初めてウイルスを人に感染させてから数週間が経った。
俺があの赤いモヤの中に入って数分経った時に何匹かの鴉が赤いモヤに突入し、その後蛹→
おそらくあの鴉たちは鬼殺隊の鴉だろう。
だがあの赤いモヤは彼らに対するいいアピールになったはずだ。
そして
これでワームに関することも噂として広まるだろう。
ん?俺は何をやっているんだって?
何ってカフェで優雅にコーヒータイムをしているのさ。
うん、やっぱコーヒーは美味しいね。
と、コーヒーを飲んでいると意外な人物と出会った。
蟲柱こと胡蝶しのぶとその継子の栗花落カナヲだった。
神様『oh.................リアルは綺麗っスね』
そうだな、やっぱリアルで見ると綺麗だ。
俺「やぁ、いい天気ですね。蟲柱さんとその継子さん」
「「!?」」
しのぶ「どうして私たちのことを!?まさか!?」
俺「言っておきますが俺は鬼ではありませんよ」
しのぶ「何ですって!?」
劇中ではあんまり表情を変えない胡蝶しのぶが珍しく感情的にそう叫んだ。
俺「と言っても俺は鬼の敵であり、あなた方の敵でもある存在ですから」
しのぶ「私たちの.................敵?」
俺「立って話すのも何ですし、とりあえず座ってください。もちろんコーヒー代は俺が出しますので」
俺がそう言うと、渋々俺と同じテーブルの席に座る胡蝶しのぶと栗花落カナヲ。
俺「すみません、この人たちにもコーヒーを」
店員「分かりました」
俺「ここのコーヒーはとても美味しいですよ、あ、もちろん毒は入っていませんからご安心を」
胡蝶「..........................」
カナヲ「..........................」
警戒してるなぁ..........................まぁ、そりゃこんな怪しげな人物がコーヒーを奢るって言ってるから尚更なんだろうな。
神様『確かに、怪しさ満載な格好でスしね』
店員「お待たせしました。コーヒーです」
俺「ありがとう」
胡蝶「単刀直入に言います、あなたはあの赤い霧について何か知っているのですか?」
俺「知ってるも何も.................俺がその赤い霧を発生させた張本人ですから」
胡蝶「なっ..........................」
俺はそう言うと、一口コーヒーを飲んだ。
カナヲ「.................」
胡蝶「あの霧はあなたが発生させたのですか!?」
俺「あなたではありません。俺は
毒峰邪風、それがこの世界での俺の名前だ。
と言っても、下の名前の邪風は風邪をもじっただけだけどね。
胡蝶「毒峰さん.................あなたは一体何者なんですか?」
俺「蟲柱さん、あなたに少しだけ講義しましょう。物事には何かしらの原因があります。病気もそれと同じで、病気は目には見えない小さな生き物が人の体内に入ることで病気を発生させるのです」
胡蝶「..........................なにが言いたいのですか?」
俺「つまり、私の正体はその小さな生物の集合体なのですよ」
「「!?」」
俺の告白に驚く二人。
何せ人間だと思ってた人物が実は病気の原因とも言える生物の集合体なのだから。
胡蝶「.................その赤い霧を浴びた人間はどうなるのですか」
俺「そこは言えませんよ、俺は大事な秘密を隠したい主義ですから..........................」
胡蝶「.................そう」
胡蝶しのぶはそう呟くとカフェを出て行き、後を追うように栗花落カナヲもカフェを後にした。
俺「..........................コーヒーが美味いな」
☆☆☆
蟲柱たちがカフェを去った後、脳内に最初に俺がウイルスをばら撒いた村に居た
『アルジヨ、スコシイイデスカ』
実は、ワームたちは俺の脳内に直接話すことができるのだ!!
いや〜、便利だね〜。
俺『どうかしたのか?』
『キサツタイノタイインガアカイモヤニセッショク、ソルジャーワームガゴタイ、シンシュノワームガイッタイフエマシタ』
俺『.................調査という名目であの村に来たのか』
『オソラクソウデショウ』
俺『というか今新種のワームが増えたって言ってたよな!?』
『ハイ』
俺『ちなみにどんな姿なんだ?』
『イヌノヨウナニヨンソクホコウノワームデス』
俺『そうか..........................』
新種のワームか。
新種は敵を混乱させるのに有効だ。
このタイミングで新種のワームが出てくるのはありがたい。
俺『今日からそのワームの名は
『リョウカイシマシタ』
神様『ますますバイオ味が増してきたっスね〜』
なにを今更。
神様『でも隊士が行方不明となれば鬼殺隊も流石にあのモヤがヤバいことぐらい気づくっスよ』
そうだな。
俺はニタリと微笑みながら再びコーヒーを一口飲むのだった。