校門から望美が出て来る。
ゲンは望美に声をかけた。
「鏡さん」
「レオさん」
「おおとりって呼んでくれるかな?」
「おおとりさんね。分かったわ。何してるの?」
「行く当てがないんだ」
「そう。じゃあ家へ来るといいわ」
ゲンと望美は歩き出す。
「僕なんかがいきなり行って大丈夫かな?」
「大丈夫よ。一人暮らしだから」
「そうなんだ」
鏡家に着く。
二人は家の中に入る。
「その部屋で待ってて」
ゲンはリビングに入り、ソファに腰掛けた。
暫くすると、私服に着替えた望美がやってきた。
「おおとりさん、何か食べる? 行く当てがないってことは何も食べてないんでしょ?」
「僕はウルトラマンだから、光さえあれば食べなくても平気なんだ」
「その、さっきから言ってるウルトラマンって何?」
「ウルトラマンってのはウルトラ戦士のことさ」
「ウルトラ戦士?」
「地球から三百万光年離れたところにあるM78星雲・光の国の宇宙警備隊の隊員のことなんだ」
「待って。M78は千六百光年よ?」
「僕のいた世界では三百万光年離れてるんだ」
「そうなんだ。ということは、貴方は異世界人ね? それも、二次元世界とは違う」
「そういうことになるのかな」
「パラレルワールドかあ。おおとりさんの世界に行ってみたいなあ」
その時、部屋にある電話が鳴った。
望美が受話器を取った。
「もしもし?……はい。……はい、分かりました」
「何だったの?」
「SGMからよ。インベーダーが来たらしいわ。貴方にも手伝ってもらいたいのだけど、頼んでいいかしら?」
「構わないよ」
ゲンと望美はSGMに向かった。
望美はSGMの隊長にゲンのことを紹介した。
「そうか。手伝ってくれるのか」
「はい」
「では、早速だが、インベーダーを撃退してくれ」
ゲンと望美はインベーダーが降り立った場所へと急行した。
「この辺のはずなんだけど……」
その時、地面が激しく揺れ、地中からゴモラザウルスが出現した。
「あの怪獣は!?」
「恐竜の図鑑で見たことがるわ。あれはゴモラザウルスね!」
ゴモラが地上のゲンたちに襲い掛かる。
「レオ──ツ!」
ゲンはウルトラマンレオに変身し、ゴモラに反撃する。
レオの飛び蹴りがゴモラに炸裂した。
「やあ!」
レオはゴモラをラッシュ攻撃で追い詰めて行く。
「とどめ!」
レオは飛び上がり、レオキックの態勢に入った。
その刹那、ゴモラの中から何かが飛び出し、空の方へ飛び去った。
そしてレオキックがそのままゴモラに当たって爆裂霧散した。
レオは空を見上げる。
(今、何かが飛んで行ったようだったけど……)
レオはゲンの姿に戻った。