ルンルン気分で法国に帰り、こっそり最奥の神殿に向かう。
番外席次に
半狂乱になりながら喜び、走り回り、隊長に抱き付く番外。勢いを殺せず倒れるも、本気で抱き締めている番外に武技で何とか耐える隊長。
神殿内はカオスである。
そしてその後、クレマンが脱走したことを聞き、膝から崩れ落ちた。
「悪かったわね。年甲斐もなくはしゃぎすぎた。....九次席だったっけ。何があるの?」
明確な時間は分からないが、原作で出てきた話が始まっている。
(まだツアーと同盟を結ぶまでしかしてないのに...)
(クレマンが余計なことをする前に潰さないと....)
原作が始まることを改めて認識し、気分が落ち込む。
久しぶりに外に出るのでウキウキ気分の番外
気分が下がり、どんよりした気分の隊長
対比した雰囲気を纏ったまま神殿の外に出る。
とりあえず話が通じそうな土の神官長の元へいく。
神殿はほとんど人は通らないが、漆黒聖典や神官長は行くことがある。そして出会ったのは《無限魔力》だった。
いつもは眠そうな顔をしているのだが、目を見開いてこちらを見ていた。
「なっ?!何でここに!神殿の中じゃないと
怖いのだろうに必死に警告している。いじらしい。
「何で貴女の言うことを聞かなきゃいけないの?雑魚は黙ってて。」
泣きそうな顔でこっちを見ている。こいつも俺と同じように番外にボコボコにされたんだよな。少し同情するよ。
「私が
「.......??!!」
番外がいるという恐怖と神人絶対殺すマンのツアーと隊長が話をしたということに耐えきれず、《無限魔力》は頭から煙を出して思考停止した。
番外は《無限魔力》を無視して進み始める。
ついていく隊長。
数分後
「土の神官長ってどこにいるの?」
知らないのに進んでたのか…
顔に出たのか番外が睨んでくる。
「昔、外に出たときと場所か違ってるのよ。」
いったいそれは何十年前のことなのだろうka-
バキッ
俺の横の壁に番外の右足がささっている。
......女性のまえで年齢のことは考えるべきでないと学習した。
「余計なことを考えないで早く案内しなさい。」
笑顔で殺気を向けてくる番外に俺は首を縦にふるしかなかった。
おとなしく案内する。土の神官長はしばらくフリーズし驚くも、とりあえず事態を呑み込んでくれた。
次の緊急会議に俺と番外も呼ばれるようだ。
絶対しばかれる.......
ある程度終わり、隠れ蓑の身分である学生をしてゆっくりしていると従者がよびに来た。
「リクという方が会いたいとのことです。どうしましょう?
「....大丈夫です。行きます。ありがとう。」
よくこの場所がわかったな。
竜王の感知能力に舌を巻く。
外に出ると俺が見た鎧とは違う鎧が立っていた。白金というより鉄のようだ。しかし周りに浮かぶ武器は違う。前見たのと違うが神秘的な造形をしている。Lvの高い武器だろう。
鎧自体は弱い。Lv20程度だろう。
《世界移動》
急に景気が変わる。原作で出た始源の魔法だ。
「.....驚かないね。この魔法のことも知ってたのかな?」
「.....貴方のことで知ってることはごく僅かです。ほとんどの始源の魔法を知りません。」
ツアーはしばし考える。嘘を言ってるようには見えないが少なくともこの魔法を知っていることは確かである。
少し試してみる。
《等価交換》
周りに浮かんでいた装飾の派手な剣が消えると共に青白く輝く槍が出現した。
ツアーは相手の表情を観察する。特に変わらなかったが、魔法を発動した瞬間に重心が移動した。知らない魔法だったので警戒し、すぐに対応できるようにしたのだと考える。
(確かにこの魔法は知らなさそうだ。だがこの男まだ信用しきるには値しない。)
「この槍をあげるよ。君の槍を貰ったから困っているだろ?あれには及ばないが、僕の鱗が使ってある。人間の武器より何倍も強いよ。」
(絶対なんか魔法がかかってるでしょ.....)
思っていることを顔には出さず、笑顔で受け取る。
「.....ありがとうございます。助かりますよ。私が使う武器は限られているので。」
「その槍には永久化した《伝言》と小型化できる始源の魔法が込められている。なるべく近くに置いて、大切に扱ってくれよ。」
べっ便利だ......!
「さてと前置きはこの程度にしておこう。君は次のプレイヤーに対してどう対処しようとしてるんだい?」
「....私の基本方針は共存か封印または各個撃破。敵は地下の迷宮と共に転移してきます。そしてその迷宮はこの世界の全兵力を集めても攻略できません。なので共存か封印。各個撃破についてですが、転移してくるプレイヤーは1人なのでそいつさえ殺せばその迷宮にある物資のほとんどは使えなくなります。」
「しかしそれを行うとその部下が暴走し、もう滅ぼすか滅ぼされるかの2択になります。最後の手段ですね。」
そもそもモモンガを引きずり出して殺すなど不可能に近いが。
「封印と言いましたがその迷宮は存在するだけで維持費がかかります。その迷宮に押さえ込んでも経済的な繋がりは残しておかないと戦争になるでしょう。」
「つまりおすすめは共存です。ただこれもまた難しい。プレイヤーの部下が私たちのことを軽んじており、主君の言うことを深読みし行動するため、険しい道のりですね。」
「ぶっちゃけると八方塞がりですね。」
「だいぶぶっちゃけたね!?」
落ち着けよ。ツアー。
「まぁどの道、戦力は必要です。あてがあるので手伝ってもらますか?」
「誰だい?中途半端な力じゃ役に立たないよ?」
「エロフ、訂正、エルフ王です。」
「.......あいつは説得で動くような奴ではないと思うよ。」
知ってる
「私の鎧よりは弱いが、君と同じくらいの強さだ。君1人だと抑えるのは難しい。どうするんだい?」
「秘宝を使います。」
俺の頭の中にはチャイナ服を着た婆さんが浮かんでいた。
隊長は《ロンギヌスの槍》の代わりに《白金竜王の槍》を手に入れた!
名前は適当。
《等価交換》
既存の物と引き換えに同程度の物を作れる。
込められている魂も引き継げる。
神器なら神器レベルの他のものを作れる。