スバミソ短編   作: ハバキリ

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こちらはLSSとも関係が無ければ新作でもございません。
ホワイトデーネタとして3/15にpixivに投稿した作品です。(3/14に間に合いませんでした…)

pixiv→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17198535

こんばんは。初めてしっかり考えた小説を書いたのでお恥ずかしい箇所が多々あると思いますがご了承ください。

ホワイトデー用に作ったんですが間に合いませんでした…
初めてです。こんなに頭を使ったのは。
これ以上話がぐちゃぐちゃにならないように、スバル君視点で統一し、登場人物も極力少なくしました。
小説家さん、マジで尊敬します。

設定としましては、流星3後の初めてのホワイトデーで、まだ付き合ってません。
ところで、スバル君が屋上でミソラちゃんと電話している時にいた謎の気配の正体はなんだったんでしょうかね?

あと、私は産まれてこの方ずっと大阪暮らしです。なんなら田舎の。
で、このお話の内容を見ていただいたらご理解頂けるように、東京を舞台にしてます。
分かるか!


君の太陽をこれからも

僕の名前は星河スバルです。

世間では来週、ホワイトデーと呼ばれているイベントがあるらしいですね。なんといってもバレンタインデーのお返しをするとのこと。

今年はミソラちゃんと委員長、スズカちゃん、クインティア先生にヨイリー博士からバレンタインデーにチョコを貰ったからしっかり返さないとね。

 

そういえば、ミソラちゃんは忙しいのにわざわざ手作りして持って来てくれたんだっけ。味はちょっと苦かったけど、頑張り屋さんだなぁ。

委員長には「これはロックマン様の分よ!渡さなきゃ承知しないわよ!」なんて言われながら渡されたんだけど、僕がそのロックマンなんだけどなぁ。中を開ければ「ロックマン様へ」と書かれた手紙も入ってたんだけど、手紙の内容を確認できないでいる。何を書かれているか怖くて見れないよ…でもちゃんとチョコは美味しかったよ。高級感があって僕には早かったかもしれないけど。

他のみんなは仕事の都合で義理だったんだけど、どれも美味しかったなぁ。

 

ところで、ホワイトデーって何を返せば良いのかさっぱり分からないな。母さんに聞いてみよう。

「ねぇ母さん。ホワイトデーって何を返せば良いの?」

「自分で考えなさい。でも、くれぐれも女の子を悲しませるようなものじゃないようにしなさいよ?特にミソラちゃんにはね。」

露骨にミソラちゃんを押してきた。

「なんでミソラちゃんにはなの?」

「当然よ。わざわざお仕事で忙しいのに手作りを作ってくれたのよ?手間をかけてくれた分、しっかりとお返ししなきゃ可哀想じゃない。」

「分かったよ…」

その通りだね。ミソラちゃんには笑顔でいてほしいし。

 

どんなものを渡せばミソラちゃんは喜んでくれるかな?

僕、料理とかはできないから何かを作って渡すなんてことできないんだよなぁ。

そうだ、調べてみよう。ミソラちゃんが気に入りそうなもの、ネットに乗ってるかも。

「『響ミソラ ホワイトデー 欲しいもの』っと…」

 

検索してみたところ、3日前にミソラちゃんが出演した番組であったインタビューの内容がまとめられたサイトがあった。その中に目に入った内容に書かれていたものは『私のことを救ってくれたヒーローさんと一緒にお出かけをしたいな』だった。

 

救ってくれたヒーロー?そっか、ミソラちゃんの活動を支えてくれている人が傍にいるんだね。そりゃ、あれだけ忙しいのにずっと笑顔でいられるんだから当然だよね…

 

あれ?なんで胸が締め付けられるように苦しいんだろ…ミソラちゃんは仕事柄いろんな人達と会うことが多いんだから、その中に特別な人がいても不思議じゃないのにどうしてだろ…

ホワイトデーはその人とお出かけするんだったら僕は邪魔になっちゃうし、お返しの必要は…

 

「はぁ…」

「どうしたスバル」

「ロックか…別に何もないよ…」

彼は僕のウィザード。名前はウォーロック。元宇宙人でガサツな性格の持ち主なんだけど、頼りになる相棒。

「俺にゃそうは見えんが?」

「ホントに何もないよ。ていうか今までどこに行ってたんだよ。」

「散歩だ。そういや今日、街中騒がしかったが近頃何かあるのか?」

どうせホワイトデー関係なんだろうね。

「ないよ。たまたま何かのセールがあったんじゃないの?」

「いや、俺にゃそうは見えなかったがな…まぁ戦いじゃないなら俺には関係ねぇが…ん?どこに行くんだ?」

「散歩だよ。ちょっと1人になりたいんだ」

「そうかよ。飯までには帰ってこいよ?オフクロの飯が冷めちまうぜ。」

「分かったよ…」

 

気付いたらウェーブライナーに乗ってロッポンドーヒルズに来ちゃった。幸い、ディーラーとの戦いの時にいろんなウイルスを倒していたからお金はあるし、折角だからホワイトデー用のお返しを探そう。

 

だいたい2時間くらいかな。いろんなお店を回っていたら突然後ろから馴染み深い声が聞こえた。

「おや、スバル君。1人でロッポンドーヒルズなんて珍しいね?どうしたの?」

「ミソラちゃんこそどうしたの?」

彼女が響ミソラ。僕の初めてのブラザー。そして、この僕を救ってくれたヒーロー。

「今度、TKタワーで展示会が開かれるでしょ?そのPRをしてほしいってお仕事が入ってね?そのPR内容の会議をしてたんだ。それで今から帰るところなの。」

「へぇ〜相変わらず凄いねミソラちゃん。」

彼女は国民的なアイドル。自分の努力だけでトップに立っている。アイドルだけではなく、女優でもあり歌手でもあるんだけど、その可愛さや努力家なところを評価されていて、企業とかから今回のように、よくお仕事を依頼されるんだって。

「えへへ、ありがとう。」

あ、笑顔になってくれた。相変わらず可愛い。彼女は褒めると喜んでくれる。まるで太陽のように綺麗な笑顔だなぁ。

 

「ところで結局のところスバル君はここでどうしたの?」

「1人になりたくて散歩に出かけて気付いたらここにいたんだ。それで折角ここまで来たんだから来週のホワイトデーで渡すものを探そうとしてるんだ。」

「そうなんだ。ところでスバル君。3日前に私が出演した番組見てくれた?」

「ごめん、お風呂に入ってて見逃しちゃったんだ…」

「…そっか。見てほしかったんだけどなぁ〜…」

あれ?今ちょっと表情が暗くなったような…

「ごめんね?頑張ってるのに。」

「いいよいいよ。仕方ないよ、お風呂に入るのは大切だもんね。」

「…うん。」

気のせいか。そもそもミソラちゃんはこの程度で怒る子じゃないし。

「どうしたのスバル君?」

「いや、なんでもないよ。なんでもない。」

 

「…嘘だ」

「え?」

「どうして私に嘘つくの?私はスバル君のことならなんでも分かるんだよ?ちょっとでもいつもと違ったら気付いちゃうよ…私もスバル君の役に立ちたいの。だから教えてくれないかな?」

「ミソラちゃんはやっぱり凄いね…でも、ミソラちゃんだからこそ教えたくないんだ。ホントにごめんね?」

「…そっかぁ…でも忘れないでね?私はいつもスバル君と一緒。だからさ、悩みが解決しそうになかったら私を頼ってね?」

あ、今度は落ち込んじゃった。そりゃそうだよね。差し伸べた手を跳ね除けちゃうようなことしたんだし。

「うん、ありがとう」

「ところでスバル君、このあとちょっと時間ある?ちょっとお話したいんだ」

「…?いいよ。」

 

ちょっと移動して今はロッポンドーヒルズにあるカフェにいる。

「…で、どうしたの?ミソラちゃん」

「うん、私たちが出会ってもうちょっとでさ、1年経つじゃん?」

「そっか、もうそんなに経つのか…いろんなことがあってあまり考えてなかったなぁ…」

僕がミソラちゃんに救われて1年か…

「うん、私もだよ。実はその件についてなんだ。」

「…え?」

 

「ママが天国に行っちゃってからさ、ずっと自分に嘘を付いて生きてきた。頑張らないとって。」

凄いよなぁ。お母さんが亡くなってからずっと1人で頑張ってたんだよな…

「でもね?スバル君と出会ってからずっと考えたことがあったんだ。」

「…僕と?」

 

「うん。私はそれまでママとの絆に拘って、周りの全てを切り捨てて来たの。」

目を合わせようとしたら、ミソラちゃんが暗い顔をしていた。でも、どうしても気になったから聞いてみた。

「どんなことを切り捨てちゃったの?」

「人との繋がりとか勉強。どれもホントに大切なものなんだけど、全部切り捨ててきちゃったの…」

「………。」

また何も言えない。励ましてあげたいのに、何も言葉が思い浮かばないや。

 

「…でもね?スバル君が言ってくれた言葉が、私を変えてくれたんだ。」

「…僕が?何もしていないよ?」

「したよ。『今は歌えなくても、いつか歌いたくなった時が来たら、君の歌を待っている誰かのために歌えばいいと思うよ』。スバル君が言ってくれた言葉だよ。」

確かに言った気がする。

「それで私の答えができたんだ。」

「答え?」

「そう、スバル君だよ。」

 

「…え?」

気のせいだよね?

「気のせいじゃないよ〜だ!」

すると、ミソラちゃんはそう言いながら両手を繋いできた。まだ『…え?』としか言ってないのに。

「え?え?」

なんで心の声が聞こえたのか分からず、ものすごく困惑している。

「君が私を救ってくれたヒーローなんだよ。」

「…僕がヒーロー?」

何か引っかかるなぁ…なんだっけ?

「あ、そっかスバル君は見てないから分からないか…はぁ…」

「なんのこと?」

「ううん。あの番組、録画してある?」

「え?うん、してるけど…」

「それじゃあ、家に帰ったら見てほしいな。」

「うん、分かった。」

 

「さて、そろそろスバル君の家は晩御飯の時間じゃなかったかな?アカネさんの晩御飯が冷めちゃうし、帰ろっか。」

「あ、そうだった。教えてくれてありがとう。それじゃあまたね、ミソラちゃん。」

「うん、ホワイトデーにね。じゃあね!」

「え?ホワイトデー?…あ、ちょっと待ってよ!ミソラちゃん!どういうことなの!行っちゃった…」

ホワイトデーはヒーローさんとお出かけするのにどうして僕と…

 

帰ろう。それで寝よう。明日は学校があるし。また明日、録画した番組を見よう。

 

「ただいま、母さん。」

「おかえり、スバル。ご飯できてるわよ〜。早く手を洗って来なさい。」

「はーい」

 

そして、晩御飯を食べ、風呂にも入ったから、後は寝るだけだ。

 

ジリリリリリ…ピ!

 

「ファーア…おはよう、ロック。」

「お、スバルにしては珍しいな。ちゃんと1発で目覚めるなんて。」

「うるさいよ」

でも確かにちゃんと目を覚ますなんてあんまりないな…

 

「おはよう、母さん」

「あらスバル、おはよう。珍しいわね?いつもはお寝坊さんなのに。どうかした?」

「母さんもか…自分でも驚くくらい何もないよ。」

「そう?それなら良いけど。」

 

朝食を取って学校に向かった。

いつもより30分くらい早くついて、やることもないしそのまま屋上に向かおう。

 

《君が私を救ってくれたヒーローなんだよ。》

 

確かに僕は世界を3回も救ってヒーローなんて言われている。でも、僕はミソラちゃんに何もしてあげれていない。だからミソラちゃんにヒーローなんて呼ばれる理由がない。しかも、僕のためにいつも傷付いてる。

じゃあなんでなんだろ…

 

そういやミソラちゃんの番組、まだ見てなかったな。

まだ時間があるし見てみよう。

全部見ようとしたら1時間半もかかるからミソラちゃんのインタビューのところだけに絞ろう。

 

……………

ミソラちゃんの紹介が始まって本格的にインタビューが始まった。

「活動を復帰するきっかけは何でしたか?」

「初めて私とブラザーになってくれた男の子です。」

どう考えても僕のことだ。

「ずっと辛いことを我慢して頑張ってたんですけど、どうしても耐えきれなくて逃げ出しちゃった時に、たまたま出会いました。彼も私と同じように大切な親を失ってしまっていて、人と関わることに臆病になっていました。そんな彼が、必死に『君の気持ちが分かるし、君の助けになりたいと思うんだ』っていってくれたんです。それで、『今は歌えなくても、いつか歌いたくなった時が来たら、君の歌を待っている誰かのために歌えばいいと思うよ。』って言ってくれたんです。あの時、私の歌はマネージャーにお金稼ぎの道具としか見てもらえず、正直歌いたくありませんでした。でも、歌わなきゃファンの人たちに迷惑をかけちゃう。だから頑張っていたんですけど、彼の言葉がきっかけで1度辞めようと思いました。

辞めてからの2か月間、ずっと彼の言葉を胸に、『私は何ができて、何をしたいのか』を考えました。そして辿り着いた答えが、『私や彼のように親をなくして辛い思いをしている人はいっぱいいると思う。だからその人たちが少しでも和らぐような歌を作りたい』です。」

「大きく出ましたね〜。ミソラさんにとって、その彼はとっても大切なんですね。」

「はい、そして彼は私を救ってくれたヒーローだと思っています。」

「ヒーロー!いいですね〜。その男の子と会ってみたいです!」

「あはは、彼は目立ちたがらないからちょっと難しいかもですね〜」

「ありゃりゃ〜それじゃあ仕方ないか〜

ということは、ミソラさんは彼にバレンタインデーにチョコは上げたんですか?」

「もちろんです!ちょうど忙しかったんですけど、頑張って時間を縫って作ってみて渡したら『美味しい!』って喜んでくれました!」

「おお〜それは良かったですね!」

「はい!」

 

それから10分くらい、ワイワイ楽しそうにインタビューが進んでいく。

そして…

「さてミソラさん、最後の質問です。

ホワイトデーはどう過ごしたいですか?」

「私のことを救ってくれたヒーローさんと一緒にお出かけをしたいな〜って思ってます。」

そうニコッとしながらミソラちゃんは言った。

 

………そっか、もう僕はミソラちゃんに何かしてあげれていたんだ。

キーンコーンカーンコーン…

あ、予鈴がなっちゃった。委員長にドヤされたら大変だからそろそろクラスに戻ろう。

 

「おはよう、スバル君。」

「よぉスバル。」

「おはようございます、スバル君。」

「うん、みんなおはよう」

これがいつもの朝。何気無い挨拶から始まる。

 

「そういえばスバル君。予鈴がなってから教室に入って来るなんていい度胸じゃない。」

「ごめん、いつもより早く着いたから屋上にいたんだ。」

「屋上?何をしていたの?」

「何もしてないよ。ただ、僕は僕のヒーローを救っていたって気付いたくらいだよ。」

「スバルのヒーロー?ヒーローって言ったらスバルだろ?」

とゴン太が言ってきた。そう、僕がロックマンであると知っている人からしたらきっとそう思うのが普通だと思う。

「そのヒーローはどんな方なんですか?」

「僕に戦う勇気と学校に行く勇気をくれた初めてのブラザーだよ。」

すると委員長がピクって反応したような…

「なるほど…戦う勇気は兎も角、学校に行く勇気を頂いたとは興味深いですね。確かに急に復学しましたもんね。」

とキザマロが興味を示してきた。ただ、そのヒーローのことを話したらきっとぼくはゴン太とキザマロは箍が外れてネチネチ付き纏うんだろうなぁ。だって2人はミソラちゃんの大ファンなんだもん。

「…あれ?それじゃあスバルはいつ、ミソラちゃんとブラザーになったんだ?」

とゴン太が言ってきた。

キーンコーンカーンコーン

言おうか悩んだけど、タイミング良くチャイムが鳴ってくれた。

こうして僕たちの1日は始まる。

 

そして昼食の時間になった。

「おーいスバル。メシ食おーぜ!」

「ごめん、今日はちょっと1人で食べたいんだ。」

「ん?そうか…一緒に牛丼食いたかったんだけど、何かあるなら仕方ねぇか。」

 

僕は1人で屋上に来ていた。そしてハンターの画面を開いてミソラちゃんに電話をかけた。ほんのちょっと待ったら繋がった。

「もしもしミソラちゃん、こんにちはだね。」

と言ったものの、ミソラちゃんの口にはご飯粒がついてて必死に口に入っているものを飲み込もうとしていたからちょっと待った。(必死に飲み込もうとしていたところが可愛かったのは内緒)

 

「ごめんね?」

「ううん。大丈夫だよ。ところでどうしたの?」

「うん、たまたま朝早く学校に着いたから番組見たんだ。」

「…で、どうだった?」

ミソラちゃんがちょっと顔を赤らめながらジト目で聞いてきた。(だからなんでそんなに可愛くするの?)

「今まで実感はなかったし、ミソラちゃんに僕のために辛いことを頑張っていた理由が分からなかったんだ。なんでこんな僕のために頑張るんだろうって。」

「あはは、なんかスバル君らしいや。」

「そうかな?ところでさ、ホワイトデー一緒にお出かけに行かない?」

「その言葉を待ってたんだ!」

そう言いながら、太陽のように綺麗な笑顔を見せてくれた。この笑顔こそ僕が頑張れる理由。

「それで、大々的にお出かけしたい!って行っちゃったでしょ?」

「あはは…言っちゃったね…」

「うん、それでどこなら行けるかな〜って考えてるんだけど、ミソラちゃんどこかないかな?」

「うーん、スピカモールに行きたいんだけど、あそこはいっぱい人がいるだろうしな〜…うーん…」

ミソラちゃんが唸っちゃった…

 

「あ」

ミソラちゃんが唐突に声を出した。

「どうしたの?」

「私、スイーツパラダイスに行きたいな。」

「…スイーツパラダイスか〜どの辺りのに行きたい?」

「ハラジュクにあるところが良いな。この間、お仕事でオオタ記念美術館に行ったんだけど、行きたいな〜なんて思いながら行けなかったんだ。」

「そっか、じゃあそこに行こう。時間はどうする?」

「11時開店で結構朝から並ぶからなぁ…」

「それなら10時くらいにその駅で会おうか。」

「うん、分かった。でも、他の人へのお返しは大丈夫?」

「うん、もう決まったから」

「そっか。でもルナちゃんにはいつもお世話になってるんだからちゃんとしたの渡すんだぞ?」

「うん、分かってるよ。それじゃあもうそろそろ僕は教室に戻るよ。お昼ごはん中にごめんね?」

「ううん。なんならいつもお昼は1人だからこれからも良いよ?」

「あはは、それじゃあ食べることより会話に夢中になってごはんが進まなくなっちゃうよ…でもありがとう。」

「どういたしまして。」

あ、また笑顔になってくれた。やっぱりミソラちゃんとの会話は楽しいな。いつまでも続けたくなる。

「それじゃあホワイトデー、楽しみにしておくよ」

「うん、私も」

「それじゃあ、またね」

 

…ん?今、後ろに誰かいたような…気のせいか。

 

教室に戻った。

「お、戻ったかスバル。ところで委員長どこいったか知らねぇか?」

「委員長?ごめん、知らないや。」

「そうか、まぁスバルは1人だったもんな。」

「スバル君、さてはミソラちゃん絡みで1人になってたんですか?」

とキザマロが耳元で囁いてきた。

「なんで分かったの?」

「いえ…もうじきホワイトデーですし、朝のヒーローの件と3日前にミソラちゃんが出演した番組のインタビューのことで気になりまして…」

「そっか、多分キザマロの考えてる通りだよ。」

「ということは、スバル君のヒーローはミソラちゃんってことですか?」

「うん。」

「やっぱりそうですか…ということは委員長も感づいたのかもしれませんね…」

「最後の方、良く聞き取れなかったんだけどなんて言ったの?」

「…いえいえ!なんでもございませんよ!楽しんできてください!」

「おいおい、2人ともコソコソ話してねぇで俺も混ぜてくれよ。」

ゴン太もいたこと忘れてた…

 

昼食の時間が終わりかけた時、委員長が帰ってきた。

でも、なぜか酷く落ち込んでいた。

僕たち3人はそっとしておくことにした。

どうしたんだろ委員長…

 

そしてホワイトデー前日。

ホワイトデーは渡す余裕がないからみんなには早めに渡した。

スズカちゃんとクインティア先生、ヨイリー博士はなぜかクスってしてたな…なんでだろ。

委員長はなぜかムスッとしてたな…お嬢様だから僕のだとお気に召さなかったのかな?

 

そして当日。

「おはよう母さん。」

「おはよう。やけに張り切ってるわね〜。」

「そりゃね?」

「ふふ、存分に楽しんできなさいよ?」

「うん、行ってきまーす!」

 

「…さて、次にあの子に会う時は彼女さんになって来るのかしらね?」

「…なぁ、オフクロ…暇だ。」

「ポロロン。それじゃあ私とお出かけしないかしら?」

そこにウォーロックが苦手な相手の声が聞こえた。

「おめぇはハープ!?なんでミソラのとこにいねぇんだよ!」

「あの子たちの邪魔にならないようにしてるだけよ。」

「おはようハープちゃん。」

「あ、おはようございます。お母様。」

「…クソ、スバルのハンターの中にいりゃ良かったぜ…」

 

時刻は9時55分。待ち合わせ場所に合流した。

「おはよう、ミソラちゃん。」

「うん、おはよう。良かった、ちゃんと遅刻せずに来れたね。」

小悪魔っぽいことを言う時のミソラちゃんも可愛い。

「当然だよ、折角ミソラちゃんが予定を空けてくれてたんだから。」

「ふふ、スバル君のために空けてたんだからそりゃ空いてるよ。」

「あ、そうだった…」

「それじゃあ早速向かおうか?」

「うん。」

 

ミソラちゃんと会話しながら目的のお店まで歩いた。

だいたい5分くらいだったかな?

「ここだよ」

「おお〜綺麗な外装だな〜」

「でしょ?それじゃあ11時まで待とうか。」

「うん。」

こうしてミソラちゃんと向かう途中に買った飲み物を飲みながら会話をしながら待った。

 

11時になり、無事入店できた。

「わぁ〜綺麗〜」

ミソラちゃんの目がキラキラ輝いてる。

「ホントだね」

「よし、早速食べんぞ〜」

 

スイーツパラダイスって言うからスイーツばっかりなのかなと思ってたんだけど、オムライスとかの軽食もあるんだね。知らなかった…

僕はケーキとアイスを少々、ジュースはいろんな種類を味わっている中、ミソラちゃんは全品美味しそうに食べていた。ただ食べるだけじゃなく、コロコロ表情を変えながら楽しそうに食べていた。

…でも、女の子ってそんなに食べれるものなの?不思議だなぁ。

 

こうして、僕たちは満足に食べ終わった。

折角だから駅の近くにあるカフェで口直ししようと立ち寄った。

2人でカフェラテを注文した。

…流石にミソラちゃんも第二波をおっぱじめる程の余裕がなかったみたいだね。

 

「今日はありがとう、スバル君。」

「僕こそありがとう。」

「楽しかったね。」

「うん。」

「それでね、スバル君。改めて私を救ってありがとう。」

「どうしたの?いきなり。」

「今の私があるのはスバル君のおかげだからだよ。ちゃんと感謝の気持ちを伝えないとって。」

「それは僕もだよ。ミソラちゃんが僕のブラザーになってくれなかったら学校にも行けなかったし、絆の大切さを知れなかったし…」

「…そっか、良かったぁ…」

そう言いながら、ミソラちゃんは全身の力を抜いてダラっとした。

 

「大丈夫?」

「うん。実はね、私ね、ずっと悩んでいたことがあったんだ。」

「え、そうなの?」

「…うん、スバル君の役に立てているのかなって…」

何を言ってるんだろ…

「私ね?実はスバル君のことがす…好きなんだ…」

「…え?」

「で…でもね?スバル君の傍にはいつもルナちゃんがいて、スバル君のお世話をしているけど、私はたまにしか会えないからちょっと不安だったんだ…スバル君に救われるだけ救われて何もできないんてヤダなって悩んでたんだ…」

ミソラちゃんの表情が暗くなった。そんなことホントに考えてたんだ…

 

ガタっ!となぜか立ち上がった。体が勝手に動いてしまった。でも考える必要なんてない。

「そんなことはないよ!むしろ僕の方が不安だったんだ!ずっと傍には入れなくて1人にしていて、いつか要らない存在にならないかなって!」

言ってしまった。後悔はしていない。

ガタっ!とミソラちゃんも立ち上がった。

「それこそ、そんなことないよ!スバル君は今までずっと私のことを支えてくれてたんだよ?要らない存在になんてなる訳ないよ!」

 

僕とミソラちゃんはハッとなって周りを見渡してみた。

幸い、他のお客さんはいなくて店員さんも裏にいる。

「…一旦落ち着こっか。」

「…うん。」

ここのカフェラテは美味しい。直ぐに落ち着けた。

 

「その…スバル君はさ、私のこと…どう思ってるかな…?」

「…分からないんだ。」

「…え?」

「もちろんみんなも好き。でもミソラちゃんへの好きは他とは違うのは確かなんだ。」

ミソラちゃんは黙って真剣に聞いてくれている。それなら今、全てさらけ出そう。

「僕にとってミソラちゃんはヒーローなんだ。」

「…私が?」

「うん、父さんのように頼りになるし、その上、みんなを笑顔にするという夢に向かってずっと頑張って輝いている。羨ましいし、カッコいい。でも、ミソラちゃんの笑顔が1番好き。太陽のように綺麗な笑顔を見るのが僕は好きなんだ。でも、これだと普段のミソラちゃんは好きじゃないのかなって考えてるんだけど答えが出ないんだ…ごめんね?」

「ううん、気にしないで。それにヒーローかぁ〜…ちょっと照れるけど嬉しいな。でも、私もスバルの笑顔は好きだよ?」

「え?」

「だって、スバル君が笑顔になる時ってホントに楽しんでる時なんだもん。笑顔になったらさ、私も頑張った甲斐があったな〜て思えるんだもん。」

考えたことがなかったな…周りから見たら分かるものなのかな?

「だから私はスバル君のことが好き。カッコよくて、頼りになって、ホントに楽しい時は笑ってくれる…そして、いつも私の背中を支えてくれる。」

ミソラちゃんは目を閉じながらそう言った。

 

僕はどうなんだろ…ミソラちゃんのことをどう思っているんだろ…

 

「傍にいてほしいな」

「………え?」

僕はなんてこと言っちゃったんだろう。ミソラちゃんも困惑しているじゃないか。…でも…

「君の笑顔をこれからも見たいんだ。傍で。」

「………」

やっぱり迷惑だよね?忙しいのに僕の傍にいろなんて…

「いても良いの?」

「…え?」

予想外の返答が来た。

「私はこれからもスバル君の傍にいてもいいの?」

「………」

なぜか答えてあげられなかった。

「…えっと…その…私はスバル君の傍にこれからもいたいんだ。これから友だちとしてじゃなくて、こ…ううん、なんでもない…」

「僕もミソラちゃんの傍にいたい。ただ、特別な存在として。」

何を言ってるんだ僕は…なんでよりにもよってミソラちゃんの前でこんなことを言うんだろう…しかも胸がドキドキするし…まさかっね…

ミソラちゃんが顔を真っ赤にして頭を下げちゃったよ…

「…ご…ごめん…迷惑だったよね…?」

恐る恐る聞いてみた。

「…はぁ…スバル君はやっぱりズルいなぁ…」

「え?」

「心臓が破裂しそうになるくらい胸がドキドキしてるよ…」

「…僕も…」

「プッ…スバル君が言ったんでしょ?」

いつもの小悪魔みたいな風に言ってきた。

 

「さて、改めて聞こうかな〜」

「な…何を?」

「私のこと、どう思ってるかだよ。」

ミソラちゃんが笑顔でそう言ってきた。それはさっき答えたばかりなのに。

「だから分から…」

あれ?なんでだろ…言葉が詰まっちゃった。

必死に言おうとするけど言葉が出ない。

ミソラちゃんはずっと笑顔だ。きっと答えを待ってるんだろうな…

 

《僕も、気持ち……分かるから》

《それだったら、一緒に傷付く方が、ずっとマシだ…》

《辛い戦いも「ひとりじゃない」って、そう思えたから、どんな敵にも立ち向かう勇気を持てたんだ》

 

僕はミソラちゃんと出会って、支えられたからどんな困難にも立ち向かえた。地球を、みんなを守るため、僕は戦えた。

そうだ、いつも僕の心の中にはミソラちゃんがいた。支えてくれた。

 

「僕の心の中にはいつもミソラちゃんがあるんだ。ずっとミソラちゃんのことばかり考えてる。これが恋なのかな?胸がドキドキしてるんだ…」

「…うん。きっとそうだと思うよ…」

ミソラちゃんが優しく、静かに答えた。

「…そっか…」

 

言おう。きっと今しかない。

「僕もミソラちゃんのことが好き。普段の姿も、お仕事を頑張ってる姿も、きっと全部引っ括めて好きなんだと思う…」

「…そっか…」

ミソラちゃんがまた全身の力を抜いた。

「ごめんね?待たせちゃって。」

「ううん。私もなんかごめんね?無理やり答え出させるようなことしちゃって。」

「いいよ、でもありがとう。やっと答えが出せたよ。それでね、ミソラちゃん。」

「うん?」

 

「僕と付き合ってください」

 

一世一代の大博打だ。今言わなきゃ今後一生言えない気がした。ミソラちゃんはお仕事でたくさんの人と接する。だからしばらくしたら取られちゃうかもしれない。そうすると傍にいてくれる機会が減ってしまう。太陽のような笑顔を見れなくなる。それだけは嫌だ。

 

「……………」

ミソラちゃんの顔がこれまでにないくらい真っ赤だった。

「あう…あ…わ…その…ええと…」

ここまでミソラちゃんがアワアワしているところを見るのは初めてだ。(アワアワしてるミソラちゃんも可愛いな)

 

…よし、見ている人は誰もいないな…

 

「…ミソラちゃん」

…チュッ

「…へぇあ?」

 

ミソラちゃんの唇を奪っちゃったけど後悔はない。

だって、ミソラちゃんが悪いんだもん。

僕に好きという感情を掘り起こしたんだから。

 

今はもう日が落ちて空は真っ黒になっている。街灯の光があるから街は明るい。でも、あれからずっとミソラちゃんは顔を真っ赤にして黙っている。

やりすぎちゃったかな?

「ちょっと夜景を見ない?」

「…うん」

 

こうして僕らはウイズ・ハラジュクというところに来た。

ここから眺める夜景はとても綺麗だ。

「…スゥー…ハァ…」

「大丈夫?」

「驚いたな〜まさかスバル君があんな大胆なことするなんて思ってもいなかったよ…」

と頭に手を起きながら言ってきた。

「…あはは、そのごめんね?嫌だったかな?」

「そんな訳ないよ…ただホントに驚いたよ。」

いつも小悪魔みたいにからかってきている分のお返しができたかな?

「…ムゥー、やられたよ…この私がスバル君に遅れをとるなんて…」

「いつものお返しだよ。」

「全部まとめて100倍返しされたよ…」

視線をずらして拗ねてるように言ってきた。可愛い。

 

「…ふぅ。ちゃんと答えをいってなかったよね。」

「…?何を?」

「告白のだよ!…もう、やっぱりスバル君はスバル君だよ…」

今度はフグのように頬を膨らました。これも可愛い。

「あそっか、ごめん。」

「だからさ、もう一度言ってくれないかな?今度はちゃんと答えるから。」

「…分かったよ。」

 

 

 

 

 

 

 

「響ミソラさん、僕と付き合ってください。」

 

 

 

「はい」

 

 

 

 

こうして僕らは付き合うこととなった。

今の彼女の顔はこれまでになかった青空満天に輝く太陽のようだった。

真っ暗の夜の中に見た太陽を僕は一生忘れたくない。だから…

 

 

 

 

 

これからも君の太陽(えがお)を僕に見せてね?




いかがでしたか?
LSSと違って甘々な展開でしたね。
ミソラちゃんには幸せに生きてほしいです。そしてその幸せをサポートするために、スバル君は傍にいてあげてほしいなって気持ちで作った作品です。
お母さんを亡くしたあと、ミソラちゃんが頑張れるのは大好きなスバル君がいてくれるから。
ミソラちゃんのお母さんのようにはできなくても、スバル君にも充分ミソラちゃんを幸せにできると思っています。

個人的に現段階では最高傑作だと思っています。
この作品はスバル君視点で動きましたが、LSSは客観的な視点になっているので非常に大変です。

星河スバル君と響ミソラちゃんは好きですか?

  • 2人とも好き
  • スバルは好き、ミソラはそこまで
  • スバルは好き、ミソラは微妙
  • スバルはそこまで、ミソラは好き
  • スバルは微妙、ミソラは好き
  • 2人ともそこまで
  • 2人とも微妙
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