ポケットモンスター・ライフ   作:ヤトラ

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ヤバい、新しいパソコンにしてからダラダラ度がアップしています(汗)
なので殴り書きでもいい!と言わんばかりに短くなりました。ごめんなさい(汗)

何がいけないんだろうねぇ……。


その41「きのみ屋さんと群れバトル」

 最近のポケモンが群れを率いるようになったのは知っている。

 元々からポケモンは単体でも生きていけるほどに賢いが、小作りの事もあってか何匹かがグループになることも。

 研究会の発表によるよと群れを作るポケモンはある程度決まっているらしく、ジグザグマやポチエナが代表的だとか。

 

 ジグザグマといえば好奇心旺盛な性格故にジグザグと歩き回り、その際に何かしら拾ってくる習性だろう。

 どこで捨てられるかは知らないが役立つ道具が殆どで、ホウエン地方では「旅のトレーナーのオトモに1匹」と言われているほどに便利な特性である。

 そしてジグザグマの特性「ものひろい」の原動力にもなっているのが、性質と嗅覚、そして食い気である。

 

 特にポケモンとは珍しい食べ物だと解ると食べたくて食べたくて仕方ないようなので……。

 

「いい加減諦めろー!この木の実だけはあげられないんだってー!」

 

『(`・ω・´ )(だが断る)』

 

 チイラの実とヤタピの実を抱えて走りながら叫ぶけど、僕の後ろを追いかけてくるジグザグマ達はドヤ顔しながら走るのを止めない。

 しかも明らかに木の実を狙っていると言わんばかりに、僕の横と後ろを取り囲むように走っている。お前らポチエナみたいなチームワークしてんじゃないよ!

 そのチームワークの良さは、肩の上で『マジカルリーフ』を発射しているローちゃんを惑わすほど。数の暴力って怖い。

 

 さらに厄介なことに、ゴクリン十数匹の中に「あくび」を連発する奴がおりまして。

 うちの畑のナゾノクサ達に迷惑をかけないようにと全体攻撃を使わずコツコツ追い払っていたガーさんやヤーやんを眠らせてしまったわけです。

 ゴーさんもナゾノクサ達がいるからと『ほえる』を使おうかどうか悩んだ挙句『あくび』でグースカピー。バクオングの『ほえる』って強烈だから被害が大きいんだよね。

 

 クケちゃんは面倒くさがって木上で寝ているし、アーさんはダイトさんを守るようにするので精いっぱい、イーくんは小さいジグザグマと遊んでいる。

 ミノマダムことミノちゃんはというと、囲まれた挙句『ようかいえき』の一斉掃射を受けてミノを剥がされて気絶。

 

 あーもう、群れバトルって本当に面倒くさい!力で訴えれば早いだろうけど、うちは平和主義者なんで!

 んでもって、暴力を振ってこないと解ったのかゴクリンの群れも僕とローちゃんに襲い掛かる始末。平和主義者って辛い!

 

 まったく!少しはササハラさん宅のクロ(グラエナ♂)を見習いなさい!食い気が張っているのはうちの(ポケモン)だけで十分です!

 そんなに木の実の香りに惑わされているってんなら、もっと良い香りをご馳走してやんよ!

 

「ローちゃん『あまいかおり』で誘導して!」

 

 早いとここうすればよかったんだ、こうすれば!逃げているのに精いっぱいで思いつかなかったんだよチキショー!

 ローちゃんは僕の肩から飛び降り、走ってくるジグザグマ達を避けながら裏庭の入り口へと足を運び、赤と青のバラを振り上げる。

 

 その両手のバラから漂うのは甘くて良い香り。甘ったるくないのがポイント。

 木の実の匂いよりも濃厚な香りがジグザグマとゴクリン達の鼻をくすぐり、クンカクンカと嗅ぎながらローちゃんに向かっていく。

 集団でフラフラとローちゃんから放つ匂いに誘われていき、ローちゃんは「こっちですよ~」と両手の花を振って裏庭の外へと誘導する。

 

 そうして外へ向かっていった今がチャンス!耕した畑に駆けつけ、さっさと木の実を植えよう!

 耕して柔らかくなった土を踏みしめ、せっせと木の実を等間隔に埋めていく。匂いを嗅ぎつけられないよう深く、そして綺麗に。

 ちなみにポケモン達の大半は眠ったままです。ローちゃんが誘導しているし、しばらく放っておいてあげよう。

 

 お、ローちゃんがトテチテと戻ってきた。ちょうど全部埋め終えたのでナイスタイミングだ。

 そして『あまいかおり』が無くなって我に返ったのか、ジグザグマとゴクリン達の群れまでやってきてしもうた。しぶとい奴らめ。

 ジグザグマがジーっと僕を見上げてきたので「何もないよー」と手を振ってアピール。するとヒクヒク鼻を鳴らして探索を……。

 

「(▽へ▽♯ )(いい加減に出てけ)」

 

―そこには、ザワザワと騒ぐジグザグマとゴクリンの群れに殺気を向けているザンさん。

 

 

―そして砂埃だけを残し、あれだけの数のジグザグマとゴクリンが姿を消したのだった。

 

 

ザンさんマジパネェッス。

 

 

 

―――

 

 時刻は夕方。

 

「はぁ~……」

 

 裏庭のテーブルに上半身を預けてグッタリ。そんな僕の肩をローちゃんが踏む。マッサージのつもりなんだろう。優しいなぁ。

 

 疲れた……マッジで疲れた。

 

 群れ騒動が終わったと思って肩の力を抜こうとしたら、既に営業時間だったもん。

 しかも追撃と言わんばかりにお客さんが多かったし……まぁだからといってサボれなかったんですがね。

 うちの店からジグザグマとゴクリンの群れを連れて出たロゼリアを見て関心を持ったお客さんが大半だった。宣伝効果ってやつかな?

 

 とにかく無事に商品も売れたし、木の実は植えたし、ポケモン達は起きたし、全ては元通り。

 ザンさんにたっぷりお礼の木の実を渡したし、後は明日に備えて……おっと、ラジオニュースの時間だ。

 お気に入りのラジオのチャンネルを合わせて……っと。

 

 

『……本日の午後2時頃、ホウエン地方カイナシティ付近でヤミカラスの群れが目撃されました。専門家によりますと夜にはキンセツシティを渡ると予想されており……』

 

 

 

―なにこれ、フラグですか?

 

 




ORASでヤミカラスが復活してくれたのは嬉しいんですが……群れ限定で夢特性が捕まえられないというね(汗)

またまた嵐の予感。どうなるハヤシ!?(ヤミカラスがくるとは言っていない)

とりあえず現状、ダラダラするのをやめないと(汗)宣言しておきながら怠けていてすみません(汗)

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