最近、家の話題に頼光なる幼馴染の名が上がるようになった。
恭介曰く
「いい人だったよ。話しやすくて、一緒にゲームもやった。」
母曰く
「この前挨拶に来てくれてね、昔も可愛かったけど、随分格好よくなってたわよ。」
父曰く
「朝も挨拶してくれて、礼儀正しいいい子だなぁ」
私以外は全員彼に会ったことがあるというか割と頻繁に遭遇するらしい
私は会ったことがないんだが?
本当に実在してるのか、家族がおかしなこと最近おかしなものが見えるようになったせいで疑り深くなっているかもしれない。
次の日の朝、ちょうど家の外を掃除していた。静さんがいた。
「おはようございます。」
「あら、おはよう、みこちゃん」
静さんは母と同い年に見えないほど若々しい。
20台と言われれば通じるほどだ。この人の息子ならイケメンになるのも分かるかもしれない。
「みこちゃん、頼くんが恭介くんと遊んでたらしいけど、恭介くんに変なこと教えてなかった?」
頼くん呼びは高校生になっても変わってないのか
「恭介からは一緒に遊んでもらったとしか聞いてませんね、私はまだ会ったことないです。」
「あの子、みこちゃんに挨拶してないの?私から言っとくわね」
「ありがとうございます。隣ですしそのうち会えると思いますよ。」
静さんの反応的に一応、実在はしているらしい
「最近、良くない気があるから、みこちゃんもあまり遅くならないように気をつけてね。いってらっしゃい」
「いってきます。」
確かに最近は変なものがよく見えるため、ハナとの付き合いで寄り道すること以外で家に帰ることが多くなった。
何故か家だと一切、変なものが出ない為、精神安定上家に篭りがちになっている。
最近は通学路でも大通りを歩く際もあまり見かけなくなったが、学校にはいつもと変わらないぐらい変なものがでる。
学校自体は嫌いじゃないけど、変なものを無視するので精神をすり減らすので毎日通うのが憂鬱だ。
最近赴任してきた先生が前に猫の亡霊みたいなのを沢山連れたあの男の人だったけど、学校で見た時には猫の亡霊が見えなかったけど
あんないっぱい猫や動物の霊を連れていた人だし、絶対なにかある
私はため息をついて学校へ歩を進めた。
放課後、ハナと別れた後帰宅を急ぐ、家までそこまで離れていないが薄暗い為
あまり長居したくはない場所だ。
「ウゥッ・・・・・・」
電柱の影に隠れていたのか急に声が聞こえてきたのでつい目をやってしまった。
すぐに目を逸らしたが、しゃがみこんでいても2メートルほどの大きさがあり
それでいて体の幅が電柱の幅に薄い女だった。どう見ても人間ではない。
「?」
私が一瞬そっちに目をやったのが見えたのか、じっとこっちを見ている気配がする。
一刻もも早くここを立ち去らなければ
「ネェ・・・・・・ミエテル?」
急に視界にさっきの薄っぺらい女の顔が潜り込んできた。
咄嗟にスマホを確認する振りをして視界から逸らす。
顔の横に気配をビンビン感じる。怖気がとまらない。怖いから本当に勘弁してほしい。
薄っぺらい女の髪の毛が下を向いてスマホをみている端からチラチラ見えるまだ着いてきているようだ。
「ネェェェ!!!??ミエテルンデショショ!!!!??」
ついに癇癪を起こしたのか伸ばしてる首をぐねぐねと暴れ回ってる。
キモいし怖いし、本当に誰か助けて・・・・・・
「ミエテエ??????」
急に薄っぺらい女の声が離れていく。先ほどと同じように叫んでいるため、離れていったのは
薄っぺらい女の意志ではないようだ。
「ァアアアアアアアアアァァアア!!!!!
イタイイタイ!!!!ヤメテェエエエエエ!!!!」
耳を澄ましているとなにかを叩いて潰すような音と薄っぺら女と思われる絶叫が聞こえてきた。
「ヤメ・・・・・・」
その言葉が聞こえた瞬間、スイカが潰れるような、水分を含んだ球体が潰れた音が聞こえた後
急にあたりが静かになった。
こちらに歩いてくる足音が聞こえてくる。
あの薄っぺらい女が叫んでいたあたりから聞こえてくる足音
普通の通行人がきたならいい、もし薄っぺら女よりやばいやつが近づいてきたならば?
「ねぇ、もしかして見え「あっ!!もうこんな時間だ!はやく家に帰らないと!」
大きな声を出しながら全力で帰り道を駆け出した。
「ただいまー、あら頼くんおかえりなさい、そういえばみこちゃんに挨拶したの?
久しぶりに会うからって恥ずかしからずにちゃんと挨拶しにいきなさい。」
「挨拶しようと思ったけど、無視しされたんだよ・・・・・・」
「頼くん、みこちゃんになんかしたんじゃないの?」
「心当たりがないから困ってるんじゃないか・・・・・・」