疾走の馬、青嶺の魂となり   作:乾いた重水

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31.(多分)ギャグ回

 

 

 

 

 夏。

 つまり夏合宿。

 

 

 

 

 毎回高い宿を提供してくれてありがとう、メジロ家。

 ただこれも今年で終わりなんだろうな。

 マックイーンは今年引退するはずだし。

 

 

 

 

 あと宿に着いた時、オフトラが泡吹いてぶっ倒れた。

 この高級感はびっくりするよね。

 来年からは別の所だろうから、今の内にここの雰囲気を感じておけよ……

 

 

 

 

 色々と準備してウォームアップ済ませてトレーニングへ。

 全員一緒にやるやつを済ませて。

 

 

 

 

「オフトラ、はいコレ」

「……靴?」

「そう、例の靴」

「…………待ってくださいよ、私はアレをやるつもりはないんですけど」

「……GO!」

「いやその私は」

「いいから早く行く!」

「畜生やってやらぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無理です、10歩以上走れません」

「出来るまでやって」

「そもそも海の上なんて走れるわけないじゃないですか」

「反例:私」

「何でできるんですか?」

「他のスピカメンバーも全員できるよ?」

「何でできるんですか???」

「スピカだから」

「説明になってません!!」

 

 

 

 

 

 

 結局、1時間ほどで走れるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ようこそスピカへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 それは、突然に始まる。

 

 

 

 

 布団が敷かれ、しかし就寝までは時間がある。

 ふと、ゴールドシップが枕を掴んだ。

 

 

 

 

 それを見た者も自らの枕を掴む。

 

 

 

 

 訪れる静寂。

 張り詰めた緊張が、ぷつ、と切れた時。

 

 

 

 

 交戦開始だ━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずゴルシの豪速枕が飛んでくる。

 姿勢を低くし、尻尾を用いてマックイーンへと勢いを逸らす。

 さらに自らの枕を時間差で投擲。

 しかしコレを見事受け止められる。

 テイオーの枕がオフトラに飛ぶが、ゴルシの方へと蹴り飛ばした。

 蹴った回転を用い枕を私へと飛ばす。

 マックイーンが私とテイオーへと投擲。

 私は斜めに跳ね、2つの枕をキャッチ。

 その勢いでくるりと一回転、オフトラとテイオーに送枕。

 ゴルシが着地後の隙を狙い投げてくるがコレを蹴り返す。

 テイオーは飛んできた枕に自分の枕を投げ相殺。

 そのまま回し蹴りで二つをオフトラへと飛ばす。

 しかしオフトラが低空からテイオーに狙撃、飛んできた二つのうち片方を私に蹴り、もう片方をキャッチ。

 私は枕を尻尾にてキャッチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして最初の状況へと戻る。

 

 

 

 

 さあ、第二ラウンドだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「お〜い、お前らそろそろ寝ろよ〜〜」

 

 

 

 

 しばらくして、酒の匂いがするトレーナーが来た。

 別の言い方をすれば、良い的がやって来た。

 

 

 

 

 

 

 この瞬間、全員の意思が一致した。

 

 

 

 

 

 

 ━━ドゴォッ! 

 

 

 

 

 枕とは思えぬ音を立てて、トレーナーは吹っ飛んでいった。

 

 

 

 

 ゲームセットだ。

 じゃあおやすみ。

 

 

 

 

 

 

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 ━━アメリカ某所にて━━

 

 

 

 

 

 

「サンディ〜……どこぉ〜……?」

「いや日本行ったじゃん。2年以上前に」

「いやそうだけどさぁ……そうだけどさぁ!」

「いつまでロスってんの……」

「電話ぐらい出てくれたって良いじゃん! 全っ然出てくれないし!」

「1日に何十回も電話かけてたらそりゃあ嫌にもなるでしょ……」

「……え、もしかしてワタシ、サンディに嫌われた? いやだいやだぁぁ〜〜!」

「あのさぁ……何でそんなにアイツの事好きなの?」

「だって……サンディは……サンディは…………っ! とにかく好きなの!」

「もう少し言語化する努力してよ」

「だって全部好きなんだもん! 会いたい!」

「はぁ……」

「会いたい会いたい会いたい〜〜!」

「…………」

「……決めた! 日本行く!」

「……えっ、ちょっ、ハァ!? ゴア、アンタ取材の仕事とかは!?」

「パス! サンディが最優先!」

「……Oh, my…………」

「行くったら行くの! 家に連絡する! 

 ……あ、セバス!? 今すぐ日本行きのプライベートジェット用意して! ……うん、今日行く! じゃあお願い!」

「……アンタがドラッグ漬けになる心配はしなくて良さそうだね、アイツ以外は脳みそに効かないんだから…………」

 

 

 

 

 

 




他のSS書きてぇー
でも完結できなくなるので我慢します
多分明日からも連日投稿するから待ってて

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