【イナイレ二次創作】超次元転生~必殺シュートで成り上がリーヨ!~   作:雨内 真尋

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投稿遅れて申し訳ないです……。
書いて満足してしまうので投稿忘れがちです。


19.初任務

 色々な人から話を聞いた僕は、自分の所属する組織を決めた。

 

 

「その顔は答えが出たって様子だな」

 

「はい、僕はウォース傭兵団に入ります」

 

「覚悟の決まったいい表情だカーミル。歓迎するぜ」

 

 

 ウォース傭兵団ペールマン支部、その支部長室に通された僕は、アレッシアさんの前でそう宣言した。これからは傭兵として生きていくと、そう決めたんだ。

 

 

「よし、それじゃあまずはカーミルにウチの仕組みについて詳しく説明していくとするかね」

 

「はい、お願いします」

 

「まずは団内でのランク精度についてだな。依頼は全てランクごとに振り分けられていて、自分のランクより上の仕事は受けれないことになってる。まぁ大規模な戦争だったりとかはその枠組から外れたりと、特例はあるがな」

 

「ランク制度ですか」

 

 

 ランクは冒険者ギルドでも適用しているもので、この世界だと自分の強さや立場を明確にするのが一般的らしい。

 

 自分がどの立場なのか一目で分かる基準があるのは、基本派遣業務だから行った先でも伝わりやすくするためなんだろう。

 

 

「ランクは下からF→E → D → C → B → A → Sの順で、7段階に分けられてる」

 

「へぇー、そこは冒険者ギルドと同じ分け方なんですね」

 

「ああ、どっちが先に始めただの真似しただのでよく揉めてるよ……」

 

「うわぁ……」

 

 

 ランクの中身はなぜか冒険者ギルドと同じらしく、そこで揉め事はあるらしい。どうでもいい話だ。

 

 ただ利用する側からしたら、冒険者も傭兵も同じ基準でランクを指定できるのは分かりやすくていいと思う。

 

 

「冒険者と違うのは、傭兵の仕事は基本戦闘メインだってことだ。だから最低ランクのFでも死の危険のある仕事はバンバン入ってくる。そこは覚悟しておけよ」

 

「分かりました!」

 

「良い返事だ。よし、じゃあ具体的な仕事についてだが、ソロの依頼ならランクが適正なら誰が受けてもいい。ただしパーティを要望するものに関しては少し違ってな。必ず適正ランクよりも1つ上のランク持ちをリーダーに据えるというのがある」

 

「なるほど……」

 

 

 傭兵はもっと雑な組織なのかと勝手なイメージを持っていたが、意外と細かくルールが決められているらしい。戦争にも参加するだろうから、連帯感を生むためにも内部できちんと整理しているということか。

 

 

「カーミルはまずFランクからスタートだな。本当は先輩につけて色々と学んでもらいたいところだが、生憎手頃な依頼が今はねぇ。ソロでやれる簡単な魔物退治があるからそれに行ってこい」

 

「分かりました。倒した魔物の処分はこっちで勝手にやればいいですか?」

 

「ああ、依頼主からサインさえ貰えば魔物は好きにしていいぞ」

 

「了解です。では行ってきます」

 

 

 傭兵団に入団し初日、早速仕事を貰った僕は現場へ向かう。先輩について色々教わるのは大切なことだが、人見知りだから一人で好きにやれるのは正直助かった。

 

 

「えーとこれは、隣町での依頼か。『最近畑を荒らす魔物の数が増えたから減らしてほしい』と」

 

 

 隣町と言っても、ペールマンから徒歩で1時間位の距離にある本当にすぐ近くの場所だ。畑を荒らすとなると、イノシシとかカラスとかそういう類の魔物だろうか。

 

 まぁ何にせよ困っているなら必ず解決してみせよう。

 

 

 

 

 

 

――

 

 

 

 

 

 

「このお宅かな。すみませーん、傭兵団から派遣されてきました、カーミルです」

 

「おお、早速来てくれたか」

 

 

 そうして1時間ほど徒歩で移動し、隣町へと到着した。

 

 依頼主の家へ向かう途中ちらりと畑を見てみたのだが、確かに食い荒らされたような後が散見されている。しかもあの荒らし方からして、どういう魔物なのかの想像もできた。

 

 

「はい、それで畑を荒らしている魔物はビックモスや、ジャンパーのことですかね?」

 

 

 ビックモスとはその名の通り巨大な蛾だ。人の作った野菜が大好物で、よく厄介者扱いされている。

 

 そしてジャンパーとはこちらも巨大なバッタのことだ。ビックモスよりも厄介な点があり、それは好戦的な性格であること。群れに人が襲われたという話も毎年よく聞くものである。

 

 どちらもクレフにいたときからよく聞いた魔物で僕も何回か駆除を手伝ったものだ。だからその対処法も熟知している。

 

 

「ああそうなんだ。今年は例年よりも繁殖量が多いみたいで、農家仲間の皆も困ってるんだよ。どうにか出来ないかと思って依頼したんだが、君は随分と子どもみたいだけど大丈夫なのか?」

 

「もちろん大丈夫ですよ。何度も経験のある魔物ですから。任せて下さい!」

 

 

 経験と言っても全部昔の話で傭兵としては初陣なのだが、それを言うと信頼が落ちそうなのであえて伏せておく。

 

 

「魔物が来るのはだいたい夕暮れ前ですよね?」

 

「ああそうだ」

 

「となるとそろそろか。急いで準備しないとだな」

 

 

 準備と言っても大したことはなく、畑に等間隔でサッカーボールを置いておくだけ。これでもしもの時は撃ち落とすという算段だ。

 

 だが数の多い魔物をいちいち相手していたら何も守れないので、シュートは本当にどうしてもという時の手段でしかない。虫退治で真に活躍するのは、ブロック技だ。

 

 

「「「ジジジー!」」」

 

「「「ババッ!」」」

 

「む、来たか……」

 

「頼むぞ傭兵くん!」

 

 

 ボールを適当に生成して撒いていると、遠くの空から黒く蠢く集団が飛来してきた。ビックモスとジャンパーだろう。

 

 予定通り駆除開始だ。

 

 

「まずはお前達の視覚を奪う。ザ・ミスト!」

 

 

 濃密な霧を生成させるブロック技が虫の集団を覆い被さり、奴らの視界をゼロにした。この技で退治は出来ないが、時間稼ぎには十分だ。

 

 

「お次はこいつだ、ザ・タワー!」

 

 

 急な霧に錯乱する虫達目掛けさらなる追撃を与える。円錐のような塔を足元から出現させ、空高く上がったところで強烈な電撃を浴びせるブロック技だ。これで虫達を痺れさせ駆逐していく。

 

 

「連続で決めるぞ!ザ・タワー!タワー!タワー!」

 

 

 電撃の雨を虫達に浴びせることで一網打尽にするという寸歩だ。クレフにいた頃の駆除ならこれで9割がた終了する。

 

 だが今回はその時よりも数が多く、こちらの守りを突破して畑を狙う虫が多かった。まぁそうなれば次の手を行使するまでだが。

 

 

「そう簡単に通しはしないよ。スピニングカット!」

 

 

 力を溜めた足で蹴りを放つことで衝撃波の壁を生成するブロック技だ。スピニングカットに阻まれた虫達は大きく跳ね返され動かなくなる。

 

 

「「「ババッ!」」」

 

「逃がすか、くものいと!……からのグッドスメル!」

 

 

 地面に手をつき、自分を中心にくもの巣を展開する足止め用のブロック技。くものいとに絡まったジャンパー達は身動きが取れなくなり、自慢のジャンプ力も型なしである。

 

 そして動けなくなったジャンパー相手に、間髪入れず技を使うことで無力化した。グッドスメルは魅惑的な香りによって、相手を睡眠状態にさせるブロック技である。

 

 

「「「ジジジー!」」」

 

「今度はビックモスか。ならこいつで一網打尽だ、ハンターズネット!」

 

 

 両手の爪に力を込めて勢いよく振るうことで、ピンクに輝く網を生成するブロック技だ。ハンターズネットに捕らわれたビックモス達はもがき暴れるが、残念ながら抜け出すことは出来ない。

 

 因みにハンターズネットは、僕の一番好きなブロック技でもある。

 

 

「これで終わりだ、ファイアトルネード!」

 

 

 最後は炎渦巻く必殺シュート、ファイアトルネードで纏まった虫達を焼き焦がす。

 

 ザ・タワーによる撃ち落としとその後のケアの甲斐もあり、これで無事畑の防衛は完了だ。

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