アマテラスの新人航空隊の欧州501航空隊とヤマト航空隊の新人たちとの模擬戦が始まった。
「く!さすがはヤマト航空隊の山本!なかなかに手ごわい!!」
坂本美緒はヤマト航空隊隊長の山本と格闘戦の真っ只中であった。
美緒がコスモパイソンをまだ十分に扱いきれていないというのあるがそもそも、美緒と山本との力量が違いすぎたこともあり、バディを組んでいたミーナ副隊長は瞬く間に落されてしまい結果単独で戦わずを得なくなったのだ。
『ふん。なかなかな腕だが、まだまだだな』
ダダダダ!
ガガガガ!!
「ぐぅ!・・・ここまでか。ま、楽しかったな」
そうしてしばらく粘ったものの結局撃墜判定を食らってしまったが美緒は満足そうであった。
これはあくまでも玄人同士の戦いであり、他の新米たちの戦況は双方ともに五分五分であった。それもそうである。ヤマト航空隊は訓練校を繰り上がりで卒業してきたばかりの者たちで固められており、まだ実戦並みの訓練に慣れていなかったのだ。
片や旧欧州501航空隊、現アマテラス航空隊の新人たちは欧州方面での模擬戦経験がいくらかあるが、そもそもその時に装備していたのがセイバーフィッシュとコスモファルコンであり、いきなり最新鋭機のコスモパイソンを万全の状態で動かせと言われても無理な話だったからである。
「さて、終了まで漂うことになるが他のやつはどうか・・・て!」
ある方向を見た美緒は慌てた。なにせ自分の部下の一人が無茶な飛行をしていたからだ。
「おい!聞こえるかシャーリー!!地上と同じだと思ってあまり無茶な飛行をするな!!その速度でアステロイド(小惑星)に衝突したら即死だぞ!!」
このシャーリーという女性パイロットはスピード狂で隊内部でも有名な奴であり、たびたび配備機をスピードの出しすぎで壊す問題児であった。
『へへん!だから面白いんだよ!!』
シャーリーはそう言うと、機体を変形させてなんと左捻りこみをかけてヤマト航空隊の新人が操る機体三機のうち二機を撃破判定に追い込んだ後にそのスピードを維持したまま降下していき、彼女を追いかけた機体はシャーリーの親友のルッキーニが落とした。
「は、はぁ~。まったく!シャーリー!ルッキーニ!後で折檻してやるから覚悟しておけ!!」
このほかにも何人かは相手を落としたが、アマテラス航空隊隊長の山本玲以外はアマテラス航空隊の目立った活躍はなく、勝負は僅差でヤマト航空隊に上がった。
(この時、玲はコスモタイガーⅠを使っていた)
アマテラスside
『航空隊はぎりぎりのところまで頑張ったようだが、僅差で負けたようだ』
「そっか~。やっぱりもう少し慣れさせた方がよかったかな?」
「まぁ時間もなかったから仕方ないのではないか?」
一方アマテラスはヤマトとともに模擬艦隊戦を戦っていたが、アマテラスの戦闘能力を再確認させられた。ヤマトとはさすがに戦闘力は劣るだろうと双方考えていたが、正面火力に限って言えば、ヤマトをもはるかに上回っており、さらに試験的に搭載されていた波動防壁も想像以上の防御力を発揮し、ホワイトアヴェンジャー一隻とホワイトバスター二隻を叩きのめすという大戦果を挙げたのだ。
「さてと、演習は終了かな?」
『すまん束。もう少し待ってくれ』
「ん?どうしたのだ。何かレーダーにとらえたのか?」
『リインフォースのやつの研修が済んでいない』
『うう・・・』
リインフォースは演習中に千冬の監督の下で管制AIとして恥じない能力を身に着けるために千冬と戦闘シュミレーターによる対戦をしていたがぼろ負け状態だったのだ。
「えぇ」
「うわぁ・・・」
「あー、そう。・・・終わったらしっかり休ませてあげてね?」
『無論だ』
そうしてその十分後に何とか勝てたリインフォースからの報告でようやく演習終了の伝達が行われた。
ちなみにアマテラスの艦内ではシャーリーとルッキーニを筆頭に演習中に無茶苦茶なことをしでかした者たちが、海外出身者は一時間の強制正座をしながら武器の整備をして重し15キロをすぐに背負って艦内を10周、日本出身者は20キロの重しを背負って、艦内を15周走らされたとか。実はヤマトと同じようにパンツ一丁で艦内ランニングを検討されたが、女性士官が多いアマテラスでそれはまずいとのことでこの内容にされたのだ。
次回 ガニメデ沖決戦
護衛戦艦アリゾナを早めに登場させようかと思うのですがいつ頃がいいですか?
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イスカンダル星救援後すぐ
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イスカンダル星救援作戦中
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暗黒星団帝国戦後