壊する』と」
「はっはい!」
ドック内橋頭保防衛線
「シュベルト戦隊長!土方提督から緊急連絡です!」
「なんだ!今忙しいのだが!」
ダダダダダダ!
「応戦しながらでいいので聞いてください!『至急生存者を回収し、脱出せよ。艦砲射撃で彗星都市を破壊する』とのことです!」
「なんだと!それはまずいな・・よし!各員撤収するぞ!」
「「「「「は!」」」」」
そうして生存者全員を収容した<イオージマ>はドックから急いで脱出した。
<アナンケ>艦橋
「<イオージマ>の脱出を確認しました!」
「よし!敵の軍拠点を完全に叩き潰す!全艦全砲門開け!」
『土方提督、こちらCICの千冬です。各艦すでに発射準備完了しております』
「よし、発射ぁ!」
「撃ちー方始め!」
そうしてアナンケの主砲・副砲の一斉射を皮切りにアナンケ級やマゼラン級・ドレッドノート級などの火力が高い艦が主砲を放った。
「敵都市が大炎上していきます!!」
「ちょっと待てい!?都市への攻撃は命じておらんぞ!また第一訓練艦隊のやつらか!」
「い、いえ!どうも自ら破壊しているようです!」
「なに?」
そうして都市がまだ民間人が残っているにも関わらず破壊されていきそこからまるで虫が脱皮でもするかのようにバカでかい超戦艦が出てきた。
「くそっ、奴らはマトリョーシカなの!?」
「だとしたら、最凶最悪なマトリョーシカですね‥‥」
メインスクリーンの向こうに現れたソレは、想像を遥かに超える、まさに最凶最悪なマトリョーシカだった。
都市帝国を止めるために払った犠牲は多大なものだった。
ヤマトの戦闘班、コスモタイガー隊と空間騎兵隊・強襲揚陸戦隊の面々は戦死を含め、半数近い乗組員が戦死またはMIAもしくは重症。
爆発と崩壊の光の中から現れたのは漆黒の要塞を思わせる超がつく程の巨大な戦艦。
全長はゆうに十キロ近くは有るだろうし排水量は推定するのもアホらしい。
武装に関しても細かい兵装を含め、どれ程の兵装を搭載しているのかも一々数えてられない。
アナンケの艦橋は皆言葉を失ったが、他の艦や地球全体もそうだろう。皆、脳裏に絶望が渦巻いているはずだ。
でも、まだ諦めるわけにはいかない。
敵はまだ生きているのだから。
そうして策を立てようと頭を使っていた束を突然衝撃が襲った。
『すまん束!操艦を使わせてもらう!』
「へ?ってなにおぉぉぉ!?」
突然CICにて敵艦のデータ解析を行っていた千冬が最近見せていなかった高性能AIとしての顔を前面にだして操艦を知床航海長から奪って急速回頭させたのだ!
その次の瞬間・・・
ズドーン!
「うわぁぁ!」
「っく!被害報告!」
「艦首上下主砲大破・・というか吹っ飛びました!」
「艦首部も消滅しました!」
『すまん束。敵艦からの高エネルギー砲が発砲する段階だったから操艦させてもらった』
「今はそんなことはいいよ!」
「うむ!生きているならそれでいい!そんなことより本艦の続戦能力は残っているのか!」
『・・・すまん。沈むことは回避できたが、戦闘続行は不能だ』
「「な!」」
「み、味方艦隊もほとんどの艦が大破してしまいました!残っているのは後方で待機させていた試験艦隊か訓練艦隊、実験艦隊のみです!」
『束!敵超巨大戦艦が地球に向かっている!』
何とかCICの調子ももどり復旧したレーダーで確認したのは、あの凶悪な超巨大戦艦が地球に艦首を向けたところであった。
そして、艦低部から迫出てきた巨大砲が火を吹いた。
その砲火は余りにも大きく、肉眼で直接確認できたほどだ。
「地球が‥‥」
「くそおっ‥‥」
当然その巨大な砲火が放つ傷も直接肉眼で確認できた。
超巨大戦艦は初弾が命中すると、一度砲撃を止めた。
「敵、超巨大戦艦から地球圏全域に、全周波帯通信が発信されています!」
「繋げ」
「了解」
土方からの指示を受けたギンガが通信回路を開くと、メインモニターに一人の人物が映った。
緑色の皮膚に白い頭髪と眉が繋がっている独創的な髪型を除けば、地球人と大差ない顔立ちだ。
年齢に換算すると、土方か藤堂辺りに相当するだろう。
テレサがヤマトに提供した白色彗星帝国の情報にあった、彗星帝国ガトランティスの国家元首、大帝ズォーダー‥‥
王者らしい際立った覇気とカリスマ性を持ち、あのアンドロメダ銀河を完全征服したという。
そのズォーダーが勝ち誇った顔で傲然と口を開く。
『ハハハハハハ‥‥どうだ、わかっただろう!?宇宙の絶対者はこの全能なるわしなのだ!生命あるものはその血の一滴までこのわしのモノだ!宇宙はすべて我が意志のままにある!ワシが宇宙の法だ!宇宙の秩序なのだ!よって当然地球もわしのモノだ!ハハハハハハ‥‥』
ズォーダーの高慢な演説を聞いたヤマトや残存艦隊の乗員はズォーダーを睨んだ。
しかし、自分たちに出来たのはただ睨むだけしかない。
攻撃しようにもミサイルは全弾撃ちつくし、砲撃しようにも試験艦隊や訓練艦隊・実験艦隊以外の艦は、砲塔は全損、エネルギーも残り少ない。
『まぁ、そこで大人しく地球が滅びる様を見ているがいい!!地球が滅んだ後、貴様らも後を追わせてやろう。じっくりと時間をかけていたぶってな。ハハハハハハ‥‥』
ズォーダーは高笑いをしながら通信をきった。
通信を終えたズォーダーは地球への砲撃を再開した。
超巨大戦艦、ガトランティスの下部から強大な大砲が姿を現すとその巨大な口径から放たれる莫大なエネルギー砲は地球へと降り注がれ一撃で小さな島を吹き飛ばし、町を一瞬のうちに消滅させていった。
「もはや‥‥これまでか‥‥」
半壊した宇宙軍司令部で藤堂は呟いた。
しかし、束はこのタイミングである艦艇のことを思い出した。
「・・・はっ!ちーちゃん!マゼラン級松島型は何隻生き残ってる!?」
『ま、松島型だと!?松島型の<松島><橋立><厳島>の三隻なら運用試験中だった伊吹型の<伊吹><鞍馬><阿賀野><能代><矢矧><酒匂>とともに健在だが・・・』
「よし!土方提督!」
「なんだ束」
「残存波動砲搭載艦とのデータリンクによる波動砲一斉発射による敵超巨大戦艦の破壊作戦を上申します!」
次回 テレサの奇跡
再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥
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Dr.スカリエッティ
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エルトリア組
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アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様