見える子ちゃんと幼馴染君   作:秋涼

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下ネタ注意


怪異

「どうした、寝不足か?」

 

「まぁね、睡眠はちゃんととってるつもりだけど、昨日は夢見が悪くて疲れが取れた気がしない」

 

 家の近くの男子校に転校して友人のト部に声をかけられる。

 試練で大百足をなんとか倒し、免許皆伝を受け取れたのはいいが、祠で寝たわけではないのに夢に

 大百足が度々出てくるようになった。祖母に聞いたところ

 

 「そりゃ、百足様に気に入られたのさ、可愛がってもらいな」

 

 笑いながら頭を撫でらえた。夢に出てくる度に刀が普通の刀になったり、矢が祖母お手製ではなく普通の矢にかわり

 何回も倒すたびにその武器すらなくなってきた。今は壊れた橋の柱を武器にして戦っている始末、某漫画の丸太を持って戦うのと

 いい勝負だ。

 いい修行にはなるけど、休んでいる気がしないのでできれば一月にいっぺんぐらいでいいのにと感じる。

 

 「神様って暇なのかね……」

 

 「どうした急に」

 

 「いや、なんでもない」

 

 咄嗟にもれた呟きに反応されたのを誤魔化していたら、ト部は他のクラスメイトに話に行ったらしい

 窓際の最前列にある自分の席から窓の外をみる。雲ひとつない綺麗な青空が広がっている。校庭を見ると

 登校していくる生徒の姿が見えた。見る限り目立つ怪異の姿もない、転校した次の日の夜に大掃除したあと

 結界を貼った甲斐があったようだ。怪異がいるのは慣れているが、見える人が少ないから基本構ってちゃんみたいなものなので

 授業中等に来られると非常に邪魔だから排除しておきたい。このクラスは俺以外見える人がいないので変なやつだと思われるしね。

 

 「ほら皆席につけー」

 

 担任の声が聞こえて来たので目線を黒板のほうへ移した。

 

 

 

 

 昼休みが終わり、腹が膨れて眠くなる5限目あたりのことだった。

 他のクラスメイト同様、催眠音波を発してる教師の言葉を聞きながら欠伸を噛み殺し、隣の家のみこちゃん

 いや、みこさんにどう話かけようか悩んでいた。

 祖父母のところで通っていた学校は田舎で女子生徒はいたが、どれも幼く、同世代の女子生徒は居なかったし、転校したのも近いってだけで

 選んだ男子校だし、同世代の女の子と話すのにびびったわけじゃない、断じてない

 母にちゃんと挨拶をしろと言われ、ちょうど学校の帰りにみこちゃんを見つけて声をかけようとしたら

 首だけ伸ばした女の霊がみこさんにちょっかい掛けていた。見える人に認識されたくて首を伸ばすパフォーマンスをしてたみたいで

 害はなさそうだったが、見た目と動きが気持ち悪いのと挨拶するのに邪魔だった為、捕まえて成仏させといた。

 

 幽霊の反応も見えない人にしては過剰に反応していたし、幽霊が消えたときにみこさんから感じる体の緊張もこころなしか和らいだ感じがしたので

 みこさんに幽霊が見えるのか確認しようとしたところ、そのまま走って逃げられてしまった。

 余裕で追いかけられるが、追って行ったらなんか怪しいやつだし、勇気を振り絞って話かけたのに無視されたのでその時はすこし傷ついた。

 今思えば、幽霊見慣れてないとそりゃ怖いだろうからすぐその場所から逃げたかったのだろうと判断した。嫌われてるってことはないはず。

 

 ちらっと見ただけど、小さい頃の面影は残しつつもすっごい美人になってて、さらに話かけるのに緊張して想像しただけで震える。

 大百足様と戦う時でさえここまで緊張しないのにと自分でも情けなくなる。

 とりあえず、今日家に帰ったら改めて挨拶しに行かねば

 

 ふと気配を感じて見てみると、教室の後方の引き戸を引いてないにも関わらず、ちょうどみこちゃんと同じぐらいの髪型の女の子が入ってきた。

 服装は制服だし、扉を開けずにすり抜けて入ってきたのと周りが一切反応してないので幽霊なのは確定。

 ここは男子校だし、女子生徒がいるはずがない。

 観察したところ、怨霊にもなっていないし、生霊か浮遊霊あたりか?

 この学校には結界が張ってあるし、悪意や、明確な目的がない霊は入ってこれない。万が一悪意がある霊が侵入したとしても

 俺には分かるようにもなっているので悪意があるわけでもない。

 女子生徒の霊は明確な目的があると思うが、この教室にいるクラスメイトに関係者がいるのだろうか?

 女子生徒の霊は、近くの机のクラスメイトの顔を一人ずつ見た後、しゃがみ込んで脚あたりを見ている。その後、次の生徒へ移動していた。

 誰か探しているのか?そう思い廊下側の生徒を観察し終えたあと、隣の席へ移動するためにこちらに振り向いた

 

 「デュフフ……」

 

 顔は美人だったが、顔がすごくだらしなく、100年の恋も冷めるぐらいあれな顔をしていた。

 

 「!!!」

 

 いま観察してるはうちのクラスで1番か2番ぐらいイケメンと言われてる、池谷くんだった。

 女子生徒は大変お気に召したようで机に頬杖ついてガン見している。

 まぁ害はないようだし、授業が終わったら窓から放り投げようと決め授業に戻ることにする。

 

 だいぶ観察してたせいで板書を写すのが遅れている。急いで写さなければ

 

 「こいつ○起してる!!」

 

 「ブホッ」

 

 「どうした俵」

 

 「いえ……なんでもないす。」

 

 急に女子生徒が変な言葉を発したセリフで吹き出してしまった。

 男には特に理由なく大きくなる時があるのでそっとしてほしいものだ。

 しゃがみ込んで見てたのはそういうのを見る為だったのかと女子生徒を見るとこっちをガン見していた。

 吹き出したからこっちが見えてるって分かったのか?あ、やだ、こっちきたわ

 

 「おい、お前」

 

 目の前に立ってこっちを見据えて女子生徒は口を開いた、

 

 「ち○こ見せろ」

 

 窓を開けて女子生徒の霊を掴んで窓から投げ捨てる

 あとで結界を強化しないとなと思い直して、急に窓を開けて何かを放り投げた俺に怪訝な顔をしている先生に

 虫がいたので窓から捨てましたと誤魔化し、授業に戻る。

 あんな欲望に忠実な幽霊は珍しいなと思いつつ、

 女子校でもああいう変態な幽霊が出るのかな?と考えていたら授業が終わり、ノートは写しそびれた。




教室に戻ろうとした女子生徒の霊は見える人に対するセクハラは害があると判断され校舎に入れず泣いた
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