二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH   作:yu sato

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登場キャラクター
マスター 静寂なるハルゲント
サーヴァント ランサー メリュジーヌ/ランスロット・アルビオン

作者
◆KV7BL7iLes


【オープニング】【本戦開始前】20 今はただ、己が栄光の為でなく マスター 静寂なるハルゲント サーヴァント ランサー メリュジーヌ/ランスロット・アルビオン

■■■

 

 

 

あの日、美しいものを見た。

 

 

 

群れは、いつしか果てに消えた。

その姿を、ぼうっと見つめながら失墜した。

堕ちた竜。余分な「腕」。飛翔に邪魔な、くだらないもの。

それは地に落ちて、そして、終わる筈だったもの。

それに名はなく、意味もなく、ただ朽ち果てるはずだったもの。

 

――それを愚かにも拾い上げる、物好きがいた。

 

どうしようもなく愚かなものと。

どうしようもなく輝かしいものの。

 

それは、出会いだった。

 

 

 

■■■

 

 

 

端的に言えば、ハズレだった。

自分を召喚したマスターと名乗るその男は、ただの人間にしては少しはやるほうで、ただそれだけだった。

いや、実際そこそこではあるのだろう。ワイバーンを撃ち落とすことに特化した砲術に関してはそこそこやるし、軍や兵法が何たるかくらいのことも把握はしている。

だが、やはりそれ止まりだった。

一つや二つ秀でたことがあり、仮にもある都市の最上位執政官の座を戴くだけの武勲があったとしても――名を残すには、その男はあまりに凡人すぎた。

くだらない下積みと妄執のような一念が形を成して、形ばかりの名誉が与えられ、それを情けと知り己の愚かさを知りながら

 

「……も、戻ったか、ランサー」

 

今だってそうだ。

聖杯仕込みの敵に対して号砲を放ち、それが通じずに尚抵抗を続け、結局己を召喚した後。あの監督役の解説が終わった後、彼はこの一室に閉じ籠ったかと思えば、戦況把握と称して余程のことがない限り外に出ず引きこもりに徹している。

勿論何もしていない訳ではなく、むしろ普段から偵察や戦略、そして隠れ家の確保に向けて幾らかの行動は起こしている。

その情報収集意欲と警戒能力自体には褒めるところもあろうが、こうして閉じ籠ってばかりでは此方としても自由に戦えない。

 

「そんなにびくびくと震えなくても大丈夫さマスター。ここはまだ見つかっていないし、此方の攻勢は順調。今のところ、何一つとして問題はない」

「そ、そうか……ならばよし。引き続き警戒を続けろ。これまで通り、明確に戦闘の意思がないマスターを除けばこれを撃滅しても構わん」

 

そう言い残すと、彼は再び電子端末に向き合って悪戦苦闘を始める。

一応は執政官としての配慮か、はたまた目立つことで警戒されることを恐れてか、不用意な交戦をこうして封じている。

しかし、聖杯を手に入れるのであればその恐れも配慮も手緩いと言わざるを得ない。本戦開始まで耐えるにせよどうするにせよ、中途半端な立ち位置のまま立ち回るだけというのは、ランサーにとっては中々にストレスが溜まるものだった。

 

「……私を、私を笑うつもりか、ランサー」

 

そんな内心を察したのか、肩を怒らせてマスターが問うてきた。

口から返答を返す代わりに、ランサーは嘆息だけで己の意を示す。

 

……愚かだと思った。

元より人間に大した思いなど持っていないが、それでもこれが愚物に類することは明らかな事実であるだろうと。

下等と呼ぶには賢明さが勝るが、上等と呼ぶにも無様が過ぎる。さりとて並みのものだと言うには、その意思はどうにも狂っていて。

そういう風にしか生きられぬ者を喩えるのであれば、それはきっと、「愚か」というその一言だけなのだろう。

 

「……まあ、マスターが前に出ずとも僕には関係ないからね。君がそういう人間であるのなら、それはそれで問題はない」

 

事実、そういう風にしか生きられぬことを、咎めるつもりはなかった。

人生をただの一つにしか費やせぬものなど、あの妖精國には飽きるほど居た――というより、妖精という生命そのものがそういう風にしか生きられぬものであった。

享楽的で己の欲に塗れ、何より己が至上とする生き方を違えられぬ生命。存在意義を喪えば影となって彷徨う、生まれながらにして罪深き生命。それらと比べれば、人間であるだけ少しはマシと言えるかもしれない。

尤も、妖精と愚かさにおいて引けを取らない人間というのは、それはそれで中々に救いようもない気もするが。

 

「聖杯を狙うのなら、私が居れば事足りる。これは事実だからね。

 君は、何もしなくていい」

「何も――」

 

何も、しなくていい。事実として、必要ない。

マスターの存在さえあれば、ランサーの中に駆動するアルビオンのドラゴンハートは無尽蔵に魔力を生成する。その魔力を以てしてただ自分が薙ぎ払うだけで、並みのサーヴァントを圧倒するには十分だろう。

下手な軍略や加減など、最強種としての権能を振るう足枷にしかならない。妖精騎士として國の治安を守らなければいけなかった頃とは違い、一つとして遠慮する要素のないこの戦争に於いては、自分がただ一掃する上で何の障害もありはしない。

 

「ああ、その通りだ。だから君は、僕が聖杯を取ってくるまで安心してここで待っているといい。

 聖杯を手に入れたら、栄光でも富でも、好きな物を手に入れるがいいさ」

 

だから、そう言った。

それがメリュジーヌにとっての真実だ。

聖杯など今は必要ないが、聖杯戦争にわざわざ参加して負けるというのも癪に障る。すぐに全てのサーヴァントを撃滅し、この男に聖杯を手渡して去る。そのような作業に過ぎなかったし。

その後、この男が聖杯で何を手に入れようと、何の関心もなかった。

 

「栄、光」

「おや、違うのか。君はてっきり、そういうものに惹かれているんじゃないかと思ったのだけれど」

 

関心は、なかったけれど。

それでもその推測は、決して外れてはいないだろうと、メリュジーヌは感じていた。

文官としての地位が反映されたロールが与えられ、そのくせ実務でそういった地位に至るには判断能力と頭の回転が足りているようには見えず。

そのくせ、己の立場――マスターとしての権威を振り回すかのように己に命令するような言動が多分にみられたのは、自分がそういった立場や関係を意識していると明言しているようなものだ。

最早輝きなどあったのかすらも分からない、曇り果てたその姿は、哀れに固執したものの末路のようで。

 

……けれど。

それは、目の前の男にとっては、どうやら琴線だったようでもあった。

 

「――違う、ものか」

 

静かな言葉だった。

だが、メリュジーヌは気付く。理解する。その裏に渦巻く感情を。

事実、言葉を発する毎に、その情念によって言葉はぐらりぐらりと揺らいでいく。

 

「違う、違うものか。ああ――そうだ!私は名誉と栄光の為だけに戦ってきた!その為だけに骸の山を築き、あまつさえ、ああ――あの竜さえも手にかけた!」

 

メリュジーヌの分析は、決して間違ったものではない。

男を――静寂なるハルゲントという男を分類するのであれば、間違いなく彼は愚物に属しているだろう。

その身にそぐわぬ栄光を望み、雑多な塵芥の光を積み上げ、世界の平和への貢献にも放棄しながら邁進して。

そうまでして掴んだ地位と名誉は、やはり形ばかりのもので。その地位を誇れど、しかし同じ地位の相手には見下される程度のもので。

 

「ああ、そうだ、そうだ!私は見栄の為に友を殺した!あの友を自分なら越えられると!越えられるものを連れてこれると!そうして友を失った!すべて、すべて私の咎だ!」

 

……その動機には、一匹の鳥竜(ワイバーン)がいた。

ハルゲントのいた世界において、修羅の一角に数えられ、最強のひとつと謳われた鳥竜。世界を飛び回り、搔き集めたあらゆる魔具を使いこなし、同族の軍勢はおろか竜すらも容易く葬り去る鳥竜。

そして、彼が幼い頃に、同じ時を過ごしていた、鳥竜。

彼が、ハルゲントが言った幼い夢をあまりに信じるから、それから逃げることもできず、ただ幼い夢を――栄光を、追い求め続けて。

そして、その竜は――当世最大の簒奪者であった竜は、その生の終わりに、彼の男に手渡した。

 

「最後には、我が名誉のために……再び蘇り黄都に脅威を齎した友を、この手で撃った!友の――星馳せアルスの亡骸を、民に誇ってさえみせた!」

 

 

――そんな修羅をも打倒したという、最大の、栄光を。

 

 

「あの神父は言ったな!?『私の願いは叶っている』と!だがこのザマはなんだ!あいつから奪ってまで手に入れた栄光すら、こんな場所では意味がない!これから……これから私が一体どんな願いを叶えるというんだ!?」

 

メリュジーヌは、思う。

この男は、なんて愚かで。なんて無様で。なんと滑稽で。

ごうつくばりに己の欲しいものを求めるあまり、周囲がどう思うかなんて全く気にしないで。

 

「私が、私が欲しかったのは――なんだ!名誉か?栄光か?最後まで、私には、何も――あいつに並び立つものなんて、何も――!!」

 

そのくせ。

彼は、どうしようもなく。

理解して、しまっていたのだと。

己の感情の正体を知って、見ないふりをし続けて。

そんな有様で、本当に欲しいものを手に入れることなんて、永劫にできるはずもないのに。

 

「君は」

「その竜を、未だに友と呼ぶのかい?」

 

気付けば、既に問うていた。

問われた男は、まずその問いの内容に面食らったように身を引いた後、逡巡を隠すこともなく顔を覆った。

男の二つ名に違わない静寂の帳の中で、響くのは空調の無機質な音と、外から届く小さな喧噪の残り香だけ。

 

 

「……………………ああ」

 

そうして、男は口を開いた。

黄都二十九官。翅毟りにして静寂。そんな肩書きも名誉も、今はただ不要だと言うように。

ただのくたびれた、ハルゲントという男は、そうして一言、呟いた。

 

 

 

「………友だ。友達だった。アルスは、俺の、たった一人の、友達なんだ」

 

 

 

……こんな感情を、今になって知ることになるなんて思わなかった。

竜種である自分に、こんな機能が備わっているなんて、これまで知る由もなかった。

 

――嫉妬。あるいは、羨望。

 

自分と同じ最強という名を冠して、自分と同じように誰かに拾われて、そして自分にはない、欲しかったものを持っている、ただ一匹の竜。

彼女は、ずっとこんな――こんなものに焦がれて、あれだけの悪逆を為していたのか。

或いは、目の前の男も、こんなものに焦がれて、道を見失い続けたのか。

そう思うと、なんだか無性に、今の自分が馬鹿らしくなって。

自分の中の炉心が小さな炎を灯していることに、その時ようやく気付いた。

 

「……全く」

 

思わず漏れた溜息一つ。

この程度のことにも一々驚いて身を引くマスターに改めて呆れながら、それでも少しの声が上がる。

 

「君は、運がいいね」

「何を――」

「私をこうしてやる気にさせた、という意味で。君は、とても運がいい」

 

な、という声が耳に届く。

それは今まで本気ではなかったのかとか、もしかしてこれまでは裏切るつもりだったのかとか、そういう疑問符であることは想像に難くなかったけれど。

 

「先に言っておこう。というより、さっき君が言った通りなんだけど。

 君は愚かだ。名誉だとかに惚れて、『あいつに負けない』ってそれだけのことでとんでもないことをやらかす。

 振り回された方はきっとたまったものではなかっただろうし、元の世界に帰ったら迷惑をかけた人には謝った方がいいんじゃないかな?」

「……ぬう」

 

返す言葉もない、といった趣で俯く。

元より、自覚はあったのだろう。それでいてやめられない。やめられなかった。やめたらきっと、彼は生きていけなかった。そういう生き方しかできなかった。

それを厭う心すら残らず安らかに生を謳歌していたという意味では、あ彼女の方がまだ救いがあったのではないだろうか。

 

「……そして、それでも。君は、誇りたかったんだろう」

 

ついぞ、得られぬものだった。

美しいと彼女が呼んだのは、どこまでも見栄のためだったから。

愛はないと分かっていたし、それでも隣にいた。そして、彼女を守る為にこの身を差し出した。

そこまで滅私を果たして尚、得られずに終わったものだった。

 

……いや。

その実、得られてはいたのだ。

ランサーが知らぬところで、それは逢った。いつかの空、夢のおわりで。

彼女が焦がれた美しきものは、彼女を憎みながらも彼方への飛翔を見届けた。

 

されど、知りようはない。

どこまでも空を飛んでいった機龍は地に這う女の遺言を知らないし、もし知っていたとしても、彼女は最初からそれをもう一度聖杯に願うつもりもないだろう。

……元より、そんなものはないのだと知っている故に。

捧げられる愛はエゴの裏返し。どうしようもなく自己愛に塗れた、愚かな女の世迷言。

それを今更欲しがるつもりなどない。ないけれど。

 

「だから、次は伝えてあげてほしい。そこに、友愛はあったのだと。

 彼がそれをもう知っているとしても、何度でも、言ってあげてほしい」

 

――その言葉を、あげられる人がいるのであれば。

それはきっと、彼にとって、決して忘れられぬ宝の一つになるだろうから。

 

「この、聖杯戦争。私に祈りはないけれど、この一時において――君に私という槍を預けよう」

 

外装は蒼。――かの鳥竜と同じ。

異常性は「腕」。――三本目の腕に非ず、去れど飛行に不要とされた竜種の腕。

そして、名乗るは最強。――嘗て彼の世界で勇者の候補とされたものどもと、同じく。

 

 

「――我が名はメリュジーヌ。暗い沼のメリュジーヌ。これから君にとっての『最強』は、私だ。聖杯を取り、君にとっての最強を打倒して、これを証明しよう」

 

 

……ああ、そうだ。

与えられた名でいい。

かつて美しいものを拾い上げ、その翼に意味を与えたきみに。

もう存在する必要もなかった、その「腕」に意味を与えたきみに。

ならばわたしはそう名乗ろう、愚かなきみよ。

 

「その果てで。君たちは、最強ではない男と、栄光などないただの男として、存分に語らうがいい」

「……ああ。貴様のマスターとして、改めて命じる。聖杯を我が手に齎せ、暗い沼よ」

 

――ここに、改めて契約が結ばれる。

ただ愚かであることのみを突き詰めた男は、再び最強たる竜をその手に収める。

それは、決してその手に栄光を掴む為ではなく。

……今はただ、己が栄光の為でなく。

 

「だが、ひとつ言わせてもらう」

 

今はただ、己が友の為に。

 

「アルスは、強いぞ」

「望むところさ」

 

 

 

 

 

 

 

それは異聞にて空から失墜した、原初の竜種の亡骸である。

それは彼方の騎士の名を着名し、無窮の武練をその身に宿している。

それは竜種の炉心をその身に宿し、無尽蔵にして超高出力の魔力を滾らせている。

愚かなるものの腕に抱かれてかたちを得た、無垢にして孤高なる最強の幻想種である。

 

紅き竜(アルビオン)。妖精騎士(ランスロット)。

暗い沼のメリュジーヌ。

 

 

【サーヴァント】

【CLASS】

ランサー

 

【真名】

メリュジーヌ/ランスロット・アルビオン

 

【出典】

Fate/Grand Order

 

【性別】

雌型

 

【ステータス】

筋力:C 耐久:A+ 敏捷:B 魔力:A+ 幸運:B 宝具:A+

 

【属性】

中立・悪

 

【クラス別能力】

対魔力:B

 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。

 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

 

陣地作成:B+

 自らに有利な陣地を作り上げる。

 

【保有スキル】

ドラゴンハート:B

竜の炉心、あるいは竜の宝玉と呼ばれる、メリュジーヌの魔術回路を指す。

汎人類史においては『魔力放出』に分類される、生体エネルギーの過剰発露状態。

“竜の妖精”として自身を再構築したメリュジーヌは、竜種ではないものの竜と同じ生体機能を有している。

 

無窮の武練:B

汎人類史の英霊、ランスロットから転写されたスキル。

どのような精神状態であれ、身につけた戦闘技術を十全に発揮できるようになる。

過度の修練により肉体に刻み込まれた戦闘経験……といえるものだが、生まれつき強靱なメリュジーヌにはあまり必要のないスキルだった。

このスキルの存在そのものをメリュジーヌは嫌っている。生まれつき強い生き物に技は必要ないのである。

 

レイ・ホライゾン:A

イングランドに伝わる、異界への門とされる「地平線」「境界」を守る竜(ミラージュ)の逸話より。

メリュジーヌはあくまで『妖精』としての名と器であり、本来の役割は『境界』そのものである。

……メリュジーヌ本来の姿に変貌するための手順。

 

【宝具】

『今は知らず、無垢なる湖光』

ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大捕捉:1匹

 

イノセンス・アロンダイト。

自らの外皮から『妖精剣アロンダイト』を精製し、対象にたたきつけるシンプルな宝具。

ランスロットのアロンダイトの槍版。

ダメージは低いが、回転率はトップランク。

まるで通常攻撃のような気軽さで展開される宝具。

なぜダメージが低いかというと、メリュジーヌにとってこの宝具はあくまでランスロットの宝具であって自分の宝具ではない借りもの(偽物)だからだ。

 

『誰も知らぬ、無垢なる鼓動』

ランク:EX 種別:対界宝具

レンジ:20~500 最大捕捉:500匹

 

ホロウハート・アルビオン。

第三スキルによって『本来の姿』になったメリュジーヌが放つドラゴンブレス。

『本来の姿』になったメリュジーヌはもはや妖精と呼べるものではなく、その威容の心臓からこぼれる光は広域破壊兵器となる。

その様は境界にかかる虹とも、世界に開いた異界へのゲート(異次元模様)ともとれる。

使用後、メリュジーヌは『そうありたい』と願った妖精の器に戻れず、人知れず消滅する。

 

異聞帯のアルビオンは『無の海』を飛び続け、やがて死に絶えたが、どの人類史であれ『星に帰り損ねた竜』は無残な最期を迎える、という事の証左でもある。

 

【weapon】

通常は『今は知らず、無垢なる湖光』を使用。その他にも、上空を飛行し魔力弾を打ち出す『爆撃』等、数多くの攻撃手段を有している。

 

 

【人物背景】

妖精國ブリテンにおける円卓の騎士、その一角。汎人類史における円卓の騎士・ランスロットの霊基を着名した妖精騎士。ブリテンでただ一種の“竜”の妖精。

無慈悲な戦士として振る舞うが、その所作、流麗さ、そして他の妖精たちとは一線を画した姿から、妖精國でもっとも誇り高く、美しい妖精、と言われている。

 

彼女が存在した妖精國ブリテンはモルガンの術式により特異点化、汎人類史へと編入されたため、彼女の存在も英霊の座に刻まれた。

その経緯故に、彼女はブリテンの終わり――あの奈落の穴を破り、空高く飛翔した最後の記憶を残しながら現界している。

 

【サーヴァントとしての願い】

なし。強いて言うなら、マスターが聖杯を手に入れた暁にはアルスとやらとどちらの方が強いのか試すこと。

 

【方針】

聖杯を狙う。

 

 

【マスター】

静寂なるハルゲント

 

【出典】

異修羅

 

【性別】

 

【能力・技能】

『黄都二十九官』

 

黄都において政治の実務を担当する最高位の執政官の一角。といっても政務能力に突出して秀でた点はなく、

一応最低限の根回しくらいはできる手腕を持っており、

 

『羽毟りのハルゲント』

上述の黄都二十九官に上り詰める為に彼が積み上げた研鑽とそれに由来する二つ名。多くの鳥竜(ワイバーン)殺しの功績を積み上げ続けた彼は、こと鳥竜殺しに関しては間違いなく第一人者である。

戦術眼などに関しても突出した訳ではないが、経験から培ったプランニングは定石として鳥竜の効率的な殺戮に通用し得るものであるし、彼が工術によって作り出す対鳥竜兵器の巨大な機構弓『屠竜弩砲(ドラゴンスレイヤー)』は鳥竜の鱗を貫通し絶命せしめる程の火力を有している。

とはいっても、その策略を臨機応変に活用し常識外れの相手を相手取るほどの頭の回転や、鳥竜の更に格上である竜に対しての対抗手段などは持ちえないからこそ、彼は無能だと謗られているのだが。

 

【weapon】

上述した技能における、執政・最低限の根回し能力と軍の指揮能力。そして、彼自身が作り出す『屠竜弩砲』が主な武装といえる。

 

【人物背景】

ある世界における最大の都市・黄都において、その執政官のトップと称される黄都二十九官の一人。

しかし、彼がその地位に至るまでに行ったこととして代表的なものは鳥竜(ワイバーン)討伐の功をひたすら積み上げ続けたのみであり、本人に傑物として認められる程の才があった訳ではない。

そうまでして権力を追い、栄光を希求したのは、幼い頃に友となった。

 

――そして、その友を、鳥竜の突然変異であり最強の英雄の一角とも謳われた星馳せアルスを討ったことで、その栄光が不動のものとなった後から、彼はこの聖杯戦争に招かれた。

 

【マスターとしての願い】

もう一度、ただの友として、彼と。

 

【方針】

聖杯を狙う。

 

【ロール】

役所の閑職勤め。

 

【令呪の形・位置】

三本の腕のような紋様がひとつあり、そこから羽のような形の紋様がふたつ生えている。位置は右手の甲。

 

【把握媒体】

Fate/Grand Order:アプリゲーム。ランサーは二部六章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』のメインキャラクターの一人として登場する。

異修羅:カクヨム連載作品だが、書籍版が既刊五巻となっている。今回の候補作においては書籍版未収録の内容を含んでいるが、書籍版の進度から見ると次巻(六巻)には挿入される見込み。

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