俺だってまだ強くなれる   作:朝鮮朝顔

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接触

森の中を風より早い速度で動く影がある。

 

1日で王都に到着した。腐りきった王国とはいえ王都はかなり栄えていた。

冒険者ギルドに行ってもイビルアイ達はいなかったので

仕方なく受付嬢に金貨を握らせて頼む。

 

「明日、蒼の薔薇に個別に依頼を出したいので伝えといて貰えませんか?ついでに個室も用意しておいて欲しいです。」

 

受付嬢は一瞬渋った。相手が貴族ならともかくそこら辺にいそうな青年である。だが、大量の金貨を見て貴族のボンボンとでも思ったのだろう。快く引き受けた。

金でどうとでもなることが分かった。

 

 

後日

 

 

昨日と同じ時間に冒険者ギルドに行った。

 

「お客様。蒼の薔薇の皆様がお待ちです。」

 

昨日の受付嬢が快く出迎えてくれた。

 

部屋に案内してもらっている時に

「この部屋に誰も近づけないで欲しい」

と金貨を握らせながら頼んだ。

受付嬢は思いがけない収入だったのだろう。笑顔になりながら首を縦に振った。

 

 

扉の前に立つ。

さぁ遂に始まるぞ。頑張れ俺

 

扉を開ける。

 

男にも負けないような巨体の筋肉女戦士、双子の忍者、金髪縦ロールの騎士、そして目的のチビな魔法詠唱者。

この国の最高峰の冒険者である。

 

「まだ私の範囲内」

....ショタコンがティアだっけ?覚えてないな。

 

「童貞だな。」

....原作でもあったが何で分かるの?スキル?タレント?

 

 

顔が引き攣りながらも挨拶をし、ラキュースの対面に座る。

「初めまして蒼の薔薇の皆さん。私の名前は明かせないのですかハジメとお呼びください。」

 

 

 

 

それを聞いて露骨に顔をしかめる双子忍者と女戦士

 

「おいおい坊主。名前を明かせねえってことは俺達に汚れ仕事でも依頼する気か?」

名前を教えない者に対して警戒するガガーラン。いや、この発言を聞いて全員が警戒している。

 

「内容を先にお聞きしましょう。ハジメさん。貴方は私達に何を依頼したいのですか?」

ラキュースが仕切り直して質問をする。

 

「....簡単です。私の依頼はイビルアイさんに白金の竜王の所まで案内してもらいたい。」

 

それを聞いた瞬間、蒼の薔薇の全員が武器を構えた。

双子忍者の2人が俺の首にクナイを突きつける。

心無しか部屋の温度が下がった様に感じる。

 

「いったい何者?」

 

「3秒以内に答えないと喉引き裂く。」

感情を感じさせない声で2人は脅す。

 

両手を頭につけて敵意が無いことを知らせる。

ツアーに会えなきゃ全て御破算だ。

ここが第1関門だぞ。

 

「私はスレイン法国、漆黒聖典の第1次席を担っている者です。」

嘘偽りなく正直に答えた。

イビルアイが急に距離を置き《飛行》発動させ、浮く。

「2人とも離れろ!!」

双子の忍者はイビルアイの怒鳴り声にただ事では無いと感じたのか距離を取る。

「.....私の首を取りに来たのか?」

「いやだから白金の竜王の所まで案内して欲しいだけです。それに私は今独断で行動してます。」

「本当の事を言ってる。」

「嘘じゃない。」

 

忍者の嘘を見抜けるスキルのおかげで俺が真実を話してることが分かる。ありがたい。

 

「少なくとも今は私達に害を与えるつもりはないということか?」

 

「....その通りです。」

 

「「嘘ついてない」」

双子忍者のおかげで話しがスムーズに進む。便利だな。

 

「まぁいいだろう。全員武器を下ろせ。1次席か。どうせすぐにでも全員殺せるだろう?無駄だ。」

 

1席次以外の漆黒聖典単独であればイビルアイ単独でも倒せただろう。だが目の前にいる男には全員でかかっても勝てない。

経験豊富な年長者の言葉はきくべきである。

全員が武器をおろした。

 

「話が早くて助かります。」

 

「....その歳でイビルアイを含めて殺せるなんて何者だ?こいつと同じか?」

 

「それは全部イビルアイさんが知ってますよ。」

 

「さんはいらん。イビルアイと呼べ。」

不機嫌そうに呟く。

「私はおまえの正体を知っているからあえて言うぞ。殺されるぞ。」

 

「そんなこと百も承知ですよ。ですが説得できるだけの材料はあります。」

 

フンッ

鼻で笑われる。

 

「でツアーに会って何を求める?」

 

「私達の生存権と同盟。」

 

「なるほど。.....リグリットに話しておく。あいつ次第だ。」

 

俺が不思議そうな顔をしているのに気づいて話し始めた。

 

「私はツアーの場所は知らん。どこから聞いたのか知らんが、私はリグリットに連れて行ってもらっただけだ。」

 

あれっ?そうだっけ?そう言われると微妙だな。

 

 

「しばらく王都にいろ。あのババアを呼ぶ。」

 

......観光がてら六腕でも、スカウトするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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