ウチのうわばみお姉さん(自称) 作:酒バカ
尚、本作品には未成年飲酒の描写がありますが、フィクションです!
現実ではお酒は20歳になってから!
ちょっと加筆修正しました。
突然だがウチの家は代々続く酒屋である。どれくらいかと言うと、それはもう古い時代からで鎌倉幕府の平安時代よりもずっと前からである。そしてこうして話している俺は現代の世の時期当主、といってもそんな格式ばったモノではな、く家の中は少し古くさくはあるが落ち着く日本家屋の酒蔵が付いてるちょっと広いくらいのお屋敷で別にその中でお弟子さんが何人もいたりはしない。俺と両親達でも余るくらいに広いので毎日の掃除が大変とは母さんの弁。
ところで先ほど両親”達”と言ったが何もここに住んでるのは両親と俺だけじゃない。ペット?違う。親戚?それも違う。なら何か?
「ねぇ~~宗柊ぅ~~このお酒飲んでいい?」
神である。紫がかった褐色の肌に白蛇の尻尾を猫のように俺の部屋でソファに座る俺に絡ませつつ耳元で甘え声を出しながら視界の隅で酒瓶をちらつかせる美女──伊吹童子、まごうことなき神です。
「駄目。まだ熟してない。てかまた酒蔵からくすねて来たな」
そう言うと端正な顔をむくれさせながら酒瓶をそのばかでかい胸に抱き締める。着てる服が縦セーターだから余計にその暴力的なスタイルが目に付くのを、俺は努めて目を逸らす。
「宗柊の意地悪~、いいじゃない。いっぱいあるんだし」
「駄目なモノは駄目。それは1個1個微妙に作り方を変えてるんだから、実験の結果が分からないだろ」
とまぁ、俺こと伊熊宗柊は伊吹童子こと伊吹から瓶を取り上げる。その際ああん♥️とやたら艶かしい声を上げたが気にしない気にしない。ここで気にしてリアクションを取ってコイツに言いくるめられた経験がコイツへの態度を決めていた。
「ケチ~」
「やかましい、夜中まで我慢出来ねぇのかよ」
「無理~♪」
と、全く悪びれる様子はない。
「だって宗柊のお酒美味しいんだも~ん♥️」
‥‥ちょっと嬉しいから困る。
「あー照れてる。ねぇ宗柊「駄目だ」
どうせ今の隙に俺に甘える気だろうが今回はそうはいかん!
「本当に駄目だ。1番の出来の奴は神社に奉納しなきゃいけないんだ」
「神様にあげるお酒じゃない。私がもらってもいいじゃない」
せ、正論を言いやがって‥‥!
「宗柊♥️」
ぬぐぐぐぐ‥‥
「じゃあ奉納が終わるまで待ってろ!明日の晩」
「はーい♪」
なんだかんだこの
「宗柊?」
「酒戻してからちょっと散歩」
「あたしも行く〜♪」
伊吹にとって俺の酒蔵は自分の大好物が所狭しと並べてある謂わば夢の国状態とは、本人の弁。俺まだ修行中なんだけどやたら俺の酒を褒めちぎるのだ。
「………そういえば開けていいの一本あったな」
「ホント!?なら行きましょう!今すぐ!」
なんて反応の早い奴だ……ついさっきのグダってした空気から一気に活動的になったぞ……
「はいはい」
現金過ぎる我が家の神様に手を引かれながらも俺は苦笑を浮かべる。
これが俺、伊熊宗柊と伊吹童子のなんてことない普通の日常