小さな女の子の泣いている声がする。
辺りを見回すと、少し古いような感じがするが、見慣れたガードレールや電柱等見覚えがあるものばかりだ。
鳴き声がするほうへ自然と足が伸びる。
鳴き声は止む事なく、さらに大きくなっている。只事ではないことを感じ、歩きではなくその場所へ駆けていく
いって私に何が出来るのか分からないが、私は走っていた。
曲がり角をまがると、空き地の角のほうに髪の長い女の子と血まみれで女の子の前で木の棒を構えている男の子がいた。
男の子の前にいるのは爪と腕が異常にながい、化け物だった。
化け物はまるでおちょくるかのようにゆっくりと男の方に向かっていた。
「大丈夫!?」
とりあえず助けなきゃと駆け寄ろうとするが、透明な壁のようなものに阻まれて進めない。
見ているうちに化け物は男の子のほうへにじり寄っていく。
「逃げて、みこちゃん」
少し遠くにいるのにもかかわらず、はっきりと男の子の声が聞こえた。
なんで私の名前と思った瞬間、男の子が化け物に吹き飛ばされて壁にぶつかり
女の子の悲鳴が響き渡った。
「びっくりした」
跳ね起きるとびっくりした顔の恭介がいた。
周囲を見回すと窓から陽の光が差していたし、ベッドの上だった。
なんだ、夢かとベッドに倒れ込む。
「ねえちゃん、学校遅刻するよ」
時計を見ると準備しなければいない時間だった。
着替える為に恭介を部屋から追い出して準備をしながら考える。
夢の内容なのに血の臭いも悲鳴も鮮明にしっかり覚えている。
そしてあの空き地、私が小さき時よく遊んでた場所だ。
なんで今まで思い出せなかったんだろ、でも空き地では誰かと遊んでいたはずだ。
頼光という隣の家にいた幼馴染?てかいつ遊ばなくなったのか思い出せない。
私はこんなに昔のことが思い出せないほど記憶力がなかったか?
これ以上、思い出そうとしたら頭が痛くなった為考えないようにして支度を急いだ。
ハナと一緒に買ったドンキで買った数珠が弾け飛んでしまい
強力な数珠がないか立ち寄った。占いのお店でいただいた数珠も弾け飛び、落ち込んでいると
「お嬢ちゃん、少し時間あるかな?」
あきらかに私についてきているやつに視線をチラッとむけている。
「あります!ハナもあるよね?」
「う・・・うん」
突然食い気味に返事した私に、ハナが少し困惑している
なんかこの占い師のおばあさんは対策をしってそうな気がする。
「そうかい、少し中で待っているといい」
中に入れてもらうと着いてきていた幽霊が壁に阻まれたように弾き飛ばされて中に入れないようだ。
すごい、数珠は吹き飛んだけど能力は確かなのかな?
ゴットマザーは家の電話の近くでどこかへ電話をかけているようだ。
「すぐに来てくれるそうだよ」
「どなたがいらっしゃるんですか?」
「特注の数珠を作ってくれる人さ」
質問したハナに誤魔化すように返事をし、こちらにウィンクして誤魔化したゴットマザー
ハナが見えてないのを考慮して誤魔化してくれたのか
「まぁお茶でも飲んで待っていなさい、お菓子もあるからね」
一体誰がくるのだろう、少し想像しながらお茶をすすった。