内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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お待たせしましたぁ!

ちなみに今回のカ一号・二号作戦の内容はFGT2199さんのMMD作品を参考にさせていただきました。

その動画↓
https://www.nicovideo.jp/watch/sm35859597


第六十八話 過去の戦争 中編

ガミラス戦役前‥のもう一つの地球における地球人類の宇宙開拓と内惑星での戦争の歴史映像を見たフェイトとティアナは憔悴しきっていた。

 

前半の第一次、第二次内惑星戦争の映像でも管理局員からすればあまり耐えられない内容だったためである。

 

古代ベルカ時代においても当時のミッドでは戦乱が絶えなかったが、宇宙空間でのここまでの大規模な戦闘は古代ベルカでも管理局の歴史においても行われていない。

 

「ふ、二人とも大丈夫?」

 

束が憔悴しているフェイトとティアナに声をかける。

 

「は、はい…」

 

「だ、大丈夫です」

 

「いや明らかに憔悴しておるではないか!無理なら休め!!」

 

「そうだね。一気に全部見ようとしなくてもまだ時間があるから‥‥」

 

フェイトとティアナは大丈夫と言うが、さすがに見過ごせないと感じたディアーチェと束が止めたが、

 

「い、いえ。続きをお願いします」

 

「‥‥分かった。でもまたショッキングな映像も出てくるよ?それでもいいの?」

 

(次はガミラス戦役の映像だからな‥‥)

 

束は二人に最終確認をして、ディアーチェはこの後の歴史の映像が地球とガミラスとの戦争なので、本当に二人が大丈夫なのだろうかと内心で心配する。

 

「お願いします」

 

「ここまで見たのですから‥‥」

 

その二人の姿勢に束も折れたのか、映像を再生した。

 

フェイトとティアナとしてもこの時は何時管理局へ‥ミッドに戻れるか分からなかったので、見れる時にもう一つの地球の歴史を見ておきたかった。

 

第二次内惑星戦争から十数年‥‥歴史学者が懸念した悪夢が現実のモノとなった。

 

天王星軌道に有った電子望遠鏡が、外宇宙から太陽系へ異星人の物と思われる宇宙艦隊を捕捉した。

 

これに衝撃を受けた当時の国連防衛委員会は侵略の意図が有ると即断し、当時最も近い位置におり、尚且つ既に異星人の物とおぼしき艦隊と接触・平行航行していた巡洋艦<村雨>が所属していた地球防衛軍の日本航宙自衛隊第一護衛隊群司令官だった沖田十三提督に対して攻撃命令を下したが、

 

『地球人類初の異星人文明との接触だそ!?性急的すぎる!』

 

と沖田提督は反発した。

 

沖田提督としてはまだ相手とコンタクトをとってもいない事から相手の艦隊が地球へ侵略しに来たと絶対に言い切れない部分があったからだ。

 

この沖田提督の主張は地球の国際法上で、警告なしに攻撃したりレーダー照射するのはタブーだという地球上ではまっとうな主張なのだが、この時国連防衛委員会ではある危惧を抱えていた。

 

それは第二次内惑星戦争後に消失したとされる火星自治宇宙海軍の機密文書を確認していた際に外宇宙から飛来したと思しき艦艇の荒い写真を発見しており、もしかしたらこの異星人艦隊は地球を侵略しにきたのでは?という不安に駆られていたのだ。

 

その不安に突き動かされていた委員会は沖田提督を解任して巡洋艦<村雨>艦長の島大吾一等宙佐に直々に攻撃命令を下して地球側が一方的に戦端を開いてしまった。

 

のちに分かったことだがこれは当時のガミラスの常套手段で、相手に先に攻撃させて大義名分を得たのちに堂々と侵攻する腹だったのだ。

 

地球側が疑心暗鬼になっていたとは言え、相手の策略にまんまとはまってしまった地球艦隊は、警告の意味合いもかねて発砲した巡洋艦、村雨はいとも簡単に返り討ちに遭い、当時村雨の機関長だった山崎奨二等宙尉以外の乗組員全員が戦死した。

 

そしてこの報告を受けた国連防衛委員会はすぐに非常事態宣言を発令し、月面や内惑星系全域に駐留していた艦隊をフル動員しての応戦を決意。

 

まずは天王星宙域での決戦を挑んだ。

 

これがテ号作戦と言われ、外惑星系防衛線におけるガミラスとの最初の海戦となった。

 

この戦闘による地球艦隊の損害は、

 

金剛型の吉野(BBS-553)

 

ザーリヤ・スヴォボディ(BBS-544)

 

カリブ(BBS-499)

 

デネブ(BBS-444) 

 

の四隻。

 

村雨型の畝傍(CAS-444)

 

オマハ(CAS-538)

 

アドミラール・コルニーロフ (CAS-778)

 

シャノン(CAS-1972)

 

ヴェネツィア(CAS-1123)

 

の五隻。

 

磯風型のフレッチャー(DDS-445)

 

ラドフォード(DDS-446)

 

長波(DDS-177)

 

南昌(DDS-055)

 

の四隻が戦没した。

 

生き残った艦艇は雪風(DDS-117)

 

妙高(BBS-554)

 

コロラド(BBS-597)

 

阿武隈(CAS-229)

 

ドミトリードンスコイ(BBS-987)

 

のみという大敗北だった。

 

これに慌てた国連上層部は自分たちが罷免した沖田提督の同期で同等の艦隊運用能力を持つと言われていた土方提督に外惑星系防衛線の指揮をとらせたが中国・アメリカ・ロシア・K国の各艦隊司令官との指揮伝達がうまくいかなかったことが多発した。

 

この外惑星系防衛線にて当時の航宙自衛隊は虎の子だった金剛型戦艦の八隻のうち吉野(BBS-553)妙高(BBS-554)日向(BBS-557)扶桑(BBS-558)が轟沈した。

 

とはいえ土方提督が乗艦し、指揮をとっていた比叡(BBS-556)は大破轟沈寸前の状態であるものの地球に帰還してきたが修復不可能と判断され廃艦処分され戦没判定となった。

 

これにより、航宙自衛隊が保有している金剛型戦艦はネームシップの金剛(BBS-551)と定期点検中で動けなかった榛名(BBS-552)そして沖田提督の乗艦であった霧島(BBS-555)のみとなってしまった。

 

この結果を受けた防衛委員会はこの時間稼ぎ作戦によって得られた時間で再編成された地球の全艦艇でもって火星宙域において一大決戦を挑んだ。

 

これが地球側の歴史における通称カ一号作戦だ。

 

この時、地球艦隊はガミラスに初めて打撃らしい打撃を与えることに成功した。

 

かつて存在した火星自治政府軍が敷設していた機雷群をフル稼働させ、火星宙域を漂っていたデブリもかき集めて簡易的な壁を構築して待ち構え、ガミラス艦隊が見えたと同時にビーム攪乱膜を散布して陽電子ビームを無効化。

 

しびれを切らして侵入してきたガミラス艦艇を磯風型による雷撃戦で仕留めるという戦法によって遅滞戦術的であるとはいえ初めて軽巡洋艦クラス(当時は巡洋艦と識別されていたが…)のクリピテラ級を撃沈することに成功した。

 

『このままいけば勝てる!』

 

地球艦隊の誰もがそう考え始めていたその時、

 

火星を背にして背水の陣を敷いていた地球艦隊の前左右両方面から新たにガミラス艦隊が出現した。

 

この艦隊は短距離ワープしてきた敵の予備兵力と判断され即座に応戦体制が指示されたが開戦以来ベテラン兵士が次々に死亡していたため命令伝達がうまくいかずに地球艦隊はその八割が沈む結果となった。

 

そして時を同じくして冥王星付近を漂っていた小惑星がかなりの頻度で地球に弾着。

 

最初のころは国連防衛委員会による発表ではたまたまだと言っていたがのちにガミラスの攻撃であると認め、地下都市への避難を全面的に開始。

 

そして少しでも時間を稼ごうとユーラシア管区政府は第一次内惑星戦争時に火星軍の小惑星爆弾迎撃のために建設された

 

<120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲>

 

通称ストーンヘンジと呼ばれる砲陣地をフル稼働。

 

戦争時に何度点検しても動かなかったウラジオストク基地の四号砲台も難なく動き、ユーラシア管区や極東方面に弾着した遊星爆弾の七割の迎撃に成功した。

 

しかし、宇宙から雨の如く降り注ぐ遊星爆弾を完全なる迎撃は難しい。

 

多くの犠牲を払い地球の科学技術を挙げての宇宙防衛を行ってもこれまでの戦いから、相手との技術の差があるのは明白である為、講和あるいは降伏すべきとの意見が出始めた中で徹底抗戦を主張していた強硬派の派閥はカ二号作戦を発令。

 

負傷から復帰していた土方提督に出動を要請したがまだ安静にするようにとドクターストップがかかっていたため、やむなく沖田十三提督を指名して日本航宙自衛隊の第一護衛艦隊と各国の有志艦艇をかき集めた艦隊を出撃させた。

 

この艦隊の金剛型戦艦や村雨型巡洋艦にはある改装が施されていた。

 

それは『艦首陽電子衝撃砲』‥これも火星で見つかった外宇宙艦の技術を解明することが出来た産物であり、これを応用した戦術により艦隊の七割を失うものの再び地球圏に接近してきていた敵艦隊を迎撃せしめた。

 

とはいえカ二号作戦は戦術的な勝利でしかなく、戦略的には地球は負け続けていた。

 

地球の地表は生物に有害な放射能とその放射能の影響を受けて突然変異した有毒植物によって汚染され、地下都市上層階も放射能に侵され始めていた。

 

内惑星戦争時に予算の都合であまり深く掘っていなかった国や発展途上国の地下都市はこれによって全滅してしまった。

 

事ここにきて今更ガミラス側に講和・停戦協定なんて出来る訳でもなく、ガミラス側は地球人類に対して奴隷となるか?それとも絶滅するかの二者択一を迫る。

 

地球において人類を含む生物が生き残れる時間はあと一年に迫った。

 

そんなときにガミラス以外の星から救いの手が差し伸べられた。

 

それがイスカンダル。

 

 

ザ―—――

 

 

ガミラス戦役の前半の映像は此処までとなった。

 

映像を見てフェイトは再び暗い顔になっていた。

 

「この世界の地球がこんなにひどい歴史をたどっていたなんて」と‥‥

 

それに日本に最初の遊星爆弾が弾着したのが海鳴市だったのが一番のショックだった。

 

親友の子孫がいっぱい住んでいたであろうあの海鳴市が…

 

(こ、こんな映像、なのはやはやてにはとても見せられない‥‥)

 

海鳴に6年居た自分でさえここまでショックを受けたのだ。

 

海鳴市出身のなのは、はやてがもしこんな映像を見たら発狂してしまうかもしれない。

 

(ガミラス‥‥もし、こんな相手がミッドに襲来したら管理局は勝てるの‥‥?)

 

ティアナもフェイトと似た思いだった。

 

そして二人はメ号作戦のことを聞き、ヤマト出航のところまで見たが、さすがに休憩をはさんだ方がいいとリニスに判断され休憩となった。




次回 過去の戦争後編

再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥

  • Dr.スカリエッティ
  • エルトリア組
  • アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様
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