内惑星艦隊の奮闘   作:島田愛里寿

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次回より完全オリジナルに移行します!

ステルス兄貴さんありがとうございました。


第七十三話 太陽系赤道祭 後編

 

土星圏で彗星帝国の残党の攻撃により乗艦が遭難し、地球防衛軍に救助されたフェイトたちはヘリオポーズにてヤマトとアマテラスが企画した太陽系赤道祭に参加する事となった。

 

その最中、ディアーチェからアマテラスの乗組員でフェイトにそっくりな人物を紹介すると言われ、三人はディアーチェについて行った。

 

「うま~うま~♪」

 

やがて、一つのテーブルで水色の髪の女性が料理を凄い勢いで食べているのが見えた。

 

その人物もギンガ程ではないが、同性の自分たちから見ても沢山食べる方だった。

 

「おい、レヴィ」

 

ディアーチェはその人物に声をかける。

 

「ん?あっ、王様。何?」

 

振り返ったその人物の顔を見て三人は目を見開いて驚いた。

 

「っ!?」

 

「フェイトさんそっくり‥‥」

 

「ホント、青髪のフェイトさんだ‥‥」

 

「およ?」

 

水色の髪の女性も自分の姿に似ているフェイトの姿を見て首を傾げる。

 

「ねぇ、王様。この僕にそっくりの人は誰?」

 

と、彼女もフェイトの事が気になる様子。

 

「この前、土星圏で戦闘に巻き込まれた者たちだ」

 

「あぁ~」

 

ディアーチェに言われ納得している様子の彼女。

 

「ホレ、自己紹介せい‥‥って、その前に‥‥」

 

ディアーチェは女性に近づくと、

 

「料理を食うのは良いが、口の周りをあまり汚すな!!」

 

と、言いながらテーブルに備えてあった紙ナプキンで彼女の口の周りを拭いていた。

 

(ディアーチェさんって結構世話好きなのね‥‥)

 

(お母さんみたい‥‥)

 

(私がはやてにやられているようで、何だか恥ずかしい~)

 

ディアーチェの行動をみて、ティアナと神堂は彼女が世話好きなのだと思い、フェイトは自分そっくりの人物が、はやてにそっくりな人物に口の周りを拭いてもらっている光景に自分とはやての姿を重ね合わせた様で赤面している。

 

「では、改めましてアマテラス戦闘機隊の編隊長兼戦術長のレヴィ・ザ・スラッシャーです。よろしく」

 

「は、はじめまして。フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです」

 

「ティアナ・ランスターです」

 

「神堂慧理那です」

 

レヴィから自己紹介を受けてフェイトたちもレヴィに自己紹介をした。

 

「ん~それにしても、フェイトはホントに僕とそっくりだね~」

 

「え、ええ‥そうだね‥‥」

 

「あっ!!」

 

するとレヴィが何かを思いついたみたいで、

 

「フェイト」

 

「はい?」

 

「ちょっと協力して」

 

「はい?」

 

レヴィはフェイトの返事を聞かずにそのままフェイトの手を握り、彼女と共に会場を後にした。

 

レヴィの電光石火の如く素早い動きにティアナと神堂はもとより、レヴィに連れて行かれたフェイト本人もあぜんとしていた。

 

「あっ、フェイトさん‥‥ディアーチェさん、フェイトさんは大丈夫でしょうか?」

 

「フェイトさん、連れて行かれてしまいましたが‥‥?」

 

「心配するな。問題ないだろう」

 

二人はレヴィに連れて行かれてしまったフェイトの身を案じるが、ディアーチェは心配ないと平然としている。

 

これもレヴィと付き合いが長いディアーチェだからこそだ。

 

「困った悩みをズバッと解決!強くて凄くてカッコイイ!そう‥‥それがこの僕、雷刃の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)!!」

【挿絵表示】

 

「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」

 

しばらくすると、食堂に設けられた特設舞台にてアニメキャラの様なコスプレ衣装を着たレヴィが現れると、会場からは男性乗組員たちの咆哮により、艦が揺れた‥‥様に感じた。

 

「「「‥‥」」」

 

レヴィの行動に三人はまたもや唖然。

 

しかし、レヴィに連れて行かれたフェイトの姿が見えない。

 

どこに消えたのかと思っていると、

 

「今日はもう一人、僕の相棒が来ていま~す!!」

 

「えっ?相棒って‥‥」

 

「ま、まさか‥‥」

 

レヴィの言う『相棒』そして未だに姿を見せないフェイト。

 

これらの要素からティアナと神堂はある予感を覚えた。

 

「さあ、皆で僕の相棒を呼ぼう!!その名は雷光の死神、フェイト・テスタロッサ・ライトニングだよ!!せーの‥‥」

 

「「「「「「「「「「雷光の死神、フェイト・テスタロッサ・ライトニング―――――――――!!!!!!」」」」」」」」」」

 

「うぅ~‥‥お、お待た‥‥せ‥‥」

 

すると舞台にレヴィと色違いのコスプレ衣装を身に纏ったフェイトが現れた

【挿絵表示】

 

「ふぇ、フェイトさん!?」

 

「ま、まさかのフェイトさんが‥‥」

 

「あのバカ者が‥‥」

 

ティアナと神堂はあのフェイトがまさかあんなコスプレ衣装を着るなんてと思い、ディアーチェは祭りとは言え悪乗りしているレヴィに呆れた。

 

その後、二人のヒーローショー?で、会場は大来に盛り上がった。

 

フェイトは舞台でレヴィとデュエットしたり、悪乗りで悪役をやった乗員を倒す殺陣等を披露する羽目になった。

 

「ふぅ~酷い目に遭ったよ‥‥」

 

「お疲れ様です。フェイトさん」

 

「お疲れ様です」

 

「ご苦労だったな」

 

ティアナたちがフェイトに労いの言葉をかける。

 

「いやー!!大成功だったね、フェイト!!」

 

「悪乗りしすぎだぞ!!バカ者!!」

 

「うーん、本当は王様と一緒にやるつもりだったんだけど、王様よりもフェイトの方が僕とそっくりだったから急遽、フェイトにしたんだけど、やっぱり僕の目に狂いは無かったね」

 

「あ、あんな恥ずかしい事を我にさせるつもりだったのか!?」

 

もしもフェイトが救助されなかったらディアーチェがレヴィと共にコスプレ衣装を着て舞台に立たされていたらしい。

 

レヴィから衝撃的な発言を聞いてディアーチェは思わず声を荒げた。

 

そして、会場の様子は医務室でもモニタリングされていたので、フェイトがコスプレ衣装を来て舞台に立っていた光景は当然医務室に居たシルビアやリニスたちにも知られており、

 

「ハラオウン執務官があんな服を‥‥」

 

「フェイト‥‥」

 

シルビアとリニスは啞然としていた。

 

 

「やあ、楽しんでいるかな?」

 

フェイトとレヴィがティアナ、ディアーチェ、神堂の三人と合流してから直ぐに束がフェイトたちに声をかける。

 

(えっ?この人、高町一尉と声がそっくり‥‥)

 

束と神堂は今回が初邂逅であるが、管理局では知らぬ者が居ないとされるエース・オブ・エースとして名高い高町なのはと目の前の束の姿は異なるも声はまさに瓜二つであることに神堂はまたもや驚愕する。

 

「あっ、月村艦長」

 

フェイトは先ほどの舞台を見られたと思い、赤面し俯く。

 

(つ、月村艦長も居たんだから、当然だよね‥‥なのはと声がそっくりな人に見られていたなんて、は、恥ずかしい~)

 

「あの‥月村さん、その人たちは?」

 

フェイトが赤面して頷いてしまったのでティアナが代わりに束の直ぐ傍にいる男女について尋ねる。

 

「ああ、この際丁度いい機会だから紹介しておこうと思ってね」

 

「宇宙戦艦ヤマトの艦長代理の古代進です」

 

「同じくヤマトの船務科長の森雪です」

 

束の直ぐ傍に居た男女はティアナたちに自己紹介をする。

 

二人がヤマトの関係者だと知り、先程まで俯いていたフェイトもバッと顔をあげる。

 

「フェイト・テスタロッサ・ハラオウンです。時空管理局次元航行本部所属執務官をしております」

 

「ティアナ・ランスターです。ハラオウン執務官付きの補佐官を務めております」

 

「神堂慧理那です。時空管理局次元航行本部所属テリオスの機関員を務めております」

 

フェイト、ティアナ、神堂は古代と雪に自己紹介をする。

 

「あの、素朴過ぎる疑問で申し訳ありませんが、代理って、ヤマトの艦長は空席なのでしょうか?」

 

ティアナは古代の自己紹介の中から疑問を感じたので、その疑問を古代に質問する。

 

「ヤマト艦長代理の件ですが、イスカンダルへの初航海の任務中に初代艦長が病に倒れられ、当時戦闘班長をしていた私が艦長から指揮権を委譲されました。艦長はその後亡くなりましたが、以来、兼任を解かれていないからです」

 

「な、なるほど‥‥」

 

古代の回答を受け、ティアナは納得した。

 

「あの‥‥」

 

続いてフェイトが古代に質問をした。

 

それは自分がヤマトと思しき艦と初邂逅した時の事だった。

 

「そうか、あの時レーダーの隅に映ったのは君たちの艦だったのか‥‥」

 

「はい‥それで、あの時ヤマトはバキューム鉱石を艦の周りに着けていましたが、その後で直ぐにエネルギー回復したのはヤマトの独自機能なんですか?」

 

「うーん‥それは軍事機密の一つになるから詳しい事は言えないけど、あれはヤマト独自の機能ではなく、装備の一つだよ。その装備品さえあれば防衛軍のどの艦艇でも、あの時の現象は起こせる」

 

「そうなんですか‥‥」

 

あの舞台はフェイトにとって恥ずかしいモノであったが、それが切っ掛けなのかいつの間にかフェイトたちは赤道祭の空気に慣れていた。

 

「まもなく赤道祭終了時刻となります。地球との交信はヘリオポーズを通過しますと出来なくなります。交信を希望する乗員は手続きを済ませ、メイン通信室にて、番号札を受け取って下さい。尚、交信は一人三分から五分以内とさせていただきます」

 

太陽系赤道祭と同時に地球にいる家族との通信も行われ、新人乗組員たちは交代で地球に居る家族や彼女、彼氏と交信を行う。

 

「うーん‥ハラオウンさんたちには申し訳ないけど、赤道祭の最中に管理局とは、コンタクトを取りたかったんだけど、これよりヤマトとアマテラスは軍務に戻る。管理局とコンタクトが取れなかった以上、ハラオウンさんたちにもこの先の航海に同行してもらうことになってしまうけど‥‥」

 

「いえ、其方も本来は任務の最中の様ですので、構いません。私たちが防衛軍と同じ立場でしたら、きっと同じ行動をしていたでしょうから」

 

太陽系赤道祭の中で管理局とコンタクトを取り、迎えに来てもらえたらフェイトたちは直ぐにミッドに戻れるのだが、残念ながら管理局とコンタクトをとる事が出来なかった為、フェイトたちはこのままイスカンダルへ一緒に向かう事になった。

 

「無論、任務が終わったら、もう一度、此処へは立ち寄ります」

 

「はい」

 

「わかりました」

 

「お気遣いありがとうございます」

 

フェイトたちも管理局員なので、当然任務と言う職務の大事さは良く知っている。

 

こうして太陽系赤道祭が終わるとヤマトとアマテラスはイスカンダルを目指して出航した。

 

 

ヤマト、アマテラス、雪風・改がヘリオポーズを通過してしばらくして‥‥

 

「‥‥ん?何だ?これは!?」

 

一足違いでヘリオポーズ付近を航行していた管理局の次元航行艦が通信ポッドの通信波を受信した。

 

その受信内容を確認すると、

 

「すぐに本局へ連絡しろ!!」

 

「は、はい!!」

 

オペレーターは急ぎ本局へ通信ポッドの内容を送った。

 

その内容を知った本局‥そしてクロノやはやてたちが驚いたのは言うまでもなかった‥‥




次回 ベテルギウス沖海戦

再びリリカル世界のキャラを地球側につかせる予定なのですが誰がいいですか?戦闘機人らは確定しているのですが‥‥

  • Dr.スカリエッティ
  • エルトリア組
  • アインハルト&ヴィヴィオ友御一行様
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