加えてモンハンに熱が注いでいることもあり、執筆が遅いです(本当)
未だにメダロット8とポケモンORどちらにしようか悩んでいるし……。
まぁ予約しちゃったから無理でもポケモンになるんですけどね(苦笑)
今日は木曜日。カナズミシティのトレーナーズスクールに木の実をお届けする日。
お留守番……というかイーくんの相手を裏庭の皆に任せ、お供にローちゃんとアーさんを連れている。
……で、僕はカナズミシティで何をしているのかというと。
「念願のライブキャスター、ゲットだぜー」
「ワーワーパチパチ」と肩に乗せたローちゃんから拍手を貰いました。サンキュー。
デボンコーポレーション支店で、ついにライブキャスターを購入しました。選んだカラーは草っぽい若葉色。
買う前に一応キンセツシティに居る両親にも話したけど、少しでも安くしたいので家族割のある家族契約にしました。通信機もタダってわけじゃないんだよねぇ。
支店の張り紙に「あのポケナビがパワーアップして帰ってくる!」というのがあって悩んだけど、これ以上買うのを伸ばしたらツツジちゃ……ツツジさんに怒られそうなので諦める。
さてと、目的の品は買えたし、さっさとトレーナーズスクールに……。
『手紙、帰ったら絶対に出します!後ライブキャスター買ったら、ここに連絡してください!』
『シンオウ地方に遊びに来るときは言ってください!大歓迎しますから!手作り菓子、期待して待っていますから!』
ふと、お別れする直前のナタネちゃんの言葉を思い出しちゃった。手紙はまだ受け取ってはいないけど。
出かける前にポケットに入れておいた、ナタネちゃんのライブキャスターの番号が書かれたメモを取り出し、少し考える。
ボーっとしているアーさんはともかく、肩に乗せているローちゃんは「掛けちゃいなよ」と言っているかのように頭を揺らして急かす。
……よし、掛けてみよっか!さっそく番号を入力して、少し待つ。
―ピッ
『ふぁー……いっ!?』
お、映った。腕時計みたいな小さな画面なのにくっきり顔が映るなんて凄いなぁ。
にしてもお昼過ぎだというのに、ナタネちゃんの寝ぼけ眼と寝癖を見てしまったとはちょっと驚き。
まぁ、向こうからしたらもっと驚いているんだろうなー。けどとりあえず。
「ナタネちゃんヤッホー」
『ちょ、ハヤシさん!?うわぁぁぁなんでこんな時に連絡してくるのちょっと待ってください後でこっちから連絡するから!じゃ!』
―プッ
あらら、切れちゃった。まぁ仕方ないよね、寝起きだったみたいだし。
ジムリーダーって忙しいと聞くけど、ナタネちゃんって忙しくて寝る間も惜しんでいたのだろうか?まぁ他地方に旅行に行っていたぐらいだし、仕事が溜まっていたのかもね。
とりあえずトレーナーズスクールにお届けに行こっか。アーさん起きろーボールに戻すぞー。
―ピリリリリリ
あ、ライブキャスターに着信が。ピっとな。
『ハヤシさんヤッホー!お待たせ!』
画面には髪型が整ったナタネちゃんの顔が。顔も洗ってきたんだろうけど、それにしたって早い。
「改めて、こんにちはナタネちゃん。さっきはゴメンねぇ」
『いえいえ、たまたま寝ていただけだから!』
照れくさそうに笑うナタネちゃん。いやー、掛けるタイミングが悪かっただけなんだろうなぁ。
それにしても元気そうで何より……ん?画面右下に緑っぽいものが動いているんですが。
『それより見てよ!ハーさんがハスブレロに進化したの!ほらほら!』
『ハッスー』
ライブキャスターの位置が変わったのか画面が急に変わり、片手を挙げて挨拶するハスブレロの姿が。
その姿を見た途端、肩に止まっていたローちゃんが「うわー久しぶりー!」と言っているかのように大喜び。この喜びようからして、このハスブレロは間違いなくハーさんなのだろう。
「随分と早く成長したねぇ」
『この子って意外とバトルのセンスあるんだよねー』
褒められたハスブレロは「いやぁそれほどでも」と照れくさそうに頬を掻いている。
穏やかだけど遠慮無しにドレイン技使いまくる子だったから、案外バトルに向いていたのかもしれないね。
まぁ久々にハーさんことハスブレロの元気な姿を見れたので、せっかくなので聞こう。
「そういえば思いつきで連絡したけど大丈夫だった?寝ていたっていうし、忙しいんじゃない?」
『それが聞いてくださいよー』
どうやら忙しいというわけではないようだ。これから何か嫌な事を話すようなので、聞き手に回るとしよう。
それが終わったら、言い忘れていたけどこの前のお詫びを言葉としてお伝えして……。
「遅ぉーい、ですわ!!」
キィィン、って耳が、耳がぁぁぁ……。
画面内に映っているナタネちゃんも痛そうに耳を押さえているのを見てから、僕は何事かと声がした後方へと振り向く。
そしたらそこには、腕を組んで貧乏揺すりをする、怒り顔のツツジちゃんが。
「ちゃん付けはやめてください!」
「もう突っ込みませんからね」
「それはそれで寂しいんですが」
えー……段々とツツジさんのキャラが解らなくなってきた。
ボケのつもりだったのか、ツツジさんは「コホン」と咳き込んで誤魔化す。
「中々来ないと思って来て見れば、何駄弁っているんですか……あら?ナタネさんではないですか」
小さい画面に映る顔を目敏く見たツツジちゃんがヒョッコリと覗き込んできた。
『あ、ツツジさん!ヤッホー!』
対するナタネちゃんは画面越しで気軽に挨拶。そっか、ジムリーダー繋がりだから交流があったのかな?
「ナタネさん、ハヤシさんと何時お知り合いになられたのですか?」
『この間ホウエンに旅行に行っていた時に知り合ったの!お店に泊めてもらったんだー♪』
「ああ、そういえばあなた迷子になって一度カナズミに……いやそうではなくて!」
あ、この間の旅行でカナズミにも寄っていたんだナタネちゃんって。
そう思っていたらツツジさんがこちらを睨みつけるように見上げてきた。何を怒っているんだろうか。
「ハヤシさん、なんで先にナタネさんに連絡しちゃうんですか!」
「……なんでそこで怒るの?」
この間は連絡手段が無いからって怒っていたのに、なんで一番がナタネちゃんって所で怒るの?
……固まっている……かと思えばアワアワと慌て出した。何が言いたいんだろうか?
『ツツジーん、いい加減話しちゃいなよ』
「こ、このおチャラけた声は……!?」
聞き覚えのある声がツツジさんの方から響いたのでハっとなる。
画面内のナタネちゃんは首を傾げているが、ツツジさんは観念したかのように脱力し、肩を落とした。
その際、ずっと後ろ手で隠していた右腕に付けているライブキャスターの画面がチラリと見えた。
「すみませんミサトさん、【ハヤシんのライブキャスターに一番乗りだぜミッション】失敗です……」
掲げて僕にライブキャスターの画面を見せるツツジさん。画面に映るのは、イッシュ地方に旅立っていった僕の幼馴染が1人!
『ヤッホーハヤシん、おっひさー♪』
「ミサト!」
ピンク色のツインテールの少女、ミサトが居たのだった!犯人は貴様か!
『……誰?』
ごめんナタネちゃん、彼女の説明はまた次回だ。
―続―
女の子が多いですが恋愛要素は殆どありません。不感症ってわけでもないです(ぉ)
次回はとっととシンオウに旅立たせようかと。