内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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テレサのおかげでヤマト特攻がなしになるのはいいんですが、これだと松島型が・・・


第四十九話 テレサの力

 

都市帝国からマトリョーシカのごとく出現した超巨大戦艦の攻撃により、連合艦隊は壊滅・ア・バオア・クー要塞は上部の円盤状型のエリアと、下部の錘状のエリアが分断・地球の各地にある重要な拠点や地上都市は壊滅的な被害を受けた。しかし、束の発案した、試験中の艦隊に所属していたマゼラン級松島型戦艦三隻の波動砲による超巨大戦艦破壊作戦をもって地球の最後のあがきを見せようとした時、艦隊の右舷前方から神々しい黄金色がかった光球が出現した。

 

アナンケ艦橋

 

「あ、あれは?」

 

「神々しい・・・女性?」

 

「ま、まさか!ヤマトから報告があったテレザート星のテレサ!?」

 

 

 

 

超巨大戦艦 ガトランティス 艦橋 兼 王座の間

 

 

「フハハハハハ、アハハハハハ。愚か者の地球人どもめ!死ね!!ことごとく死ぬがいい!滅びるがいい!ハハハハハハハハ‥‥‥」

 

ズォーダー大帝は高笑いしながら主砲を撃ち続け、地球を破壊しつくしていると前方から眩い光を放つものが現れた。

 

「ん?」

 

 

ズォーダーが目を凝らしてその発光体を見る。

 

発光体の中心には青いドレスのような服に身を包んだ金髪の女性がいた。

 

その女性の姿を見た途端、ズォーダーの顔からは先程まで浮かべていた余裕の笑みが消え、逆に脂汗が滲み出て顔色も悪くなる。

 

 

「テ、テレサ‥‥い、生きていたのか‥‥!?」

 

 

ズォーダーがこの世で唯一恐れる反物質を操る能力を持つ女、テレサ‥‥。

 

テレザート星もろとも宇宙の塵にしたと思っていたズォーダーにとって彼女が生きていたことが凄まじい戦慄と恐怖を覚えさせる。

 

しかも彼女の表情はテレザートの時以上に怒りを露わにしている。

 

「こ、攻撃止め!反転180度!」

 

 

彼は震える声でこの宙域からの撤退を命令する。

 

ガトランティスは地球への無差別砲撃を止め、その巨体を反転させて全速で地球から遠ざかる。

 

しかし、テレサとの距離は一向に開かず、どんどん縮まっていく。

 

「ええい!どけ!」

 

 

ズォーダーはガトランティスの舵を取る操舵手を押しのけ、自ら舵を握るがそれは無駄な抵抗に終わり、テレサが自らの命と引き換えに放った膨大なエネルギーはガトランティスを飲み込む。

 

 

「あぁぁぁぁぁぁぁー!!」

 

 

ズォーダーの絶叫と目映い閃光と共に超巨大戦艦ガトランティスは跡形も無く消滅した。

 

アナンケ艦橋

 

「目をふさげ!」

 

「りょ!了解!」

 

さすがにまずいと思った土方の指示により慌てて艦橋員が目をふさいだ時、ガトランティスとテレサが接触したその時、地球全域が真昼の明るさになり、光が消えた後、敵超巨大戦艦の姿はなかった。

 

その後にはガトランティスが消滅し、引き起こした閃光を見ながら自らの力で地球を救ってくれたと判断した土方及び連合艦隊の生存者たちはテレサに対し敬礼した。

 

半壊した地球防衛軍司令部では、

 

「よく調べろ。ワープ反応はあるか!?」

 

「ありません!」

 

「映像を微速再生してみろ!!」

 

「はい!」

 

 

 

藤堂がオペレーターにあの超巨大戦艦がワープにて他の星系に脱出したのか、それとも完全に消滅したのかの確認を急がせた。

 

モニターには、黄金色の光を纏ったテレサと敵の超巨大戦艦がぶつかった映像がゆっくりと流れる。

 

そして、あの超巨大な戦艦がまるで硫酸に浸され、溶けていくかのように消滅していく映像が流れた。

 

 

 

「‥‥非の打ち所がない、完璧な撃沈‥いや、消滅だな‥‥」

 

「はい‥‥」

 

 

藤堂は深く息をつき、椅子に腰かけた。

 

超巨大戦艦消滅からすぐに木星圏で戦闘中だったガニメデ基地防衛残留艦隊彗星帝国軍の艦隊も第十一番惑星へと撤退を開始したと、ガニメデ基地から連絡が入った。

 

 

「大統領に報告を‥‥」

 

 

「はい」

 

 

オペレーターは早速大統領へ電話を入れ、敵の超巨大戦艦撃沈の報を入れた。

 

その三十分後に世界中継で大統領自らが会見を開き、地球の脅威は去った事を伝えると地球市民は歓喜の声をあげた。

 

地球中が歓喜の声をあげている中、藤堂は未だに顔を強張らせていた。

 

未だ地球の制宙圏には、彗星帝国の残党が存在している。

 

それらの艦隊がまだ存在している内は地球の脅威は完全に取り除かれていないのだから‥‥。

 

そして、またもや壊滅状態の地球防衛軍の再建等、色々課題が山積みとなっていた。

 

テレサの攻撃により超巨大戦艦、ガトランティスは消滅し、地球はまたもやギリギリの所で救われた。

 

そうして地球は再び復興へと舵を切るのだが地球が再び歴史の混沌に飲まれていくとはこの時誰も想像していなかった。

 

 

ところ変わってここは【第一管理次元世界ミッドチルダ】

 

このミッドチルダは五つのエリアに区切られている。

 

・時空管理局の地上本部や機動六課隊舎がある中央区画(六課の場合はあったのほうが正しいが)

 

・聖王教会や聖王教会ゆかりの病院ならびに廃棄都市区画やギンガやスバル(魔法世界)が事故に巻き込まれた臨海第8空港や第四陸士訓練校のある北部区画

 

・陸士108部隊隊舎やティアナの両親とギンガたちの母であるクイントの墓がある西部区画

 

・かつてスカリエッティのラボと聖王のゆりかごが埋まっていた東部区画

 

・機動六課に転属する前のスバル・ティアナが所属していた部隊の陸士386部隊の隊舎がある南部区画

 

その中で北部区画にある聖王教会に数多く居る教会騎士の中で、高い地位に君臨する一人の女性が居る‥‥。

 

その女性の名は、カリム・グラシア。

 

彼女は、穏やかな雰囲気を持つ二十代前半と思しき女性修道騎士であるが、とある先天的稀少資質(レアスキル)の持ち主で、教会内部のみならず、管理局からも注目されており、自身も管理局本局において将官待遇の権限を持つ。

 

そして彼女はあの奇跡の部隊、機動六課の後見人の一人でもあった。

 

そもそも、あの機動六課が生まれたのは、はやての希望の他にJS事件を予知していたカリムの預言があったからだった。

 

ただあのJS事件以降、彼女のレアスキル‥‥数年先までに発生し得る物事を予想できてしまう、プロフェーテン・シュリフテンは発動する事が無かったのだが、

 

この日、その能力が突然発動した。

 

カリムは直ぐさま机上の便箋に“預言”を走り書きで記入していくのだが、書き終えた後、穏やかだったその表情は強張っていた。

 

 

「こ、これはいったい?」

 

彼女がペンを走らせた便箋‥‥。

 

其処に書かれた予言には以下の言葉が書かれていた。

 

【法の舟、星の海を行く時、遥かなる力を持つ地の世界の防人に出会う】

 

【法と管理の番人、地の界の防人と出会いし時】

 

【番人は己の力の真の実力を知る】

 

【されども番人らはそれを認めず】

 

【番人たちは、更なる混沌の渦にのまれ、防人の怒りを買う】

 

これを受けたカリムはすぐに八神はやてらを呼んでともに検討したが、さっぱり意味が分からず判断は保留となった。

 

この時の判断が管理局を歴史の混沌の渦にのませるとは彼らも想像していなかった。




王者の気質のあるズォーダーも構想したんですが、うまくいかなかったので原作そのままにしました。

テレサの生死は不明ということで・・・・(あれで死亡ってのは悲しすぎるんで)

次回 復興開始

(あの戦艦がとうとう出現するかも?)

再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥

  • Dr.スカリエッティ
  • エルトリア組
  • アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様
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