禍の団がサブカルに染まった   作:静かなるモアイ

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ザケルぶっぱ


正義の味方大作戦!! 後編

ライザーの権限で何とか彩華学園に入ることが出来た那由他。

 

なんとか彩華学園の敷地内には入れたが、彼が先ず通されたのは教室ではなく探偵倶楽部と書かれた扉の前であった。

 

「さてと、取り敢えず入れよ。お前も関係者だろ?所属と種族はなんだ?」

 

ライザーの言う関係者と言うのは裏側の関係者という事である。カタギの人間ではなく、神器を宿していたり、秘匿されてきた魔法を受け継いでそれを戦いの手段や生活の手段に使ったり、悪魔や堕天使そして神の使いである天使と友好的な関係を結んだり敵対してたりと言った事である。

 

「関係者?」

「惚けるのか?それとも、お前……自分が何者か理解してないのか?」

 

ライザーはそう告げ、探偵倶楽部の扉を開けて那由他を中に招き入れる。探偵倶楽部という名前であるが、中には不思議な魔術本が納められた本棚、壁にはグラビアアイドルの水着ポスターや『女性部員大絶賛募集中!!』とライザー直筆の貼り紙も張られていたのだ。

 

「まあ、座れよ」

「うぬ!!」

 

ライザーと那由他は探偵倶楽部の部室に有ったソファーに座り、話をすることと成った。

 

「先ず、俺は悪魔だ。不死性の再生力を持つフェニックス家の悪魔だ」

 

ライザーはそう告げ、棚からカッターナイフを取り出す。そして自分自身の手首を切り裂いた。自分で自分を傷付ける行為を行ったが、血は僅かしか出ない。何故なら…ライザーは自分で切り裂いた手首から炎が出て…瞬時に傷を治してしまったのだ。

 

「うお!?凄いのだ…傷が一瞬で治ったのだ!!」

 

フェニックス家は不死性と言える再生能力を持っている。それはどんな致命傷を受けても瞬時に再生し、傷を癒してしまうのだ。故にどんな一撃を受けても一撃必殺級の一撃を受けない限りは死なず、倒れず、再生する。だが、再生には多少の体力と精神力を使うそうであり限界は存在する。

だが、フェニックス家の悪魔はその再生力のお陰か大戦や悪魔政府の革命運動を最小限の損害で切り抜けており、悪魔の一番の娯楽とも言えるレーティングゲームと呼ばれる疑似戦争でもその有用性を示しているそうだ。

 

「これが悪魔の力だ。こっちの素性は明かしたぞ?お前は何者だ?」

「私か?私は那由他と言うのだ!!」

「いや、名前じゃなくてだな……まあ、名前も知りたかったがお前の種族だよ、種族。お前、人間じゃないだろ?クソザコ貴族の俺でもそれは分かるぞ」

 

そしてライザーは那由他が人間ではないことを見抜いている。いや、ライザーだけでなく…裏側に関わって魔力等の質を感じ取れる人が那由他を見れば人間ではないことは理解できるのだ。

那由他が人間ではない事を感じ取れる人はライザーを見ても瞬時に悪魔だと判断できる。だが、那由他がなんの種族なのかはライザーは分からない…と言うのもライザーが今まで感じたことがない物だったのだから。

 

「む?」

「お前…本当に自分が誰なのか分かってないのか!?」

「実はの、私は自分が一体誰なのか親が誰なのかも分からぬのだ!!」

 

嘘ではない。

 

「そうだ、ライザーと言ったの?お主、吾妻義守を知ってるか?私の友達で、私は義守を鍛えるためにやって来たのだ!!」

「吾妻?ああ、中等部の天才野郎だな。話したことは無いが、学校では有名人だぞ」

 

どうやら学年は違うがライザーも義守を知っているようだ。

 

「滅多に学校に来ないらしいが…確かソイツのクラスは中等部の2年3組だったな」

「中等部の2年3組だの?ありがとうなのだ!!」

 

那由他はそう言うと、探偵倶楽部の部室を出ていき義守が授業を受ける2年3組の教室に向かっていった。

 

「おい待て、話は未だ…てっ行ったか」

 

そんな時、チャイムが鳴り響き…ライザーも大慌てで自身のカバンを持って早足で探偵倶楽部の部室を出ていった。

 

 

 

 

2年3組の教室。

 

ダンボール箱を被り、無事に侵入する事が出来た那由他は窓際の席でぼんやりと外を眺める義守の側に辿り着く。まさか、授業を受けてる学生や生徒もダンボール箱を被った幼子がやって来るなんて思わないだろう。いや、思ってもそんなのはアニメや漫画の世界だけと決めつけてるのか、誰も那由他に気付いていない。

 

「おい、吾妻。外を見てないでこの問題を解いてみろ」

 

義守は授業を聞いておらず外を眺めていたが、教師に言われた為か黒板を見る。そして黒板に書かれた数式を見て直ぐに

 

「C=3、b=2、a=0.5」

 

答えを告げた。

 

「…正解だ」

 

授業を一切聞いていない義守が答えを簡単に出した為か、担当の教室は悔しそうな顔をした。彼としては授業を聞いていない義守を注意するつもりで彼を当てたのだが、義守が正解を出した為か授業無視での注意をすることが出来なかった。

 

(回りくどい。普通に余所見してた事を注意しろよ)

 

と内心で思う義守だった。だが、此処で那由他は義守が学校に来たくない理由を知ってしまう。

 

「たっく、久し振りに学校に来たと思ったら嫌みな事をしやがって」

 

「勉強する必要が無いなら学校に来るなよ」

 

「テストの問題が難しくなったらどうすんだ」

 

「頭悪い俺達を見下して、そんなに優越感出したいのかよ…気持ち悪い」

 

と聞こえてくる義守への悪口や陰口、それもわざと聞こえるように言ってるのだ。

 

 

 

昼休み。

 

他の生徒達は食堂に向かったり、持ってきたパンやお弁当を広げて昼食を食べようとしている。だが、義守は通学カバンに荷物を積めて帰りの準備を始めていた。

 

(他の者はご飯を食べてるのに…どうして帰りの支度を?)

 

そして義守はそのまま帰るのか、教室を出ていってしまった。勿論、ダンボール箱に隠れた那由他も義守を追い掛けて教室の外に出ていく。

 

「はぁ…やってらんね」

 

そのまま廊下を歩き、階段を降りて外に出ようとする義守…とその後を追う歩くダンボールに扮した那由他。

 

「ちょっと吾妻君…本当に帰っちゃうの!?」

「杉本か…」

 

しかしその道中で義守は1人の少女に呼び止められていた。その少女は杉本と言うようで、どうやら義守のクラスメートであった。

 

「吾妻君。授業がつまらないなら、前みたいに勉強教えてよ。吾妻君の教え方、物凄く分かりやすいし…」

 

どうやら義守のクラスメート全員が義守の事を悪く言っている訳ではなく、中には彼と仲良くしたい子も居るようである。彼女、杉本さんもその1人のようだ。

 

「いい加減にしろ!!お前も俺と話してたから仲間外れにされたんだろ!!」

 

だが、そんな杉本さん。クラスでは唯一、義守と話してた為か…クラスで仲間外れにされた事があったのだと言う。

 

「コラァァァ!!義守!!お前の事を思って引き留めてくれてるのに、どうしてそんな事を言うか!!」

 

だが、言い方と言うものがあり、杉本さんをクラスから仲間外れに成らないように遠ざける義守に向かって那由他が怒った。だが、声を出すときにダンボールを脱いでいた為か、那由他は義守にこっそりと学校に来ていた事がバレたのであった。

 

「お前…なんでこんな所にいんの!?」

「あっ、しまったのだ……」

「ちょっとこっち来い!!」

 

そして那由他は義守に首根っこを捕まれて、運ばれて行ったのであった。

 

学校の裏手。

 

「しかし、お前を嫌ってない子も居て良かったではないか」

「誤魔化すなよ。道理で教室に不自然なダンボールが有ると思ったわ」

 

だが、このままでは杉本さん以外に友達が出来ない。そう考えた那由他は何か、良いアイデアは無いかと考える。

 

「おっ!!そうだ!!私がクラスの皆に土下座して、義守の友人に成ってくれるよう頼んでみよう!!」

「やめろ!!恥ずかしいわ!!」

 

その内、浮かんだ妙案の1つに那由他が土下座して友達を作ると言う物が浮かんだが…速攻で却下された。

 

「うむ…では、悪い生徒…不良から誰かを助けて友達を増やそう!!名付けて正義の味方大作戦だ!!」

「正義の味方大作戦だ?」

 

そこで那由他が思い付いた作戦がこれである。それは正義の味方大作戦であり、彩華学園の不良から生徒を助けて義守は良い人だと証明する作戦である。

 

「だが…不良なんてな…」

 

しかし、この作戦を遂行するためには善良な生徒を虐める不良が必要不可欠。そんな不良が都合良く善良生徒を虐めてるような物なのか。

 

「あっ、居たな。不良生徒」

「ほう!!居るのか!!」

 

だが…義守には不良生徒に心当たりが有るようだ。

 

「ああ、高等部の生徒だが居た筈だ。ソイツは放課後、金を持ってそうなカモを校舎裏に呼び出してカツアゲ…まあ、金を奪ったりしてる。ソイツを俺とお前の2人でやっつけよう」

 

その不良は高等部の生徒であるが、カツアゲ…犯罪行為に手を染めており、校舎裏で善良な生徒達から金を押収していたのだ。

 

「うむ!!」

「頼むぞ、那由他。俺は職員室に用事が有るから先にやっといてくれ」

 

こうして、放課後に正義の味方大作戦が結構される事と成ったのだ。

 

 

 

 

 

放課後。

 

「思いの外、上手く行ったな」

 

放課後…義守は校舎裏に向かっていなかった。

 

「まあ、那由他の奴…電撃出せるんだから問題は無いだろ」

 

彼からすれば那由他の行動はありがた迷惑であった。彼からすれば、那由他は父親に迷子に成っているところを救われて恩返しとしてモチムギニュータウンにやって来て、義守を鍛えると言ったし…実際に行動に起こした。

だが、それは義守からすれば父親への恩返しとしての義理であり、義守からすれば迷惑でもあったのだ。

 

「まあ、様子だけ見てみるか…どうせ黒焦げの不良が居るだけだろうけど」

 

だが、なんやかんや那由他が心配なのか校舎裏に向かった義守であった。

 

 

しかし、校舎裏で義守の目に入ったのは……

 

「なんで逃げないの!?お願いだから逃げてよ!!」

「大丈夫なのだ。必ず義守は助けにくる!!」

 

全身ズタボロと成っていた那由他。那由他の後ろに下がっていて、那由他がズタボロと成るまで見ていたのか涙目と成っている杉本さん。そして…どういう訳か右手に青い籠手のような物を展開した不良が居たのだ。

 

「テメェ…本当に人間か?俺が神器を展開して何度も殴っても壊れないって、何者だ?」

 

神器…聞いたことがない単語を聴きながら、義守は様子を見ているだけしか出来なかった。

 

「神器!?なんなのだ?それは?」

「はっ、知らねぇのかよ。この前、街に来たスーツ姿の連中が教えてくれたぜ?神から授かった英雄に成るための力だってな」

 

那由他の問いにそう答えた不良はそう告げ、校舎裏に生えていた針葉樹を殴る。そこそこ大きな木であったが、不良のパンチで簡単に根本から折れてしまい…不良は軽々とそ木を片手で持ち上げた。

 

(何!?)

 

その様子を見て義守は絶句する。不良はその大きな木を一撃でへし折る攻撃で那由他をボロボロに成るまで殴る蹴る等の暴行を加えたという事なのだ。

いや、それ以前に普通の人間が片手で軽々と大木を掴めるわけがない。

 

「この力は便利だ。籠手を出せば力が倍になる。左手にも籠手を出せば更に倍になる!!女も金も好き放題だしな、学校に行くのが更に馬鹿馬鹿しいんだよ!!」

 

不良はそう告げ、大木を渾身の力で振り下ろす。

 

「やめ」

 

義守は那由他を助けようと動こうとするが、脚がすくんで動けない。那由他が今朝出した電撃より、摩訶不思議な事が起きてるのだから無理はない…一歩間違えれば潰されて死んでしまう。

 

だが…

 

「あぶねぇぞ!!」

 

突如、何者かがわってはいり、その者が那由他と杉本さんを突き飛ばして庇う。その者はライザーであった。

 

「お主はライザー!?」

「ガキがかっこつけてんじゃねぇホンゲェェェ!!」

 

だが、庇った代償なのか…ライザーは振り下ろされた大木に押し潰され…辺り一面に血が飛び散った。

 

「ライザー!!」

「安心しろ…俺は無敵のライザーだ」

 

だが、ライザーは不死鳥の悪魔。たとえミンチに潰されようが炎と共に復活する。

 

「ガキと女の後輩見捨てたら…俺はカッコ悪い先輩に成ってしまうからな。それに、お前…神器持ちか。それも身体強化系として有名な竜の手…それも2つか」

 

復活したライザーは不良を指差してそう告げる。すると不良はニヤリと笑みを浮かべた。

 

「ライザー。俺の方が先輩だぜ?それに、お前悪魔だろ?俺の籠手に宿るドラゴン達が教えてくれたよ」

「ちっ…既に神器のドラゴンとも意志疎通が出来るのか!!」

「おう!!世界の救世主だとか言う連中が教えてくれたぜ!!神器の強くなるやり方とかもな!!そして、そこのチビ!!良いことを教えてやる!!」

 

ニヤリと笑みを浮かべた不良は那由他を指差して告げる。

 

「お前と吾妻がどんな関係か知らんが、お前はアイツに騙されてるんだよ!!

アイツは常に自分が一番大事だと考えていてな、他人を見下してる!!先輩でも、センコウでもな!!」

 

「アイツなんか2度と学校に来なかったら良いのによ。舎弟達も言ってたさ、来て欲しいって願ってるヤツは誰も居ないんだよ!!」

 

「だまれ!!」

 

その瞬間…那由他から莫大な魔力が吹き荒れ…那由他の影が龍のような姿に変化した。しかし那由他自身は未だ変化していない。

 

「お前に義守の何が分かる!?義守は悪くない!!だから私は義守を助けるのだ!!」

 

その言葉を聞き、物陰で見ていた義守は那由他の言葉に耳を傾ける。

 

「義守は好きで天才に成った訳ではないんだ!!義守の父上と母上が言っていた!!小学校とやらに通ってた時は普通に友達と遊んでいたって!!」

 

「義守が変わったんじゃない!!義守を見る周りの目が変わったのだ!!義守の頭の良さを妬んだんだ!!」

 

「実際に義守が何をした!!お前のように誰かを傷付けたか!?お金を奪ったか!?なにもしていないだろ!!」

 

その言葉を聞き、義守は物陰で涙を流していた。

 

「お前…何者だ!!()()()()()()()()達が怯えてる…お前の中に何が居るんだ!!第一、車さえスクラップに出来る俺の拳に何発も耐えられるお前は何なんだ!!」

 

突如、不良が那由他を見て叫んだ。

 

「私も分からぬ。だが、お前は私と義守で倒す。義守が来ないのは……来ないのは…ウンコをしておるからなのだ!!ニシキヘビのようにぶっとく長く…金魚のウンコのようにキレが悪い最悪のウンコをしておるのだ!!」

「あー!!ウンコスッキリしたわ!!」

 

涙を拭き終えたのか、義守が物陰から現れて那由他の隣にやって来る。

 

「ウンコ長かったの」

「じゃかましいわ!!那由他…一か八かだ。あの不良を倒せるぞ!!」

 

義守はそう告げ、カバンから赤い本を取り出した。

 

(本当に一か八かだ。那由他が電撃を使ってないとすると、那由他は自分の意思で電撃を出せないと仮定する。

それに今朝出したとき、俺はこの本を持ってふざけるなと叫んだ。本に記された第一の呪文はザケル…もしかしたら俺は無意識に那由他の力を引き出したんだ)

 

「おい、そこの女の子と那由他を連れて逃げろ」

 

ライザーが義守に那由他と杉本さんを連れて逃げろと告げるが、義守は首を横にふる。

 

「いや、大丈夫だ。那由他…あの不良をしっかり見るんだ」

「うむ!!」

「ザケル!!」

 

その瞬間……那由他の口から大出力の雷撃が放出された。

 

「おい…ちょっと待て…今朝より威力が桁違いだぞ!!」

「ぐっぐギャァァァあ!!このドラゴンに選ばれた俺様がぁぁあ!!」

 

放たれた雷撃…ザケルは地面を抉り、不良に直撃して一撃KNOCK OUTにしてしまった。

 

 

『拝啓…親父…いえお父様、那由他は物凄く良い子です。ですが、俺…いえ私も価値観が変わってきました。人生で始めて自分で調べず、聞いてみたいと思いました。

お父様、この子供 那由他は何者なのですか?俺、いえ私はこの先怖くて仕方がありません』

 

その日の晩。義守は父親にメールでもラインでもなく、律儀に手紙を送った。

 

 

 

 

 

関東某所。

 

「ライダーキック!!」

 

黒い仮面ライダーが人々を救ってるという噂が広まる。まだRXに進化してないだけマシかもしれない。

 

 




muscle降臨まで残り7日

次回…仮面ライダー…そう、彼の合流である!!

所でおっぱいドラゴンどうする?その1

  • 優遇するべき、強い悪魔の実
  • ネタの悪魔の実を食べてくれ
  • ムシムシの実 モデルじょうじ
  • 悪魔の実?奴には勿体無い
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