アホ鳥オペレーター   作:クロス電源

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投票の結果、アルケットに決まりましたー!ドンドンパフパフ。
選ばれなかったヘラグのおっちゃんとグレースロートは…残念ですがさようなら(フラダリ)
…冗談です。またかきます。

ニアーライトのガチャの方ではしっかりと二人出てきてくれました。そしてコロセラム完凸ゥゥゥッ!!


幻獣鳥と火喰鳥

「ランデン修道院所属の修道士、アルケットです。名高いランデン修道院を再建するため、本日より貴社と正式に契約を結ばせていただきます。ドクターさんもこちらの契約書に必ず目を通しておいてくださいね!」

 

「ありがとうアルケット、君は新人オペレーターだから…あ、そうだ。アーミヤ、ランナー呼んできて。確か今日は配属無い日だから。」

 

「ランナーさん…ですか?」

 

「うん、ちょうどいいから彼にロドスを案内してもらおうかな。」

 

「大…丈夫でしょうか?」

 

「いけるいける。」

 

「…あの、その…ランナーさんとはどんな方なのですか?」

 

「超破天荒トラブルメーカー」

「色々と扱いにくい所はありますが…でも!強さは本物ですし、リーダーシップもある……はず……」

 

「え、大丈夫ですかその人?」

 

_____________________

 

どうもこんにちは、アルケットです。本日より私はこのロドス製薬会社にてオペレーターとして就職しました。

そして、今渦中のランナーと言う方を待っています。

ドクターさんやアーミヤさんによると随分とヤバそうな人…いやいや、まだ聞いただけでそんなに判断しちゃいけないですよね。

…あ、なんか凄い足音が。

 

「気をつけなよ!そう早く切り裂かれないようにねぇ!!」

「バーベキューしようぜ!?肉はお前な!!」

 

「熱ッッッツツツ!!痛ったァァァ!!ちょっと待て!刻印は駄目だって!二人共範囲の暴力ヤメテ!!」

 

「カ…カーネリアンさーん!イフリータさん!流石にやりすぎですよぉ!?」

 

「え…えぇ。」

 

「助けてアーミヤ!流石に死ぬって!刻印浮かんできたって!オーバーチャージは駄目だろオイ!!」

 

「君が私のおチビちゃんを転ばせたんだからねぇ!!」

 

「だから事故だっつってんダロォン!?」

 

「うるさい!」

 

「お前はなんでいるんだよイフリータァ!!」

 

「お前前にサイレンスのドローン壊したのを忘れたのか?」

 

「すんませんでしたァァァ!!!」

 

「…」

 

ものすごい声量と共に私の元へと突っ込んできた3人のオペレーター+アーミヤさん。一人は鬼のような形相をして一人を追っかけている、もう一人はゲラゲラ笑いながら一人を燃やそうとしている。あれ?ここは地獄?

 

「あっ!おいそこのお前!助けてくれ!」

 

あれ、これはチャンスなのでは…?

 

「助けてもいいですけど…その代わり、ランデン修道院に寄付をお願いします!」

 

「おめえもヤベえやつだなオイ!!」

 

「あなたに言われたくありません!!」

 

初対面だけど、流石にこの人はヤバいと見てわかる。

 

「金ねぇんだよぉ!!」

 

「そうですか…残念ですがさようなら。」

 

「ははっ、オマエの叫びなんて誰にも届かねーよ。」

 

「あ〜あ、可愛そうだねぇ…」

 

「…あ〜…終わったな、コレ。…アーッ!」

 

あ、あの人終わったな……ん?なんで炎で炙られてるはずなのに吹き飛んでいってるの?物理法則どうなってるのコレ?

 

「あ…アルケットさん…」

 

やっと話すタイミングができたとばかりに近づいてくるアーミヤさん。もうこっちは何がなんだかわかりません!

 

「あれが…ランナーさんです。悲しくも。」

 

「私は今からあの人にここを案内してもらうんですか…?」

 

「ああ、はい。ドクターの提案なので。」

 

「あなたに変える事はできないのですかぁ…!?」

 

「申し訳ありませんが…ま、まあでも!ランナーさんは優しいですし…実力は本物です!まあ…みなさんにちょっかいをかけなければよかったんですけど…」

 

「…あぁ、なるほど。だからああやって…。」

 

吹き飛ばされた彼の方を見ると、黒髪のリーベリの女性が彼を引きずって持っていくのが見えた。

 

「あの感じだとランナーさんは医療部ですね、とりあえず彼の後を追ってください。」

 

「は…はあ。」

 

初っ端から私のロドス生活、大波乱だ。

 

_____________________

 

「はぁ…またか、これでお前何回目だ?」

 

「きっかり12回目。」

 

「医療部の負担も考えろよ?まあ、お前は包帯だけで済んで助かるけど…」

 

「だろ?」

 

「だろ?じゃねーよ。」

 

「ランナーさん、残念だけどもう行くね?任務に行かなきゃ。」

 

「おう、悪いな。そもそも運んでくれなくても自分で行けたぜ?」

 

「えい。」

 

「痛ッッッッ!!??」

 

「ほらね?」

 

「そうでございますねラファエラさん!!それはそうとして頭を撫でないでぇ!」

 

「えー?まだ行けるよ?」

 

「残念だがな、もう行くぞラ・プルマ、早くいかねえとみんなに迷惑だぞ?」

 

「あー!ガヴィルさん待って〜!」

 

パタパタと急ぎ足で出ていく黒いリーベリと緑のアダクリス。その場には彼と私だけが残った。

 

「…」

 

「オイ。」

 

流石に気まずかったが、彼の方からこの重々しい沈黙を破った。何を言われるのか、若干の不安がある。

 

「お前…あれか、今日新しく入った新人オペレーターか。」

 

え?あれ?

 

「意外と真面目…?」

 

「何が意外とだコラ。」

 

「あ、ごめんなさい。」

 

なんか一気に拍子抜けした。ちょっかいをかけるだけでマトモな人の様だ。

 

「コードネームは?」

 

「アルケットです!」

 

「アルケット…ね。あー…よいしょっ…と。」

 

ゆっくりと起き上がってベッドから降りる彼、いや…降りちゃ駄目なんじゃ?

 

「『なんで降りてんだお前』って言いたそうな顔してんな。答えは『俺だから』だ。ついてこい。」

 

「は…はぁ。」

 

さっぱり意味がわからない。さっきの痛みは一体どこに行ってしまったのだろうか。

 

_____________________

 

彼の後ろをトコトコとついて行く中で、彼の身体的特徴を色々と観察してみることにした。

 

まずは頭…と言っても、灰色の髪と同じ色の羽毛(はねげ)を見るに、私と同じ種族(リーベリ)なのだろう。

 

そしてゆっくりと目線を下げていき、次は身体。…普通の男の人の体をしている。得に何も言うことは無い。

 

そして…というか、一番気になっていた足に目線を移す。異様な存在感を放つそれは、めちゃくちゃ大きかった。所々から源石の怪しい光が顔を覗かせていた。

これは…

 

「…そんなジロジロ見んのやめてくんね?」

 

「あっ、いえ、そんなことはないと思いますけど?」

 

「嘘つくなボケナス、なんだ?足か?見たけりゃ見せてやるよ。」

 

「いやっ!」

 

ゴッハアァァ!!?

 

「あっ…!すいません!」

 

片足を上げてピョンピョン近づいてくる彼の腹を思い切り蹴飛ばした。嫌悪感?恐怖?いや、違った。なんか蹴飛ばさないと行けないような気がした。なんでだろう?

 

「あー…中々いい蹴りしてんなオイ。前衛か?」

 

「いや、狙撃です。」

 

狙撃か…お前もう前衛いけよ……はい、ついたぞ。ここが訓練室だ。ここはいいぞ〜?もの壊しても最悪訓練の副産物って言ったら許してもらえる。」

 

「いや、それだめでは?」

 

「んまあそんな細かいことはどーでもいいんだ。次行くぞ。」

 

「貴方やっぱりやばいですよ、認識が違います!」

 

「いや、初対面で修道院に金払えって言うやつに言われたくねぇよ。」

 

「それとこれとは話は別です!そもそも私はランデン修道院の再建の為の資金を集めにここに来たんです!ビジネスです!」

 

「え、まじ?金稼ぎ?」

 

ビジネスの話をした途端、彼の私を見る目が変わった。

 

「んじゃあちょっとルート変更!走るぞ、ついてこい!」

 

「え!?あぁ、待ってくださーい!」

 

_____________________

 

「おっ、ランナー?どーしたの?まだパーティは始まってないけど?」

 

「わりいけど今日はパーティしに来たわけじゃねーんだ。後ろのこいつの為に案内をしてんだよ。」

 

「あの…ここは?」

 

「ここはロドスの貿易所だ。ここでこうやってロドスは日銭を稼いでいる。」

 

「お、説明ありがとさんテキサス。そん中でもこいつらは物流のプロ、ペンギン急便…訳してペン急のメンバーだ。」

 

「ペン急って言うな!蹴り飛ばすぞワレ!」

 

「…あれ、最後はラッピーじゃ無いんだ。」

 

「あいつの名前を出すな。いいな?

 

「イェッサー!」

 

「今日はあいつは任務やしな、今日はウチの予定も合ったからここにおるんや!」

 

「あ、そうなのね。…んじゃ、アルケット。お前なんか交渉とか…」

 

「できますできます!得意分野です!!」

 

やっと本題が見えてきた!ここは絶対に確保しなくては!!

 

「おっ…oh…、凄い熱量だな。得意分野なら後でドクターにでも掛け合ってやるよ。」

 

「ありがとうございます!!」

 

やりました!これで少しでも資金を確保できる…!

 

「あ、そうだ。もっと金を稼ぐいい方法があるんだけど…オリジムシを乱獲して…

 

「じゃかあしぃ!!!」

 

うげあああぁぁぁ!?

 

私に何か変な方法を耳打ちで教えようとする彼の脇腹にオレンジの髪のフォルテの飛び蹴りが突き刺さる!彼はものすごい声量で叫んだ後吹っ飛んでいって壁に激突した。

 

「無垢な女の子に何吹き込んでんねんワレ!そもそも、オリジムシなんて乱獲して何になんねん!?」

 

「え?お前知らねぇの?戦闘訓練用とか…」

 

「んー…まぁ、それならわからんでも…」

 

「後食用とか。」

 

「ヒュッ」

 

「あれ、お前知らねぇ?ドクターはたまに食ってるぞ。」

 

「そ…そんな!リーダーはそんなもの…!」

 

「テキサス、お前なら…知ってるだろ?」

 

「…うぅ。」

 

「そ…そんな…」

 

「…ええ?」

 

「アルケット、イカれてるのは俺だけじゃないんだぜ。」

 

「…認めたくありませんでした!」

 

「認めろ認めろ、そんなん言ったらこいつらだって一人はパーティ&トリガーハッピー野郎だし、一人はポ○キー大好き野郎だし、一人は年中金欠野郎だし。」

 

「金欠はお前もいっしょやろーがい!」

 

「残念でした〜!俺特別手当出ますぅー!」

 

「ぐぬあぁぁあ!!ムカつくぅ!」

 

「そんじゃアルケット、そろそろ行くか。」

 

「え?あ、はい。」

 

なんかほぼ空気だったような気もするけれど、彼は私に貿易所勤務を掛け合ってくれる、そう言っていた。とりあえず私の目標は達成できそうだ。ていうかアレってエクシアさん…?え、この艦爆破される?

 

_____________________

 

あれから色々と施設を回っていった。製造所や応接室、事務室なんかで彼は何かしらの出来事を起こし、その度に締め上げられていた。

 

「あー…つっっっかれた。どうよアルケット、ロドスは。ちなみにここが宿舎な?」

 

「疲れたのはほとんど貴方のせいだと思いますが…?」

 

「ちげえねぇ!ハッハッハッ!!」

 

「なんでそこで笑うんですか…?」

 

「まあまあ、そうカッカすんなって。*1ほら、やるよ。」

 

「え?ちょっと…わっ!?」

 

ガコン!と言う音の後に彼から何か投げ渡される。

 

「あっつ!これ缶コーヒーじゃないですか!投げ渡さないでくださいよっ!」

 

「ケッ!わりいな。ちょっと世間話でもしようや…ってな。」

 

「まあ何もやることは無いのでいいんですけど…」

 

そう言うとすぐに大きな音を立てて彼は椅子に座って横の席を叩く。とりあえずそこに座っておく。

 

「アルケット、お前出身は?」

 

「ラテラーノです。」

 

「おけおけ、ラテラーノのランデン修道院から来たのな。ランデン修道院はいいところか?」

 

「はい、いいところですが…看板がなかったら、介護施設か何かかと思う所もありますね、はい。」

 

「それは触れていいのやら…ツッコんでいいのやら…」

 

「駄目です。」

 

「アッハイ。」

 

「私の仲間たちも今各地に散らばって、ランデン修道院の将来の為に奮闘しているんです。みんなは様々な成果を持って帰ってきてくれたー…と、話には聞いています。」

 

「へえ…そんで、お前は今までどんな成果を上げてきたんだ?」

 

「えっと…その…0…です…

 

「ん?悪い、よく聞こえなかった。もう一回言ってくれ。」

 

0…です。

 

「…すまんマジで聞こえねぇ。」

 

「0ですよ、0!これでいいですか!!」

 

「えっ…ええ…マジ?」

 

「ええマジですよ!…龍門やシラクーザ、サルゴンを回ってきて0ですよ。」

 

「oh…まじ?シラクーザ行ってきたん?」

 

「ええ、大変な所でした。」

 

「それで0ってどういうこったよw」

 

「わっ…笑わないでくださいっ!貴方だってめちゃくちゃやってるじゃないですか!!」

 

「はっはは…悪い悪い。」

 

あまり気持ちの入って居ない謝罪と共にカシュッ!と言う音が聞こえてくる。

ん?カシュッ…?

 

「あーっ!ちょっと!何飲んでるんですか!?」

 

「何って…酒だよ。」

 

「わかってますよ!貴方が買うんだったら私にも買ってくださいよ!」

 

「え?お前飲めんの?」

 

「当たり前じゃないですか!」

 

「あ、なんだお前成人してんのな。その身長だしまだ未成年かと思ったわ。」

 

「…は?」

 

「え、ちょっと待って圧やばいスルト&フィリオ並なんだけどなんで」

 

「身長を…馬鹿にしないでくださぁい!!」

 

ぬわああぁぁぁあ!?

 

彼のみぞおちに向かって思いっきり飛び蹴りをする!

 

彼は少し悶えた後、また酒を飲みだした。どうなっているんですか、彼の体は。

 

「あー…めちゃくちゃ痛かったわ、酒奢るから許して〜。」

 

「全くです、身長を馬鹿にするなんて人として終わってます!」

 

「そこまでか…」

 

「何か言いましたか?」

 

「イエッナニモ!!」

 

「じゃあお酒でも飲んで語り合いましょうか…あ、同じやつで。私の話ばっかりさせられたので次は貴方の話をしてもらいましょうかね。」

 

「えぇ…と、まあいいか。はいよ、どうぞご自由に。」

 

「じゃあ…出身はどこですか?」

 

「うーんとなぁ、あまり俺出身にいい思い出無いんだよな。…カジミエーシュだ。」

 

「カジミエーシュ?貴方が?」

 

「以外か?まあ、よく言われる。」

 

「なんでここに来たんですか?」

 

「…見ての通り俺は感染者だ。だからあまりいい境遇じゃ無かったんだよ、だから国を出た。」

 

「なんというか…典型例ですね。もっと破天荒なのかと思いましたよ。…その足も感染の影響で?」

 

「そんな俺も破天荒じゃねーよ…足に関してはまあ…元々と鉱石病どっちもかな。俺の足は元々こんなにゴツくはなかったし。アーツもいつの間にか会得してたし。」

 

「アーツ…ですか?あ、そういえば炎受けて吹っ飛んでましたね。」

 

「ありゃー俺のアーツだよ。俺のアーツは衝撃を操るものでな。炎で受けた衝撃(ダメージ)を受け流した。」

 

「へぇー…だからそんなにしぶといんですね!」

 

「…おっと?なんか言葉に遠慮が無くなってきたな?酔ったか?」

 

「そんな事ないですよ!?まだまだ飲めます!」

 

「あっ、駄目だこれ。」

 

「駄目じゃないですよ!ほらほら!新しいの買ってきてください!」

 

「飲むのはっや、見た感じはガキなのに。」

 

「はあ!?何言ってるんですか!?」

 

「ほらほら、簡単に頭撫でれちまうぞ?」

 

「んっ…やめてくださいよ…お返しです!」

 

「ケッ!お前の身長じゃ無理だよなぁ!?」

 

「あー!イライラします!頭下げてください!」

 

「誰が下げるかバーカw!ゴハアッ!?」

 

「これで頭が下がりましたね?ほらほら、ガキに撫でられちゃってますよ?」

 

「っ…たく、これだから狙撃手は…。」

 

「一体狙撃手になんの恨みがあるんですか!?狙撃手関係ないですよね!?」 

 

「ん?あ、いや…俺あんまり狙撃手にいい思い出無いんだよな…特にクソ長射程のリーベリの狙撃手…あ、いや、忘れてくれ。」

 

「なんですか!?私ですか!?」

 

「ちげーよボケナス!つーか撫でんの辞めねえなら俺もやり返すぞコラァ!?」

 

「やってみるといいですよ!できるものならですがね!」

 

「ああやってや『ランナー、何をやっているんですか?』ヒュッ。」

 

突然彼がカタカタと震えだした。声のした方を見ると、そこには白髪のリーベリが佇んでいた。

 

「お…おう、フィリオ。」

 

「ランナー、それは不純異性交遊に当たります。逮捕しますよ?」

 

「なーにいってんだフィリオ!お前近衛局でもねえくせによ!」

 

「本日を持って近衛局医療支部に配属されました、フィリオプシスです。」

 

「えっ…まじ?」

 

「いや冗談ですよね?!そんなの聞いたことありません!」

 

私がそう言った後、その白髪のリーベリは無表情でこちらを見つめた後、私の手を取った。

 

「アルケットさん、でしたね?ランナーは今から私が連行します。ランナーの頭から手を離してください。」

 

「え、嫌です。まだ晩酌中なんですよ。」

 

「…なら、ランナーに決めて貰いましょう。ここでまだ飲むか、私に部屋まで送られるか。」

 

何故だろう、妙に鼓動が速くなる。まあ、まだ飲み足りないだろうし。話のネタでも探しておきましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー…そうだなぁ。飲んだ後帰れる気ぃしねえし、アルケットは俺の部屋知らねぇしな、フィリオ、頼むわ。」

 

「えっ…?」

 

「…わかりました。それでは行きましょうか。」

 

そう言って動き出そうとする彼、何か言いたいが、声が出ない。頭を持つ手の力を強めるが、彼は簡単に振りほどいて行ってしまった。

 

「すまねえなアルケットー!また飲むかー!いってえ!スネを蹴るなフィリオ!」

 

何故だろうか、謎の喪失感で胸がいっぱいになる。

虚しい、寂しい、悲しい。

 

「は…はは…」

 

何を思ったのか自分でもわからず、乾いた笑いしか出てこない。でも、その中ではっきりと声に出た言葉があった。

 

「…ランナーさん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________

 

 

「オイ!起…ろ!起きろアルケット!」

 

「う…ん…?」

 

「おいおいなんだよ!ガキみたいな寝顔しやがって!」

 

「だ…れがガキですかぁ…!」

 

「 お?起きたか。お前ここで潰れたら駄目だろ。」

 

「…ランナーさん!?」

 

「ん?あ、なんだ名前覚えてたのか、嬉しいぜ。」

 

「貴方こそ…、」

 

「あ、そうだアルケット、昨日の事についてドクターに掛け合っといたからな。配属は貿易所だってよ。じゃあな!」

 

「あっ!ちょっと!?」

 

まるで嵐の様に消えていく彼、やっぱり破天荒だ。

 

でも、まだ一緒に晩酌する機会はある。誘えば、必ず応じてくれるはず。

 

 

 

だって、語り合ったことは事実なのだから…

 

 

 

*1
アルケット<してませんが。




アルケット、いいですよね。…あれ?なんでウチのロドスにはいないの…?

『読みにくい』や『誤字脱字』などありましたらドンドンご指摘ください。
感想などくれると筆者が喜びます。
では、次回もお楽しみに。
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