内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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ステルス兄貴さんとの合作です!


第六十九.五話 地球の新作ゲーム事情 前編

土星圏でまさかの時空管理局との邂逅があり、救助されたフェイトたちが過去、地球で起こった戦争の歴史をドキュメンタリー動画で見て居る頃、アマテラスの艦橋では‥‥

 

(ふむ、そろそろ彼奴が考案したゲームがお披露目される頃か‥‥)

 

ディアーチェは日本標準日時が表示されている電子カレンダーを見て心の中で呟く。

 

アマテラスが土星圏に居る頃、地球では‥‥

 

「「「体感シュミレーションゲーム?」」」

 

「そう、家が出資している研究所で開発されたゲームで、それが完成してね、その体験を一般公開前にやらせてくれるんだって」

 

忍が箒、星奈、昴にとある研究所で開発された最新の体感シュミレーションゲームが完成し、一般公開される前に出資してくれた月村家に一般公開前に体験プレイをさせてくれるらしい。

 

ゲームは忍の影響なのか、三人は月村家に来てから色んなゲームをやってきたが、体感シュミレーションゲームは当然、初体験なので三人はそのゲームの開発先であるグランツ研究所へと向かった。

 

「ここが、体感シュミレーションゲーム『BRAVE DUEL』を開発したグランツ研究所よ」

 

「ちょっと、防衛軍の基地か司令部みたいな作りなんですね‥‥」

 

箒、星奈、昴の三人は研究所の外見を見て血が繋がっていないとは言え、身内となった束の関係先である防衛軍の基地に似ている印象を受けた。

 

今日、この研究所に来ることは事前に知らせてあるので出入口門の警備員から入館証を受け取り忍たちは研究所の中へと入る。

 

忍からロビーで案内する人が来ると言われ待っていると、

 

「あっ、月村さん!!」

 

白衣を着た一人の男性がロビーで待つ忍に駆け寄ってきた。

 

「あっ、グランツさん。今日はお招きありがとうございます」

 

「いえ、月村さんの出資が無ければBRAVE DUELの早期開発は出来ませんでしたよ」

 

「三人とも、こちらがBRAVE DUEL.の開発責任者のグランツ・フローリアン博士よ」

 

忍は三人に白衣の男性‥グランツ・フローリアン博士を紹介する。

 

「は、はじめまして月村箒です。こっちは妹の昴です」

 

「つ、月村昴です」

 

「高町星奈です」

 

三人はグランツに自己紹介をする。

 

「はじめまして、グランツ・フローリアンです」

 

「あの~‥‥」

 

「ん?何かな?」

 

「BRAVE DUELってどんなゲームなんですか?忍さんからは体感シュミレーションゲームって聞いたんですけど?」

 

昴がグランツにBRAVE DUELについて質問をする。

 

「BRAVE DUELは現実とは違う仮想空間で魔法や武器を使用しての戦闘や球技、レースと言った現実世界では体験できない様々なアトラクションが用意されている体感シュミレーションゲームだよ」

 

「へぇ~‥‥」

 

「まぁ、実際に体験してもらった方が良いかな」

 

グランツは忍たちを研究所の内部へ案内する。

 

「これがBRAVE DUELを行うブレイブ・シュミレーターだ」

 

研究所のある一室では大きな卵みたいな機械が設置されていた。

 

「これが‥‥」

 

「BRAVE DUELをやる機械‥‥」

 

「大きな卵みたい‥‥」

 

「では、さっそくやってみよう」

 

グランツがスイッチを押すと、プシュッ!!と言う音と共に卵型の機械の上部が空く。

 

「さあ、設置されている席について」

 

三人はブレイブ・シュミレーターの内部に設置されている椅子へ腰かける。

 

「次は椅子の上にあるヘッドギアを装着して」

 

グランツの指示通りに三人はヘッドギアを装着する。

 

「さて、あとはこっちからやってみたいゲームをセットしてスタートするだけなんだけど、どんなゲームをプレイしてみたいかい?」

 

「うーん‥‥」

 

「えっと‥‥」

 

「どうしよう‥‥」

 

「初めてのゲームですし、何か簡単なモノにしませんか?」

 

「そうだね」

 

「確かに最初だしな」

 

星奈がまずは簡単なゲームからやってみようと提案すると二人もそれに賛同する。

 

「簡単な内容のゲームはありますか?」

 

「えっと‥鬼ごっことかはどうかな?」

 

「鬼ごっこか‥‥」

 

「それって私たちが鬼で逃げるプレイヤーを全員捕まえる内容なのですか?」

 

「いや、プレイヤーはコンピューターが操る鬼から逃げつつアイテムを集めるんだ。そして、アイテムを全て集めて会場から脱出する内容で、月村さんが監修した内容になっているんだ」

 

「へぇ~忍さんが監修を‥‥」

 

「どんな内容なんだろう?」

 

「ちょっと興味があるね‥‥」

 

「じゃあ、そのゲームでお願いします」

 

「わかった。それじゃあ、いくよ‥‥BRAVE DUEL standby」

 

プシュッ!!と言う音と共に開いて卵型の機械の上部が閉まる。

 

「BRAVE DUEL‥ダイブ」

 

卵型機械の中に居る三人は光に包まれる。

 

再び三人が目を開けるとそこは薄暗い森に一筋走っている道路の上に居た。

 

そして、道路にはポツンと一台のバイク (イメージ:ホ〇ダ社製のフュージョンみたいなバイク)がある。

 

「こ、ここは‥‥?」

 

「どうやらここが仮想空間みたいですね」

 

「それで、ここで鬼ごっこをするんだね」

 

「それにしては何か場所が‥‥」

 

鬼ごっこをするにしてはなんだか薄暗い場所だ。

 

三人が違和感を覚えていると、突如何もない空間にメッセージが書かれたウィンドウが出現する。

 

そこにはこのゲームのルールが書かれていた。

 

 

・プレイヤー人数は最大で三人

 

・ミッションはこのフィールド内にあるバイクの修理部品を探しバイクでこの森から脱出すること

 

・修理部品は次の物である エンジンオイル タイヤ ガソリン スパークプラグ

 

・修理に必要な部品を集めバイクを触ると自動でバイクは走行可能となるので、修理する工程は省かれる。

 

・なお、仮想空間なのでいくら走っても疲労することはないが、追跡者に触れられるとその者はリタイアとなる

 

・追跡者を攻撃して倒すことは出来ない

 

・装備品の懐中電灯はずっと点けていると電池が消費され充電量がゼロになると消えるが、フィールド内には電池の形をした充電エネルギーが存在するのでそれを拾うことにより回復・蓄電される。

 

 

「なるほど、追跡者から逃げ隠れしながら修理部品を探すと言う訳ですね」

 

「この追跡者と言うのが気になるのだが‥‥」

 

「あっ、いつの間にかポケットに懐中電灯が入っている」

 

星奈はウィンドウに表示されたルールを読んですぐにこのゲームの内容を理解し、箒はこのゲームにおける追跡者の存在が気になり、昴はポケットの中に懐中電灯が入っている事に気づく。

 

「では、早速バイクの修理部品を集めましょう」

 

「ふむ、修理部品は全部で四つか‥‥」

 

「全員で固まって探しては効率が悪いので、ここは別れて探しましょう。昴はオイル、私はスパークプラグ、箒はタイヤをひとまず探して、三つ揃えたらガソリンをみんなで探しましょう」

 

「了解!!」

 

「えっ?別れて?」

 

星奈の提案に箒は顔を引き攣らせる。

 

「ちょ、ちょ、ちょ、星奈、その作戦には穴があるぞ」

 

「えっ?どこがですか?」

 

「そうだよ、箒姉、別れて探した方が早く見つかるって」

 

「そそそそそんな」

 

「しかし、鬱蒼とした森ですね」

 

「ホント、しかも夜だから周りもよく見えないから不気味に感じちゃうよ」

 

「さて、どちらへ行きましょうか?」

 

バイクの進行方向と後方‥修理部品を探すには広いフィールド‥‥

 

マップが無いのでどこに部品があるのか分からない。

 

とりあえず、どこから探すか考えようとした最中、

 

~♪~~♪~~~♪~ (恐怖の森 よしえBGM)

 

森の奥から何かが聴こえてきた。

 

「ふ、二人とも‥‥なんか変な音が聴こえないか?」

 

「「えっ?」」

 

箒の指摘に二人が耳をすませてみると確かに不気味な音楽が聴こえてくる。

 

三人が音がする方向へ視線を向けるとそこには三人に近づいてくる大きな白い顔が居た。

 

「「「ドワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」」」

 

三人はその顔を見て絶叫をあげると一目散に走りだす。

 

「星奈、昴、何か居た―――!!!!」

 

「恐らくあれが追跡者なのでしょう」

 

「箒姉、ちょっと後ろ見てみて」

 

「えっ?」

 

昴の指摘を受け、箒がチラッと後ろを振り返ると白く大きな顔がすぐ後ろから迫ってきた。

 

「ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

箒は女子とは思えない声で悲鳴を上げる。

 

「出た―――‐!!何、何!?なににににに!!ほんまアレ訳分からへんがな!!」

 

「箒、落ち着いて」

 

「言語が関西弁になっているよ、箒姉」

 

「それよりあんなのに追いつかれたら絶対にマズイぞ!!食べられるぞ!!」

 

「そうですね。ここはバラバラになって逃げましょう」

 

「ええ!?」

 

「じゃあ、アイツは私が引き付けるね。星姉と箒姉は修理部品を探して」

 

「「昴!!」」

 

星奈と箒は道から外れて森の中へと逃げ込むが、昴はそのまま大きな顔の追跡者を引き付けながら道を走り続けると前方にトンネルがあった。

 

「さて、別行動になったけど、あのおっきな顔はこっちに来ている。ん?トンネル?まぁ、いいや」

 

昴は止まることなくトンネルの中に入る。

 

なお、トンネルの手前に懐中電灯の充電エネルギーがあったので、それも忘れずに回収する。

 

そして、トンネルの中ほどで、金網柵で出来た区切り区画があった。

 

「顔だけなら扉の開け閉めは出来ない筈‥よーし、あそこに逃げ込もう」

 

昴は金網柵の区画内へ逃げ込む。

 

区画内には木箱がまるで迷路みたいに置かれている。

 

昴の予測通り、顔だけの追跡者は金網製の扉を開けることが出来ずに周囲を漂っている。

 

「向こう側にも扉はあるのかな?ん?」

 

昴が区画の反対側を見ると、

 

「キェェェェェー!!」

 

反対側の扉近くには全身真っ白で眼球がない大きな目に顎が外れているのではないのかと思うほど、口を大きく広げた人型の何かが居た。

 

「何あれ?」

 

昴が唖然として見ていると、その真っ白人型の追跡者は昴目掛けて近寄って来る。

 

「うわっ、こっちに来た」

 

昴は木箱と木箱の間をすり抜けて人型の追跡者を躱し反対側へと出る。

 

「学校や家でかくれんぼと鬼ごっこの腕は鍛えているもんね、この程度なんてことないよ」

 

しかし、反対側は道が大きな穴が開いており、飛び越えるのは無理だ。

 

「うーん、どうしよう‥‥こっち側は行き止まりみたいだし、それにここには修理部品はなさそう。戻ってもあのホッハ、ホッハ言っている奴がいるし、こっちにはあの大きな顔が居る」

 

先ほど、昴が通り抜けた区画の横にも金網製の扉があり、その扉の向こう側には大きな顔の追跡者がスタンバっている。

 

「さて、囲まれたけど、どうやって切り抜けよう」

 

昴が大きな顔を見ていると、一定の割合で大きな顔は扉から離れている。

 

「よし、一か八か、あの大きな顔が扉から離れたら扉を開けて、こっちへ来たところで横をすり抜けるしかないか‥‥うん、この作戦でいこう」

 

作戦を立てた昴はジッとタイミングを見計らって扉を開ける。

 

すると大きな顔の追跡者は昴が居るところへ来るが、昴は大きな顔の横をすり抜け、元来た道へ戻る。

 

「やった!!脱出成功!!」

 

昴は冷静に機転を利かせて脱出に成功した。

 

三人のBRAVE DUELはまだまだ続くことになる。

再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥

  • Dr.スカリエッティ
  • エルトリア組
  • アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様
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