最推しはモモちゃんで確定。
これからに期待だ!
20XX年、東京都。
1人の高校三年生が行方不明になった。
母親の必死の捜索も叶わず、警察も遂にお手上げ。
彼は一体どこに消えたのか。
「⋯⋯⋯⋯ッ!!」
ドサッ
「なんだここは⋯⋯!?」
目を見開く。
先程まで自分の部屋で特性の学ランに着替え、課題に精を出していたはず。
しかし、今自分は、貴族のような服装をした者、兵士の様な甲冑を着た者、それに似合わないコードと謎の機械に囲まれている。
「出ました。彼の純粋概念は⋯⋯⋯⋯」
「ふぅム⋯⋯⋯⋯」
通常、こんな状況にほっぽり出され、説明も無い。
混乱し、錯乱する者もいるだろう。
しかし、彼は冷静だった。
①現実主義ジョジョラーはどんなときも冷静である。
「おいちょっと待ちな。どうして俺はこんな所に連れてこられたんだ?質問には答えてもらうぜ。」
②現実主義ジョジョラーの口調はコロコロ変わる。今は空条承太郎の口調である。
「⋯⋯⋯⋯連れて行け。」
③彼のような人間が受け入れられることはまず無い。現実は非情である。
「たく⋯⋯⋯⋯やれやれだぜ。」
城から追放され、街中を歩く合理主義ジョジョラー。
「やけに発展している世界⋯⋯⋯⋯何かの現象か、これは考えにくいが、魔法で召喚ってとこだな。」
彼はかなりの行動派オタクでもあった。
実際、学校は進学校であり、その中でも頭の良い部類に入っていた。
顔も普通、身長も190代まである。
しかし、ジョジョの読みすぎで性格に難アリということで女性には見向きもされなかったが。
「しかし、かなり文化が発展している。さらには日本語ときたものだ。東洋人が多いようには見えないが⋯⋯⋯⋯」
周囲を見渡しても、住人は大人から子供まで西洋顔だった。
ここまで日本の文化が発展しておきながら、東洋人の血が流れていない。
「何か⋯⋯⋯⋯妙だぜ。」
何か妙だ、裏があると感じたら。
合理主義者がすることは決まっている。
カランカラン「いらっしゃーい。」
本。この世の知識が詰まったものであり、絶対に見ておくべき物。
「文字が同じなら、本も読めるはずだ。本が読めればこの世界の知識も賄える。」
街中には車が走り、電車が走る。
恐らく17〜18世紀のヨーロッパだ。
そして、本屋があるということは、この世界でも本は安いということだ。
「一文無しの俺は何も買えないが、立ち読み常習犯の俺の敵じゃあないぜ。」
『歴史・文化』の棚から本を取り出す。
「さて⋯⋯⋯⋯」
目次を読み、パラパラと紙をめくる。
「『四大人災』⋯⋯⋯⋯異世界人による大規模な人為的災害⋯⋯⋯⋯だと?」
つまり、この世界で異世界人は迫害されるか崇拝されるのどちらかということだ。
「こいつぁ⋯⋯⋯⋯ヤバいぜ。」
「おいアンタ!立ち読みすんなら買ってくれ!」
「チッ⋯⋯⋯⋯これ以上は無理か。」
集中しすぎて気配が察知出来なかった。
店を追い出され、路頭に迷う。
「どうしたもんか⋯⋯⋯⋯」
近くの河原で寝そべりながら考える。
今の手持ちは、改造した学ランと、頭と一体化している帽子のみ。
手を差し伸べてくれる者を待っていることは無駄だと理解している。
しかし、この状況で1人で生き抜くのは難しい。
「教会でも探すか⋯⋯?いや、異世界人による人災が知られてる世界で、宗教家が助けてくれるか⋯⋯⋯⋯」
そう悩んでいると、一筋の光が差し込む。
「ねぇ、あなた。そこで寝そべってるあなたよ。」
「あぁ?」
目隠しに使っていた帽子を持ち上げると、日光の中に美しい女性の顔が映り込む。
「俺になにか用か?」
「あなた、『迷い人』でしょ?」
迷い人。また新しい単語だ。
「迷子⋯⋯⋯⋯っつう意味なら違うぜ。帰る家もないからな。」
「そうじゃないわよ。えーっと、異世界人って言えばわかる?」
「それで迷い人⋯⋯か。そういう意味なら正解だ。この場合は名乗った方がいいな⋯⋯⋯⋯」
名を聞く時は、まず自分から。
「サイジョウ・ジョウ⋯⋯⋯⋯ジョジョって呼んでくれ。」
「私はメノウ。清く正しく、そして強い神官よ。」
この出会いが、2人の運命を大きく左右することになったが、それは、まだ先の話⋯⋯⋯⋯