麺処・ロアナプラ亭~悪党達に愛されたとある料理人の生き方    作:37級建築士

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 高評価と低評価が増えてしまった。師匠キャラ登場のせいだろうな、賛否別れたけどまあ仕方ない。

 キャラの味付け濃い目だし、いきなり大暴れだし、かなり人を選ぶ結果になってしまったんご。
 あと、ケイティにあたりがきついのもあるかもだな、今後の展開を楽しめないと不安で低評価ならちょっと弁明をば


1.師匠ことミス・セリザワはケイティの過去に迫る為にも重要な人物です。今後も出ますが活躍機会は多くないです。存在しすぎるとギャグになるので役目が終わればロアナプラを出て、必要になったらまた戻ってくる、そんなキャラです。一応、方々から命狙われていますので。

2.師匠がケイティの過去を掘り下げること=ケイティ×バラライカの布石と思いください。

3.おっぱいはJカップでバルンバルン


 


(80) 嵐の去った夜に

 

~深夜~

 

 

 

 師匠は帰ってこない。バラライカさんと一緒に車で去って、それっきり。連絡もない。

 

 本当に、あの一瞬だけ顔を見せただけ。二人で、何か話したいことがあるのかもしれない。一応、その、あの二人は共通して僕の保護者みたいな感じだし

 

 うん、まあそれでもいいんだけど、でも結局また置いてけぼり

 

 別に、今更だし

 

 

 気にしない、師匠も、バラライカさんも

 

 

 

 気にしてなんか、ない

 

 

 

 

「拗ねてるのか」

 

 

 

「……いいえ」

 

 

 

 拗ねてなんかいない。たぶん

 

 僕は20だ、良識のある大人、のはず。年齢的には、きっと、そう。

 

 不満をスープに垂らしても美味しくはならない。ラーメン作りに集中せねば。

 

 

 

 

「しっかし、随分とまあ……趣深い味になったもんだ」

 

 

 

「……厨房は壊れてないですからね、多少は……まあ、マシです」

 

 

 

「だろうな、日中にあれだけのことがあったのに店を開いているだけはある。慣れたか?」

 

 

 

「慣れませんよ、バオさんじゃあるまいし」

 

 

 

 第二のイエローフラッグは御免被る。壊されるたびに頑強にしていけばここはトーチカになってしまう。

 

 

 

……まあ、ましだよね、この程度で済んだんだし

 

 

 店が吹き飛ばされたが実際のところビルの基礎や柱にも問題はない。店のガラスは特殊な強化ガラスだし、厨房の狭い空間が一種のシェルターにもなっている。だから、店にいきなりロケットランチャーを撃ちこまれても最悪客だけが死んで僕が生き残る計算らしい。

 

 今聞かされた。次に改装する時はお客様の命も配慮してもらわないとだ。

 

 

「アブレーゴの奴が大金はたいて作り上げたんだ……ま、建て替える程じゃないな……しばらくは立ち食いソバ屋だな」

 

 

「よく知ってますね」

 

 

「……お、悪いな……いただこう」

 

 

 

 店はがらんどう、だけどカウンターのテーブルは無事だし、半日掃除して焼け焦げた椅子やテーブルを撤去すればそれなりに形はなる。

 

 スープは裏手の方で今も作り続けている。提供しなければ、スープの保存で冷蔵庫がパンクしてしまう。

 

 タケナカさんとの約束で作った久留米ラーメンだが、その匂いでずっとお客さんに告知してきたのだから、ちゃんと提供しないと期待を裏切ることになる。

 

 店を軽めに吹き飛ばされても暖簾は降ろせない。あ、ちなみに暖簾もかなり頑丈な繊維で出来ている。水洗いでなんとかなったのだ。

 

 

……ズルルルル

 

 立ち食いラーメン屋となったロアナプラ亭で張維新が麺をすする、粋な食い方だ。見ているこっちも気分が良い。

 

 相も変わらずトンコツラーメンを食う姿が絵になる人だと感心する

 

 

「……タケナカ、だったか」

 

 

「!」

 

 

「怖がるな、事情は聴いた……あの男に三合会は何もしない。お前さんたっての希望だ……だから安心しろ」

 

 

「……ほっ」

 

 

 

 張さんが店に来たのは夜食目的だけではない。

 

 

 

……一応、安心かな?

 

 

 

 ごたごたした騒動が終わってすぐ僕も色々と話を聞かれて、そうして整理された情報が皆に共有された。

 

 少し前に、三合会の事務所が立て直しをしなくちゃいけなくなった事態。そのことに、あのタケナカさんが関係していると知った時は驚いた。でも、なんとなくただ者じゃない気がしたし、言われてみれば納得だった

 

 それと、タケナカさんはもう敵じゃない。ロアナプラで何かを起こすつもりもない。

 

 その事は、僕も含めて皆三合会も遊撃隊も、あの騒動の日に立ち会った人たちは周知してくれた。

 

 けど、そこには僕の意見よりも、あの人が

 

 師匠がタケナカさんを庇って擁護してくれたと、後から聞いた。

 

 

 

「……タケナカさん、約束したんです。あの人が満足するラーメンを作るって」

 

 

「そうか、そういえばそんなことを言ってたな」

 

 

「……会ったのですか」

 

 

「ついさっきな」

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 箸を置く

 

 空になったドンブリを手渡して、そして百ドル紙幣を一枚手渡された。

 

 張さんは愉快に笑っている。

 

 

 

「いや、なに……面白い男だった。世直し集団にしておくのがもったいない」

 

 

「そいつはナンセンスだな……他人の生き様に口出しするもんじゃねえよ」 

 

 

「……失礼、褒めたつもりだったが……いやはや、思想の違いは面倒だ」

 

 

 

 

 一瞥もくれず、言葉だけを交わす。

 

 銃を抜くか、見ているこっちはただそれだけが恐ろしくて息を止めてしまった。

 

 

 

「タケナカ、さん」

 

 

 

「じゃあな、後はごゆっくり楽しむといい」

 

 

 

「え、張さん……あ、えっと……ご、ご来店ありがとうございました!」

 

 

 

 去る背中に言える言葉は思いつかなかった。

 

 サングラスをかけた良い大人が二人、そんな僕の声に失笑を漏らしている。

 

 

 

「っくく、ははは……ぁ、坊主は元気があって良いな。いや、良い子だ……お年玉でも銀玉鉄砲でも買い与えたくなっちまう」

 

「……ど、どうも……あの、嬢ちゃんじゃなくていいんですか?」

 

「ありゃ止めだ……お前さん、中々に色男みたいじゃねえか。ぽっと出が野暮なことしちゃ馬に蹴り殺されちまう」

 

 

 何をもって野暮か、誰をさして馬なのか

 

 指摘したいが、そこを掘り下げても揶揄われるだけにしか思えない。

 

 同じサングラスだからかな?

 

 

 

 

……なんだろう、タケナカさんって張さんと同じ雰囲気がする

 

 

 

 

 自分を揶揄う良き大人、そんな区分があるならこの人はそこに入るだろう。

 

 

 

 

「約束のラーメン……食べますか」

 

 

 

「あぁ、貰おうか……飲んだ後はラーメンに限る」

 

 

 

 

「それ、すごく不健康ですけどね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホテル・スタークレイドル、悪徳の都にあって星を取得できるほどにハイエンドな宿泊宿。ホテルモスクワが経営権を持ち、その最上階は別荘として特定の人物だけの聖域となっている。

 

 ミス・バラライカ。火傷顔と恐れられる彼女と、その庇護下にあるのんきで平和ボケしたラーメン店主、だが今足を踏み入れているのはまったく似つかわしくない粗野な女性。

 

 風呂上がりで汗を流した肌は存外きめ細やか、背中と腹部、更には胸に太腿にも走る宗教的なデザインタトゥーが色気を醸す。

 ミス・セリザワ。街を乱した張本人であり、バラライカの気を大いに損なわせた不遜な存在。

 

 しかし、今もその肌に真新しい銃痕が刻まれていないのは理由がある。

 

 客人として、このプラベートな部屋、密談を交わすにはうってつけな場所を用意したのもすべては理由あってのこと。

 

 しかし、叶うならば今すぐにでも引き金を引きたい。握った拳で顎を砕きたい。ハイヒールの先端で眼球どころか海馬まで貫きたい。

 

 苛立ちを抑えなければ起こる未来は恐ろしい程に見えてしまう。だが、そうせずバラライカはセリザワを置いている。

 

 無論そこに目的はある。優先すべき感情論の為に、今はこの忌々しい前任者の言葉に耳を貸そう。

 

 苛立ちは、葉巻で希釈して煙に変える。

 

 

 

 

 

「助かった、いやぁいい湯だった……久しぶりに足を延ばして湯に浸かったぜ、あ~次浸かる時は入浴剤でも置いてくれ。桶も檜があると風情がある。」

 

 

 湯上りの火照った肌のまま、下こそ下着を履いているがタオルで申し訳程度に胸を隠す。

 

 胸の大きな女性の定番な姿だが、セリザワ彼女の場合胸以外にも目がいってしまう。そんな体つきをしているのだ。

 

 

「……」

 

 

 バラライカは観察を続けた。

 

 

 筋肉質で弾力にとんだ胸。すらっと長く伸びる手足、屈強な体。

 

 古傷も、勲章のごとき部隊マークのタトゥーも、この女が傭兵として確かな実力を持っていることを示している。

 

 兵士として、戦場で見かけたことがあるならもう少しまともなやり取りが出来たかもしれない。

 

 認めるべき処はある。見れば見る程、女が異常な人物であり侮れないとも理解する。

 

 そして、相変わらず気に食わない思いだけが消えずに蓄積される。

 

 なにせ、バラライカの前であろうと気も知れず、自由気ままに発言をするセリザワだ。彼女には恐れることも敬うこともその行動に無い。殺されない自信があるのか、はたまた考えていないのか

 

 おそらく両者、若干後者よりか。

 

 

 

「……長い、シャワーを浴びるだけで30分以上も待たされた。待つ身にもなってもらいたいわね」

 

 

「日本人は湯に浸かってなんぼなんだよ、許してくれ……あ~涼し」

 

 

 空調がある場所を求め裸でうろつく。

 

 足元のカーペットに濡れた跡が列をなす。

 

 

「……間違えたな、貴様には監禁部屋でもくれてやるべきだった」

 

 

「ほう、あいつに拷問したあの部屋か」

 

 

「!」

 

 

 

 にやり、嫌な笑いで誤魔化す。

 

 おどけて、何でもないと、逆なでしたくせにセリザワは距離を詰めてくる。

 

 

 

「話に聞いただけだ……アタシがいなくなった後にあいつについて、色々とやってたらしいな……特に、あんたとの関係は嫌でも耳に入る」

 

 

 煽る言葉遣い、胸を張って偉ぶりながら説明するのは、見定めているから。

 

 煽りながら、逆なでする発言も、値踏みする意図がある。粗野で、横暴なくせに、やけにケイティの話題に触れてくる。

 

 

「……でしょうね、隠さない方があの子の為だからいいのよ」

 

 

 だから、少し意趣返しとばかり堂々と言いきって見せた。

 

 この街に置いて、バラライカはケイティの初めてのケツモチ関係であり、さらには個人的なお気に入りであることも次第に町は周知している。

 

 故に不文律、たとえ今が少し距離を置き、もう一人の信頼できる女性と肌を重ねていても、そこに変わりはない。

 

 知るところに置いて、ケイティのファーストはバラライカにあたる。 

 

 

 

 

「……過保護だな、まったくあのバカ弟子」

 

 

「あら、お気に触ったかしら」

 

 

 

 

 会話は危険な匂いを常に漂わせる。

 

 今にもテーブルに雑に置かれた拳銃が火を噴かないか、見る者がいるなら立ちすくみ震えて小便を漏らしている。

 

 煽るセリザワ、苛立つバラライカ、空気は最悪なまま。しかし、そんな空気間はなるべくして形成されたもの。

 

 無理もないのだ、二人共に波長が合うわけない。この場において、二人が共存しているのは他にも無く、ケイティの保護者としてつながりがあるから故

 

 ミス・バラライカにとって、前任者の言葉は耳に入れなければならない故、我慢は続く。

 

 

「……クソ、バカ弟子に熱があるって聞いたが、マジにマジなんだな……あいつ、何したんだっつの」

 

 

 わかりやすく態度に出して面白くないと本音をこぼす。

 

 

 さらに、また勝手な行動にも出る。冷蔵庫から出した瓶ビールを手に二本、一本をバラライカへ投げ渡してきたので仕方なく受け取った。

 

 

「あいつの好きなビールだ、度数も低い……桃の味がする」

 

 

「……知ってるとは意外ね、思いやる気持ちがあるようには見えないわ」

 

 

「知ってるさ、愛弟子なんだ……一応な」

 

 

「典型だな、DVを正当化する輩と貴様は同種だ」

 

 

「皮肉を言うならどうぞ、聞いてやる」

 

 

 

 冷たい、良く冷えたビールは桃を漬け込んだ物。苦みもあるが甘味もある。

 

 度数も高くない。楽しく愉快に飲める。飲まされる酒に抵抗があるケイティにも、この酒は楽しく飲める思い入れがある。

 

 思い返すのは無垢であどけない彼の顔。

 

 ホロホロによって、甘えながらケイティは言った。

 

 師匠が教えてくれた、このお酒だけは大好きだと

 

 

 

「……なぜ殴る、貴様が不愉快だ。弁明があるなら言ってみろ」

 

 

「愛弟子だからな、師弟なんだ……あんたとじゃあ違う。気にするな、取る気はない……あれはもう巣立ってる」

 

 

「なら、もう関わる必要もない。繰り返すが、不愉快だ」

 

 

「I hate you……嫌いじゃない、アタシの好きな良い言葉だ」

 

 

「忘れるなよ、馬糞女。今一度手を降ろせばその眉間に風穴が空くことを、そのイカれた頭で覚えておけ……愉快痛快にドラッグハイになりたいならケシ畑にでも埋めてやろう」

 

 

「……」 

 

 

「あれは、私の庇護下にある……これは確定事項なのよ」

 

 

 断言した。

 

 ケイティとセリザワの関係が一言で言い表せない何かがあるのだろうが、それでも今は自分のモノだと。

 

 強く、殺意を込めて言い放つ。

 

 

「……保証はしかねるな、バカ弟子の失敗を咎めただけだ」

 

「失敗、何が」

 

「ヘイ、ヘイヘイ……もういいだろ、あのバカ弟子のことは。お熱なのは十分わかった……だったら、もっとすべき話があるだろ」

 

「…………話す気があるのか」

 

「隠す気が無いだけだ」

 

 

 セリザワがビールを煽る。

 

 空になった瓶をつくえに、二人が今同じ卓に着いた。

 

 ポーカーを始めるが如く卓に着き向き合う。

 

 

「軽く喉に酒も入れた、辛気臭い話をするにはちょうどいい……さあ、何から聞きたい?」

 

 

 

「……」

 

 

 

「言ったろ、隠す気はない……知りたいなら教えてやる。あいつの過去を」

 

 

 

「……隠す気が無いと言うが、話したがっているようにしか見えんな。親心のつもりか?」

 

 

 

「すこしはあるかもな……なんせ、救えない話だ」

 

 

 

「————……嘘ではなかったのだな」

 

 

 

 昼間、あの時にセリザワがバラライカに告げた言葉。

 

 可能であれば空言と断じたい。しかし、目の前の女はふざけてこそあるが嘘は無い。嘘をつく道理も無い。

 

 

 

「言ってみろ、繰り返すがあの子は私の庇護下にある。」

 

 

 

「知ってるよ……だから安心だ。いや、マジにそこは認めているさ……嫉妬も妬みも無い。いい加減疲れたのかもな……こんな話、一人で抱えるだけでも腹が痛い」

 

 

 

 

……カラン

 

 

 

 

「料理人が言うべきことじゃないが、一緒に腹を壊そうか……なあ、同じ保護者同士」

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

…………カラン

 

 

 

 一方的な乾杯の音、応じる音は少しばかり強く響く。

 

 

 

 

 

「……10の頃にあいつはこの国に来たらしい、そんでしつけの期間を終えて、ようやく仕事をさせられた。それが13の頃。そんで、アタシが出会ったのはアイツが16の誕生日をむかえたぐらいだ」

 

 

 

 

 親に捨てられ、人身売買にかけられた10の頃、ロアナプラにたどり着きエダに出会ったのが13の頃。そして、15から16歳の合間にセリザワがケイティを育てていた。

 

 今から四年前、ケイティはローワンの店で過ごし、そして今現在は一人自立してラーメン屋を営む。

 

 波乱万丈な人生ではあるが、幸せを掴んだ一人の人間の道程だ。

 

 だがしかし、ケイティ自身も記憶していない未だ明かされぬ過去がある。

 

 

 

 

「アタシがあいつを拾ったのも言ってしまえば偶然だ。たまたま見つけて、たまたま調べて、引くに引けなくなった。あいつはな、あるマフィアにとって金の鶏だった……価値のある商材なんだぜ、これがマジな話に」

 

 

「……卵を産む、ではないのか。それ言うならば」

 

 

「産まないね、産まないからこそ価値があんだ……ケイティ、あの野郎自身に価値がある。禄でもない価値だぜ。こんな話、面白くもねえただ胸糞悪い話だ。あいつは、普通の男娼よりもずっと価値のある目的の為に……モルモットとしてこの街に売られたんだ」

 

 

「!」

 

 

「覚えがあるか?なあ、ルールメイカー……あんたらこの街の支配者が潰した、あの組織の話だよ。こいつはよぉ」

 

 

 陰りが出る。

 

 どす黒い感情が歯をすり減らす。

 

 バラライカ、この街を支配する側にある彼女には当然心当たりがある。

 

 しかし、それは既に昔のこと。逆算すれば4年以上も前の話だ。

 

 

 

「アタシは見ての通りレイジングブルだ。好きなように暴れて、カウボーイだろうと何だろうとぶっ飛ばす。」

 

 

「ミス・セリザワは自由に生きて、暴れて、女を抱いて、そんで好物のラーメンを作る。ただそれだけだ、それだけだったが……あいつと出会っちまった」

 

 

 

「んで、仕方なく拾ってやった。ある護衛の依頼だった。小金稼ぎに請け負ったら、依頼主の搬送する品物の中身を見ちまった。」

 

 

 

「……あとはお決まりだ。秘密を知ったアタシは殺されそうになったが、返り討ちにした。まあ、骨は多少折ったが、ありゃ楽しかった。今思い出しても笑っちまう」

 

 

 

 

 

 ロアナプラに置いて、黄金夜会の四勢力以外にも各国の組織、または個人から、とかく裏社会を生きる者達のサラダボウルが実現している。

 

 血と鉛とドラッグに塗れた酷い味のサラダの中、その味が紛れていても大差はない。

 

 麻薬ビジネスが横行するこの街だ。ならば、悪辣さでは引けを取らない、当然性需要でもマーケットは開かれている。裏物ビデオ、売春、なんでもありだ。実際、ホテルモスクワも三合会も、女や男の欲望を金に換えてこの街の経済を回している

 

 しかし、それらの産業にはかつて、とあるマフィアより接収したシノギも存在している。

 

 

 

 今でこそ存在を消したが、かつてこのロアナプラには忌まわしき産業に傾倒していたマフィアが存在していた。

 

 

 

 

 

 

「おとぎ話もマジになる。幻覚剤いれりゃ、誰でも不思議な国へフリーパスだ。だから、驚かずに聞いて欲しい……なあ、ミス・バラライカ。胸糞悪いアイツの秘密を皿に出してやる……が、飲み込むか、また誰かに皿を回すかは、あんた次第だ……自由にしな。アタシもそうした。」

 

 

 

 

 

 




 今回はここまで、ケイティの過去の秘密は後々に、答え合わせを目指して原作展開とオリジナル展開織り交ぜながら進んでいきます。

 全ては、バラライカとケイティの甘い関係を盛り上げるために

 

次回、トンコツラーメンの魅力とは?



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